あなたは
「子供の非行を止められない」
「誰かに相談したいけど、どこに相談したらいいかわからない」
「非行の相談窓口があれば知りたい」
といった疑問、お悩みをおもちではないですか?
お子さんの非行に関して誰かに相談できる場所があると安心ですよね。
結論から言うと
非行の相談窓口は全国に広がっており、相談窓口を適切に利用することで、お子さんを非行から更生させられる可能性があります。
この記事では
- 全国の非行の相談窓口
- 相談窓口の選び方
- 非行について相談することのメリット
について解説していきます。
また、お子さんの非行からの更生に最も重要なことについても触れていきますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
この記事を読み終えた時には、今すぐ利用できる相談窓口の情報がわかり、非行からの更生に向けてとるべき行動が分かるようになっていることと思います。
- この記事の目次
-
- 1章:非行の相談は積極的にしていくことが大切
- 1-1:まずは、身近な人や周囲に相談してみる
- 1-1-1:家族、親戚、友人
- 1-1-2:学校などの教育機関
- 1-2:身近な人に相談しづらい場合は、行政機関も利用する
- 1-2-1:「こころの健康相談統一ダイヤル」厚生労働省
- 1-2-2:「法務少年支援センター」法務省
- 1-2-3:「青少年相談センター」都道府県
- 1-2-4:「児童相談所・児童相談センター」都道府県
- 1-2-5:「少年サポートセンター」警察
- 1-3:行政機関でも解決しない場合は、民間団体などの利用も検討する
- 2章:非行の相談窓口の選び方
- 2-1:話を聞いてもらいたい場合
- 2-2:今すぐ非行をやめさせたい場合
- 2-3:非行以外にも家庭内に問題がある場合
- 2-4:子供に合わせた対応をしてもらいたい場合
- 2-5:非行の根本的な原因を解決したい場合
- 2-6:非行の原因が病気や発達障害にある場合
- 3章:非行について第三者に相談することで得られる6つのメリット
- 3-1:相談することで解決の糸口になる
- 3-2:子供について共有してもらうことで非行の予防につながる
- 3-3:子供本人もカウンセリングを受けることができる
- 3-4:専門家の適切な助言やサポートを受けられる
- 3-5:非行以外の問題についても相談できる
- 3-6:非行の問題を家庭内だけで抱え込まずにすむ
- まとめ
1章:非行の相談は積極的にしていくことが大切
まず、最初にお伝えしたいことは、非行の相談は周囲に積極的にするべきということです。
少し前までは、非行の原因として家庭や親御さんに非難が集まりがちでした。
しかし、最近の研究結果から子供たちが非行に走ってしまうまでには沢山の要因が絡んでいることが分かってきました。
詳しくは、こちら記事で解説しています。
【徹底解説】非行の原因は4つ!更生に向けて今すぐすべき行動とは ?
