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公開日 : 2020/12/16
最終更新日 : 2022/12/26
子供の引きこもり

不登校・引きこもりの子供の将来は?高校・大学進学から就職まで解説

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学校に行けない日が続き、欠席日数が1ヶ月、2ヶ月……と増えてくると、今だけではなく、先のことまで心配になってきませんか?

学校に行ける日は来るんだろうか?

このままずっと引きこもりになってしまったら?

進学や就職はできるんだろうか?

そんな、将来への不安。

みんな、どうやって乗り越えていったのでしょうか。

不登校からの進学や就職はどうなっているのか、そして皆どうしているのかについて解説していきます。

記事の目次

この記事の目次

1章:不登校・引きこもりの子供の将来は?現実はたくさんの人が乗り越えている!

不登校・引きこもりの子供の将来は?現実はたくさんの人が乗り越えている!

義務教育である小中学校は、学校に行っていなくても、進級や卒業ができます。

ところが、中学卒業後は、自分で「進路」を決めないと、どこにも「行き場」がなくなってしまいます。

この状態がずっと続けば、いわゆる「引きこもり」になってしまうのではないかと、気が気ではない親は少なくありません。

しかし、その心配はほとんど杞憂に終わります。

多くの子供たちは、不登校を乗り越えて、進学や就職ができているのです。

1-1:高校進学は不登校解決の大きなきっかけ

不登校・引きこもりの生徒が、復学する一番のきっかけは高校進学です。

義務教育が終了すると、自分で決断しないと「行く場がない」ということを、不登校となっている子供自身もよく分かっているのです。

そして高校の中には、通信制など不登校だった子でも通いやすい高校があることも、復学を後押ししてくれます。

そのため、何年も不登校になっていた生徒でも、高校から学校に戻っているケースも少なくありません。

文部科学省の調査によると、平成30年度の中学3年生の進学率は、99.0%(※1)。

ちなみに、中学在籍者で不登校となっている生徒は全体の3.6%(※2)ですので、数値の上でも、不登校の子の大半が進学できていることが分かります。

(※1)総務省統計局 25-12 進学率と卒業者に占める就職者の割合

(※2)平成 30 年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

1-2:大学への進学は?

では、高校から先はどうなるのか、この点も気になるところです。

高校卒業後の進学先は、主に次の3種類があります。

  1. 大学・短期大学
  2. 専門職大学・専門職短期大学
  3. 専門学校

2.の専門職大学・専門職短期大学は「特定の職業のプロフェッショナルになるために必要な知識・理論、そして実践的なスキルの両方を身に付けることのできる大学(※1)」として、平成31年度からスタートした新しいかたちの学校です。

令和元年度の学校基本調査速報値(※2)によると、高校生がこれらの学校に進学する割合は82.6%、そのうち大学・短大への進学率は58.1%です。これは過去最高の進学率となっています。

この中で、不登校・引きこもりだった生徒が、どれくらい進学できているか気になるところですが、残念なことに最新の調査結果がないため、平成24年に行われた調査を例に出してみます。

この調査は、その6年前に行った学校基本調査で「不登校」となっていた当時中学3年生、41,043人に対して行われたもので、20歳になった時点での状況を追跡したものです。(※3)

それによると、進学している割合は、大学・短大・高専が22.8%専門学校が14.9%合計37.7%という結果でした。

中学3年の時に不登校だった生徒のうち約4割が、大学や専門学校に進学していました。

この調査から6年が経っていますが、その間、不登校児童生徒に対する支援も充実してきており、それに伴って不登校生徒の進学率も上がってきています。

しっかりとした調査結果がないため、あくまでも予想ですが、高校生全体の進学率も上昇していることから、不登校だった生徒も大半は大学や専門学校に進学できていると考えて良いでしょう。

(※1)文部科学省「専門職大学・専門職短期大学」

(※2)令和元年度学校基本調査(速報値)の公表について

(※3)「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)

1-3:不登校・引きこもりから就職はできるのか?

