

あなたは、
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などの悩み、疑問をお持ちではありませんか?
子どもがゲーム中毒になると、子どもの健康や学校生活への影響などが不安になってしまいますよね。
結論から言えば、子どものゲーム中毒は、早めに対処すれば改善していくことが可能です。
ただし、対処法を間違うと悪化していく場合もありますので、注意してください。
そこでこの記事では、まずは子どものゲーム中毒とはどういう状態か解説し、それから子どものゲーム中毒による具体的な悪影響を紹介します。
そして、ゲーム中毒の根本にある原因と、具体的な対処法を解説します。
ぜひ知りたいところから読んで、これからの行動の参考にしてください。
- この記事の目次
-
- 1章:子どものゲーム中毒とは
- 1-1:まずは子どもがゲーム中毒か簡単にチェックしよう
- 1-2:子どものゲーム中毒は早めに対処することが大事
- 2章:ゲーム中毒で子どもに出る悪影響
- 2-1:勉強や学校生活、将来への悪影響
- 2-1-1:勉強に遅れる
- 2-1-2:社会性、コミュニケーション能力の低下から不登校・引きこもりに
- 2-1-3:興味関心が偏る
- 2-2:心身への悪影響
- 2-2-1:体力低下
- 2-2-2:肥満、視力低下、頭痛など身体への影響
- 2-2-3:生活リズムが乱れる、睡眠障害になる
- 2-2-4:注意力、集中力が失われる
- 2-3:被害の大きい悪影響
- 2-3-1:ネット上でトラブルに巻き込まれる
- 2-3-2:ゲームに高額課金してしまう
- 3章:子どものゲーム中毒の根本にある原因
- 3-1:ゲーム中毒の原因はゲーム自体だけではない
- 3-2:子どものゲーム中毒は原因に合った対処が大事
- 4章:子どものゲーム中毒を解決するための10の方法
- 4-1:ゲーム中毒が重い場合
- 4-1-1:ゲーム・ネット教育をしてくれるフリースクールを利用する
- 4-1-2:専門のカウンセリングを受ける
- 4-1-3:専門の医療機関にかかる
- 4-2:ゲーム中毒が軽い場合
- 4-2-1:1日の利用時間を決める
- 4-2-2:ゲームやスマホ、パソコンの機能を使って制限する
- 4-2-3:夜間のゲームは避ける
- 4-2-4:ゲームを物理的に遠ざける
- 4-2-5:その他の楽しいことを親子で見つける、つくる
- 4-2-6:家庭が安心できる、楽しい場になるように工夫する
- 4-2-7:子どもとのコミュニケーションを変える・増やす
- まとめ
1章:子どものゲーム中毒とは
それでは、まずは子どものゲーム中毒とはどういう状態か、解説します。
ゲーム中毒による子どもへの影響から知りたい場合は、2章をお読みください。
1-1:まずは子どもがゲーム中毒か簡単にチェックしよう
まずは、あなたの子どもがゲーム中毒状態なのかどうか、簡単にチェックしてみましょう。
WHO(世界保健機関)は、いわゆるゲーム中毒の状態について、
ゲーム障害の特徴は、下記のものです。
■ゲーム障害の特徴
- ゲームをする頻度、開始・終了時間、内容などが自分でコントロールできない
- 日常生活でゲームを最優先し、それ以外の楽しみなどの時間を減らしてしまっている
- ゲームによって個人、家族、教育(学校)などに著しい問題が出ているのに、ゲームがやめられない
※上記の行動が、12か月以上続いている場合
このゲーム障害の特徴は、精神疾患としてみなされるレベルの依存状態です。
そのため、これらに該当するようなら、すぐに対処していく必要があります。
また、上記をチェックして
「すべてには当てはまらないから大丈夫かな?」
と思われる場合もあるかもしれません。
しかし、少しでも「ゲーム中毒かな?」と疑われるような状態であるなら、注意が必要です。
ゲーム中毒の子どもには、以下のような特徴があります。
■ゲーム中毒の子どもの特徴
- 毎日何時間もゲームをする
- 「やめなさい」と強く言ってもやめない(やめられない)
- 深夜までゲームをしている
- 学校や塾など、本来ゲームをしてはいけない場所でもゲームをしている
- ゲームのし過ぎで体力、視力の低下や心身への悪影響が生じている
