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公開日 : 2020/12/17
最終更新日 : 2020/12/17
子供の引きこもり

全寮制フリースクールとは?メリットや選び方の3つのポイントを解説

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あなたは

「全寮制のフリースクールってどんなところだろう?」

「私の子は不登校だけど入れるのかしら?」

「全寮制とそれ以外のフリースクールって何が違うのかしら?」

こんな疑問やお悩みをお持ちではないですか?

不登校のお子さんを全寮制のフリースクールに入れることに不安を持つこともありますよね。

結論から言うと、

全寮制のフリースクールは不登校解決のための糸口となり、お子さんの自立につながります。

この記事では

  • そもそも全寮制のフリースクールがどんなところか
  • 全寮制フリースクールのメリット・デメリット
  • 不登校のお子さんにあった選び方
  • 実際に全寮制のフリースクールに入学・入寮するまでの流れ

について解説していきたいと思います。

また、不登校のお子さんを通学制でなく、全寮制のフリースクールに入れる大きなメリットについても触れていきますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。

この記事を読み終えたころには全寮制のフリースクールについての知識が深まり、問題解決の一つの選択肢になっていることと思います。

目次1章
目次2章
目次3章
この記事の目次

1章:全寮制のフリースクールとは?メリット・デメリットから寮生活や費用を解説

1-1:全寮制のフリースクールとは不登校や問題を抱えた子供・親への支援施設

全寮制のフリースクールの活動内容

まず、全寮制のフリースクールってどんな施設なんだろう?という疑問をお持ちかもしれません。

全寮制のフリースクールとは一言でいうと、

不登校や問題を抱えた子供とその親御さんへの支援施設です。

文部科学省の調査結果(※1)によると、不登校の児童数は平成24年度には小学生、中学生、高校生の全学年で減少しましたが、それ以降は増加の一途をたどり、平成30年度の調査では小学生では全体の0.7%に当たる44,841人、中学生では全体の3.6%に当たる119,687人、高校生でも全体の1.6%に当たる52,723人もの不登校児童がいるという結果になりました。

この数字は、小学生、中学生では、平成29年度の調査結果よりも約1万人、高校生でも3000人以上不登校の児童が増加していることを示しています。

※1「平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」より引用

不登校の児童数

このような調査結果を受け、不登校の児童の新たな受け入れ先として広がってきているのがフリースクールという、学校でも家庭でもない子供たちの第3の居場所です。

全寮制のフリースクールでは、不登校の子供たちを預かり共同で寮生活を行う中で、

  • 昼夜逆転している子の生活のサポート
  • 心の傷を抱えた子へのカウンセリング
  • 食事会や季節のイベント
  • 学校復帰のための学習支援や通学支援

などを行い、子供たちの社会復帰の後押しをしています。

また、不登校の子供を持つ保護者に対しても相談に乗ったり、子供との間に入って親子関係の調整の手伝いをしてくれる施設もあるようです。

このように全寮制のフリースクールとは、不登校のお子さん自身とその親御さんにとって駆け込み寺のような頼れる施設と言えます。

1-2:通学制のフリースクールとの違いはお子さんの生活すべての面倒を見てくれる点

全寮制と通学制の違い

フリースクールと聞くとまず思い浮かぶのが通学制、つまり通うタイプの施設ではないでしょうか。

ここでは、全寮制のフリースクールとそれ以外の通学制のフリースクールの違いについてお伝えしていきます。

通学制のフリースクールでも、先ほど述べたような学習支援や季節のイベントなどを行っている施設も多くあります。では、全寮制のフリースクールとの違いは何かというと、ずばり

全寮制のフリースクールはお子さんの生活のすべてをサポートしてくれる施設である、という点です。

全寮制のフリースクールではお子さんは寮に入り、不登校対応の専門スタッフとほかの不登校のお子さんたちと共同生活を行います。

そこで、専門のスタッフが24時間お子さんの生活をサポートし、生活習慣の乱れを改善したり、不登校になってしまったという心の傷を癒す手伝いをしてくれます。

この24時間のサポート体制は通学制の施設では決して受けられない支援です。

それに加え、全寮制のフリースクールでは学習意欲のある子には学習支援をしたり、やりたいことに向けた資格取得の支援も受けられます。

また学校に通いたい子に関しては通学支援やフリースクールでの学習を在籍校の出席認定扱いにしてもらえるよう在籍校と連携を図ってくれる施設もあります。

在籍校の出席認定に関しては「1-5:全寮制のフリースクールに通いつつ在籍校も卒業可能!」で詳しくお伝えしていますので、ぜひあわせてご覧ください。

1-3:全寮制のフリースクールのメリット、デメリットは?

