あなたは
「子供の非行を止められない」
「非行の原因って何かしら?」
「非行から更生するにはどうしたらいいの?」
といったお悩みや疑問をお持ちではないですか?
大切なお子さんが非行に走っていると思うと不安になりますよね。
結論から言うと
非行に走る原因は多くの研究結果から特定されており、お子さんの環境を変えることで非行からの更生は可能です!
この記事では
- そもそも非行とはどういうことか
- 子供が非行に走る原因
- 非行を続けることのリスク
について解説していきます。
また、非行から更生するために今すぐできることについても触れていきますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
この記事を読み終えたころには非行の原因に対する理解が深まり、更生のために必要な行動に取り組めるようになっていることと思います。
- この記事の目次
-
- 1章:そもそも非行とは何か?非行に走る動機とは?
- 1-1:非行の種類と特徴
- 1-2:非行少年の統計的推移
- 2章:非行の原因は大きく分けると4つに分類される
- 2-1:少年自身の問題
- 2-1-1:子供自身の特性
- 2-1-2:自分が周囲と異なる存在であるという感覚を持つ場合
- 2-1-3:心理的な未成熟、享楽傾向
- 2-1-4:発達障害や病気が原因の場合
- 2-2:学校の問題
- 2-2-1:教師の権威性の低下(自信のなさ)
- 2-2-2:学校の享受感の低下(学校が楽しくない、魅力を感じない)
- 2-3:家庭の問題
- 2-3-1:親の適切なケアやしつけの欠如
- 2-3-2:家庭崩壊、親との離別
- 2-4:地域社会・子供の周辺環境の問題
- 2-4-1:隣近所との関係が希薄
- 2-4-2:携帯電話やインターネットにより数多の情報に触れられる環境
- 2-4-3:逸脱した友人たちの存在
- 2-4-4:社会全体の規範意識の低下
- 3章:非行が続くと重大な事件に発展することがある
- 3-1:多くの非行少年は更生していく
- 3-2:10歳未満から非行を始めた子は成人しても犯罪が続く傾向がある
- 3-3:非行を続けると重大な事件につながる
- 4章:非行少年を更生させるために出来ることから始めよう
- 4-1:家庭内でできること
- 4-1-1:本人と接する時間を増やし、話を聞く
- 4-1-2:暴力は許さない
- 4-1-3:安定した家庭環境を築く
- 4-1-4:両親が常識や社会のルールをしっかりと守る
- 4-2:子供の周辺の環境を整える
- 4-2-1:インターネットの利用制限などを適切に使用する
- 4-2-2:イベントなどで地域社会とのつながりを持つ
- 4-3:悩みを抱え込まずに相談したり、利用できる施設は利用する
- 4-3-1:身近な人や親せきに相談する
- 4-3-2:行政機関に相談する
- 4-3-3:専門家に相談する
- まとめ
1章:そもそも非行とは何か?非行に走る動機とは?
まず、簡単に非行の種類や最近の非行の件数について警察庁の資料を基にお伝えしていきます。
非行の原因について先に知りたい、という方は「2章:非行の原因は大きく分けると4つに分類される」から読み始めていただいても大丈夫です。
それでは、解説していきます。
1-1:非行の種類と特徴
非行少年は定義上3つに分類されています。刑法犯少年、触法少年、ぐ犯少年です。
それぞれの定義は以下の通りです。
刑法犯少年:刑法犯のつみを犯した犯罪少年で、犯行時及び処理時の年齢がともに14歳以上20未満の少年。
触法少年:14歳に満たないで刑罰法令に触れる行為をした少年。
ぐ犯少年:保護者の正当な監督に服しない性癖があるなど、一定の事由があって、その性格または環境から判断して、将来、罪を犯し、または刑罰法令に触れる行為をするおそれのある少年。
※警察庁生活安全局少年課「平成30年中における少年の補導及び保護の概況」より
https://www.npa.go.jp/safetylife/syonen/hodouhogo_gaikyou/H30.pdf
つまり、「非行少年」とは犯罪行為を起こした少年と将来犯罪行為を起こす可能性のある少年ということです。
また、ここでいう少年とは20歳未満の者のことでこれには女子も男子も含まれます。
さらに、非行少年とは別に不良行為少年も以下のように定義されています。
不良行為少年:非行少年には該当しないが、飲酒、喫煙、深夜徘徊その他自己または他人の徳性を害する行為をしている少年。
※警察庁生活安全局少年課「平成30年中における少年の補導及び保護の概況」より
https://www.npa.go.jp/safetylife/syonen/hodouhogo_gaikyou/H30.pdf
一般的に言われる非行とは、この非行少年と不良行為少年によるものと考えられます。
非行の種類は多岐にわたり、暴行、傷害、恐喝、窃盗、詐欺、賭博など様々です。
また、飲酒、喫煙、深夜徘徊などの不良行為ものちに非行につながる可能性のある危険な行動です。
1-2:非行少年の統計的推移
社会的に非行少年が注目されるようになり、その総数が増えているように感じるかもしれませんが、実は非行少年の人数自体は減少傾向にあります。