そのため、非行の解決には家族だけでなく周囲の人たちが協力することが必要になります。
また、例えば以下のようなケースでは非行の問題を家族だけで解決しようとするのは逆効果になることもあります。
- 非行の原因として発達障害や病気を抱えていた場合
- 非行グループとの関係が切れない場合
このようなケースでは、家族のコントロールできる範囲を超えているため、専門家のサポートが必要になります。
非行の解決のためには重要なことは誰かが問題を抱え込むのではなく関連する社会資源をしっかりと活用していくことです。
それでは、具体的な相談先についてお伝えしていきます。
1-1:まずは、身近な人や周囲に相談してみる
1-1-1:家族、親戚、友人
相談先として真っ先に思いつくのが家族や親戚、友人などではないでしょうか。
これらの人々は専門家ではありませんが、気持ちに寄り添ったり話を聞いてもらうだけでも少し楽になったりする場合があります。
また、人に話すことで家庭内や親子間だけでは気が付かなかった非行の要因などに気が付くこともあります。
非行のお子さんと直接接していない第三者である親戚や友人に話を聞いてもらうのはとても意義のある相談になります。
1-1-2:学校などの教育機関
次に、思いつくのが学校などの教育機関ではないでしょうか。
こちらは、普段のお子さんの様子を知っている先生などがいるので比較的相談しやすいかと思います。
また、生徒指導などを積極的に行っている学校や先生であれば、お子さんの更生に向けて二人三脚で取り組んでいける可能性があります。
ただし、学校の根本はあくまで教育機関であるため、学校外の非行問題までは中々サポートしてもらうのは難しいかもしれません。
それでも学校にいるときのお子さんの様子などを教えてもらうには良い相談先だと考えられます。
1-2:身近な人に相談しづらい場合は、行政機関も利用する
身近な人に相談しづらい場合や相談しても解決に向かわない場合は行政機関の利用も検討しましょう。
最近では、非行・不登校・ひきこもりなど子供の抱える問題を相談できる窓口が増えており、保護者からの相談も積極的に受けている窓口が多くあります。
また、電話相談や対面での相談に限らず、メールやSNSなどインターネットを用いた相談も可能な窓口が増えてきています。
非行に関する相談をできる行政機関の窓口は以下のようなものがあります。
- 「こころの健康相談統一ダイヤル」厚生労働省
- 「法務少年支援センター」法務省
- 「青少年相談センター」都道府県
- 「児童相談所」都道府県
- 「少年サポートセンター」警察
では、ここからは各行政機関の窓口の特徴についてお伝えしていきます。
1-2-1:「こころの健康相談統一ダイヤル」厚生労働省
こちらは厚生労働省が設置している電話相談窓口です。
全国どこからでも共通の番号に電話することで様々な相談をすることができます。
この事業自体は自殺予防の推進を掲げていますが、その他の相談にも乗ってくれるので、まずは電話相談してみたいという方は利用してみてはいかがでしょうか。
ただし、窓口の受付日時が窓口毎に異なり、年末年始や土日祝日は閉まっている場合もありますのでご注意ください。
厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/kokoro_dial.html
1-2-2:「法務少年支援センター」法務省
こちらは法務省が設置している非行問題などの子供の問題を相談できる窓口です。
こちらでは心理学などの専門知識をもったスタッフからお子さんへの今後の接し方についてアドバイスをもらったり、お子さん本人に対しカウンセリングをしてもらったりすることもできます。
まずは電話で相談予約を取る必要がありますので、そこから始めてみましょう。
受付時間は祝日を除いた月曜日から金曜日の9時から17時までとなっていますので注意しましょう。
また、地域の法務少年支援センターによっては相談受付を電話だけでなくメールでも行っているところもあるので、メール受付を利用したい場合はご自身の地域の法務少年センターは可能かどうかホームページで確認してみてください。
法務省「法務少年支援センター」
http://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_k06-1.html
1-2-3:「青少年相談センター」都道府県
こちらは都道府県が設置している相談窓口です。
都道府県ごとに青少年センターや青少年育成センターなど名称が異なる場合もあります。
こちらでは、子供や青少年の抱える様々な問題の相談ができます。