全寮制のフリースクールに少し興味が湧いてきた方もいるのではないでしょうか。では次に、全寮制のフリースクールのメリット・デメリットについてお伝えしていきます。

1-3-1:メリットは手厚いサポート体制

サポート体制

先ほどからお伝えしているように全寮制のフリースクールの最大のメリットはその手厚いサポート体制です。

具体的には以下のようなサポート体制があります。

  1. 24時間体制のサポート
  2. 不登校対応の専門家によるサポート
  3. 保護者へのサポート

それぞれについてみていきましょう。

  1. 24時間体制のサポート

こちらは先ほどからお伝えしている通り、全寮制ならではのサポート体制です。例えば昼夜逆転生活のために不登校になってしまったお子さんが24時間体制で生活のサポートを受けることで生活習慣が改善し、朝起きられるようになり、結果として学校に復帰できた、というケースもあるようです。

朝起きられず、夜中に活動しているようなお子さんには全寮制で生活リズムのサポートをしてもらえるというメリットは大きいのではないでしょうか。

2. 不登校対応の専門家によるサポート

次に、不登校対応の専門家によるサポートです。現在運営されている全寮制のフリースクールの多くは歴史が長く、長年不登校の子供たちに向き合ってきた不登校対応の専門家が在籍している施設が多くあります。

そのような専門家は不登校だけでなく

  • ひきこもり
  • 非行
  • 家庭内暴力

など、子供と家庭の抱える様々な問題を解決してきた実績がある人物が多く、様々なタイプのお子さんに合わせたきめ細かいサポートが可能であると考えられます。

不登校以外にも問題を抱えたお子さんの場合、このような不登校対応の専門家がいるという点も全寮制のフリースクールの大きなメリットだと思います。

3. 保護者へのサポート

最後に、不登校の子を持つ保護者へのサポートです。多くの全寮制のフリースクールでは、お子さんを預かって24時間面倒をみてくれますが、その姿勢はあくまで親御さんとの二人三脚である、としている施設が多いです。

そのため、入学、入寮前に保護者との面談を行っている施設がほとんどです。また、入寮後にも定期的にお子さんの様子をフィードバックしたり、卒寮後にもその後のお子さんの様子を確認してくれるなど、継続的なサポートを行っている施設が多くあります。

大切なお子さんを預ける施設が保護者としっかりと連携してくれるという点は安心できる材料になるのではないでしょうか。

1-3-2:デメリットは通学制のフリースクールよりも費用が高い点

では、次に全寮制のフリースクールのデメリットについてお伝えします。全寮制のフリースクールのデメリットはずばり、学費が高い点です。

比較のためにまずは、文部科学省の調査結果(※2)より全寮制、通学制の両方を含めたフリースクールの費用相場についてお伝えします。

全寮制フリースクールの費用相場

文部科学省ではH27年度に「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」を行いその結果を公表しています。

この中でフリースクールを利用することでかかる費用は大きく2つ、入会金と授業料に分けられることが分かりました。その調査結果は以下の表の通りです。

フリースクール入会金
フリースクール授業料

※2「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」より引用

この結果によると、全寮制、通学制の両方を含めた全フリースクールの入会金の平均額は5万3千円、月額会費の平均額は3万3千円であることが分かりました。

では次に全寮制のフリースクールの入会金、月額会費についてみていきましょう。

全寮制のフリースクールではその費用を明らかにしていない施設もありますので、ここからは運営スタッフが独自に調査した結果をお伝えしていきます。

独自調査によると全寮制のフリースクールの入会金は10万~50万と幅がありました。また月額会費は10万~24万とこちらも施設によって幅がありました。

以上の結果をまとめたのが以下の表です。

全寮制フリースクールの費用相場

いかがでしょうか。同じ全寮制の中でも施設によって費用に幅があることがわかりました。ただし、やはりどの施設でも通学制のフリースクールよりは費用相場は高そうです。

費用が高い要因としては

  • お子さんの食費
  • お子さんの寮での生活費(電気代、光熱費など)