1-2:子どものゲーム中毒は早めに対処することが大事
子どもがゲーム中毒になってしまっても、
「一時的なもので、放っておいたら治るだろう」
「親が干渉するよりも、子どもが自分で改善するのに任せた方が良いだろう」
などと思われる場合もあるかもしれません。
しかし、子どものゲーム中毒の状態を、放置してしまうことは避けるべきです。
さらに、ゲーム中毒が長期化すると、学校に遅刻する、休むといったことから登校拒否になり、引きこもりになっていくこともあります。
そのため、
そこで次に、ゲーム中毒による子どもへの悪影響について具体的に紹介します。
2章:ゲーム中毒で子どもに出る悪影響
ゲーム中毒状態が続くと、子どもには下記のような悪影響が出てきます。
- 勉強や学校生活、将来への悪影響
- 心身への悪影響
- 被害の大きい悪影響
順番に説明します。
ゲーム中毒の原因について知りたい場合は、3章からお読みください。
2-1:勉強や学校生活、将来への悪影響
子どもがゲーム中毒になることによる、勉強や学校、将来への悪影響には下記のようなものがあります。
- 勉強に遅れる
- 社会性、コミュニケーション能力の低下から不登校・引きこもりに
- 興味関心が偏る
順番に説明します。
2-1-1:勉強に遅れる
子どもがゲーム中毒になると、「勉強に遅れる」「受験に失敗する」「留年、浪人する」といった勉強への悪影響が生じやすいです。
ゲーム中毒になることで、
- 家での勉強にあてられる時間が減ってしまう
- ゲームがやめられず塾を休む
- 集中力がなくなり、勉強の質が落ちる
などの状態になるからです。
特に、ゲーム中毒になると自分で「ゲームをやめる」ということが難しくなってしまいます。
そのため、親や先生に隠れてゲームをしたりするようになり、学力に影響してしまうのです。
2-1-2:社会性、コミュニケーション能力の低下から不登校・引きこもりに
ゲーム中毒になると、「コミュニケーション能力が低下する」「社会性が発達しない」といったことが起こり得ます。
ゲームを通じて人との交流もあるかもしれませんが、それは、
- 文字だけでの交流
- 顔を出さない
- 仮想的な人格を通じての関わり
といったものであり、現実の人間関係とは違うものです。
リアルな人間関係は、さまざまなイレギュラーな対応が必要だったり、複雑な関係性の中でコミュニケーションを取らなければいけなかったりするものです。
そのため、ゲーム中毒で現実的な人間関係がおろそかになると、コミュニケーション能力や社会性が身につかなくなるのです。
その結果、現実の人間関係では、
- うまく話せなくなる
- 会話のキャッチボールが円滑にできない
- 会話がうまくいかず感情的になりやすくなる
といったことになることもあります。
2-1-3:興味関心が偏る
ゲーム中毒になると、
- ゲーム上での人との交流ばかりになり、現実の人間関係を失う
- 現実の友人との遊びや外遊びより、刺激的なゲームでしか満たされなくなる
- ゲームやネット環境から強い刺激を受け続けた結果、現実の世界の出来事を、楽しめなくなる
といったことが起こります。
その結果、ゲーム以外のこと、特に現実での生活や遊びから興味関心を失ってしまうのです。
子どももいつかは社会に出て、現実の中で生活しなければならないのですが、その現実に興味が持てないと社会に出る上で障害になり、引きこもりになってしまうこともあります。
2-2:心身への悪影響
子どもがゲーム中毒になると、以下のような心身への悪影響も出てきます。
- 体力低下
- 肥満、視力低下、頭痛など身体への影響
- 生活リズムが乱れる、睡眠障害になる
- 注意力、集中力が失われる
順番に説明します。
2-2-1:体力低下
子どもがゲーム中毒になると、ゲームをする時間が長くなる一方、外で身体を使って遊ぶ時間が減ることで、体力が低下することが少なくありません。
子どもの場合、まだ身体は発達する途中ですので、身体を使って遊ぶことも大事な時間なのですが、その時間が減ってしまうと、
- 怪我をしやすくなる
- 運動機能が十分に発達しない
- 疲れやすくなる
- 運動嫌いになる
といった悪影響もあります。