青少年の年齢については法律ごとに定義が変わりますが大体39歳くらいまでとしているセンターが多いようです。
また、相談だけであれば年齢問わずに受け入れている窓口も多数ありますので、詳しくはご自宅近くのセンターまで問合せしてみることをお勧めします。
こちらの施設では、相談をした方に対し必要な支援が受けられる施設の情報を提供したり、支援団体についての情報を提供してもらうことができます。
お子さんの状態を考えるとどこに相談してよいのか分からない、という場合は一度青少年相談センターに相談してみても良いかと思います。
相談までの流れは基本的に電話で予約を取り、後日面談となるところが多いようです。
また、メールやLINEなどのSNSで相談受付をしている施設もありますので、詳しくはそれぞれの施設のホームページを参照ください。
「都道府県名 青少年センター」などと検索するとお住まいの都道府県のセンターのホームページが検索できるかと思います。
1-2-4:「児童相談所・児童相談センター」都道府県
こちらも都道府県が設置している相談窓口です。
児童相談所は厚生労働省により以下のような施設であると定義されています。
児童相談所は、市町村と適切な役割分担・連携を図りつつ、子どもに関する家庭その他からの相談に応じ、子どもが有する問題又は子どもの真のニ-ズ、子どもの置かれた環境の状況等を的確に捉え、個々の子どもや家庭に最も効果的な援助を行い、もって子どもの福祉を図るとともに、その権利を擁護することを主たる目的として都道府県、指定都市及び児童相談所設置市に設置される行政機関である。
厚生労働省「児童相談所運営指針:第1章 児童相談所の概要」より
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv11/01-01.html
つまり、一言でいうと子供を持つ家庭からの相談に乗って、必要な援助をしてくれる施設、ということです。
そのため、もちろん非行に関する相談にも乗ってもらえます。
児童相談所へ相談することで、専門知識をもつスタッフからお子さんへの接し方のアドバイスをもらったり、必要に応じてお子さんを保護してもらうことも可能です。
非行問題が悪化していく前に一度行政機関に保護してもらい親子で離れる時間ができるのは、お子さんにとっても良い影響があるかもしれません。
全国児童相談所一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/zisouichiran.html
1-2-5:「少年サポートセンター」警察
次に、警察が設置している相談窓口です。
こちらは少年サポートセンターと呼ばれており、主に少年非行の防止のための取り組みを行っている警察の施設で、全都道府県警察に設置されています。
主な取り組みとしては以下のようなことが挙げられます。
- 少年たちのたまり場、公園等非行の行われやすい場所での補導活動
- 重大な非行の前兆ともなり得る不良行為等の問題行動の早期認知
- 不良行為少年やその家庭等に対する適切な助言、指導
こちらでは、少年補導職員や少年相談専門職員といった専門スタッフにお子さんの行動について相談したりアドバイスをもらったりすることができます。
また、お子さん自身へのカウンセリングや非行のあるお子さんに対し研修などを実施しているところもあり、非行からの更生に向けた具体的な手助けもしてくれる場合があります。
少年サポートセンターには少年相談専用電話(ヤングテレホンやユーステレホンなど)が設置されており、都道府県の少年サポートセンターごとに相談を受け付けています。
お子さんが重大な非行に走る可能性があるとか、親への暴力があるといった場合にはこちらの相談窓口の利用を検討してもよいのではないでしょうか。
また窓口毎にメール、電話など受付方法が異なる場合がありますので、詳しくは以下のホームぺージからお住いの地域の少年相談専用電話について調べてみることをお勧めします。
都道府県警察の少年相談窓口一覧
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/syonen/soudan.html
1-3:行政機関でも解決しない場合は、民間団体などの利用も検討する
最後に、行政機関に相談しても解決に向かわない場合やなんとなく行政機関にも相談しづらいという場合についてです。
最近では、行政機関以外にも非行や不登校といったお子さんの問題の解決をサポートしてくれる施設が増えてきました。
一例としては以下のような施設が挙げられます。
- 非行専門カウンセラー