が含まれるためと考えられます。

食費や生活費はお子さんが自宅にいる場合でも必要な費用のため、単純に通学制のフリースクールと比べるのではなく、自宅でお子さんが生活する際の生活費とも比較してみることをお勧めします。

また、多くの全寮制のフリースクールでは母子家庭や貧困家庭などに対し、独自の減免制度を定めている場合があります。気になる施設があるけど、費用が心配という場合でも一度施設側に問合せをしてみることをお勧めします。

1-4:全寮制のフリースクールでの寮生活スケジュール

では、次に全寮制のフリースクールでは一日をどのようなスケジュールで過ごしているのかみてみましょう。

この一日の過ごし方も施設によって異なりますが、大体は以下のようなスケジュールで過ごしている施設が多いようです。

一日のスケジュール

いかがでしょうか。

起床時間と就寝時間が決められていることで生活リズムが整いやすく、起床後には体操などで体を動かすことでしっかりと目を覚まし日中の活動に入っていけるようになります。

また、目がしっかりと覚めた後の午前中のプログラムでは一人一人の学習状況に合わせた授業を、午後のプログラムでは体験活動やエクササイズ、ボランティア活動,スポーツ大会など主に体を動かすような活動をしている施設が多いようです。

また、これらのスケジュールもフリースクールに在籍している子供全員に無理やり当てはめるのではなく、一人一人に合わせて柔軟に変更している施設が多いようです。

1-5:全寮制のフリースクールに通いつつ在籍校も卒業可能!

フリースクール、出席認定が可能

全寮制のフリースクールを利用するにあたって気になるのが在籍校を卒業できるか、という点ではないでしょうか。

結論から言うと、

全寮制のフリースクールに通いつつ在籍校を卒業することは可能です。

1-1でお伝えしたように、最近不登校の児童数がますます増加しています。そこで文部科学省は令和元年10月に「不登校児童生徒への支援の在り方」についてという新たな通知(※3)をだしました。その中で、

「不登校児童生徒の中には、学校外の施設において相談・指導を受け、社会的な自立に向け懸命の努力を続けている者もおり、このような児童生徒の努力を学校として評価し支援するため、我が国の義務教育制度を前提としつつ、一定の要件を満たす場合に、これらの施設において相談・指導を受けた日数を指導要録上出席扱いとすることができることとする。」

※3「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日元文科初第698号より引用

としています。この通知によって一定の要件を満たし学校長が認めれば、全寮制のフリースクールでの授業や体験学習についても在籍校の出席認定とできるようになりました。

今までもフリースクールに通いつつ在籍校の出席認定を取れるシステムはありましたが、今後はこのシステムがますます活用されやすくなるものと考えられます。

実際に文部科学省の調査によると(※1)小学生の不登校児童のうち、フリースクールなどの民間施設に通って指導を受けた児童の数は1,672人おり、その中で出席認定を受けたのは 568人で、その認定率は約34%でした。

また中学生ではフリースクールなどの民間施設に通って指導を受けた児童の数は2,963人おり、その中で出席認定を受けたのは 1,610人で、その認定率は約54%でした。

一方、高校生ではフリースクールに通って出席扱いを受けた人数は17人で、これはフリースクールに通っている児童のうちの5.4%でした。

※1「平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」より引用

高校の場合は出席認定以外にも卒業のために必要な試験や単位などが学校によって異なってくるためフリースクールの利用のみで卒業することはまだまだ難しいようです。そのため、全寮制のフリースクールでは高校生の場合にはフリースクールと並行して定時制高校や通信制高校とのダブルスクールをすることで高校卒業を目指すことが多いようです。また、高卒認定試験を受けて高卒と同等の資格を手に入れることもできます。