2-2-2:肥満、視力低下、頭痛など身体への影響
子どもがゲーム中毒になると、長時間体を動かさないことや、同じ距離で画面を見続けることなどから、
- 肥満になる
- 視力が低下する
- 頭痛になる
といった悪影響もあります。
肥満になると、子どもは「さらに動きたくなくなる」「周りから悪口を言われる」などから、さらにゲーム中毒になっていくこともあります。
また、
2-2-3:生活リズムが乱れる、睡眠障害になる
子どもがゲーム中毒になると、生活リズムに悪影響を及ぼすことも多いです。
具体的には、
- 夜遅くまでゲームをして睡眠不足になる
- 寝る直前までゲームをするため、布団に入っても眠れなくなる(睡眠障害)
- 朝スッキリ起きられない
- 昼夜逆転して普通の学校生活が送れなくなる
- 睡眠不足から学校での居眠りや遅刻が多くなる
といったことがあります。
ゲーム中毒になってしまったことから、遅刻、欠席が増えて、やがて不登校・引きこもりになっていく場合も少なくありません。
2-2-4:注意力、集中力が失われる
子どもがゲーム中毒になると、注意力や集中力が失われてしまうという悪影響もあります。
なぜなら、ゲーム中毒になると、他のことをやっていても常にゲームのことが気になるようになっていくからです。
人間の脳は、常に新しい情報を求めるものであるため、
- ゲーム内で起こる様々なイベントや演出
- 頻繁に来るゲームの通知
- ゲームを通じた知り合いからの連絡
などゲームの持つ特徴は、脳に常に刺激を与えてしまいます。
その結果、
その結、勉強に集中できない、対面で人と長時間コミュニケーションが取れない、といった状態にもなりかねません。
2-3:被害の大きい悪影響
ここまで紹介したこと以外にも、子どもがゲーム中毒になることによる悪影響があります。
それが下記のようなことです。
- ネット上でトラブルに巻き込まれる
- ゲームに高額課金してしまう
順番に説明します。
2-3-1:ネット上でトラブルに巻き込まれる
子どもがゲーム中毒になると、ゲーム内やゲームと関連したことで、ネット上でトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
例えば、
- ゲーム上で知らない人から攻撃的な対応を受け傷つく
- トラブルの加害者になり損害賠償請求される
- いじめの被害者、加害者になる
- ゲームで出会った知らない人に会いに行ってしまう
- 個人情報を出してしまい、ネット上に拡散される
などさまざまなトラブルがあり得ます。
今では、ゲームの中にはSNSに近い機能を持っており、多くの人と交流が可能であることも少なくありません。
2-3-2:ゲームに高額課金してしまう
ゲーム中毒になり、ゲームを使いすぎるうちに、
- ゲーム内のアイテムなどに高額課金する
- 勝手に親のクレジットカードを使って課金する
- 親のお金で何十万円、何百万円と課金し、高額の請求が来てから親が気づく
- 他にもたくさんの種類のゲームを買う
といったことになり、高額のお金をゲームに費やしてしまう場合も少なくありません。
ゲームの一部は、ギャンブルに近い多くの要素を持っており、ギャンブルにハマるのと同じようにどんどんお金を使ってしまうことがあるようです。
このように、ゲーム中毒を放置すると子どもにも家庭にも様々な悪影響が生じてしまいます。
ゲームは確かに便利ですが、うまくコントロールして使わせないと、お子さんの人生を左右する大きな問題に発展し得るのです。
「なぜ子どもがゲーム中毒になってしまうのだろう?」
という疑問もあるかもしれませんので、次に子どもがゲーム中毒になる原因を簡単に説明します。
3章:子どものゲーム中毒の根本にある原因
子どものゲーム中毒の原因には、実は家庭・親子関係の問題があることが少なくありません。
これから解説します。
ゲーム中毒の具体的な対処方法が知りたい場合は、4章をお読みください。
3-1:ゲーム中毒の原因はゲーム自体だけではない
子どものゲーム中毒の原因は、「ゲームが面白いから」「身近にあるから」というものだと思われていることが多いです。
もちろん、ゲーム中毒の原因がゲーム自体にあるのは当然ですが、原因はそこだけにあるわけではありません。
