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公開日 : 2020/12/26
最終更新日 : 2021/01/07
子供の引きこもり

【不登校・引きこもり受験生向け】家庭での勉強法や受験対策を解説

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【不登校・引きこもり受験生向け】家庭での勉強法や受験対策を解説

「もうすぐ受験なのに、学校に行けない」

「このまま受験できなかったらどうなるんだろう」

お子さんが、不登校・引きこもりの状態で受験を迎えてしまったご家庭では、受験や将来への不安でいっぱいになってしまっているのではないでしょうか。

この記事では、不登校・引きこもりのお子さんが受験を、成功させるにはどうしたら良いのか 、詳しく解説していきます。

記事の目次

この記事の目次

1章: 不登校・引きこもりの受験生にできること

不登校・引きこもりの受験生にできること

お子さんが、思うように学校に行けない状態から、受験を目指すというのは、さまざまな困難がつきまといます。

できることが限られてしまうため、一般的な受験生と同じように受験準備をすることができないからです。

では、どのように受験準備をしていけば良いのでしょうか。

ここでは、不登校・引きこもりのお子さんが受験を目指す場合に、おさえておきたいポイントを紹介します。

ところで、不登校・引きこもりと並んで書いていますが、「不登校=引きこもり」ではありません。

引きこもりとは、「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態(※)」で、不登校より深刻な状態に陥っていると言えます。

しかし、不登校も引きこもりも、お子さんに対する基本的な対応は同じなので、ここでは一緒に解説していきます。

厚生労働省 ひきこもり施策について

1-1: 足りない学力は自分のペースでできる学習法で補う

学校に行けない分、勉強時間はどうしても不足してきます。

そのため不登校のお子さんは、教室での授業に参加できない分、その時間を自分のペースに合わせた学習にあてることが重要です。

自分のペースにあった学習を支援してくれるものとしては、家庭教師フリースクールなどがあります。

詳しくは、2章で解説していきますので、そちらをご覧下さい。

1-2: 出席日数は必要?