もうひとつ進路で気になるのが、「就職」です。

先ほど上げた、文部科学省の追跡調査では、働きながら学校に通っている人も含めると、就職率は54.1%(就業のみは34.5%)と、過半数が「仕事をしている」という結果になっていました。

そしてこの数値も、年々、上昇傾向にあります。

親御さんが一番心配している「仕事も勉強もしない」状態は、実は少数派であり、不登校・引きこもりを経験しても、そのほとんどが進学もしくは就職できていることが、データからも分かります。

では次に、不登校の子が学校に戻る大きなきっかけとなる高校進学について、解説していきます。

2章:中学卒業後の進路

中学卒業後の進路

不登校・引きこもりの期間が長ければ長いほど、よく考える必要があるのが「卒業後はどこに行ったらいいのか」です。

不登校・引きこもりになる理由は人それぞれであり、また、その理由も一つではありません。

高校で不登校を繰り返さないためにも、お子さんにあった学校を選ぶ必要があります。

また義務教育ではないため、高校以外の選択肢もとることができます。

ところで、教育支援センターというのをご存知でしょうか?

適応指導教室ともいい、不登校の児童生徒を支援する公的な施設です。

この記事をご覧になっている方の中にも、この施設にお世話になった(なっている)人もいらっしゃることでしょう。

この教育支援センターを利用していた中学3年生が、どのような学校を選んだのかを参考に、不登校・引きこもりの生徒に向いている学校はどんなのがあるのか、簡単にご紹介します。

「教育支援センター(適応指導教室)に関する実態調査」

2-1: 不登校・引きこもりからの高校進学

不登校だった生徒が、最も多く進学先に選んだのは「全日制高校」です。

全体の34.0%が、一般的な全日制高校を選択していました。

次に多かったのが「通信制高校」で23.8%の生徒が進学先に選んでいます。

通信制高校は、基本、自宅で勉強して高校卒業を目指す学校です。

基本的に毎日登校する必要はなく、しばらく学校に通っていなかった生徒でも無理なく続ける事ができます。

定時制高校」を進学先に選んだのは、6.4%。定時制高校に在籍している生徒の割合は、高校生全体の3%に満たないことを考えると、不登校・引きこもりの子の方が、定時制高校をより多く選んでいることが分かります。

定時制高校は、全日制高校に比べて学校の滞在時間が短くなるのが大きな特徴です。

多くの学校が、1日を2つか3つに分けたコースを設定しており、コースによっては、始業時間が朝1番ではなくなるため、早起きが苦手な子にも向いている学校と言えます。

通信制も定時制も、不登校・引きこもりだった子が通いやすい学校であるため、学内でも支援も充実しているところが多いようです。

「ちゃんと高校に通えるのか」という不安が強い場合は、この2つのタイプの学校を選ぶことをおすすめします。

通信制高校については、下記の記事も参考にしてみてください。

【不登校・引きこもりのお子さんへ】おすすめ通信制高校3選と選び方

2-2: 高校以外の選択肢

高校は義務教育ではないため、「絶対に行かなくてはならない」ものではありません。

高校に行かずに学ぶという選択肢もあるのです。

実際、先ほど挙げた調査では、全日制高校に次ぐ29.7%が、「各種学校、専門学校」を進学先としています。

専門的な技能や資格の取得を目的とし、一部の専門学校(高等専修学校)では、高卒資格を得られるところもありますが、基本的にこれらの学校を選択した場合、最終学歴は「中卒」となります。

また、あえて高校に行かず、高校卒業程度認定試験を受けてから直接大学などを目指すという方法もあります。

フリースクールを利用している生徒が、この方法を採ることがあります。

また、フリースクールは、

「勉強したいけれど高校に行く自信がない」

「この先、どうしたらいいか分からない」

と迷っている生徒にも適しています。

不登校に関する専門家が揃っているので、手厚い指導や支援を受けることができるからです。

また、海外へ留学するという選択肢もあります。

海外留学専用の奨学金もあるので、海外の学校に興味がある場合、進路のひとつとして考えてもいいでしょう。

2-3: 途中で変更も可能

高校は、一度入学したら、卒業までずっと同じ学校にいる必要はありません。

途中で「ダメだ」と思ったら、何度でもやり直しができるのです。

例えば、全日制高校に進学したものの、再び不登校になってしまった場合、通信制や定時制など、もっと通いやすい高校に転入することができます。

特に通信制の場合は、学期途中での転入ができるところが多く、取得済みや取得途中の単位も引き継ぐことができます。

実際、そのような方法を採る生徒も増えており、少子化により高校の在籍者数が減少する中で、通信制高校だけが唯一、在籍者数が増加傾向にあります。

また、すぐに転入の決断ができない場合は、フリースクールの利用もひとつの方法です。

復学を目指すか、通信制に転入するか、それとも高卒認定試験を受けてそのまま大学を目指すかなど、フリースクールでなら、その子にあった適切な支援を行ってくれるからです。