平成30年中に検挙された刑法犯少年は2万3489人で、これは調査が始まった平成21年の人数9万282人と比較すると約26%でした。
また補導された不良行為少年も40万4754人と平成21年の101万3840人と比較すると約40%まで人数は減少していました。
しかし一方で、刑法犯少年の人口1000人当たりの検挙人数は3.4人で、成人のそれが1.7人であるのに対し、高い水準であることがわかります。(※)
※「令和元年度版警察白書」より引用
https://www.npa.go.jp/hakusyo/r01/index.html
また、平成30年中に検挙された刑法犯少年の非行の原因・動機を分類すると所有・消費目的が56.7%と最多でした。(※)
※警察庁生活安全局少年課「平成30年中における少年の補導及び保護の概況」より引用
https://www.npa.go.jp/safetylife/syonen/hodouhogo_gaikyou/H30.pdf
では、少年たちがこのような非行に走ってしまう裏にはどのような原因があるのでしょうか。
次章では、その原因について解説していきます。
2章:非行の原因は大きく分けると4つに分類される
少年が非行に走る原因については多くの研究がされており、非行の原因は大きく4つに分けられることが分かってきました。
しかし、これらの原因の一つがあるからといってすぐに少年が非行に走るわけではなく、実際に非行に走るまでには多くの原因が複合的に合わさっていると考えられています。
では、4つの原因についてそれぞれ見ていきましょう。
2-1:少年自身の問題
まず、初めに少年自身に問題がある場合です。
これはさらに以下の4つに分類することができます。
- 子供自身の特性
- 自分が周囲と異なる存在という感覚を持つ場合
- 心理的に未成熟な場合
- 発達障害や病気を持つ場合
では、一つ一つ見ていきましょう。
2-1-1:子供自身の特性
どのような特性を持つ少年が非行に走りやすいかという研究結果があります。
これはハーバード大学のグリュック夫妻が行った少年非行に関する有名な研究結果です。
この研究の中で夫妻はボストンの少年院に収容されていた非行少年500人と非行のない少年500人を集め、様々な角度から非行の原因と考えられる400以上の項目について検討しました。
その結果、非行に走る少年の特徴として以下のようなものがあることが分かりました。
- 筋肉質
- 気質的には不安定、精力的、衝動的、外向的、攻撃的、破壊的(しばしば加虐的)
- 態度および行動は、敵対的、攻撃的、怨恨的で疑い深く、がんこ、社会主張的、冒険的、反因襲的で、権威に対し服従的でない
- 象徴的な知的表現よりも直接的かつ具体的表現をとる傾向があり、課題の処理のしかたは計画性に乏しい。
※非行・犯罪の予測–グリュック夫妻「少年非行の解明」より
一概には言えませんが、お子さんにこれらの特徴がある場合非行に走りやすい可能性があります。
2-1-2:自分が周囲と異なる存在であるという感覚を持つ場合
次に、周囲や社会への異質感が強い場合です。
ここでいう、異質感とは「自分が周囲と異なる存在なのではないか、という感覚」のことです。
例えば学校でみんなは出来ているのに勉強についていけないとか、みんなが普通にできているはずのことを自分が出来ていないと感じると周囲への異質感を持ち、それが非行の原因となる場合があります。
なぜ異質感が非行の原因となるのか、平成31年に発表された研究論文「非行への認識による自己意識特性の違いに関する研究」にそって解説していきます。
その論文の中には次のような記載があります。
非行生徒が他者からの評価や親の期待、社会規範にも意識を向けている
※「非行への認識による自己意識特性の違いに関する研究」
Bulletin of Joetsu University of Education、39(1)、1-8 (2019-08-30)
つまり、非行少年は人から自分がどう見られているか気にする傾向がある、ということです。
また、この研究の中で、非行を起こしやすいグループでは自分自身の気分や動機なども重視する傾向があることが分かりました。
つまり、例えば「万引き」といった反社会的行為について「してはいけないこと」と分かりつつ自分自身の「商品が欲しい」といった欲求に抗えずに万引きしてしまう。
その結果、してはいけないことをしてしまう自分は周囲とは異なる存在ではないか、と考え異質感を持ってしまうようになります。
そして、その異質感、自分は他人とは違うという感覚によって一般の少年とのかかわりを諦め、自分と同じような社会から受け入れられていない友人とのつながりを求め、さらなる非行に走ってしまう、という悪循環が生まれてしまいます。
このように、自分は周囲と異なるのではないか、という異質感が非行の原因となる場合があります。
2-1-3:心理的な未成熟、享楽傾向
次に、心理的に未成熟で享楽傾向を持つ場合です。
享楽傾向とは簡単に言うと、今さえよければいいという感覚のことです。
つまり、先ほどの万引きの例でいうと、頭のどこかで「してはいけないこと」と分かってはいても「でも今欲しいし」と考え、後から訪れるリスクについて考えが及ばずに万引きしてしまうタイプのことです。