お子さんの不登校で気になるのは、出席日数の不足が受験にどう影響するのかと言うことでしょう。

結論から言うと、高校受験では出席日数の不足は、入試に大きく影響します。

地区や学校によって違いはあるのですが、全体として欠席日数が30日を超えると合格が難しくなる傾向があります。

この30日は、3年生の1年間で判断するのが主流ですが、3年間の合算で判断するところもあります。

ただ、全ての学校で、30日の基準を設けているわけではありません。

不登校の子を多く受け入れているところは、欠席日数が多くても合格することができます。

つまり、欠席日数が30日以上になってしまった場合、受験できる高校が限られてきてしまうということです。

しかし、そう言う高校はほとんどの場合、不登校の子を多く受け入れており、その分、支援もしっかりしているともいえます。

不登校のお子さんの高校受験については、こちらの記事もご覧下さい。

不登校引きこもりの中学生が選ぶべき進路?4つの高校と選び方を解説

一方の大学受験ですが、高校受験ほど大きな影響はありません。

特に、試験の結果で合否が決まる共通テストは、出席日数は関係ありません。

ただ、学校推薦型選抜などは、受けられなくなる可能性があります。

大学入試については、4章で改めて解説していきます。

1-3: 高校を卒業しないで大学を目指す

ここまでお話ししてきたことは、「高校へ行く」ことが前提でした。

しかし、高校進学・卒業しないで大学を目指す、という方法も採ることができます。

高卒認定試験という、文部科学省が実施している試験に合格できると、高校を卒業しなくても大学や専門学校の受験資格を得ることができるのです。

この「高校に行かない」という選択肢については、3章で詳しく解説します。

お子さんの不登校の状態が長く続いていればいるほど、受験への不安は強くなってきます。

中でも、勉強の遅れに不安を感じるお子さんは多いのではないでしょうか。

次章では、どのように受験勉強を進めれば良いのかについて解説します。

2章: 不登校・引きこもりのための受験勉強法

不登校・引きこもりのための受験勉強法

お子さんが、不登校・引きこもりの状態から受験に臨む場合、教室で授業を受けていないことが、大きな不安要素になります。

しかし、「教室で受ける授業」の中には、受験とは関係ない科目 もあります。

つまり、受験のためであれば、「受けていない授業の内容」を全部勉強する必要はないわけです。

そして、不登校の生徒には、教室で同級生が受験に関係ない科目を学習している時も、受験勉強ができるという利点もあるのです。

それでは、具体的にどうやって勉強をしていけばいいのか、見ていきましょう。

2-1: 受験科目のみを短期集中で

受験勉強を本格的に始める一般的な時期は、高校受験は中3の秋、大学受験は高3の春と言われています。

しかし、不登校・引きこもりとなっているお子さんは、大変ナーバスな状態になっており、長期間プレッシャーが続く受験勉強は耐えられない可能性があります。

そこで、受験に必要ない科目に勉強時間を割かなくても良いという利点を活かし、受験科目だけを、短期間集中して勉強する方法をおすすめします。

それで合格できるのか、不安になるかもしれませんが、実際、1から不登校を続けていた子が、受験前の1ヶ月間だけ、家庭教師を付けて集中して勉強した結果、見事合格できたという例もあります。

大切なことは、受験へのモチベーションを維持することです。

そのためには、志望校へ行きたいという気持ちも大切ですが、「受験に集中する」時期を短くして、集中力を切らさないであげるということもひとつの手です。

2-2: 不登校・引きこもりの子に向いている学習支援

不登校・引きこもりの受験生は、基礎的な学力が不足している子も多く、受験勉強を行う場合は、その点をしっかりとサポートしていく必要があります。

不登校・引きこもりのお子さんに向いている学習支援として、次の3点が挙げられます。

  1. フリースクール・教育支援センター
  2. 家庭教師
  3. 動画視聴

それでは、詳しく見ていきましょう。

2-2-1:フリースクールや教育支援センター

家から出られない引きこもり状態のお子さんには難しいのですが、

「朝、時間どおりに登校できない」

「教室に入ることができない」

不登校の受験生にとって、一番適しているのがこのフリースクールや教育支援センターです。

どちらも、不登校の児童生徒を支援する学校外の支援機関で、フリースクールは民間運営の施設、教育支援センターは公的な施設となります。

フリースクールや教育支援センターを利用する主なメリットは、次の3つです。

  • 少人数制の指導なので、分からない所をしっかりと教わることができる。
  • この施設に通うことで出席扱いとなるので、高校受験の場合、進路選択の幅を広げることができる。
  • 不登校についてのノウハウがあるので、進路についての相談やアドバイス、みんなどんな学校に進学しているのかなどの情報を得ることができる。