中学までと違い、高校からはぐっと選択肢が増えていきます。

このことは、不登校・引きこもりに悩んでいた子にとっては、プラスに働いていることは、ご理解いただけたでしょうか。

では次に、更にその先、高校卒業後の進路について見ていきましょう。

3章:不登校からの進学と就職

不登校からの進学と就職

1章と2章で、中学卒業後の進路について解説しましたが、この章ではさらにその先、高校卒業後の進路について解説していきます。

3-1:不登校・引きこもりから大学へ

1章でも少し触れましたが、平成31年度から「専門職大学・専門職短期大学」の制度もスタートし、大学への進学率は増加傾向にあります。

気になるところは「高校まで不登校を繰り返しているが、大学進学はできるのか」という点ではないでしょうか。

答えは、「できます」。

ただ、いくつか注意点があるので、それについて説明していきましょう。

3-1-1:共通テストは不利になる可能性が高い

令和2年度より、入試方法が改定されましたが、大学入試には次の3通りあります。

  • 総合型選抜(旧AO入試)
  • 学校推薦型選抜(旧推薦入試)
  • 一般選抜(旧一般入試)

これ以外に、高校が大学の付属校になっている場合、学内選抜で付属の大学に行くという方法もあります。

上記3つの中で、令和2年度から始まった共通テストを受けるのが一般選抜です。

通信制高校や定時制高校の場合、「通いやすい」分、全日制高校と比べて授業内容が少なくなります。

そのため、受験に必要な勉強も足りなくなります。

共通テストを受けるのであれば、通信制高校でも定時制高校でも、全日制高校と同じぐらいの勉強が必要となります。

不足している勉強を補うために、予備校に通うなど、それなりの勉強時間や手立てを確保しなくてはなりません。

負担を減らすために通信制や定時制を選んだのなら、共通テストはできるだけ避け、他の入試方法を選択する方が無難だと言えます。

中でもおすすめなのは、総合型選抜です。

3-1-2:狙い目は総合型選抜(旧AO入試)

総合型選抜は、「自分はこの学校で、このことを学びたい」という意思を表示して受験するものです。

学力よりも生徒の「学びたい」という意欲を第一に重視するため、入試内容も学力考査ではなく、面接や小論文、課題提出などが一般的です。

オープンキャンパスへの参加を、受験条件にしているところも少なくありませんが、条件にしていなくても、できる限り、複数回参加することが合格への近道になります。

「この学校で学びたい」という意欲が、学校側に伝わるからです。

総合型選抜のデメリットは、3種類の選抜方法の中でもっとも早く実施されるため、準備も早い段階からする必要がある点です。

学校によって入試時期は変わりますが、だいたい9月や10月頃に行われることが多いようです。

オープンキャンパスへの参加も考えると、3年生になった時点で志望校が決まっていないと、この入試はかなりハードになります。

総合型選抜でも併願は可能ですので、志望校を絞り切れていなくても受験に問題ありません。

大切なのは、大学でどんな勉強をしたいのかを決めることです。

それが決まっていれば、この総合型選抜での入試を目指すのが、大学進学への一番の近道になります。

大学進学については、コチラの記事も参考にしてみてください。

不登校・引きこもりの子が大学進学する選択肢や学習方法・メリットを解説

3-2: 就職は「意識の違い」が分かれ道

不登校・引きこもりから高校に無事入学できた場合、まず考えることは「通い続けられるか?」「卒業できるか?」ではないでしょうか。

不登校・引きこもりが続くと、留年や退学の可能性があるので、「通い続けて卒業すること」を目標とすることは間違いではありません。

しかし、通い続けることだけを目標とすると、進学も就職も、何も決まらないまま卒業してしまうおそれも出てきます。

実際、不登校・引きこもりの子が多く通う通信制高校や定時制高校では、就職も進学もしないまま卒業してしまう生徒が少なくないのです。

資料が古くなるのですが、文部科学省の調査(※)によると、平成24年3月に高校を卒業した生徒のうち、通信制は約4割、定時制高校は約2割が、何も決まらないまま卒業しています。

ここ数年で改善されつつあるものの、全日制高校と比べて高い比率であることは間違いありません。

何も決まらないまま卒業してしまうのを防ぐためには、進学なら進学、就職なら就職と、卒業後はどうするかを考えながら高校生活を送ることが大切です。

(※)高等学校教育の現状

3-2-1:高校に入ったら、その先のことも視野に入れる

繰り返しになりますが、高校に入ったら、卒業後のことまで考えること。

就職した時に、ずっと働き続ける事ができるのかどうかまでを、視野に入れて考える必要があります。

何故なら、高校生で就職活動を行う場合、「1人1社制」という、1回にひとつの会社にしか応募できないという慣例があるため、「たくさん応募すればどっか引っかかるだろう」的な、数打ちゃ当たる方式はできないからです。