平成31年に発表された論文の中には以下のような記載があります。
中学生時代に非行リスクを有する生徒は無気力症及び享楽傾向が強いことが示された。~(中略)~思春期特有の精神的不安定な状態から自己のよりどころを求め色々なことを実験的に挑戦するなか、手っ取り早く利益や成果を求めようとして非行を経験する。
「青年期非行の心理的背景と指導の在り方に関する研究」
Bulletin of Joetsu University of Education、38(2)、227-238 (2019-03-15)
つまり、先ほど説明したように、欲しいものがある場合に将来のリスクを考えずに手っ取り早く万引きという非行に走ってしまうということです。
こちらのタイプは中学生までに多いといわれていますが、中には中学生以降も心理的に成熟できないまま非行を繰り返してしまう少年もいるようです。
このように、心理的な未成熟が原因で非行に走ってしまう場合もあるようです。
2-1-4:発達障害や病気が原因の場合
次に、発達障害や病気が原因の場合です。
実は非行に走る少年たちの中にはこれらの特性や疾患を抱えている子供たちも少なくないと考えられています。
病気のせいで周囲になじめず、異質感、孤独感を深めて非行に走ってしまう場合があります。
また、病気や特性に気づかれないまま成長すると進学時など周囲の環境が大きく変わった時に周りになじめずに、自分と同じく社会から受け入れらえれていない友人を求め非行に走ってしまう場合もあります。
非行少年に見られやすい発達障害や病気は以下の通りです。
- 多動症(ADHD)
- 自閉症スペクトラム
- 学習障害
- 気分障害
- 統合失調症
発達障害や病気が非行の原因になっている場合はそれらの適切な治療を行うことで非行が落ち着く場合があります。
お子さんにこのような特性、病気がありそうだと思ったら病院や専門家に相談されることをお勧めします。
2-2:学校の問題
次に、非行の原因が学校にある場合についてみていきましょう。
学校が非行の原因となる要素は、例えば勉強ができないとか少年自身の問題を除くと以下の2つに分類できます。
- 教師の権威性の低下
- 学校の享受感の低下
言葉だけでは分かりづらいと思いますのでこちらも詳しく解説していきます。
2-2-1:教師の権威性の低下(自信のなさ)
まず、教師の権威性の低下です。
教師というと一昔前までは子供たちに恐れられつつも尊敬される存在でした。
しかし、最近では価値観の多様化や社会の風潮が変わってきたことで子供たちにとって「単に勉強を教えてくれる人」と認識されていることも多いようです。
子供たちが教師に対し尊敬や畏怖(恐れ)の感情を持っていないため、言うことを聞かない、つまらない授業を受ける気にならないといった事態になってしまいます。
これが悪化していくと次に説明する学校の享受感の低下につながり、学校に行く意味を感じられなくなってしまいます。
そして、その状態が続くと同じく学校に行く意味を感じられない友人たちと関わるようになり非行に走ってしまう、するとますます学校に行かなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
このように、教師の権威性の低下が非行の原因となってしまう場合があります。
2-2-2:学校の享受感の低下(学校が楽しくない、魅力を感じない)
次に、学校の享受感の低下について解説していきます。
これは簡単に言うと学校が楽しくない、魅力を感じないということです。
例えば、学校の人間関係が良くないとか、先ほど説明した教師の権威性の低下といった要因によって学校の享受感が下がると、子供自身に学校へ行く意味が分からない、行きたくないといった感情が芽生えます。
思春期の子供たちは多かれ少なかれこのような感情を持つ場合がありますが、これが長く続いたり何かのきっかけによって悪化していくと学校へ行かなくなってしまう可能性があります。
そうすると学校以外の居場所を求めて非行グループに友人を作り、その場の雰囲気にのまれて非行に走ってしまうことがあります。
そのようなお子さんの場合は、自分の興味のあることを見つけることができれば、非行が改善され、好きなことに対して強いエネルギーを発揮できる場合も多いです。
ただし、普通の学校では、なかなか興味を追求することが難しい場合もあります。
そこで、非行に走ってしまう子どもには、無理に普通の学校に通わせることを強制せずに、通信制高校のような自由度の高い学校も選択肢に入れることをおすすめします。
詳しくは、4章でも説明します。
いかがでしょうか。
学校の問題についてもそれ一つだけで非行に走ってしまうとは言い切れませんが、非行の一因になってしまう可能性は大いにあることが分かったかと思います。
では、次に家庭の問題について解説していきます。
2-3:家庭の問題
家庭は子供たちが一日の2/3を過ごす場所です。
そのため非行に走らせないためにも重要な場であると多くの研究者に考えられています。
非行の原因が家庭にある場合も以下の2つの場合に分けることができます。
- 親の問題
- 家庭環境の問題
では、こちらも詳しく解説していきましょう。
2-3-1:親の適切なケアやしつけの欠如
