あなたは、
「
「
などの悩み、疑問をお持ちではありませんか?
お子さんが非行に走っていると、将来まともに生活できるのか、犯罪者にならないか、不安になることが多いと思います。
結論から言えば、
そのため、まだ若いうちにしっかりと周りがサポートし、社会で普通に生活することを目指すことが重要なのです。
そこでこの記事では、まずは非行に走るお子さんが将来どうなるのか、ということについて詳しく説明し、それから将来犯罪に走ってしまうお子さんの特徴を紹介します。
そして、お子さんを犯罪者にしないために、今からできる対処方法を解説します。
ぜひ知りたいところから読んで、これからの行動に活かしてみてください。
- この記事の目次
-
- 1章:非行に走る子どもの将来はどうなるのか
- 1-1:非行に走る子どもは将来犯罪者になるのか
- 1-2:犯罪を繰り返す子どものその後とは
- 2章:将来犯罪に走ってしまう可能性の高い、非行のお子さんが抱える問題
- 2-1:お子さん自身の性格・特性の問題
- 2-2:発達障害、精神疾患
- 2-3:親との関係、家庭環境の問題
- 2-4:親自身の問題
- 2-5:学校・地域の問題
- 3章:子どもを将来犯罪者にさせないための対策
- 3-1:非行が軽度の場合に家庭でできる対策
- 3-1-1:本人と接する時間を増やし、話を聞く
- 3-1-2:安定した家庭環境を整える
- 3-1-3:インターネットなどの利用制限
- 3-1-4:両親が常識や社会のルールをしっかり守る
- 3-1-5:暴力は許さない
- 3-2:非行が重度の場合にやるべき対策
- 3-2-1:専門家の力を借りる
- 3-2-2:周りの相談できる人や行政の窓口に相談する
- まとめ
1章:非行に走る子どもの将来はどうなるのか
それではさっそく、非行に走るお子さんの将来について、調査データをもとに紹介します。
非行に走るお子さんが持つ特徴を知りたい場合、2章からお読みください。
1-1:非行に走る子どもは将来犯罪者になるのか
お子さんが現在非行に走っているという場合、お子さんが将来犯罪者になり、普通の社会生活が送れなくなることが心配になるのではないでしょうか?
令和元年の犯罪白書によると、非行で検挙されたお子さんの再犯率は、平成30年には35.5%となっています。
これを見ると、
長い目で見れば、少年犯罪の数も再犯率も下がっているため、日本の非行問題は改善しているとは言えます。
しかし、やはりそれでも、一部のお子さんは、犯罪を繰り返してしまうのです。
さらに成人の再犯率はさらに高く、成人の再犯者の割合は、平成30年で48.8%と、約半分にものぼります。
※東京都民安全推進本部「非行少年・再犯防止支援ガイドライン」
これに加えて、ある研究によると、非行で犯罪に走ったお子さんが成人犯罪者になる要因として大きなものに、「親と同居していないこと」「無職であること」が明らかになっています。
※岡本英生「非行少年が成人犯罪者となるリスク要因に関する研究」犯罪社会学研究第27号、2002年
つまり、犯罪に走ってしまったお子さんが将来再犯しないためには、
これらのことから、お子さんが非行に走っている場合、犯罪者にならないよう、また再犯を繰り返さないように周囲がサポートして社会に馴染めるようにすることが大事なのです。
1-2:犯罪を繰り返す子どものその後とは
では、実際にお子さんが犯罪で検挙されてしまった場合、その後はどうなってしまうのでしょうか?