- フリースクール
これらの施設では、非行に悩む親御さんの相談に乗ってくれたり、非行の根本的な解決に向けたアドバイスをもらうことも可能です。
また、これらの施設の特徴として、非行問題の専門家がいるという点が挙げられます。
長年非行少年と向き合ってきた専門家がいると、様々なタイプのお子さんを見てきているので、お子さんひとりひとりに合った非行問題の解決法を提案してくれる可能性があります。
行政機関や身近な人に相談しても解決に向かわない、非行の根本的な解決方法が知りたいという場合には、これらの民間施設の利用を検討してみてもよいのではないでしょうか。
ただし、これらの施設は、行政機関とは違い有料の場合がほとんどですので、利用する前には、料金について確認しておくことをお勧めします。
以下に非行解決の実績豊富な2つの団体についてご紹介します。
こちらは、元警察官の内藤佑先生が行っている、非行専門のカウンセラーです。
警察官時代から、500人以上の非行更生に携わってきた内藤先生の、非行更生プログラムを受けることができます。
何よりおすすめなのが、親御さんに対してしっかりと、ヒアリング、カウンセリングを行ってくれるところです。
そのため、家庭でのお子さんへの接し方や、非行の根本的な解決に向けて、しっかりとアドバイスをもらうことができます。
現在、通常では有料の対面面談が、無料で受けられるキャンペーンをやっているようなので、気になるようならば一度無料相談をしてみてはいかがでしょうか。
成人非行専門カウンセラーの内藤先生の公式HPはコチラ
こちらは、自身も非行に走った経験があり、その経験を基に子供たちのあらゆる問題行動の改善に取り組んでいる、伊藤幸弘先生が運営しているフリースクールです。
伊藤先生は、2000人以上の子供の問題行動を解決してきた実績があり、メディアにも多数取り上げられています。
こちらでは、お子さんへの支援だけでなく、親へのカウンセリングやケアも行われています。
無料の電話相談が可能ですので、気になるようならまずは、一度電話問い合わせしてみることをお勧めします。
伊藤幸弘塾の公式HPはコチラ
いかがでしょうか。
ここまで、非行のお子さんについて相談できる窓口について解説してきました。
相談窓口の選択肢は、意外と多いことがお分かりいただけたかと思います。
けれど、ここまで窓口が多いと、逆にどこに相談してよいか分からないといった場合もあるかと思います。
そこで、次章ではお子さんや家庭、親御さんの状態に合わせてどの相談窓口を利用するべきかについてお伝えしていきます。
2章:非行の相談窓口の選び方
この章では、非行の相談窓口の選び方についてお伝えしていきます。
便宜上「○○な場合」と場合毎に分けていますが、当てはまる項目が複数ある場合には該当箇所を読んでいただき、一番目的に合っていると思われる施設を選ばれることをお勧めします。
それでは解説していきます。
2-1:話を聞いてもらいたい場合
まず、ただ話を聞いてほしい場合です。
お子さんの非行に悩んでいるけれど、自体が差し迫っているわけではないとか、どの程度深刻な状況なのか分からないので現状を聞いてほしい場合がこちらに当てはまります。
この場合は、まずは身近な人に相談するのが良いかと思います。親戚、友人などご自身で相談しやすい人に話を聞いてもらいましょう。
話を聞いてもらうことで、例えば行政機関に相談してみようとか、学校に相談してみようとか次の行動につながる場合もあります。
また、厚生労働省の心の健康相談統一ダイヤルや法務省の法務少年支援センターなど行政の電話相談ダイヤルもよい相談窓口かと思います。
そこで現状を聞いてもらい、必要ならば支援を受けたり支援団体の情報を得ることもできます。
ただ、話を聞いてもらいたい場合は、まずは身近な人に相談したり、行政の無料の電話相談窓口を利用してみましょう。
厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/kokoro_dial.html
法務省「法務少年支援センター」
http://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_k06-1.html
2-2:今すぐ非行をやめさせたい場合
ほとんどの親御さんはお子さんに今すぐ非行をやめて欲しいと考えていると思います。
しかし、非行の問題は様々な要因が絡み合っているためにすぐに辞めさせるの難しいことがほとんどです。
詳しくは、こちら記事で解説しています。
【徹底解説】非行の原因は4つ!更生に向けて今すぐすべき行動とは ?
