

あなたは、
「
「うちの子どもの非行も、私が原因なのかな?」
「子どもに非行に走らせないようにするためには、親はどうしたら良いだろう?」
などの悩み、疑問をお持ちではありませんか?
結論から言えば、非行少年の親の特徴には、「
そのため、逆に言えば、
そこでこの記事では、まずは非行少年の親の特徴について具体的に紹介し、それから、親が原因で、子供が非行に走る理由について解説します。
そして、子どもを非行に走らせないために、親ができる対策についても説明します。
関心のあるところから読んで、これからの行動の参考にしてください。
- この記事の目次
-
- 1章:非行少年の親の8つの特徴
- 1-1:親の態度に関する特徴
- 1-1-1:過干渉、支配的
- 1-1-2:放置、ネグレクト、無関心
- 1-1-3:溺愛
- 1-1-4:親が攻撃的、暴力、暴言
- 1-1-5:親に問題行動がある
- 1-2:家庭環境の問題
- 1-2-1:親の障害や病気
- 1-2-2:親との死別、離婚
- 1-2-3:親の不仲
- 2章:親が原因で子供が非行に走る理由
- 3章:非行少年の親がこれからやるべき6つの対策
- 3-1:家庭でできる対策
- 3-1-1:お子さんと向き合って話し合う
- 3-1-2:親の問題行動を見直し改善する
- 3-1-3:家庭環境を改善する
- 3-2:家庭外でやるべき対策
- 3-2-1:専門家に頼る
- 3-2-2:学校の先生やカウンセラーに相談する
- 3-2-3:医療機関に相談する
- まとめ
1章:非行少年の親の8つの特徴
それではさっそく、非行少年の親の特徴から解説していきます。
特徴は、親の態度に関するものと、家庭環境に関するものに分けられますので、それぞれ順番に説明していきます。
親が原因で、子どもが非行に走る原因から知りたい場合は、2章からお読みください。
1-1:親の態度に関する特徴
非行少年の親の特徴として、親の態度に関するものには、以下のものがあります。
- 過干渉、支配的
- 放置、ネグレクト、無関心
- 溺愛
- 親が攻撃的、暴力、暴言
- 親に問題行動がある
順番に説明します。
1-1-1:過干渉、支配的
非行少年の親の特徴として多いものに、親がお子さんに対して「
具体的には、
- 親が子供の教育、習い事に熱心すぎる
- 子どものやることなすことに、細かく口出しをする
- 子どもが言うことを聞かないと許せない
- 子どもを支配しようとする
- しつけが厳しすぎる
などのものがあります。
もちろん、
過干渉、支配的な親に育てられたお子さんは、
「思い通りの行動、言動ができない」
「親の言うことを守らなければならない」
という不満や、
「
「
という思いを強めてしまいます。
親が過干渉、支配的だと、親に対して本音が言えなくなるため、家庭の外で非行に走ったり、親に対する不満から親に強く反抗するようになることが多いのです。
1-1-2:放置、ネグレクト、無関心
非行少年の親の特徴として、親のお子さんに対する態度が、
例えば、
- 幼いころから親が忙しく、子どもに構えなかった
- 育児に消極的だった、育児放棄していた
- お子さんの行動や言動、成長に無関心だった
といった家庭では、お子さんは「
実際、令和元年の統計によると、少年犯罪者の父親が放任的だったものは
※警察庁生活安全局少年課「令和元年中における少年の補導及び保護の概況」より
このようなお子さんは、家の外に居場所を求めて非行グループに所属し、仲間内で認められるために犯罪行為に手を染めていく、ということがあるのです。
1-1-3:溺愛
非行少年の親の特徴には、「
本来、人は周囲との関りの中で、「何でも自分の思い通りになるわけではない」ことを学び、コミュニケーションの取り方や自分の感情を制御することを学んでいきます。
しかし、溺愛されて育ったお子さんは、親が言うことを聞いてくれるため、
特に、過干渉や溺愛されて育ったお子さんの少年犯罪は、性犯罪に多い傾向があります。
つまり、非行の中でも、強姦、わいせつといった犯罪に走りやすい特徴があるということです。
1-1-4:親が攻撃的、暴力、暴言
非行少年の親の特徴としては、お子さんに対して「
たとえば、
- 殴る、蹴る、叩くなどの暴力
- 物を投げる・壊す
- 怒鳴りつける、人格を否定するような発言をする
- 馬鹿、死ねなどの暴言
などです。
2章でも解説しますが、親がお子さんに対してこのような関わり方をしていたら、お子さんは健全に成長できません。
また、このような関わり方をする親自身が、攻撃的、抑圧的な環境で育っており、それ以外の育て方が分からないというケースもあるようです。