親の問題として多く指摘されているのが適切なケアやしつけの欠如です。
これは、イギリスの精神科医であり精神分析家でもあるジョン・ボウルビィによって提唱された理論で、その後の非行少年の研究によってもこれらの親の問題が非行の一因となることが指摘されています。
適切なケアやしつけの欠如とはどういうことかというと、例えば以下のような親の場合です。
- 育児放棄
- 過干渉
- ゆるいしつけ
- 厳しすぎるしつけ
- 放任
- 溺愛
また、先ほど「2-2-1:子供自身の特性」でお示ししたグリュック夫妻の非行少年研究の結果でも、非行少年について以下のような特徴が挙げられています。
人格形成の初期に、保護者や指導者として適当でない親によって育てられている。
※非行・犯罪の予測–グリュック夫妻「少年非行の解明」より
さらに、警察庁の資料によると平成30年中に刑法犯として検挙された少年の保護者の態度は以下の通りでした。
※警察庁生活安全局少年課「平成30年中における少年の補導及び保護の概況」より
https://www.npa.go.jp/safetylife/syonen/hodouhogo_gaikyou/H30.pdf
警察庁の資料に関しては、比較対象となる一般の保護者に関する情報がないので一概には言えませんが、非行少年の保護者の態度に一定の傾向がある可能性は考えられます。
また内閣府が平成22年に発表した資料(※)によると、
「親から愛されていないと感じる」
「親がきびしすぎると思う」
「親は家の中で、暴力をふるう」
※「第4回 非行原因に関する総合的研究調査の概要」内閣府平成22年5月
https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikou4/gaiyou/gaiyou.html
と答えた者の割合は、すべての属性で、一般少年より非行少年の方が高いという結果でした。
これらの資料や研究結果をみると、やはり親の適切なケアやしつけの欠如は非行の大きな原因となる可能性がありそうです。
2-3-2:家庭崩壊、親との離別
次に家庭環境に問題がある場合です。
イギリスの小児科医で精神分析家でもあるドナルド・ウィコニットは家庭崩壊や親との離別が非行の原因となる反社会的傾向を生むと提唱しました。
それぞれについてみていきましょう。
まずは、家庭崩壊についてです。家庭崩壊がどういうことかというと、例えば以下のような例が挙げられます。
- アルコール依存
- 家庭内暴力
- 異性問題
- 親の反社会的行為
- 不仲
- 貧困
- 虐待
これらの要因がある少年はない少年よりも非行に走る確率が上がることがいくつも研究で明らかになっています。
以下は、2017年に京都大学と甲南大学大学院との共同研究で発表された論文の一説です。
例えば Farrington (2000)はロンドンとピッツバーグで別々に行われた研究に、多動や注意力の問題、父親の反社会性や両親の不仲、家族の低収入といった要因が共通することに注目し、それらが非行の発生を 2.0–2.5 倍高めることを報告している。Maxfield and Widom (1996)は、家庭における虐待やネグレクトを取り上げ、それが暴力犯罪による逮捕歴をやはり 1.9 倍引き起こしやすくするという。
アタッチメントの観点から非行・犯罪をモデル化するJapanese Psychological Review2017、 Vol. 60、 No. 2、 140–162より引用
つまり、父親の反社会性や両親の不仲などの家庭の問題で非行の発生が2~2.5倍になったり、虐待や育児放棄が暴力犯罪での逮捕を1.9倍引き起こしやすくしたりする、ということです。
このように、家庭の崩壊が非行の大きな原因となることがあります。
次に、親との離別です。
様々な研究により、ひとり親家庭の場合そうでない家庭と比較して子供が非行に走りやすい傾向にあることが分かっています。
2018年に発表された考察には以下のように記載されています。
2010 年の犯罪・補導発生率の合計値の順位であるが、両親ありの子どもの合計値が 0.0034869(約 5%)、母有父無の子どもの合計値が 0.0241502(約 31%)、父有母無の子どもの合計値が 0.0495796(約 64%)であることから、父有母無の子どもの犯罪・補導発生率が 1 番高く、2 番目が母有父無の子ども、3 番目が両親ありの子ども、という順位であることがわかった。
ひとり親家庭における非行問題の一考察(岡田)
https://mu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=783&item_no=1&page_id=13&block_id=21
これはつまり、両親がそろった家庭の子供よりもひとり親家庭の方が非行に走る傾向があるということを示しています。
ただし、両親がそろっていればそれで良いということではなく、ほかの研究者では親との離別よりも両親の不和の方が非行に走らせる要因として大きいとしているものもあります。
親との離別は例えば死別や離婚など避けられない場合が多くあります。
現在ひとり親であるからと言ってもそれが直接の原因で非行に走っているかどうかは一概には言えません。