求人票を吟味して、納得できる1社を選ばなくてはなりません。

そして就職活動は、卒業年度の7月上旬頃に求人票が公開されることでスタートし、9月には応募書類を提出して面接が始まります。

つまり、大学受験よりも早く準備する必要があるのです。

受験より就職が楽だと言うことはなく、どちらも同じくらい大変なのです。

3-2-2:資格や技能を取得しよう

高校在学中にできるだけ資格や技能を取得しておくと、就職活動を有利に進めることができます。

多くの学校では、そういった資格取得を支援してくれています。

サポート校でも資格取得を支援してくれるところがあるので、通信制高校でも在学中の資格取得は、不可能ではありません。

必要な資格や技能などは、希望する職種によって変わってくるのですが、MOS(マイクロオフィススペシャリスト)ITパスポートなどは、ほとんどの職種で役立てることができるので、できれば取っていた方が良いでしょう。

通信制高校については、下記の記事も参考にしてみてください。

【不登校・引きこもりのお子さんへ】おすすめ通信制高校3選と選び方

3-3:デメリットをメリットに

不登校・引きこもりになる原因はさまざまですが、体質や体調が原因で学校に行けなくなることもあります。

そう言う場合は、就職しても働き続ける事ができるか不安になることでしょう。

しかし、実はそういう子たちも働きやすくなるように、社会はなってきているのです。

3-3-1: 発達障害がある場合、就労支援が受けられる

障害者雇用促進法というのを、ご存知でしょうか?

簡単に言うと、心身に障害のある方が仕事に就きやすいようにするための法律なのですが、発達障害のある方も、この法律の対象になっています。

詳しくは、厚生労働省のHPを見ていただくとして、発達障害のある人に対し、職業相談や紹介、職業訓練など、さまざまな支援が用意されています。

発達障害の診断を受けていれば、在学中から利用できるものもあります。

卒業後の転職も支援してくれるので、長く利用することができる制度です。

3-3-2: アフターコロナの社会は、元不登校児が働きやすくなる社会に?

発達障害者への支援だけでなく、働く現場ではいろいろな改革が進んでいます。

働き方改革」という言葉をニュースなどで耳にしたことはないでしょうか?

少子高齢化社会で、働くことのできる人間がどんどん減ってきている中で、就労人口を確保するために、働きやすい環境を整えていくための改革です。

この働き方改革では、さまざまな事情を持った人でも安心して働ける社会を目指しており、その中でテレワークの推進もありました。

テレワークは、コロナ禍で一気に広まった感がありますが、もともとは出社が困難な人でも、在宅で仕事ができる働き方として考えられていたのです。

不登校・引きこもりになってしまった人の中には、早起きが苦手だったり、体調に波がある人が少なくありませんが、テレワークなら、無理なく働き続けられる勤務形態であると言えます。

また、対人関係に苦手意識がある人にも適しているでしょう。

まだまだ試行錯誤を続けている企業が多いテレワークですが、これが定着していけば、不登校・引きこもりだった人も無理なく働ける機会が増えていく可能性があります。

ここまで、高校卒業後、進学や就職について述べましたが、簡単に言ってしまえば「大丈夫、何とかなる」「何とかできる」です。

しかし、そうなるためには、本人の努力だけでは無理があります。

親や周囲の協力や支援が、必要不可欠なのです。

最後に、親ができることは何かについて解説していきます。

4章:中学卒業から社会に出るまで、親ができることは?

中学卒業から社会に出るまで、親ができることは?