多くのケースで、子どものゲーム中毒は、家庭・親子の問題が根本にあるのです。
具体的には、ゲーム中毒の子どもの家庭・親子関係には、下記のような問題があることが多いです。
- 教育熱心すぎる
- 親が厳しすぎる、子どもをコントロールしようとしすぎる、過干渉
- 両親の不仲
- 多忙で子供に構っていない
- 虐待や放置(ネグレクト)
- 親が失業や貧困を理由に、精神的に余裕がない
- 両親の問題行動(アルコールやギャンブル依存、家に帰らない、反社会的行為など)
このような家庭・親子関係が原因となってゲーム中毒に繋がっている場合は、
3-2:子どものゲーム中毒は原因に合った対処が大事
3-1で説明したような親子関係の問題があると、子どもは、
「もっと構ってほしいのに構ってくれない」
「ありのままを受け入れてもらえない」
という不満を溜めて、問題行動に走るようになるのです。
このような場合は、ゲーム中毒だけに対処しようとしても、他の問題行動が発生してしまう可能性があります。
そのため、根本にある家庭・親子関係の問題から対処していく必要があるのです。
「では、これからどう行動していけば良いのだろうか」と疑問をお持ちだと思いますので、これから子どものゲーム中毒の具体的な対処法を説明します。
4章:子どものゲーム中毒を解決するための10の方法
それではこれから、子どものゲーム中毒を解決するための方法を、ゲーム中毒が重い場合と軽い場合に分けて説明します。
4-1:ゲーム中毒が重い場合
- ゲーム・ネット教育をしてくれるフリースクールを利用する
- 専門のカウンセリングを受ける
- 専門の医療機関にかかる
順番に説明します。
4-1-1:ゲーム・ネット教育をしてくれるフリースクールを利用する
最初におすすめしたいのは、ゲーム・ネット教育をしてくれるフリースクールを利用することです。
フリースクールとは、不登校・引きこもりなどの問題を抱えたお子さんを、預けることができる民間施設のことです。
子どもがゲーム中毒の場合に、おすすめしたいフリースクールが、伊藤幸弘塾です。
伊藤幸弘塾では、
- ゲームやスマホを適切に使えるような教育
- ゲームやスマホを専用のボックスに入れて、特定の時間帯だけ利用できるルール
- 全寮制の生活で、乱れた生活全般から整える
- 小学生から高校生までの子どもたちとの共同生活で、リアルな人間関係を学ぶ
といったことができるからです。
家庭だけでは、ゲーム中毒を改善するための適切な方法がわからなかったり、親が見ていないところでゲームやスマホを使うようになったりすることがあります。
そのため、
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
【不登校・引きこもりにおすすめ】フリースクール伊藤塾の8つの特徴
伊藤幸弘塾について、詳しくは下記の公式HPをご覧ください。
4-1-2:専門のカウンセリングを受ける
子どものゲーム中毒を改善するためには、専門のカウンセリングを受けることもおすすめします。
3章で説明したようにゲーム中毒の子どもの中には、親子関係に問題があり、愛情不足や寂しさを埋めるためにゲームに依存するケースが少なくありません。
このような子どもの場合は、ゲーム中毒そのものを改善する以前に、親子関係の問題から解決していく必要があります。
そこでおすすめなのが、親子関係に問題を抱える子どもや、問題行動に走る子どもを専門としているカウンセラーの内藤佑先生です。
内藤先生は元警察官で、さまざまな問題行動を持つ子どもと関わってきた経験があり、延べ3000人の子どもの相談にのってきました。
現在は、不登校・非行専門のカウンセラーとして「リベラルコーチング」というカウンセリングサービスを通じて、多くの子どもの問題行動を改善しています。
これは、
リベラルコーチングを受けることで、
- 子どもの登校拒否の改善
- 親の考え方が変わる
- 家族の会話が増える
- 勉強を頑張るようになる
といった変化が、実際に起こっているのです。
基本的に親とカウンセリングするため、子どもへの負担はなく気軽に行うことができます。
また、LINEやメールの文章の添削も、内藤先生自身が行っているため、LINE・メールを通じて子どもの状態を改善していくことが可能なのです。