そのため、
1-1-5:親に問題行動がある
他にも、非行少年の親の特徴には、下記のようなものもあります。
- アルコール依存
- ギャンブル依存
- 家庭内暴力
- 異性問題
- 親の反社会的行為
このように、親自身が問題行動を行っている、問題を抱えているという場合は、お子さんも「このくらいは普通なんだ」と思い、問題行動、非行に走るようになるのです。
2017年に発表された研究によると、父親の反社会性や両親の不仲などの家庭の問題で、
※アタッチメントの観点から非行・犯罪をモデル化する Japanese Psychological Review2017
あなたのご家庭でも、上記のような問題を抱えている場合は、お子さんの非行の原因になっている可能性が高いのです。
1-2:家庭環境の問題
非行少年の親の特徴として、下記のように
- 親の障害や病気
- 親との死別、離婚
- 親の不仲
順番に説明します。
1-2-1:親の障害や病気
非行少年の親の特徴として、親が
発達障害の場合、今のお子さん世代であれば広く知られ、発達障害でも社会で豊かに生きていけるように、教育制度の中でも工夫されています。
しかし、親世代では、まだあまり知られておらず、親自身も自分が発達障害を抱えていることを知らない場合も多いのです。
何らかの発達障害を抱えているがゆえに、
- お子さんとのコミュニケーションがうまくいかず、お子さんが愛情不足を感じる
- お子さんが、自我が不安定なまま成長して非行に走る
といったことも多いのです。
実際、親が発達障害などを抱えているがゆえに、
(参考:高橋和巳『子は親のために心の病になる』ちくま文庫)
また、発達障害に気づかないまま大人になった親は、仕事や生活の様々な面でトラブルに遭遇しやすく、その結果うつなどの精神疾患を抱えていることも多いです。
そのために、お子さんとの関りが薄くなり放置気味になる、ということもあるのです。
1-2-2:親との死別、離婚
非行少年の親の特徴として、
お子さんが親との離別を経験している場合、非行に走りやすいということが分かっているのです。
2018年に発表された研究者の考察によると、
- 父有母無の子どもの犯罪・補導発生率が 1 番高い
- 2 番目が母有父無の子ども
- 3 番目が両親ありの子ども
ということが明らかになりました。
※岡田豊「ひとり親家庭における非行問題の一考察『人間学研究論集』(2018)
離婚、死別などで、親との別れは避けられないものも多いです。
もちろん、一人親の家庭でも、お子さんが健全に育つことがほとんどです。
しかし、両親がそろっている場合に比べれば、
1-2-3:親の不仲
両親が不仲で喧嘩が絶えない、互いに悪口を言っている、避け合っているといった場合も、お子さんが非行に走ることが多いです。
そもそも、子供の成長には、安定した家庭環境が必要です。
お子さんは、家庭で安心できるからこそ、自由に行動したり親に甘えたりすることができ、その中で成長していけるのです。
しかし、親が不仲だと、お子さんは自宅で安心して過ごすことができません。
親に甘えたり、頼ることができず、心が不安定なまま成長することになります。
このように心に問題を抱えてしまうと、
つまり、心が不安定であることから、非行に走るようになってしまうこともあるのです。
このように、非行少年の親の特徴には、様々なものがありますが、「では、なぜ親が原因で子供は非行に走ってしまうのだろう」という疑問もあると思います。
そこで次に、親が原因でお子さんが非行に走る理由について簡単に解説します。
2章:親が原因で子供が非行に走る理由
1章でも簡単に触れましたが、親が原因でお子さんが非行に走ってしまうのは、そもそも
子どもは生まれたとき、当然ながら自分一人で生きていくことができません。
そのため、生活のすべての面を、親に頼りながら成長していくことになります。
特に幼いころほど、
一説によると、子どもは2歳までに十分に愛情を受け取ることで、他人を信頼できるようになり、健全に他者と関わっていけるようになるとされています。
(参考:高橋和巳『母と子という病』ちくま新書)
このように、最初はとことん安心して親に頼りながら成長した上で、ある程度成長してから、しつけを通じて社会の厳しさを教わっていくのが一般的な成長過程なのです。
しかし、1章で紹介したような特徴を持つ親・家庭環境の場合は、本来、心から安心できる環境で育つべき時期に、親に十分に甘えたり頼ったりすることができなくなります。
その場合、お子さんは身体的には成長しても、心が未熟のままであり、