ただ、ここまで解説してきたように家庭の崩壊や親との離別が非行の一因となる可能性はあるようです。
では、次に地域・子供の周辺環境の問題について解説していきます。
2-4:地域社会・子供の周辺環境の問題
次に、地域社会・子どもの周辺環境の問題についてみていきましょう。
ここにも子供たちが非行に走ってしまう様々な現代的問題があります。
主な問題点は以下の4つです。
- 隣近所との関係が希薄
- 携帯電話やインターネットにより数多の情報に触れられる環境
- 逸脱した友人たちの存在
- 社会全体の規範意識の低下
では、一つ一つ解説していきます。
2-4-1:隣近所との関係が希薄
一昔前までは、隣の家の人とは日常的に挨拶ややり取りがあるのが普通でしたが、最近では都市部での人口集中や都市化によって近隣住民同士の繋がりが低下しているといわれています。
1章でお伝えしたように非行少年は昔も存在していましたし、最近ではその総数が減ってきているため、この近隣住民との関係の希薄さがそのまま非行につながるとは言い切れません。
しかし一方で、近所の知り合いに「あの子は○○さん家の子」という意識がある状態とない状態では、やはり前者の方が子供の心理としても非行に走りにくいのではないでしょうか。
地域全体で子供を見守ろうという意識が薄れていることは子供たちが非行に走ってしまう環境を作っている一因の可能性があります。
2-4-2:携帯電話やインターネットにより数多の情報に触れられる環境
現代では、テレビや携帯電話の普及により子供たちが様々な情報に触れやすい環境にあります。
もちろん適切な使い方をすればインターネットはとても有用なシステムですが、まだ善悪の区別がつかない子供たちが自身で情報の取捨選択をしなければならい環境は非行のリスクとなる可能性があります。
内閣府が平成22年に発表した資料(※)によると、中学生の非行少年では自分専用の携帯電話を持っているのは男子で59.5%、女子で79.4%でした。
一方、一般少年では自分専用の携帯電話を持っているのは男子で32.7%、女子で42.0%でした。
※「第4回 非行原因に関する総合的研究調査」内閣府平成22年5月
https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikou4/html/html/mokuji.html#3-2-4
こちらは平成22年の調査結果のため、最近の傾向とは少し異なる可能性もありますが、この頃の非行少年は自分専用の携帯電話を持っている率が一般少年と比較して高かったことが分かります。
このことからも、子供たちがあらゆる情報を親の目が届ない場所で入手できる環境が非行の原因の一つとなっている可能性があります。
2-4-3:逸脱した友人たちの存在
次に、逸脱した友人たちの存在です。例えば学校で仲良くなった友人が不登校になり、そのまま非行少年になってしまった場合です。
元々友人であった子が非行に走ると子供自身の非行グループへの参加のハードルが低くなり、安易に非行に走ってしまう可能性があります。
また、地域によってはいわゆる不良と呼ばれるような少年が多い地域があり、そのような場所では子供たちの非行へのハードルが下がり、結果として不良・非行少年がさらに増えてしまう、という傾向もあるようです。
また、以下のような研究結果も発表されています。
HD群は享楽傾向が強いことがうかがえ、時間的展望や勤勉性といったアイデンティティを“今が楽しければいい”“この場を白けさせたくない”といった方向にゆがめていると考えられる。
「青年期非行の心理的背景と指導の在り方に関する研究」
Bulletin of Joetsu University of Education、38(2)、227-238 (2019-03-15)
※筆者注:HD群とは高校生の非行傾向群のこと
このように、逸脱した友人たちとの関係の中で、この場を白けさせたくないとか今が楽しければよいといった考えで非行に走ってしまう子供もいるようです。
2-4-4:社会全体の規範意識の低下
最後に社会全体の規範意識の低下です。
規範意識とは道徳、倫理、法律等の社会のルールを守ろうとする意識のことです。
「2-4-1:隣近所との関係が希薄」にも少し関係がありますが、現代では地域社会での繋がりが薄れてきたため、他人が何をしていようと気にならない、自分に迷惑をかけなければそれでよい、といった考え方の人が多くなり非行少年を見かけても積極的に関わろうとか止めようという人が少なくなりました。
これは現在の風潮や社会のひとつの流れであり、一概に悪いとは言い切れませんが、この社会全体の規範意識の低下が子供たちの非行を助長する一つの要因となっていることは間違いありません。
逆に言えば、地域社会で子供たちの非行を許さないといった断固とした結束があれば、子供たちを非行に走らせないための大きな抑止力になる可能性があります。
いかがでしょうか。ここまで研究により明らかになった非行の原因についてお伝えしてきました。
では、次に非行が続いてしまうと子供は将来どうなってしまうのかについてお伝えしていきます。
3章:非行が続くと重大な事件に発展することがある
3-1:多くの非行少年は更生していく