犯罪で検挙されると、検察庁や家庭裁判所に送致される、もしくは地方裁判所に起訴されます。
家庭裁判所に送致された場合、そこでの処分に従って、
- 少年鑑別所
- 少年院
- 保護観察所
に送られます。
地方裁判所で処分を受ける場合、少年刑務所に送られます。
もちろん、処分によってはこれらの施設に入らず、「不処分」「無罪」「執行猶予」といった手続きで、そのまま社会に戻る場合もあります。
しかし、いずれにしても保護観察はつくことになります。
これらの施設では、社会復帰できるように生活指導や職業訓練が行われます。
薬物依存や暴力団離脱指導、性犯罪再犯防止指導といった、それぞれの犯罪に応じた指導もあります。
こういった対策によって、出所後のお子さんの一部は、更生して社会復帰していくことが可能になります。
ただし、
したがって、やはり周囲の身近な人が、サポートすることが必須なのです。
具体的な対策は、3章で解説しますので、その前に将来犯罪者になってしまう可能性の高い、お子さんの特徴について解説します。
2章:将来犯罪に走ってしまう可能性の高い、非行のお子さんが抱える問題
それではこれから、将来犯罪に走ってしまう可能性が高い、非行のお子さんの抱える問題を解説します。
2-1:お子さん自身の性格・特性の問題
犯罪に至るほど非行の程度が重いお子さんの場合は、
普通のお子さんでは、あり得ないくらい問題行動を繰り返すお子さんは、それ自体が医学的に取り扱われる場合があり、「素行症」「反抗挑発症」といった診断名で取り扱われます。
「攻撃的な行動をする」「物を破壊する」「嘘、盗みをする」といった特徴を持つお子さんに該当するものです。
盗難、万引きを繰り返す、喧嘩や暴行事件を何度も起こすようなお子さんの場合は、この診断名が付けられる可能性があるのです。
「怒りっぽい気分」「口論や挑発的行動」「執念深い」といった行動が持続する場合に該当する診断のことで、
また、かんしゃくがひどい、物の破壊、他者への攻撃といった、制御不能の攻撃性が特に大きい場合は、「間欠爆発症」という診断名がつくこともあります。
「犯罪行為を繰り返す」「繰り返し嘘をつく」「衝動的に行動する」といった行動を、18歳以上になっても繰り返す場合に付けられるものです。
また、15歳以前に素行症を発症している場合に、つけられることが条件となっています。
これ以外にも、
- 繰り返し意図を持って放火してしまう「放火症」
- 物を盗む衝動を我慢できない「窃盗症」
といった、特定の犯罪と結びつく症状も存在します。
もちろん、こういった症状は表面的なもので、その背景にさらに原因となる症状や育成環境などがあるのが一般的です。
しかし、これらの症状が出る原因は、多様、複雑であることも多いため、まずは
2-2:発達障害、精神疾患
2-1でも解説した診断名が付けられるお子さんの場合、
もちろん、発達障害があると必ず非行に走るということはありませんが、発達障害に重ねて家庭環境や親との関係性など様々な要因が重なって、非行・犯罪に走ってしまう場合があるということです。
具体的には、下記のようなものが多いとされています。
ADHD(注意欠如・多動症) : 気がそれやすい、集中できない、過剰に動き回る、衝動的など自閉症スペクトラム症 : 社会的コミュニケーションの障害、特異なこだわりがある、極端に不器用、パニックになりやすいなどLD(学習障害) : 読み書き、計算のいずれかの学習が困難統合失調症 : 幻覚、妄想、独り言、一人笑い、被害妄想、引きこもりがちになるなど
近年では、お子さんの発達障害・精神疾患に関する情報がかなり多くなり、教育現場でも対処されるようになってきています。
しかし、
2-3:親との関係、家庭環境の問題
具体的には、
- 身体的虐待(暴行)、精神的虐待(人格否定など)、性的虐待を受けていた
- ネグレクト(育児放棄)
といったことが行われていた場合、お子さんは
特に、幼いころに受けた虐待ほど、問題行動や、精神疾患に繋がりやすいことも分かっています。
こういったお子さんは、
他にも、
過干渉、溺愛 : 主体性が育たない、自分の思い通りにならないことが我慢できなくなるしつけがゆるい : 社会のルールに従って行動できなくなるしつけが厳しすぎる : 自由に行動できない反発から問題行動に走る
といったことが、問題行動の原因となる場合があります。
詳しくは、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。
【家庭にある4つの非行の原因】すぐできる7つの対策を徹底解説
2-4:親自身の問題
親自身に問題がある場合も、お子さんが非行に走る場合があります。
具体的には、下記のような特徴を持つ親がいる家庭では、お子さんは非行になりやすいのです。
- アルコール依存
- 家庭内暴力
- 異性問題
- 親の反社会的行為
- 両親の不仲
- 貧困
- 虐待
2017年の研究によると、父親の反社会性や両親の不仲などの家庭の問題で、非行の発生が2~2.5倍になったり、虐待や育児放棄が、暴力犯罪での逮捕を1.9倍引き起こしやすくしたりすることが明らかになっています。