全寮制のフリースクールでは高校生への学習支援と並行しこの高卒認定試験合格のための支援をしている施設も多くあります。

1-6:全寮制のフリースクールはこんなお子さんにおすすめ

では、この章の最後として全寮制のフリースクールに特に向いていると思われるお子さんの特徴についてお伝えしていきます。

1-6-1:生活面での自立が全くできていない

フリースクールがおすすめな子1

まず第一に、生活面での自立が全く出来ていないお子さんです。これは、例えば昼夜逆転してしまい、朝に全く起きられないとか、夜中に起きだしてゲームをしているようなお子さんのことです。また、これ以外にも自分の身の回りのことが全くできないとか、学校の準備ができず忘れ物が多いといったお子さんもここに含まれます。

このようなお子さんは、全寮制のフリースクールで24時間体制の生活面のサポートを受けることで、生活習慣の乱れが改善する可能性があります。また全寮制のフリースクールではテレビゲームは無いか、あっても時間が決められていることがほとんどなのでゲーム離れにも良い環境と言えます。

また、寮での共同生活をする中で自分の身の回りのことはやらざる負えない環境となり、結果として生活力が向上する可能性があります。

もちろんこれらの成長を不登校対応の専門家がしっかりとサポートし、お子さんが無理なく自立に向かえるよう支援する体制が全寮制のフリースクールには整っています。

今現在、お子さんが生活面での自立が全く出来ていないようなら全寮制のフリースクールを検討してみてもよいのではないでしょうか。

1-6-2:親子の信頼関係が崩れている

フリースクールがおすすめな子2

次に、親子の信頼関係が崩れてしまっているお子さんです。これは例えば、家庭内暴力があるとか、そこまでいかなくても親の言うことを全く聞かない、感情的になってしまい親子間での話し合いが全くできない、といった状態のお子さんのことです。

このようなお子さんの場合、親御さんがどんなに向き合っても不登校やお子さんが抱える問題を解決することが難しい場合があります。そんなときに第三者である全寮制のフリースクールのスタッフが間に入り、一定の期間お子さんを預かることで冷却期間を持つことができ、その後、親子ともに落ち着いて向き合うことができるようになる可能性があります。

また、このようなお子さんの場合、寮生活で自分の身の回りのことを自分でするようになると、今まで知らず知らずのうちに親が自分のためにしてくれていたことに気が付き、両親への感謝の気持ちが芽生える場合もあるようです。

親子の信頼関係が崩れてしまっている場合は第三者の支援を受け、一度親子ともに冷却期間をおくことをお勧めします。その際に、全寮制のフリースクールに頼ってみるのはいかがでしょうか。

1-6-3:不登校が長期間続いている

フリースクールがおすすめな子3

最後に不登校が長期間続いているお子さんです。

不登校のお子さんは自分が不登校であること、それ自体に強いストレスを感じている場合が多くあります。そのため、不登校の期間が長くなってくると、自分でもどうにかしたいのに、どうしていいか分からない、という状態になってしまうことがあります。

このようなお子さんに突然学校に復帰するように言っても難しい場合がほとんどです。そんな時に学校でも家庭でもない、全寮制のフリースクールという第三の居場所を提案してみると、お子さんによってはすぐに興味を示すこともあるようです。このようなケースではお子さん自身もこの状況を変えたいと心の奥底で思っている場合も多いので、すんなりと全寮制のフリースクールに通い始めることも多いようです。

全寮制のフリースクールでは、ほかにも不登校のお子さんたちが数多く在籍しています。同じ不登校という経験をした友人と知り合うことで自分だけじゃないんだ、不登校になってしまったとしても自分は自分でいいんだ、とお子さん自身が前向きになれる場合があります。