また、受験や不登校について、さまざまな情報があるこの施設は、不登校のお子さんを持つ親にとっても「何」を「どうしたら良いのか」教えてくれる貴重な場所でもあります。

フリースクールについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

【タイプ別】不登校のためのフリースクールの特徴や費用を徹底解説

2-2-2:家庭教師

個別で1から指導して欲しい、家からあまり出られないというお子さんには、家庭教師を利用するという方法もあります。

家庭教師紹介サービスにはいろいろな種類がありますが、e-Liveのように、不登校の子のサポートに特化した家庭教師を紹介してくれるところがおすすめです。

自宅に他人をいれるのに拒否感が強いお子さんでも、最近はオンラインで授業ができるようになっているので、安心して始めることができます。

先ほど紹介したe-Liveも、オンラインで授業を行ってくれるので、そう言う点でも不登校のお子さんに向いています。

他に不登校の子向きの家庭教師紹介サービスは

などがあります。

不登校の子が家庭教師を利用するメリットは、こちらの記事もご覧下さい。

【不登校・引きこもりのお子さんに】家庭教師3選とおすすめの理由

2-2-3:動画視聴

スマホやタブレット、パソコンなどから、動画を見て勉強するという方法もあります。

YouTubeなどの動画サイトを検索してもでてきますが、先ほど紹介した家庭教師紹介サービスでも、動画を提供しているところがあります。

動画を見て勉強する利点は、テキストを見るより分かりやすいということです。

そして、時間に関係なく、利用することができる点です。

そしてこの動画視聴は、(1)のフリースクールや教育支援センター、(2)の家庭教師などと合わせて利用することで、勉強の効率を上げることができます。

このように、学校に行かなくても、家にいても、受験勉強をすることはできます。

そして何をどう選んでいくのかは、お子さんの希望や状態を優先しましょう。

受験を進めるに当たっては、まず、お子さんの意思がないとできませんし、お子さんの意思を引き出し形にするサポートができるのは、他でもない親御さんです。

受験を成功させるために親ができることは、5章で改めて紹介しますのでそちらをご覧下さい。

その前に、高校と大学を受験する際の、簡単なポイントを3章と4章で解説していきます。

3章: 不登校・引きこもりからの高校受験

不登校・引きこもりからの高校受験

中学までは、どんなに学校へ行かなくても進学・進級することができましたが、高校からはそうはいきません。

学校を選んで、受験しなければ、進学することができません。

不登校・引きこもりのお子さんにとって、大きな試練となる高校受験。

下記の記事でも詳しく解説しているので、ここでは、不登校・引きこもりのお子さんの高校受験は、どうなるのかを簡単に解説していきます。

不登校引きこもりの中学生が選ぶべき進路?4つの高校と選び方を解説

3-1:高校進学は不登校・引きこもりを解決する一番の機会

高校への進学率は、令和元年度の文部科学省学校基本調査(※)よると、98.8%。

専門学校に進学した0.2%も含めると、99%のお子さんたちが、中学卒業後は何らかの学校に進学していることが分かります。

中学で不登校・引きこもりとなっていたお子さんたちも、その多くが高校進学を果たしています。

小学校から長期にわたって不登校を続けていたようなお子さんでも、高校進学をきっかけに復学できた例は少なくありません。

高校進学がきっかけとなる理由は、

  • 「義務教育ではなくなる」ことに対し、お子さん自身にも危機感がある
  • 小中学校までのしがらみと関係のない学校に進学できる
  • 通信制高校など、通いやすい種類の高校がある

などが挙げられます。

では次に、不登校・引きこもりのお子さんに向いている高校について解説していきます。

令和元年度文部科学省学校基本調査

3-2:不登校・引きこもりのお子さんに向いている高校

不登校のお子さんでも、実は大半は全日制高校を選んでいます(※)

しかし、長い期間学校に通えない状態から、いきなり毎日、長時間学校に通うことは、かなりハードルの高いことでもあります。

そういった不登校の状態から復学するお子さんに、向いている高校というのもあります。

その高校とは、次の3種類です。

  • 通信制高校
  • 定時制高校
  • 高等専修学校

この3種類の高校について、順番に紹介していきます。

「教育支援センター(適応指導教室)に関する実態調査」結果

3-2-1:通信制高校

通信制高校は、通信教育で高校の課程を学習する学校で、通学は、学校が定めた登校日(スクーリング)に登校するのみです。

入試も難しくないところが多く、長く不登校を続けているお子さんにも、入りやすく続けやすい学校であるといえます。

また、「KTCおおぞら高等学院」のように、サポート校を併設しているところも少なくありません。

サポート校のメリットは、勉強の支援はもちろんですが、無理ない範囲で学校に通うことで「登校」する習慣を取り戻せることや、学校行事を体験できること、資格取得や進路相談ができることなどがあります。