- 自我が弱く自信が持てない
- 他者を信頼できず、コミュニケーション能力が不十分
- 認められたい、受け入れられたいという思いが満たされず不満を溜める
ということになるのです。
このようにして、親子関係を原因に、非行少年になってしまうことが多いのです。
また、
そのため、成長するほど、非行が悪化し更生が難しくなってしまうのです。
したがって、
ただし、注意して頂きたいのが、親子関係以外に原因がある場合もあるということです。
具体的には、お子さんが生まれつきの発達障害を持っていたり、精神疾患を抱えているケースです。
たとえば、下記のようなものです。
ADHD(注意欠如・多動症) :気がそれやすい、集中できない、過剰に動き回る、衝動的などの特徴。自閉症スペクトラム症 :社会的コミュニケーションの障害、特異なこだわりがある、極端に不器用、パニックになりやすいなどの特徴。統合失調症 :幻覚、妄想、独り言、一人笑い、被害妄想、引きこもりがちになるなど。思春期の発病が多い。
問題行動の背景に、これらの特性や精神疾患がある場合、親子関係の改善だけで更生させることはできません。
そのため、これらが疑われる場合は、後に解説するように
親が原因で非行に走る理由について解説しましたが、「非行に走らせないために、これから何をしたらいいんだろう」というお悩みもあると思います。
そこで最後に、具体的な対処法を解説します。
3章:非行少年の親がこれからやるべき6つの対策
お子さんを非行に走らせない、もしくは悪化させないためには、お子さんを親が強く押さえつけるのではなく、
そこでここでは、すぐに取りかかれる非行を改善するための対処法を、具体的に解説していきます。
ただし、注意して頂きたいのが、家庭だけでできる対策には限界もあるということです。
そのため、
おすすめなのは、こちらの元警察官の非行専門カウンセラー内藤佑先生です。
警察官とカウンセラーとしての経験から、延べ3000人のお子さんの問題行動の改善に取り組んできました。
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非行専門カウンセラー内藤佑先生の公式HPはコチラ
並行して、家庭でできる対処法もありますので、これから解説します。
3-1:家庭でできる対策
家庭でできる対策には、主に以下のものがあります。
- お子さんと向き合って話し合う
- 親の問題行動を見直し改善する
- 家庭環境を改善する
順番に説明します。
3-1-1:お子さんと向き合って話し合う
まず、すぐに取り掛かれるうえ最も大事なのが、
2章でも説明したように、非行に走るお子さんは、親子関係から心の問題を抱えていることが多いです。
親子関係に問題がある場合、お子さんは、
「構ってほしい」
「認められたい」
「話を聞いてほしい」
などの悩みを持っています。
非行に走っていると、お子さんの攻撃的な側面に目が行き、このような本音を持っていることには、気づきにくいかもしれません。
しかし、
一方、お子さんは、大人になろうとする途中でもあるため、上から目線で指導、教育しようとしたり、子ども扱いされることを嫌います。
そのため、対等に向き合って話すことが重要なのです。
具体的には、
- できるだけ長く話す
- 相槌を打ち、しっかり聞く姿勢を見せる
- 言うことを否定しない
- 「こうしなさい」といった指示やアドバイス、「それは間違ってるよ」という解釈を避ける
といったことに注意してみてください。
このように向き合い方を変えても、態度が目に見えて変わるまでには、時間がかかるかもしれません。
しかし、少しずつお子さんも、自分から不満を話したりするように変わってきます。
親子関係が変わることで、お子さんの行動も落ち着いてきますので、気長に関わっていくことが大事です。
3-1-2:親の問題行動を見直し改善する
1章でも紹介したように、親に「
親が問題を抱えたまま、子どもの行動だけ変えようとしてもうまく行くことはありません。
また、1章でも触れたように、お子さんが非行に走っているご家庭では、親が発達障害や精神疾患を持っている場合も多いです。
その場合、親自身も強い「生きづらさ」を感じており、そもそも安定した家庭環境を作ることができない状況であるケースもあります。
そのような場合は、まずは親が必要な支援を受ける必要がありますので、
3-1-3:家庭環境を改善する
ここまでのように、親子の関わり方を変えていくだけではなく、家庭環境を安定させることも重要です。
2章でも説明したように、家庭の外でストレスを抱えたお子さんは、