※アタッチメントの観点から非行・犯罪をモデル化する Japanese Psychological Review2017
あなたのご家庭でも、上記のような問題を抱えている場合は、お子さんの非行の原因になっている可能性が高いのです。
このように、親の問題や家庭環境も、お子さんの非行・犯罪に影響してしまうのです。
詳しくは、下記の記事でも解説しています。
【家庭環境にある2つの非行の原因】更生させる7つの対策を徹底解説
2-5:学校・地域の問題
お子さんが通う
学校や地域の環境は、場所によって大きく異なるため、治安が悪い環境、非行グループが身近な環境にいるお子さんの場合は、
「先輩もやってるから大丈夫」
「友達も一緒にやるから大丈夫」
と問題行動や犯罪のハードルが低くなってしまいがちです。
また、学校がお子さんに合わない場合、孤独感から学外の非行グループに居場所を求める場合もあるのです。
このように、お子さん自身、家庭環境、地域や学校という様々な問題から、お子さんは将来的に犯罪に走る可能性があるのです。
「それでは、どうしたら普通に社会生活できるようになるんだろう」
という疑問もあると思いますので、これからその具体的な対策を解説します。
3章:子どもを将来犯罪者にさせないための対策
すでにお子さんが非行に走っているという場合、
そのためには、親が強く押さえつけるのではなく、適切なケア、サポートが大事になります。
そこでここでは、お子さんの非行の原因が、家庭環境にある場合にできる対策を解説していきます。
ただし、注意して頂きたいのが、家庭だけでできる対策には限界もあるということです。
そのため、
おすすめなのは、こちらの元警察官の非行専門カウンセラー内藤佑先生です。
警察官とカウンセラーとしての経験から、延べ3000人の非行の更生に取り組んできました。
詳しくは、下記のページをチェックしてみてください。
非行専門カウンセラー内藤佑先生の公式HPはコチラ
3-1:非行が軽度の場合に家庭でできる対策
まずは、専門家に相談することをおすすめしますが、並行して家庭での対策を行うことが大事です。
お子さんの非行が軽度の場合は、下記のことからやってみることをおすすめします。
- 本人と接する時間を増やし、話を聞く
- 安定した家庭環境を整える
- インターネットなどの利用制限
- 両親が常識や社会のルールをしっかり守る
- 暴力は許さない
順番に解説します。
3-1-1:本人と接する時間を増やし、話を聞く
まだ非行が軽度の場合は、
2章でも解説したように、非行のお子さんはご両親に対して、
「自分には興味がない」
「構ってもらえない」
「自分のことは理解してくれない」
などといった愛情不足からくる不満を持ち、そこから家庭の外に居場所を求めようとしていることがあります。
そのため、少しずつでも関わる時間を増やしていくことが大事なのです。
その時、お子さんに対して「こうしなさい」といった指示やアドバイス、「それは間違ってるよ」という解釈などはなるべくしないようにしてください。
指示、アドバイス、解釈などは親側の考えですので、お子さんからすると「考えを押し付けられている」「話を聞いてくれない」と思ってしまうからです。
そのため、まずは信頼関係を築くために、
- できるだけ長く話す
- 相槌を打ち、しっかり聞く姿勢を見せる
- 言うことを否定しない
といったことを心掛けて、コミュニケーションを取ってみてください。
そうすればお子さんから、自分の気持ちを話してくれるようになっていきます。
3-1-2:安定した家庭環境を整える
2章でも解説したように、お子さんが非行に走る場合、親自身に問題があることも多いです。
もし、あなたのご家庭で、
- アルコール依存
- 家庭内暴力
- 異性問題
- 親の反社会的行為
- 両親の不仲
- 貧困
- 虐待
といった
もちろん、すぐにできることではないと思います。
しかし、安定した環境なしに、お子さんの更生は難しいですので、できることから前向きに取り組んでみてください。
親自身が変わっていけば、お子さんもその姿を見て更生していく可能性もあるのです。
3-1-3:インターネットなどの利用制限
お子さんが、インターネットやゲームなどを長時間利用している場合は、
実は、非行する子どもの携帯電話の所持率は、一般的な同年代の子供より多いことが分かっています。
スマホを持っていると、インターネットから様々な情報にアクセスでき、また無料でゲームを楽しむことができます。
しかし、まだ善悪の区別のつかない年齢のお子さんが、長時間利用するうちに、
また、スマホ、ネット、ゲームなどは、使い手の注意力を奪い、できるだけ長時間利用させるように設計されているため、依存してしまうお子さんも多いです。
もちろん、ちゃんと利用すれば便利な媒体ですので、利用時間を制限するなどの工夫をして、使わせるようにすることをおすすめします。