非行少年に関して長年の追跡調査をした研究があります。(※)
その研究結果によると、10歳以上で非行をし始めた青年期発症型では成人の犯罪へ至ることが少ないということが分かりました。
非行少年の約95%は青年期発症型のため、それらの子供たちの多くは成人する前に非行をやめ、更生していくということでした。
※「Childhood predictors differentiate life-course persistent and adolescence-limited antisocial pathways among males and females」
Development and Psychopathology、 13 (2001)、 355–375 Copyright 2001 Cambridge University Press Printed in the United States of Americaより
3-2:10歳未満から非行を始めた子は成人しても犯罪が続く傾向がある
一方で、同じ研究結果から10歳未満から非行を始めた子は成人に至っても犯罪が続く傾向が高い、ということも分かりました。
また、10歳未満から非行を始める子供たちは非行少年全体の5%程度ですが、非行・犯罪の50%をその子たちが起こしているということも判明しました。
実際に警察庁の資料(※)によると、非行少年の総数は減っているにも関わらず、その再犯率は平成28年まではずっと増加していました。
平成29年にはいったん減少しましたが、平成30年ではその人数は横ばいでした。
※警察庁生活安全局少年課「令和元年における少年非行、児童虐待及び子供の性被害の状況」より
https://www.npa.go.jp/safetylife/syonen/hikou_gyakutai_sakusyu/R1.pdf
非行の初犯の人数は減り、再犯者は横ばいということは、一度非行を起こした子が繰り返し非行に走っているということになります。
3-3:非行を続けると重大な事件につながる
一度非行に走った子がその後も非行を続けるとどうなるでしょうか。
非行少年たちはグループ内での繋がりを重視する傾向にあり、また「2-1」で説明してきたように「今が楽しければいい」「計画性に乏しい」といった特徴を持つ子が多い傾向にあります。
その中で過ごすうちに、非行グループから抜けたくても抜けられなくなり重大な犯罪を犯してしまう可能性があります。
警視庁の資料によると、平成30年中に検挙された刑法犯少年の罪状のうち窃盗犯は減少していましたが、強制性交、暴行、詐欺などは前年よりも増加していました。
※警察庁生活安全局少年課「平成30年中における少年の補導及び保護の概況」より引用
https://www.npa.go.jp/safetylife/syonen/hodouhogo_gaikyou/H30.pdf
これらの犯罪のうち、特に詐欺については成人した犯罪者が非行少年たちを利用して犯罪行為をしていることが多くあります。
このように、非行を続けていると、非行グループの元先輩や成人した犯罪者にそそのかされ、重大な犯罪行為だと気がつかないまま加害者として犯罪に巻き込まれてしまう可能性があります。
では、お子さんがこのような犯罪に巻き込まれないためにも非行からいち早く更生させるために、いったい何ができるのでしょうか。
次章では、非行からの更生のために周囲ができることについてお伝えしていきます。
4章:非行少年を更生させるために出来ることから始めよう
更生といってもうちの子はもう手遅れかも、と思う方もいるかもしれません。しかし、児童精神科医の斎藤万比古先生は以下のように述べています。
人格の可塑性が高まる時期が二つある。
一つは乳児期でもう一つは思春期だ。
人格の可塑性とは、簡単に言うとその人の性格や考え方が柔軟に変わっていく可能性のことです。
つまり、現在非行に走っている思春期の少年たちの更生に遅すぎるということはない、ということになります。
特に、「3-1」でお伝えしたように10歳以上で非行を始めた子のほとんどは成人するまでには非行をやめ更生しています。
本人を更生させようと思うと最初に子供自身を変えようとしたくなりますが、非行からの更生のためには、まず周りの環境から変えていくことが大事といわれています。
そして、2章でもお伝えしたように非行の原因は複合的であるため、多くの側面に同時に働きかけることが重要といわれています。
さらに、非行からの更生に最も重要なことは、家庭内で問題を抱え込まずに周囲にも助けを求めることといわれています。
こちらについては「4-3」で詳しくお伝えしていきます 。
では、周囲の人々は実際にどのようなことができるのかここから詳しく解説していきます。
4-1:家庭内でできること
非行の原因、そして非行からの更生にも重要な意味をもっている場所である家庭でもしっかりとお子さんの環境を整えてあげることが大切です。
家庭で出来ることは大きく分けて4つあります。
- 本人と接する時間を増やす
- 暴力は許さない
- 安定した家庭環境を築く
- 両親が常識や社会のルールをしっかり守る
では、一つ一つ見ていきましょう。
4-1-1:本人と接する時間を増やし、話を聞く
まずは、両親が子供としっかりと向き合う姿勢をみせましょう。