初回相談は無料ですので、お気軽に試してみてください。
詳しくは以下のページをご覧ください。
4-1-3:専門の医療機関にかかる
「ゲーム中毒の状態が非常に重い」
「発達障害の傾向が見られる」
「親とのコミュニケーションすら難しくなっている」
といった重い症状が出ている場合は、ゲーム中毒も専門的に扱っている医療機関に相談することをおすすめします。
特に、ゲーム中毒が重いお子さんの中には、発達障害や精神障害を持っている場合が少なくありません。
そのような場合、今後はゲーム中毒に限らないさまざまな問題を抱える可能性も高いです。
そのため、
詳しくは、近隣の医療機関を検索して調べてみてください。
4-2:ゲーム中毒が軽い場合
子どものゲーム中毒が軽い場合は、下記のことを家庭で試してみてください。
- 1日の利用時間を決める
- ゲームやスマホ、パソコンの機能を使って制限する
- 夜間のゲームは避ける
- ゲームを物理的に遠ざける
- その他の楽しいことを親子で見つける、つくる
- 家庭が安心できる、楽しい場になるように工夫する
- 子どもとのコミュニケーションを変える・増やす
順番に説明します。
4-2-1:1日の利用時間を決める
まず、子どものゲーム中毒を改善していくためには、1日の利用時間を決めて守らせることが大事です。
ゲーム中毒の子どもを放っておくと、際限なくゲームを続けてしまいますので、制限時間を作って守らせることが必要なのです。
しかし、いきなり極端に短時間にしたり、無理にルールを守らせようとすると、子どもが挫折してしまいます。
そのため、
- 現時点での毎日のゲーム時間から、30分や1時間ずつ短くさせていく
- 子どもが挫折しないように、時間制限に成功したら褒める
といった工夫もしてみてください。
4-2-2:ゲームやスマホ、パソコンの機能を使って制限する
子どものゲーム中毒の改善のためには、スマホに入れることができる利用制限用のアプリや、設定機能を利用することをおすすめします。
アプリの中には、
- 特定のアプリを特定の時間帯だけ制限する
- 夜間のネットの利用を制限する
- 利用制限するほど達成感が得られ、利用制限が続きやすい仕組みがある
といったものがあります。
スマホを利用制限できるアプリの代表的なものに、以下のものがあります。
■時間制限できるアプリ
Detox :電話以外の機能を利用制限する(Android)Forest :ネットを触らないほど、アプリ内の「木」が育つ(Android、iPhone)UBhind :アプリの利用制限や、アプリごとの利用時間が記録される(Android、iPhone)Moment :登録したメンバー(家族など)のネットの利用時間を確認したり、利用時間の制限ができる(iPhone)
また、スマホによっては、最初から特定のアプリ、特定の時間の利用制限ができる機能が入っている場合もありますので、「スマホ名+利用時間制限」などで検索してみてください。
パソコンの場合は、Windowsであればマイクロソフト社のアカウントを作り、「ファミリー機能」を利用することで、子どもが利用する時だけ、
- 利用時間を制限する
- 特定のアプリ、ゲームを使えないようにする
- 子どもに不適切なコンテンツは表示されないようにする
といったことが可能になります。
詳しくは、マイクロソフト社のHPをご覧ください。
ゲーム機にも同様の機能がある場合がありますので、「ゲーム機+利用時間制限」などで検索してみてください。
4-2-3:夜間のゲームは避ける
子どものゲーム中毒を改善するためには、夜間のゲームをやめることも大事です。
2章でも説明したように、夜間にゲームをすると、
- 生活リズムが乱れる
- 睡眠不足になる
- 親が見ていないために、際限なく続けてしまう
といった可能性があります。
そのため、夜間はゲームを親に預ける、夜間は子ども部屋にゲームを持ち込まない、といったルールを作って守れるように工夫しましょう。
4-2-4:ゲームを物理的に遠ざける
ゲーム機器やスマホは身近にあり、また使う機会も多くあるため、「ついつい手を伸ばしてしまう」状態から抜け出せないものです。
しかし、