ただし、言うことを全く聞いてくれないとか、反抗してくる場合は、専門家に依頼することをおすすめします。
3-1-4:両親が常識や社会のルールをしっかり守る
2章でも解説したように、ご両親が常識や社会のルールを守っていないと、お子さんも「親が守らないから良いだろう」と思って育ち非行に走る場合があります。
そのため、
もちろん、ご両親がしっかり常識やルールを守っているのに、お子さんが非行に走ってしまう場合もあります。
そのようなご家庭の場合、むしろ規律が強すぎて、お子さんがストレスを感じている可能性もあります。
ご両親からすれば「うちは普通の家庭」と思っていても、一般的な水準からすれば、大きく異なっているという場合もありますので、思い当たることがなくても専門家に相談してみることをおすすめします。
3-1-5:暴力は許さない
お子さんが非行に走っている場合、
家庭での暴力を許してしまうと、「このくらいはやっても大丈夫なんだろう」と思い、どんどんエスカレートしていくことになりかねません。
次第に、家庭の外でも暴力行為を行うようになり、いずれは暴行事件に発展する可能性もあります。
そのため、家庭では暴力を許さないようにするべきですが、ご家族だけではお子さんの暴力を止められない、家族に暴力をふるってくるという場合もあると思います。
その場合は、家庭だけで解決することは難しいです。
このように、お子さんが非行に走っている場合でも、ご家庭でできることはありますが、
そのため、その場合は、次に紹介する方法をおすすめします。
3-2:非行が重度の場合にやるべき対策
お子さんの非行の程度が、
- 家族でも止められない
- 暴力がひどい
- まともなコミュニケーションがとれない
- 犯罪行為をしている
といった重度の場合は、家庭環境の改善だけで更生させることは難しいです。
むしろ、無理に関わろうとすることで、かえって問題行動を悪化させてしまう可能性もあります。
そのため、これから紹介する方法を、実践することをおすすめします。
3-2-1:専門家の力を借りる
何より最初に行っていただきたいのが、
非行解決のために頼れる専門家としては、非行解決の実績が多い、フリースクールやカウンセラーなどがおすすめです。
ただし、非行解決は、非常に高い専門的な能力が求められます。
十分に能力、経験を持たない専門家に依頼してしまうと、お子さんがかえって反抗して、問題行動を悪化させてしまう可能性もあるのです。
おすすめしたいのが、元警察官で延べ3000人の非行のお子さんの相談にのってきた、非行専門カウンセラー内藤佑先生の「リベラルコーチング」というサービスです。
これは、内藤先生が警察官やカウンセラーとして非行少年と接する中で作ってきた、お子さんたちの悩み、不安を解決し、夢や目標に向かって前向きに生活できるようにサポートする手法です。
リベラルコーチングを受けることで、
- お子さんの非行の改善
- 親の考え方が変わる
- 家族の会話が増える
- 勉強を頑張るようになる
といった変化が、実際に起こっているのです。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
非行専門カウンセラー内藤佑さんの公式HPはコチラ
3-2-2:周りの相談できる人や行政の窓口に相談する
専門家に相談するのが一番ですが、もし他の手段も試したいという場合は、
ご家庭内だけで問題を抱えていると、親の方もストレスで辛くなってしまいます。
そのような場合は、まずは親しい身近な人に相談してみるのも一つの手段です。
少しは気が楽になるかもしれません。
しかし、それだけでは、根本的な問題解決にはなりませんので、やはり根本的に解決したいなら、専門家への依頼をおすすめします。
また、行政の窓口を活用する手段もあります。
非行の相談窓口としては、
- こころの健康相談統一ダイヤル(厚生労働省)
- 法務少年支援センター(法務省)
- 青少年相談センター(都道府県)
- 児童相談所(都道府県)
- 少年サポートセンター(警察)
行政であれば無料で相談できますので、まずこういう所に相談してみたいという方にはおすすめです。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
非行の相談先8選!選び方から相談する6つのメリットまで徹底解説
まとめ
いかがでしたか?
最後に、今回の内容をまとめます。
- 非行で犯罪を行ったお子さんの3分の1は再犯
- 成人の犯罪の場合、半数が再犯
- お子さん自身の性格・特性の問題
- 発達障害、精神疾患
- 親との関係、家庭環境の問題
- 親自身の問題
- 学校・地域の問題
- 本人と接する時間を増やし、話を聞く
- 安定した家庭環境を整える
- インターネットなどの利用制限
- 両親が常識や社会のルールをしっかり守る
- 暴力は許さない
- 専門家の力を借りる
- 周りの相談できる人や行政の窓口に相談する
この記事を参考に、できることからはじめてみてください。
【家庭にある4つの非行の原因】すぐできる7つの対策を徹底解説