そして前向きになってやりたいことができたり、学習意欲が高まったりした時には全寮制のフリースクールにはそのやりたいことを支援する体制が整っています。

不登校が長期間続いているお子さんには、学校でも家庭でもない新たな居場所として全寮制のフリースクールも検討してみてもよいのではないでしょうか。

いかがでしょうか。

もちろん、ここでの特徴に当てはまらない場合でも全寮制のフリースクールは不登校のお子さん全員の支援施設なので、利用してみたいと思ったらまずは相談してみることをお勧めします。

ここまでの1章では、全寮制のフリースクールは不登校や問題を抱えたお子さんとその保護者への支援施設であること、そこでの過ごし方や学費について、メリット・デメリットなども併せてお伝えしてきました。

次章からは実際の全寮制フリースクールの選び方と、選ぶ際にチェックしていただきたいポイントについてお伝えしていきます。また3章では全寮制フリースクールへの入学、入寮の流れについてお伝えしていきますので、ぜひ併せてご覧ください。

2章:全寮制のフリースクールの選び方

では、ここからは実際の全寮制のフリースクールの選び方についてお伝えしていきます。

全寮制のフリースクールを選ぶ際のポイントは3つあります。

  1. HPや資料請求で比較する
  2. 施設スタッフとの面談で比較する
  3. お子さん自身に合っているかで比較する

では、それぞれについて具体的にみていきましょう。

2-1:HPや資料請求で比較できる4つのチェックポイント

全寮制のフリースクールを選ぶ際にまず行ってほしいのがその施設のHPを見たり、資料請求をすることです。その際にチェックしてほしいポイントについてお伝えしていきます。

チェックポイント1

2-1-1:運営者の不登校対応の実績

1-3-1でお伝えしたように、全寮制のフリースクールのメリットは不登校対応の専門家からお子さん一人一人に合わせたきめ細かい支援が受けられる、という点でした。

そこで、まずはHPや資料請求などでその施設の運営者やスタッフの不登校対応の実績を確認してみましょう。

歴史の長い施設であるほど、今まで対応した不登校の児童数やその実績について詳しく記載されている場合が多いです。そこで運営者の実績を確認することができれば、施設選びの一つの目安になるかと思います。

 2-1-2:施設でのイベントや過ごし方

次にHPや資料請求で確認していただきたいのが、施設でのイベントや過ごし方です。一年中変わらないスケジュールなのか、それとも毎月のようにイベントがある施設なのか、これはどちらが良い悪いではありませんが、お子さんの性格に合わせて施設選びをする際の参考になる情報です。

また、施設によっては全てのお子さんが週末には実家に帰るとか、3か月は一切実家には帰らずに寮生活をする、といった決まりがある場合がありますので、その点も併せて確認しておきましょう。

2-1-3:資格取得やスキルの習得が可能か

次にお子さんが取りたい資格やスキルの習得が可能なのかどうか確認しましょう。例えば高卒認定試験を受けようと思っているけれど、ある施設ではそれに対する学習支援があり、ある施設ではない、という場合もあります。

また、お子さん自身が英検を受けたいとかパコンの勉強をしたいなどの希望を持っている場合それらの支援を受けられるか、専門の講師やスタッフがいるかどうかも確認しておきましょう。

2-1-4:在籍校を卒業できるか

在籍校を卒業したいと考えている場合は出席認定が取れるかどうかもしっかり確認しておいたいですね。施設によっては、入寮時に在籍校と連携を図り、施設での学習に対する出席認定を取りやすくしてくれるところもあるようです。こちらもHPや施設資料に記載があるかもしれないのでしっかりと確認しておきましょう。

また、施設によってはHPに在籍校の卒業率やその後の進学率について記載されている場合もあるので併せてチェックしておきましょう。

2-2:施設スタッフとの面談を通して比較できる3つのチェックポイント

HPや資料請求での比較で気になる施設が出来たら、次に施設スタッフとの面談で比較しましょう。このあたりの流れは、次の「3章:全寮制のフリースクールへの入学までの流れ」でも詳しく説明しているので併せてご覧ください。