ここでお伝えする、今すぐ非行をやめさせたい場合とは、例えばお子さんが凶悪な非行グループに入ってしまい、いつ重大な犯罪を起こすかわからない、などの差し迫ったケースの場合です。
このようなケースでは、やはり警察に相談するのが一番かと思います。
お子さんが重大な犯罪に巻き込まれる前に必要な措置がとれるよう一刻も早く警察の施設へ相談することをお勧めします。
また、このケースの場合では児童相談所などでお子さんを一時的に保護してもらい、非行グループとのつながりを断つ、という手段もあるかと思います。
今すぐ非行をやめさせたい差し迫った事情がある場合は、警察や児童相談所に相談しましょう。
全国児童相談所一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/zisouichiran.html
都道府県警察の少年相談窓口一覧
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/syonen/soudan.html
2-3:非行以外にも家庭内に問題がある場合
非行以外にも家庭内に問題がある場合は行政機関への相談をお勧めします。
例えば、DV、不倫といった家庭内の問題は実はそれ自体が非行の原因となっている場合もあります。
家庭環境に問題がある場合は、非行だけに注目するのではなく、それと同時に家庭環境も改善していかないと根本的な解決に至らない場合がほとんどです。
そんなときは、必要な行政機関に相談し解決に向けたサポートを受けるようにしましょう。
例えば、各都道府県にはお子さんについて相談できる青少年相談センター以外にも女性問題や母子・父子家庭、生活保護などの相談に乗ってくれる福祉相談センターという相談窓口があります。
非行以外にも家庭内に問題がある場合は、福祉相談センターなどの行政機関にも相談してみることをお勧めします。
2-4:子供に合わせた対応をしてもらいたい場合
次に、お子さんに合わせたきめ細やかなサポートを受けたい場合です。
このような場合は画一的な対応になってしまう行政機関よりも民間団体の方が相談窓口としてお勧めです。
こちらは有料の場合がほとんどですが、その分お子さん一人一人に合わせた対応をしてくれる施設が多い印象です。
また、相談の時間も長く取ってくれるので不安なことをすべて共有したうえでお子さんの非行からの更生のサポートを受けることができます。
お子さんがどうしても手に負えないとか、情緒不安定な面があるなどの特殊な事情がある場合は、民間団体への相談も検討してみてもよいのではないでしょうか。
お勧めの民間施設
【全国フリースクール】 伊藤幸弘塾
2-5:非行の根本的な原因を解決したい場合
次に、非行の根本的な原因解決をしたい場合です。
もちろん、ほとんどの親御さんがお子さんの非行解決を望んでいると思います。
ここでの根本的な原因を解決したいとは、非行の原因がよく分からないとか、原因が分かっていても解決方法が分からないといったケースのことです。
このケースでは、非行解決の専門家である民間団体に相談することがお勧めです。
長年の非行解決実績が豊富な施設では、2-4でお伝えしたように、その経験を活かしてお子さん一人一人に合った非行の解決方法についてアドバイスしてくれる可能性があります。
お勧めの非行相談の民間施設
【全国フリースクール】 伊藤幸弘塾
2-6:非行の原因が病気や発達障害にある場合
最後に、非行の原因が病気や発達障害にある場合です。
こちらは他のケースとは少し異なり、治療や適切なケアを受けることで非行から更生していける場合があります。
このようなケースでは行政機関などではなく、しっかりと治療を行ってくれる病院に相談することをお勧めします。
ただし、どの病院を受診したら良いか分からないなどの場合はまずは行政機関に相談することで適した病院などを紹介してもらえる場合もあります。
その際は、まずは青少年相談センター、児童相談所などで現状を相談し、お子さんに合った病院や施設の情報を得ることをお勧めします。
全国児童相談所一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/zisouichiran.html
いかがでしょうか。
2章では非行の相談窓口の選び方についてお伝えしてきました。
これらのケースに当てはまらない場合も多々あると思いますが、少しでも非行相談をされる際の窓口選びの参考になればと思います。
それでは次に非行問題について第三者に相談することのメリットについてお伝えしていきます。
3章:非行について第三者に相談することで得られる6つのメリット
非行について第三者に相談するメリットはたくさんあります。
また、相談することで非行から更生に向かうこともあります。
この章では非行の相談をするメリットについて詳しく解説していきます。
3-1:相談することで解決の糸口になる
まず、非行を第三者に相談する大きなメリットがこちらです。
相談することで、お子さんが非行に走る本当の原因が見えてきたり、親自身の気持ちが楽になってお子さんと向き合えるようになり、結果として非行問題が解決に向かう場合があります。