この記事のはじめに、不登校になったお子さんは、そのまま引きこもりになることはなく、社会に出て行くことがほとんどであると言いました。

平成22年度に内閣府が行った内閣府「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」でも、不登校から引きこもりになったのは、全体の1/3程度であるとしています。

逆に考えると、進学や就職をしっかりとサポートしていかないと、そのまま引きこもりになってしまう可能性は、0では無いとも言えます。

お子さんがしっかりと社会に出るためには、親としてやるべきこと、できることは何なのでしょう。

4-1:お子さんとのコミュニケーションをしっかり取る

何より大切なことは、お子さんとのコミュニケーションです。

気持ちとしては、「どうして学校に行けないのか?」と問いただしたくなりますが、それは意味のないことです。

お子さん自身、どうして学校に行けないのか分かっていない時もありますし、何年か経って「実はあの時、こんな気持ちだった」とやっと説明できるようになることもあります。

不登校・引きこもりという袋小路に陥ってしまったとき、大切なのは「今はちょっと休む必要がある状態」であることをまず理解する事です。

そして、その先に進むためには、次の3つのことを意識することが大切です。

  • 親の気持ちを押しつけない
  • 子供の好きなことを認めてあげる
  • 褒めて自己肯定感を高めてあげる

とにかく「子供の敵ではなく味方になる」ことが大切なのです。

お子さんの気持ちを認めてあげることで初めて、将来への希望や不安を聞き出すことが出来るようになります。

将来の希望や、感じている不安が分かれば、そこからどんな進路を取れば良いのか自ずと見えてきます。

4-2:いろいろな選択肢があることを理解する

この記事でもいくつか紹介しましたが、中学卒業後は、いろいろな選択肢があります。

その選択肢の中で、「これが一番良い」と思ったものを選ぶのですが、親がベストだと思っても、お子さんにとってはそうでないことがあります。

お子さんの人生はお子さん自身のものであって、親はあくまでも手助けをしているだけだということを忘れないでください。

また、希望の進路が上手くいかなかった場合、いくらでも他にとる方法はあるということも忘れないでください。

全日制高校で学校に通えなくなっても、通信制高校やフリースクールがあります。

そういったバックアッププランをいくつか考えておけば、親の方にも気持ちの余裕が出てきます。

ぜひコチラの記事も参考にしてみてください。

【子供が不登校・引きこもりになったら】親ができる4つの事を解説

4-3:受けられるサポートはしっかり受ける

では、何をどうしたら良いのか?何となく分かってきたけど、具体的にどうしたら良いのか?と思われる方もいるかもしれません。

そういう時は、専門家や第三者の力を借りれば良いのです。

例えば、フリースクールには不登校のスペシャリストが揃っています。

フリースクールを利用することは、お子さんが楽になるだけでなく、実は相談先ができた親御さんも楽になることがあるのです。

また、不登校・引きこもりの原因の中には、治療などが必要なものもあります。

その場合は、医療機関等を受診し、適切なケアを受けることも、とても大切なことです。

不登校を、親子の力だけで解決することはできません。

周囲の支援や協力は、必要不可欠なのです。

助けを求められるようになること、これも親ができる大切なことの1つです。

フリースクールについては、ぜひコチラの記事も参考にしてみてください。

【タイプ別】不登校のためのフリースクールの特徴や費用を徹底解説

まとめ

まとめ

学校に行けない状態が続くと、将来もずっとこのままかと心配になりますが、不登校だった子供のほとんどが、進学や就職を実現させ、しっかりと社会に出ることができています。

そのためには、まず、お子さんに適した進路を選ぶことが大切です。

高校進学の場合、通信制高校や定時制高校が不登校だった子には通いやすい高校で、多くの子供たちがこの学校を選んでいます。

また、大半の子供たちが高校卒業後、大学などに進学したり、就職していますが、そのためには早くから準備することが大切です。

そして親がやるべきことは、お子さんとしっかりコミュニケーションを取り、必要に応じて専門家や第三者の力を借りることです。

親御さんをはじめ、周囲の支えがあって初めて、お子さんは社会に出ることができるのです。

この記事を読んでいらっしゃる方は、先のことがどうなるか心配で仕方ない状態だと思います。

でも、きっと何とかなります。

だから安心して、お子さんを支えていってあげてください。

【この記事で紹介した参考記事】

【不登校・引きこもりのお子さんへ】おすすめ通信制高校3選と選び方

不登校引きこもりの子が大学進学する選択肢や学習方法・メリットを解説

【不登校・引きこもりのお子さんへ】おすすめ通信制高校3選と選び方

【子供が不登校・引きこもりになったら】親ができる4つの事を解説

【タイプ別】不登校のためのフリースクールの特徴や費用を徹底解説

【参考文献】

総務省統計局 25-12 進学率と卒業者に占める就職者の割合

 平成 30 年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

 文部科学省「専門職大学・専門職短期大学」

 令和元年度学校基本調査(速報値)の公表について

 「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)

 「教育支援センター(適応指導教室)に関する実態調査」

 高等学校教育の現状

 高卒採用のスケジュール

 内閣府「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」

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