通信高校については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

不登校・引きこもりの子供が通信制高校に通うメリットと学校の選び方

3-2-2:定時制高校

定時制高校は、昼間なら昼間、夜間なら夜間と区切って、それぞれに生徒が所属します。

全日制と比べ、学校での滞在時間が短くてすむ学校 であるとも言えます。

2部か3部に別れているところが主流ですが、中には4部制を取っている学校もあります。

朝早く登校しなくてもいいので、早起きが苦手な子や、一日学校にいるのが苦痛だったり、他にも何かやりたいことがあるというお子さんに向いている学校です。

定時制高校については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

不登校引きこもりの中学生が選ぶべき進路?4つの高校と選び方を解説

3-2-3:高等専修学校

専門学校は、高卒資格が必要なところが中心ですが、中卒でも入学可能なところがあります。

それが高等専修学校です。

高等専修学校は、技能や資格取得を目的とした学校ですが、高校卒業資格も取得できる学校もあります。

そして近年、不登校生徒のセーフティーネットとしての役割に注目が集まっており、不登校生徒のみを対象とした学校も存在しています。

高等専修学校については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

不登校引きこもりの中学生が選ぶべき進路?4つの高校と選び方を解説

3-3:高校に行かない選択肢もある

1章でも述べましたが、高校は「絶対に行かなきゃいけない」ところではありません。

行かないという選択もできるのです。

お子さんの状態によっては、無理に高校へ行かせる必要はないのです。

高校へ行くのを止めても、その先の進学まで止めることにはなりません。

高校に行かなくても、大学や専門学校を目指す方法もありますし、海外の学校へ進学する方法というのもあるからです。

3-3-1:高卒認定試験を通れば、大学や専門学校へ進学できる

文部科学省が実施している高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)は、

「様々な理由で、高等学校を卒業できなかった者等の学習成果を適切に評価し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験」

で、合格者には、大学・短大・専門学校の受験資格が与えられるとともに、高卒と同等以上の学力がある者として認定されるので、就職や資格試験に活かすことができます。(※)

この高卒認定試験は、満16歳以上であれば受験することができ、高校在学中であっても試験を受けることができます。

また、在学中や中退の場合、高校で取った単位に応じて試験科目が免除されます。

このように、高校へ進学しなかったり、途中で行けなくなってしまった場合でも、高卒認定試験で大学や専門学校へ進学することができるようになります。

高校へ行かなくても、フリースクールや家庭教師の利用は可能ですし、実際、この方法で大学などに進学しているケースもあります。

お子さんの状態によっては、「高校をスキップする」という選択肢 を選んでも良いのです。

文部科学省 高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)

3-3-2:海外の学校へ進学する

高校へ行かないという選択肢の中で、もう1つ「海外の学校へ行く」という方法もあります。

日本の学校とは全く異なる環境で学ぶことは、お子さんにとって良い刺激になります。

とくに不登校のお子さんに欠けがちな、自己肯定感が育つ機会にもなり、グローバルな視点も身につけることができます。

高校生対象の奨学金(※)もあるので、日本の学校に拒否感が強くあるようでしたら、選択肢のひとつとして考えても良いでしょう。

このように、中学卒業後の進学は、不登校・引きこもりの子にとって大きなチャンスになるのです。

こちらの記事でも、中学で不登校・引きこもりになってしまった子の進路について解説していますので、参考になさってください。

不登校引きこもりの中学生が選ぶべき進路?4つの高校と選び方を解説 

トビタテ!留学JAPAN

4章:不登校・引きこもりからの大学受験

不登校・引きこもりからの大学受験

令和に入ってから、受験制度の改革、専門職大学・専門職短期大学の新設、給付型奨学金制度の開始など、大学進学を取り巻く状況は大きく変わりました。

ここ数年来、大学への進学率は増加傾向にありますが、専門職大学などの新設や給付型奨学金などで、大学進学の門戸も広がっており、さらに大学へ進む生徒が増えると予想されます。

そして、不登校だった生徒の大学進学も増えてきています。

そう言ったお子さんたちは、どうやって進学を果たしているのか、簡単にまとめてみました。

詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧下さい。

不登校引きこもりの子が大学進学する選択肢や学習方法・メリットを解説

4-1:共通テストのメリットデメリット

共通テストは、センター試験に変わるものとして、2021年度の入試から実施され、国公立大学と大半の私立大学一般選抜受験者は、この共通テストを受けることになります。

出題科目は6教科30科目で、その中から国公立は5教科以上、私立は23教科を受験するのが一般的です。

共通テストのメリットは、試験の成績で合否が決まるので、高校と違って出席日数は関係ないと言うことです。

デメリットは、通信制高校や定時制高校に進学した場合、全日制高校に比べて授業時間が少ないため、受験のための勉強が足りていないという点です。

また、9月から10月頃に行われる総合型選抜や11月から12月頃に行われる学校推薦型選抜に比べると、合否が決まるのが遅いため、長期間続くプレッシャーに耐えられないタイプには向いていません。

実は、大学合格者のうち、半数近くは総合型選抜や学校推薦型選抜で大学に進学しています。

国公立では、一般入試の割合が高いのですが、私立では総合型選抜と学校推薦型選抜で過半数を占めます(※)

また私立大の中には、滑り止めで入ってくる学生よりも自校で学びたいという希望を持つ学生を優先したいという方針から、定員の大半を総合型選抜と学校推薦型選抜に割り当てているところもあります。

不登校から大学を目指す場合も、総合型選抜や学校推薦型選抜での入試を目指す方が負担も少なく、より確実に大学進学を果たすことができるといえます。

「推薦・AO」入学者旺文社 教育情報センター  

4-2:不登校でも学校推薦型選抜は受けられる?