しかし、家庭でもストレスを溜める環境があれば、それがある時、激しい反抗となって表に出るのです。
そのため、1章で紹介したように、
- 進学のための勉強、習い事などを強制している
- 親が厳しすぎる、支配的
- 多忙で子供に構っていない
- 虐待や放置、暴力
- 両親の不仲
- 親の失業、貧困
といった問題がある場合、それらの
家庭環境が整い、お子さんが自宅でもリラックスできるようになれば、精神的にも安定してきます。
もちろん、すぐにできることではないと思います。
しかし、安定した環境なしに、お子さんの状態の改善は難しいため、できることから前向きに取り組んでみてください。
3-2:家庭外でやるべき対策
お子さんの非行の程度が、
- 家族でも止められない
- まともなコミュニケーションがとれない
- 犯罪行為をしている
といった重度の場合は、ご家庭だけで対処することは困難です。
また、それほど重くなくても、親子関係を自分たちだけで変えていくことは、
そのため、これから紹介するように、外部の機関や専門家を頼っていくことも非常に重要です。
相談できる専門家から紹介します。
3-2-1:専門家に頼る
何より最初に行っていただきたいのが、非行の解決の専門家の力を借りるということです。
非行解決のために頼れる専門家としては、非行解決の実績が多いフリースクールやカウンセラーなどがおすすめです。
ただし、非行解決は、非常に高い専門的な能力が求められます。
十分に能力、経験を持たない専門家に依頼してしまうと、お子さんがかえって反抗して、問題行動を悪化させてしまう可能性もあるのです。
おすすめしたいのが、元警察官で延べ3000人の非行のお子さんの相談にのってきた、非行専門カウンセラー内藤佑先生の「リベラルコーチング」というサービスです。
これは、内藤先生が警察官やカウンセラーとして非行少年と接する中で作ってきた、お子さんたちの悩み、不安を解決し、夢や目標に向かって前向きに生活できるようにサポートする手法です。
リベラルコーチングを受けることで、
- お子さんの非行の改善
- 親の考え方が変わる
- 家族の会話が増える
- 勉強を頑張るようになる
といった変化が、実際に起こっているのです。
詳しくは以下のページをご覧ください。
非行専門カウンセラー内藤佑先生の公式HPはコチラ
3-2-2:学校の先生やカウンセラーに相談する
お子さんの非行の程度や状況にもよりますが、学校の先生やスクールカウンセラーに相談することで、適切な支援をしてもらえる場合もあります。
特に、お子さんが非行、問題行動を学校で起こしている場合、
また、教師との間でコミュニケーションがうまくいかなかったり、教師にも問題があるという場合もあると思います。
その場合は、中立的な立場で相談することが期待できる、
スクールカウンセラーには
- 相談、アドバイス
- 医療機関と連携して、状態を診断できる
- 予防のために学校と対処する
といった役割があるからです。
ただし、スクールカウンセラーは、学校で多くの生徒の問題に関わっていたり、学校側が協力的でなく積極的に動けない、ということもあります。
そのような場合は、これまでに紹介したその他の方法や、専門家に相談することをおすすめします。
3-2-3:医療機関に相談する
2章で簡単に紹介したように、お子さんの非行の原因が、発達障害や精神疾患にある場合もあります。
その場合、医療機関にかかって、適切な治療や支援を受けることが重要です。
発達障害は、お子さんの特性であり、その特性自体を変えることはできません。
しかし、最近では、
精神疾患の場合は、医療機関にかかって治療しなければ治りませんので、なおさらです。
お子さんの本当に原因がどこにあるのかは、親だけでは分かりません。
そのため、一度診断を受けてみることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
最後に今回の内容をまとめます。
- 過干渉、支配的
- 放置、ネグレクト、無関心
- 溺愛
- 親が攻撃的、暴力、暴言
- 親に問題行動がある
- 親の障害や病気
- 親との死別、離婚
- 親の不仲
- 幼いころに親からの愛情が不足していると、自我が安定せず非行に走る原因になる
- 発達障害や精神疾患が、非行の原因の1つになっている場合もあるため、慎重に判断する
- お子さんと向き合って話し合う
- 親の問題行動を見直し改善する
- 家庭環境を改善する
- 専門家に頼る
- 学校の先生やカウンセラーに相談する
- 医療機関に相談する
この記事を参考に、できることから始めてみてください。