チェックポイント2

2-2-1:親への面談や説明に過不足がないか

施設スタッフとの面談の際は、保護者への説明に過不足がないか確認しましょう。

例えば、

  • 施設の利用にかかる費用
  • 寮への交通手段
  • 親子間の連絡の頻度

といった親として気になることをしっかりと説明してくれるかどうかは確認しておきましょう。

また、少数ですが、入寮前に親との面談がない施設もあります。そのような施設ではスタッフの人柄や雰囲気を確認できないため、当運営スタッフとしてはあまりお勧めできる施設ではないと考えます。

2-2-2:疑問点にしっかりと答えてくれるか

次に、こちらからの疑問点にしっかりと答えてくれるかどうかも確認しましょう。先ほど2-2-1で説明に過不足がないかどうか、というチェックポイントをお伝えしましたが、万が一説明が少なかったとしても、こちらから質問してしっかりと答えてくれる場合は問題ないと考えてよいと思います。

ただし、施設での子供たちの過ごし方や費用に関する質問に対し、あいまいな答えを返されるようであれば施設選びを考え直してもよいかもしれません。

2-2-3:子供への接し方は問題ないか

面談の際に、お子さんも同席する場合はこちらも必ずチェックしておきましょう。施設で実際に生活するのはお子さん自身です。そこで施設のスタッフがお子さんに対しどのように接しているのかは確認しておきたいポイントです。ここで、お子さんの気持ちを汲み取って接してくれるようなスタッフなら親御さんとしても安心してお子さんを預けることができるのではないでしょうか。

また、お子さん自身にとってもこの面談で施設スタッフと一度会っていると入寮の際も知っているスタッフが居る、ということで安心材料にもなると思います。

2-3:最終的な施設選びで最も重要な3つのチェックポイント

では、最後に施設選びで最も重要なチェックポイントについてお伝えしていきます。最も重要なチェックポイントはお子さん自身がその施設でやっていこうと思えるか、という点です。

では、詳しく説明していきましょう。

チェックポイント3

2-3-1:子供が自分らしく過ごせるか

先ほどからのチェックポイントも参考に、お子さんが本当にその施設で自分らしく過ごしていけるか考えてあげましょう。

「自分らしく」とは現在の問題を抱えた状態だけではなく「元気な時のお子さんの様子や性格」も考えてあげることが重要です。

今、お子さんは不登校という劣等感や心の傷を抱えた状態です。しかし、フリースクールで過ごし、心の傷が癒えた時には徐々にいつもの元気なお子さんに戻っていくはずです。そうなった時に、子供がやりたいことが出来るのか、自分らしく過ごしていけるのか、選んだ施設にはその環境があるのか、よく吟味するようにしましょう。

2-3-2:前向きに入学できるか

ここも重要なチェックポイントです。多くの全寮制のフリースクールでは、お子さん自身が入寮を拒否している場合は、入寮できないとしています。

全寮制のフリースクールを利用するためには、まずはお子さん自身が入寮に少しでも前向きになる必要があります。必ず、入寮について親子でしっかりと話し合いお子さんが前向きになれるようにしてあげましょう。

ただし、親子関係が崩れてしまっている場合は、その話し合い自体が難しい場合もあります。そんな時にはフリースクールのスタッフが親子の間に入り話し合いのサポートをしてくれる場合もあります。気になる施設がある場合は、一度そちらで相談してみることをお勧めします。

2-3-3:自分のやりたいことをできるか

2-3-1にも少し関わるところですが、お子さん自身にやりたいことや希望がある場合は、それが本当に実現できるフリースクールかどうかもしっかりと確認しておきましょう。