総合型選抜や学校推薦型選抜のほうが、受験の負担が少ないといいましたが、ここでひとつ問題があります。

高校で不登校状態になってしまった場合、学校推薦型選抜は受けられなくなるということです。

学校推薦型選抜は、学校からの推薦状が必要となりますが、欠席日数が多いと推薦状の発行が難しくなるからです。

そもそも高校で不登校の状態になってしまうと、留年や場合によっては退学になってしまう可能性が出てきます。

全日制高校で、登校が難しくなってきたら、通信制高校などもっと通いやすいタイプの高校への転入を考えた方がいいのかもしれません。

そうすることで、留年や退学の危機を回避でき、改めて学校推薦型選抜も目指せるようになります。

通信制高校については、こちらの記事も参考になさってください。

【不登校・引きこもりのお子さんへ】おすすめ通信制高校3選と選び方

4-3:総合型選抜が一番受験しやすい

総合型選抜は、「この学校で学びたい」という強い意志を明確にして行う受験で、学力よりも意欲が重視されます。

学校からの推薦状も必要なく、高卒認定試験合格者も受験することもできます。

総合型選抜は、9月頃から願書提出が始まるので、早い段階で志望校を決める必要があります。

オープンキャンパスなどへの参加を受験条件にしている大学もあり、遅くとも高3の春には志望校を決めなければ、総合型選抜での入試は難しくなります。

入試内容は、学校によって変わりますが、面接や小論文、課題の提出など、学生の適性や意欲などを判断するものが主流です。

コツコツと受験勉強をするよりも、好きなこと、興味のあることを集中してやりたい子にも向いていると入試方法 だと言えます。

一昔前までは、大学入試といえばセンター試験を受けて……というのが主流でしたが、先ほども述べたように、年々、総合型選抜や学校推薦型選抜での合格者が増えてきています。

不登校・引きこもりのお子さんが大学を目指す場合も、共通テストを目指して頑張りすぎた結果、不登校の再発や引きこもり化を起こすのであれば、総合型選抜や学校推薦型選抜からの合格を目指す方が、より良い結果となるのではないでしょうか。

そのために、親ができることは何なのでしょうか?

次章は、そのことについて解説していきます。

5章:親ができる受験対策

親ができる受験対策

最初の方でも述べましたが、「不登校=引きこもり」ではありません。

引きこもりと呼ばれる状態になっている人の中で、不登校から引きこもりになったと見られるのは、3割程度です(

引きこもりになるきっかけの1つに、挫折による自信喪失があります。

つまり、受験の失敗からひきこもり化する恐れがあるのです。

不登校や引きこもりの状態を悪化させないために、何より不登校や引きこもりを、進学をきかっけに解決するために、親にできることはなにがあるのでしょうか。

内閣府「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)

5-1:子供の本音や希望を引き出す

不登校や引きこもりの状態から受験を目指すには、お子さんの本音や希望を引き出す必要があります。

みんな行くから、仕方なく高校に行くのでしょうか?

本当の気持ちは、全く異なるはずです。

お子さんの気持ちや、希望が分かれば、例えば全日制高校で学校生活をやり直してみるとか、通信制高校でゆっくり学び直してみるとかなど、取るべき進路が見えてきます。

そのために必要なことは、親子のコミュニケーションをきちんと取ることです。

その際に心がけて欲しいことは、

  • お子さんの話を最後まで聞いてあげる
  • お子さんの言っていることを否定しないで理解してあげる

この2点です。

お子さんの敵ではなく味方であることを、お子さん自身に分かってもらうのです。

特に、思春期のお子さんとのコミュニケーションは難しく、根気のいることですが、こちらの言い分を一方的にまくし立てるのではなく、お子さんの話をちゃんと聞くことを心がけましょう。