今、お子さんの非行で悩まれている親御さんにはこの記事を参考にまずは身近な人からでも、誰かに相談してみることを強くお勧めします。
3-2:子供について共有してもらうことで非行の予防につながる
お子さんについて相談することで、例えば学校や警察などとお子さんに関する情報を共有することができ、校内や深夜の非行を防いでもらえる可能性があります。
また、そのようにお子さんに対し気を付けて様子を見てくれる大人が親御さん以外にもいるということは子供自身にとっても非行に走りづらい心理状況を作ります。
親子間の問題ととらえられていた非行に第三者が介入することはお子さんにとっても良い影響があるのですね。
3-3:子供本人もカウンセリングを受けることができる
こちらは、お子さん自身が前向きになった場合ですが、非行からの更生のため必要なカウンセリングや研修などを受けることができます。
警察の少年サポートセンターでは非行少年を対象に終末医療の現場での研修を行っているところもあり、この研修が命の大切さや自分の人生について考えるきっかけになる場合もあるようです。
このようなカウンセリングや研修での支援は非行からの完全な更生のためにも重要なステップになると考えられます。
3-4:専門家の適切な助言やサポートを受けられる
こちらは行政機関や民間団体限定となりますが、相談することで専門家からお子さんへの接し方のアドバイスをもらうことができます。
非行の原因すべてが家庭や親御さんにあるわけではありませんが、親の接し方を変えただけで更生に向かう子供も大勢いることが分かっています。
相談することで専門家のアドバイスをもらったり、必要な支援施設の情報を得られるのでお子さんの非行に悩んでいる親御さんは積極的に相談機関を利用することをお勧めします。
3-5:非行以外の問題についても相談できる
2-3でも少し触れましたが、非行以外の家庭の問題がある場合、相談窓口でそちらについても相談することができます。
非行の背景にある家庭環境や貧困、DVなどの問題も併せて相談することで非行だけでなく、そちらの問題も一緒に解決に向けたサポートを受けることができます。
家庭環境は子供たちが非行に走ってしまう一つの要因になっている可能性があるので、非行について相談する際は、家庭内の別の問題についても併せて相談してみることをお勧めします。
3-6:非行の問題を家庭内だけで抱え込まずにすむ
非行について第三者に相談する最も大きなメリットがこちらです。
お伝えしてきたように、非行の問題には様々な要因が絡んでおり、家庭内や親御さんだけで解決するのは難しいといわれています。
また、誰か一人が抱え込んで解決しようとしても共倒れになってしまうことも多いようです。
そのため、非行問題の解決には誰か一人ではなく、家庭、学校、行政機関など必要な施設や人々が協力していくことが重要です。
その意味でも、非行を家庭内だけの問題にせず第三者に相談することは解決への大きな一歩となります。
お子さんの健やかな未来のためにも、まずは誰かに相談することから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 非行の子や親に対するサポート体制は広がっている。
- 非行問題の解決には誰か一人ではなく、家庭、学校、
- 行政機関など必要な施設や人々が協力していくことが重要。
- 非行のお子さんをお持ちの方は一人で抱え込まずに まずは気軽に相談窓口を利用してみてはいかがでしょうか
■非行相談窓口の選び方
身近な人、行政の無料電話相談窓口
厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/kokoro_dial.html
法務省「法務少年支援センター」
http://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_k06-1.html
警察「少年サポートセンター」、児童相談所・児童相談センター
都道府県警察の少年相談窓口一覧
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/syonen/soudan.html
全国児童相談所一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/zisouichiran.html
行政機関や福祉相談センター
「都道府県名 福祉相談センター」で検索してください。
NPO法人、カウンセリングルーム、フリースクールなどの民間団体。
NPO法人、カウンセリングルーム、フリースクールなどの民間団体。
適切な治療をしてくれる病院
病院を探すために青少年センターや児童相談所に相談しても◎
全国児童相談所一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/zisouichiran.html
青少年センターについては「都道府県名 青少年センター」で検索してください。