もちろん、最初から子供と深く話し合おうとしても無理な場合がほとんどです。
そんな時は、1日5分でいいので子供のためだけの時間を作るようにしましょう。
片手間ではなく、その子だけとしっかりと向き合う時間を作り、子供の話に興味を持って耳を傾けます。
その際に注意しなくてはいけないのは、説得しようとしたり、子供の話を否定したりはしないことです。
良かれと思ってアドバイスしたとしても、子供からすると「自分のことを分かっていない」「話をちゃんと聞いていない」と思われてしまう場合があります。
ただきちんと時間をとって子供の話を聞くことで子供自身が、親が変わろうとしていることに気が付き、それだけでも良い効果があると考えられています。
ただし、子供が反社会的なことや自己否定的なことを言ってきた場合は肯定するのではなく、「私はこう思うよ」などと返すようにしましょう。
4-1-2:暴力は許さない
次に、暴力は絶対に許さない、という姿勢を持つことです。
他人への暴力はもちろん、家庭内で親に暴力をふるうことも許してはいけません。
中には、自分が暴力を受けてさえいれば、他人にはしないのでそれでいい、と自己犠牲のようになってしまう親御さんもいますが、それは間違いです。
子供が暴力によって人を支配できる、命令を聞かせられると勘違いしてしまうと外でも暴力に頼って自我を通すようになってしまいます。
もし、家庭内暴力が止められないときは警察や行政などしかるべき機関を頼るようにしましょう。
後ほど解説しますが、このようなサポート機関を利用することは非行からの更生にも重要な意味をもっています。
もちろん、子から親への暴力だけでなく、親から子への暴力も絶対にやめましょう。
こちらも子供にとって暴力で言うことを聞かされる、つまり暴力で他人を服従させられるといった誤った学習経験となってしまいます。
4-1-3:安定した家庭環境を築く
次に、家庭環境を安定させることです。
「2-3」でも説明したように家庭崩壊が子供の非行の原因となる場合があります。
家庭環境が悪い場合は子供の非行そのものに注目するよりもそちらを立て直した方が更生に効果的です。
例えば、父親から母親への家庭内暴力(DV)がある場合などは子供も不安定になりやすく非行に走ってしまう要因となります。
親との離別も非行の原因といわれていますが、それよりも両親の不和の方が悪影響が大きいと考えられています。
もしDVによって家庭環境が悪い場合は、離婚も検討しても良いかもしれません。
他にも、アルコール依存や不倫などがある場合はそちらの問題に先に対処することをお勧めします。
4-1-4:両親が常識や社会のルールをしっかりと守る
こちらも先ほどの家庭環境を整えることにつながりますが、誰よりもまず両親が社会のルールや常識をしっかり守る姿勢を見せることが重要です。
たとえば、両親が未成年の飲酒や喫煙に寛容であった場合、その子供の未成年飲酒・喫煙率があがることが分かっています。
また、父親が反社会的行動をしていると子供の非行の確率が2倍になるという研究結果もありました。
一番身近な大人である両親が社会のルールを守ることは子供を非行から更生させるためにも大変重要であると考えられています。
4-2:子供の周辺の環境を整える
では、次に家庭以外の子供の周辺環境について解説していきます。
こちらを整えることでも子供が非行に走る原因を減らし、更生に向かわせることができる可能性があります。
周辺環境を整える手段は大きく分けて2つあります。
- インターネットの利用制限などを適切に利用する
- イベントやボランティアなどに参加し、地域社会とのつながりを持つ
では、それぞれ見ていきましょう。
4-2-1:インターネットの利用制限などを適切に使用する
「2-4-2」でお伝えしたように、子供が自由にインターネットにアクセスできる環境は学習などに有用な反面、子供がまだ善悪の判断ができないような情報も親の目の届かないところで得ることが出来てしまいます。
そのため、害悪な情報に触れる可能性少しでも減らすために適切に利用制限などを設定することをお勧めします。
特に小学生や中学生の場合は、携帯電話を契約する時点でネットの利用制限を設定しておくとよいでしょう。
既に、お子さんがインターネットを日常的に利用している場合でも、しっかりと親子で話し合い利用制限を設定することをお勧めします。
4-2-2:イベントなどで地域社会とのつながりを持つ
「2-4-1」でお伝えしたように、地域社会のつながりの希薄さも子供たちが非行に走ってしまうひとつの要因となっていました。
そこで、地域とのつながりを持たせるために例えば地元のお祭りに参加するとか、地域のボランティア活動に参加してみるといったこともおすすめです。
そこで地域の大人たちと知り合うことで非行の抑止力にもなります。
また地域社会の中で良い友人と知り合うことが出来れば、例えば何らかの理由で不登校になったとしても非行グループに属するような逸脱した友人関係に依存せず、地域の友人との関係を育める可能性があります。
このように地域のイベントに参加することは非行からの更生や非行そのものの予防にも効果的です。
4-3:悩みを抱え込まずに相談したり、利用できる施設は利用する