例えば、

  • 今は不登校だけど学校に復帰したい
  • 高卒認定試験に向けた勉強をしたい
  • 将来に向けて手に職をつけたい

といった希望がお子さんにある場合には、通学の支援がある施設や学習支援、資格取得支援、就職支援などの体制が整っている施設を選ぶ必要があります。

こちらも親子間でしっかりと話し合い、できるだけお子さんの希望に沿ったフリースクールを選ぶようにしましょう。

いかがでしょうか。

全寮制のフリースクール選びの際はぜひこの章を参考に、本当にお子さんに合った施設を選ぶようにしましょう。

では、次章からは実際の全寮制のフリースクールの入学、入寮までの流れについてお伝えしていきます。

3章:全寮制のフリースクールへの入学までの流れ

入学・入寮までの流れ

全寮制のフリースクールへの入学、入寮までの流れは施設ごとに異なりますが、大体以下のような場合が多いようです。

  1. 問い合わせ・資料請求
  2. 無料電話相談
  3. 保護者面談
  4. 施設スタッフによるお迎え
  5. 入学・入寮

では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

1.問い合わせ・資料請求

まずは、どの施設でも問い合わせや資料請求から始まることが多いです。施設によってはこの問い合わせの電話でそのまま②の電話相談ができる場合もあります。

2-1も参考に、気になる施設が出来たらまずはここから始めてみましょう。

2.電話相談

問い合わせがHP上やメールでの場合、次の段階として施設スタッフと保護者との電話相談があります。この電話相談では、現在のお子さんの様子や抱えている問題についてフリースクールのスタッフに相談し、解決に向けた支援について相談することが出来ます。ここでやはり全寮制のフリースクールを利用した方がよい、ということになれば③の保護者面談に進みます。

3.保護者面談

ここでは、実際にフリースクールのスタッフと保護者が対面でお子さんについて相談することができます。この時に、施設利用の具体的な質問やお子さんの普段の様子で気になることなど施設側のスタッフと共有しておくことができます。

施設のスタッフへの質問などあれば、この時までにリストアップしておくことをお勧めします。

質問は例えば以下のようなものが考えられます。

  • 施設利用の費用はいくらか
  • 親子間での連絡はできるのか
  • 自分の子と同じような子への支援実績はあるか
  • 配慮が必要な子に対するケアは万全か

ここで、施設のスタッフと実際に対面し、施設の具体的な説明を受けたうえで全寮制のフリースクールを利用したいと思えば、次の段階に進みます。

4.施設スタッフによるお迎え

全寮制のフリースクールでは、その寮が自宅の近所とは限りません。そのため多くのフリースクールでは、自宅までスタッフがお子さんを迎えに来てくれます。

もちろん、施設のスタッフが嫌がるお子さんを無理やり連れて行くようなことはしません。この時に本人の心のまだ準備が出来ていないようであれば、施設のスタッフがお子さんと保護者との間にたち話し合いのサポートをしてくれることもあるようです。

お子さん自身も初めての場所に行くことになるため、家のドアを出るところから施設のスタッフが付き添ってくれるのは親子ともに安心できるのではないでしょうか。

5.入学・入寮

施設のスタッフとともにお子さんが寮に入り、フリースクールでの生活が始まります。最初はお子さんに合わせた対応をしつつ、徐々に寮での共同生活に慣れていくよう施設のスタッフがしっかりとサポートを行ってくれます。

いかがでしょうか。

全寮制のフリースクールでは、施設への入寮前から個別の面談を行ったり、家まで迎えにて来てくれるなど手厚いサポートが受けられるようです。

全寮制のフリースクールでは、そこに入学、入寮するとお子さんはほとんどの時間をその施設で過ごすことになります。全寮制のフリースクールにはメリットもデメリットもあると思いますが、この記事を参考に入学、入寮前にはお子さんとしっかりと話し合いをしておくことをお勧めします。

全寮制のフリースクールという選択肢はこれからも着実に増えていくと考えられます。

お子さんの明るい未来への第一歩として、全寮制のフリースクールの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

  • 全寮制のフリースクールは不登校や問題を抱えたお子さん・保護者への支援施設であり、その解決の糸口になる可能性がある
  • 全寮制のフリースクールのメリットは手厚いサポートを受けられる点、デメリットは費用の相場が高い点
  • 特に下記のような子には全寮制のフリースクールがおすすめ。
  1. 生活面の自立が出来ていない子
  2. 親子の信頼関係が崩れている子
  3. 不登校が長期間続いている子  
  • 全寮制のフリースクールにお子さんを入れる場合は、その施設が本当にお子さんに合っているか親子で話し合い、しっかり検討するべき
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