親子カウンセリングなど、第三者の力を借りるという方法もあります。

クッション役が入ることで、親子関係の改善につながることもあります。

5-2:逃げ道を作ってあげる

不登校・引きこもりの受験生は、ただでさえナーバスになっている状態に、受験へのプレッシャーが加わって大変不安定な状態になっています。

中には、志望校に受からなかったら人生終了、とまで思い詰めているお子さんもいます。

実際は、受験に失敗しても、何とかなります。

高校からは転入や編入など、何度でもやり直しができますし、通信制高校など、秋から入学できる高校もあります。

高卒認定試験に受かれば、高校卒業しなくても大学に行くこともできます。

思い通りの結果にならなくても、どこかでつじつまが合えば大丈夫だということです。

失敗しても、何の問題もないことを、まず、親自身が理解し、子供へのプレッシャーを軽くしてあげましょう。

志望校に絶対受からなくてはいけない、高校は絶対行かなきゃいけないと、追い込むのではなく、正面突破が無理なら、別の道に逃げても良いんだよと言う気持ちで、受験生を支えてあげるのです。

5-3:親自身の相談先を確保する

お子さんが不登校・引きこもりになってしまったとき、一番辛いのはお子さん本人であるのは間違いありません。

だからといって、家族が辛くないわけありません。

特に受験を控えた中で、不登校・引きこもり状態が続くと、親自身の精神的な負担も強くなってきます。

親子で共倒れを防ぐためにも、親自身も相談先を作っておく必要があります。

例えば、スクールカウンセラーやフリースクール・教育支援センターの先生などは、子供自身の状態を理解してくれた上で、いろいろなアドバイスをしてくれるので、子どもだけでなく親自身にも良い相談先になります。

また、第三者の客観的な視点から、自分たちでは気づけなかった問題が分かることもあり、そこから不登校・引きこもり解決の糸口が見つかることもあります。

不登校・引きこもりのお子さんが受験を目指すには、親の役割は非常に重要です。

しかし、親子の力だけでは限界もあります。

受けられる支援は受けるようにし、親子のコミュニケーションをきちんと取ることが、受験成功の近道となるでしょう。

まとめ

まとめ

不登校・引きこもりの状態から、受験し進学できたお子さんはたくさんいます。

そのためには、足りない学習をいかに補っていくか、どんな進路を選ぶのかが大変重要になってきます。

不足している学習を補うには、フリースクールや教育支援センターの利用や家庭教師をお願いする という方法があります。

また、1人で学習する時は、動画を視聴する方法もおすすめです。

高校受験を行う場合、不登校・引きこもりのお子さんに向いている高校を選ぶと、進学後の負担が少なくなります。

また、高校に行かずに、直接大学を目指すという方法もあります。

大学入試は、共通テストを受けるよりは、総合型選抜や学校推薦型選抜の方が、入試の負担は少なくなります。

いかに負担を減らして受験するかということも、不登校・引きこもりのお子さんの、受験を成功させる1つのポイントとなります。

また、親の役割も大変重要になってきます。

お子さんの本音や希望を引き出し、受験を支えることが、親にしかできない大切な役割です。

そしてそのためには、親自身に支援が必要なこともあります。

受けられる支援を受け、お子さんが受験を成功させるように、支えていってあげてください。

【この記事で紹介した参考記事】

不登校引きこもりの中学生が選ぶべき進路?4つの高校と選び方を解説

【タイプ別】不登校のためのフリースクールの特徴や費用を徹底解説

【不登校・引きこもりのお子さんに】家庭教師3選とおすすめの理由

不登校・引きこもりの子供が通信制高校に通うメリットと学校の選び方

不登校引きこもりの子が大学進学する選択肢や学習方法・メリットを解説

【不登校・引きこもりのお子さんへ】おすすめ通信制高校3選と選び方

参照

厚生労働省 ひきこもり施策について

令和元年度文部科学省学校基本調査

「教育支援センター(適応指導教室)に関する実態調査」結果

文部科学省 高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)

トビタテ!留学JAPAN

推薦・AO」入学者旺文社 教育情報センター

内閣府「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」

引きこもり支援者のための実践的な知識や制度等の解説

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