最後に、お伝えしたいのは、利用できる施設は利用するということです。
非行は家庭での問題という風潮があり、どこかへ相談したり施設を頼ったりするのに抵抗がある親御さんが大勢います。
しかし、ここまで説明してきたように、子供が非行に走ってしまう原因は様々で、実際に非行に走るまでには何かひとつの原因ではなく複合的な要因が関わっています。
また、非行少年に対応するときに、それが親であれ施設の職員であれ、「自分がなんとかしなければ!」と抱え込んでしまうと、結果として共倒れになってしまう場合も多くあります。
そのため、この章の始めにもお伝えしたように非行からの更生のためには問題を家庭内だけや一人だけで抱え込まないことがとても重要です。
周囲の人に相談したり、利用できる施設を積極的に利用することでお子さんを非行から更生に向かわせてあげましょう。
4-3-1:身近な人や親せきに相談する
まず、一番最初に相談しやすいのは身近な人や親せきではないでしょうか。
非行のお子さんを抱えた親御さんは、例えば自分の親とか配偶者の親など身近な人に相談してみるのも良いと思います。
相談したことで直接の解決につながらなかったとしても、誰かに話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になる場合もあります。
また、お子さんが非行に走る原因が家庭環境にある場合にはそちらの問題についても身近な人なら親身に相談に乗ってくれるでしょう。
4-3-2:行政機関に相談する
次に行政機関への相談です。最近では非行や不登校、いじめなどお子さんの様々な問題について無料で相談できる窓口が増えてきています。
非行について相談できる窓口としては例えば以下のようなものがあります。
- 法務省(法務少年支援センター、少年鑑別所)
- 警察(少年サポートセンター)
- 児童相談所
- 市区町村の相談窓口(子ども家庭相談センター)
それぞれの施設によって対面で相談できたり、電話やメールで相談できるところもありますので、気になる施設がある場合は調べてみてください。
詳しくはこちらの記事で解説していますので併せてご覧ください。
非行の相談先8選!選び方から相談する6つのメリットまで徹底解説
またこれらの窓口は非行だけでなく、家庭の問題やその他にお子さんが抱える問題についても相談できますので、不安なことがあれば併せて相談してみましょう。
さらに、これらの窓口では必要であれば、支援が受けられる他の施設の情報をくれたり紹介してくれる場合もあります。
4-3-3:専門家に相談する
最後に、民間の非行解決の専門家に相談するという方法もあります。
ここまでお伝えしてきたように、非行は様々な要因が複雑に絡み合って起こります。
長年非行解決にあたってきた専門家であれば、その
実は、非行の解決のためには、お子さんが非行に走っている期間の、3倍の時間がかかると提唱する専門家もいます。
お子さんの非行の早期の解決のためにも、まずは一度相談してみても良いのではないでしょうか。
ただし、民間団体に相談する場合は、行政とは異なり有料の場合がほとんどですので、その費用については事前に確認しておくようにしましょう。
以下に非行解決の実績豊富な2つの団体についてご紹介します。
こちらは、元警察官の内藤佑先生が行っている、非行専門のカウンセラーです。
警察官時代から、500人以上の非行更生に携わってきた内藤先生の、非行更生プログラムを受けることができます。
何よりおすすめなのが、親御さんに対してしっかりと、ヒアリング、カウンセリングを行ってくれるところです。
そのため、非行そのものだけでなく、お子さんへの接し方や家庭内の問題についても、しっかりとアドバイスをもらうことができます。
現在、通常では有料の対面面談が、無料で受けられるキャンペーンをやっているようなので、気になるようならば一度無料相談をしてみてはいかがでしょうか。
成人非行専門カウンセラーの内藤先生の公式HPはコチラ
こちらは、自身も非行に走った経験があり、その経験を基に子供たちのあらゆる問題行動の改善に取り組んでいる、伊藤幸弘先生が運営しているフリースクールです。
伊藤先生は、2000人以上の子供の問題行動を解決してきた実績があり、メディアにも多数取り上げられています。
こちらでは、お子さんへの支援だけでなく、親へのカウンセリングやケアも行われています。
無料の電話相談が可能ですので、気になるようならまずは、一度電話問い合わせしてみることをお勧めします。
伊藤幸弘塾の公式HPはコチラ
いかがでしょうか。
繰り返しになりますが、非行の問題は様々な要因が関わっています。
家庭内や一人だけで抱え込まず、利用できる施設はしっかりと利用することを検討しましょう。
お子さんの健やかな未来のためにも、非行の更生に向けてできることから始めてみることをお勧めします。
まとめ
この記事のまとめ
- 非行少年の人数自体は減っており、現在非行していたとしても将来は更生していく可能性が高い
- しかし、非行を続けていると重大な犯罪を犯す可能性がある
更生のために重要なことは
- 「環境を整えること」
- 「多くの側面に同時にはたらきかけること」
- 「一人で抱え込まないこと」
現在非行に走っている子がいる場合は、更生のためにできることから始めよう。