そのため、子どものゲーム中毒を改善するためには、下記のようなことも試す価値があります。
- ゲームは家の中ではリビングだけで使う(子供部屋に持ち込まない)
- 勉強中は親が預かる、決めた箱の中に入れて見えないようにする
- ゲームを閉じ込める専用のBOXを利用する(タイムロックコンテナなど)
これも強制的に行うと、お子さんの反発を招く可能性がありますが、話し合った上で少しずつ、いろいろな方法を試してみることをおすすめします。
4-2-5:その他の楽しいことを親子で見つける、つくる
ゲーム中毒を改善するためには、ゲーム内の世界以外に、楽しいことを見つけることも大事です。
そのため、子どもが興味を持つことを、親子で一緒に探してあげることをおすすめします。
3章で説明したように、子どものゲーム中毒は、現実の世界で、「友達や兄弟のような遊び相手がいない」「親が構ってくれなくて寂しい」などの問題から生まれている場合もあります。
そのため、
「忙しくて余裕がない」という場合もあるかもしれませんが、子どもの将来のためにも、可能な範囲で検討してみてください。
4-2-6:家庭が安心できる、楽しい場になるように工夫する
子どものゲーム中毒を改善するためには、家庭が安心できる、楽しい場になるように工夫することも大事です。
繰り返しになりますが、子どもがゲーム中毒になる原因の一つに、家庭の問題、親子関係の問題があります。
家庭に問題がある子どもは、「家が心から安心できる場ではない」「親のことが心から信頼できない」という思いを抱いています。
しかし、家庭は本来、子どもにとって最も安全で安心できる場であるべきです。
そういう場であるからこそ、家庭の外で抱えたストレスを解消し、また家庭の外でも前向きに生活していくことができるからです。
家庭が安心できる場ではない場合に、ゲーム中毒をはじめとする様々な問題行動が出てしまうのです。
そのため、
具体的な方法は、下記の記事をご覧ください。
4-2-7:子どもとのコミュニケーションを変える・増やす
子どものゲーム中毒を改善するためには、
繰り返しになりますが、子どもは親子関係に問題があると、「愛情不足」「不満」という思いを溜めて問題行動に走ってしまいます。
そのため、安定した親子関係をつくっていくためには、下記のようにコミュニケーションを工夫することが大事なのです。
- 子どものありのままを受け入れてあげる
- 子どもの人格を否定したり、行動や言動に細かく過干渉したりしない
- 子どもと話す時間を増やす
- 子どもの話をさえぎったり、無視したりしない
- 親の考えや価値観を子どもに押し付けない
詳しくは、以下の記事も参考にしてみてください。
【すぐ実践できる】子どもとのコミュニケーションでやるべき7つの事
また、親子関係を家庭だけで改善することが不安な場合は、ぜひお気軽にカウンセラーにご相談ください。
まとめ
いかがでしたか?
最後に今回の内容をまとめます。
■ゲーム中毒による悪影響
- 勉強に遅れる
- 社会性、コミュニケーション能力の低下から不登校・引きこもりに
- 興味関心が偏る
- 体力低下
- 肥満、視力低下、頭痛など身体への影響
- 生活リズムが乱れる、睡眠障害になる
- 注意力、集中力が失われる
- ネット上でトラブルに巻き込まれる
- ゲームに高額課金してしまう
■ゲーム中毒の原因
- ゲーム自体の依存性だけでなく、親子関係の問題からゲームに逃避することもある
- 親子関係に原因がある場合、親子関係から改善しなければならない
■ゲーム中毒を改善する方法
- ゲーム・ネット教育をしてくれるフリースクールを利用する
- 専門のカウンセリングを受ける
- 専門の医療機関にかかる
- 1日の利用時間を決める
- ゲームやスマホ、パソコンの機能を使って制限する
- 夜間のゲームは避ける
- ゲームを物理的に遠ざける
- その他の楽しいことを親子で見つける、つくる
- 家庭が安心できる、楽しい場になるように工夫する
- 子どもとのコミュニケーションを変える・増やす
ぜひできることから試してみてください。
【この記事で紹介した専門家・相談先】
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