あなたは、
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などの悩み、疑問をお持ちではありませんか?
結論から言えば、高校生のお子さんの登校拒否は、根本の原因を解決しない限り、表面的な対応をしても再発、悪化する可能性が高いです。
そのため、お子さんが登校拒否している場合は、この記事で紹介する対処法を実践することをおすすめします。
そこでこの記事では、まずは高校生が登校拒否する8つの理由と、その根本にある原因を解説します。
さらに、親御さんがお子さんの登校拒否改善のためにやるべきことと、やってはいけないことも詳しく解説します。
ぜひ興味があるところから読んで、できることから始めてみてください。
- この記事の目次
-
- 1章:高校生が登校拒否する8つの理由
- 1-1:いじめや人間関係のトラブル
- 1-2:先生や高校の校風が合わない
- 1-3:勉強や受験、部活での挫折
- 1-4:集団生活や管理的な環境が苦手
- 1-5:頑張りすぎて疲れた
- 1-6:ゲーム、スマホ、ネット依存や昼夜逆転
- 1-7:学校に行く意味が分からない
- 1-8:環境の変化についていけていない
- 2章:高校生が登校拒否する根本にある原因
- 2-1:親子関係にある原因
- 2-2:お子さん自身の特性にある原因
- 3章:高校生のお子さんの登校拒否改善のために親ができる7つのこと
- 3-1:フリースクールに通わせる
- 3-2:通信制高校に転校する
- 3-3:カウンセリングを受ける
- 3-4:話を聞いてあげる
- 3-5:お子さんの興味、やりたいことやペースを尊重してあげる
- 3-6:安心できる家庭や親子関係を工夫する
- 3-7:生活リズムを整えてあげる
- 4章:高校生のお子さんの登校拒否改善のためにやってはいけないこと
- 4-1:無理やり学校に行かせようとする
- 4-2:厳しく対応する
- 4-3:お子さんを放置する
- 4-4:甘やかし何でも言うことを聞いてあげる
- 4-5:親のペースで行動させようとする
- 4-6:条件付きでしか認めてあげない
- まとめ
1章:高校生が登校拒否する8つの理由
高校生が登校拒否する理由には、主に以下の8つのものがあります。
- いじめや人間関係のトラブル
- 先生や高校の校風が合わない
- 勉強や受験、部活での挫折
- 集団生活や管理的な環境が苦手
- 頑張りすぎて疲れた
- ゲーム、スマホ、ネット依存や昼夜逆転
- 学校に行く意味が分からない
- 環境の変化についていけていない
順番に説明します。
高校生の登校拒否の根本にある原因については、2章をお読みください。
1-1:いじめや人間関係のトラブル
高校生の登校拒否の原因として多いのが、
- 学校でのいじめ
- クラスや部活での強く傷つくような出来事
- 喧嘩やその他の人間関係のトラブル
などです。
ひどいいじめやトラブルに遭遇したために、学校に行けなくなったというお子さんも多くいらっしゃいます。
また、
この背景には、登校拒否するようなお子さんの多くは、「繊細」「神経質」といった特性を持っていたり、2章で説明するように親子関係の問題を抱えていることも多いという理由があります。
学校のトラブルは、大人には見えにくかったり、「大した問題じゃない」と思ってしまうことがあります。
しかし、お子さんにとってはそうではありませんので、
1-2:先生や高校の校風が合わない
高校生の登校拒否には、
- 先生と相性が悪い
- 学校の校風と合わない
という場合も少なくありません。
友人関係は悪くないのに、先生や学校と合わないために、学校に行きたくなくなるお子さんは多いのです。
親御さんからすれば、「先生や学校には合わせていけばいい」と思われるかもしれません。
しかし、繰り返しになりますが、登校拒否になるようなお子さんは、根本に繊細な特性や親子関係の問題を抱えていることが多いです。
そのため、親から見ると大したことじゃなくても、
1-3:勉強や受験、部活での挫折
高校生で登校拒否になるお子さんの中には、それまで人一倍学校生活を頑張っていたのに、急に登校拒否するようになったというケースが見られます。
このようなお子さんの場合は、
- 受験勉強のストレスに耐えられなくなった
- 学校での勉強の競争についていけなくなった
- 頑張っていた部活で負けたり、レギュラーから外れたことなどから心が折れた
- 親や先生からの期待に耐えられなくなった
ということも多いです。
特に、真面目でこれまで親や先生の期待に応えようと頑張ってきたというお子さんほど、挫折してしまうと再び立ち上がるのに時間がかかってしまうものです。
このようなお子さんの場合、
このようなお子さんに、これまで通りに厳しく接すると悪影響ですので、3章で説明するように適切な対処法を行うことが大事です。
1-4:集団生活や管理的な環境が苦手
お子さんの性格上、
- 集団生活が苦手
- 先生の言うことに従うことができない
- 校則に縛られるような管理的な環境が苦手
ということから登校拒否になっていることもあります。
「小中学校までは通えていたのに」と思われる場合もあるかもしれませんが、学校教育は年齢を重ねるほど、管理的に厳しいルールを求められるようになるものです。
それは、社会で自立して生きていけるようにするためでもありますが、そのような環境がまったく合わないお子さんも少なくありません。
このように、
このようなお子さんは、そもそもの環境を変えてしまった方が伸び伸び生活できることが多いです。
詳しくは3章で説明します。
1-5:頑張りすぎて疲れた
高校生のお子さんが急に登校拒否するようになった場合、これまでの勉強、部活、学校生活、習い事などで頑張りすぎていたというケースもあります。
親から見ると「急に登校拒否するようになった」と見えるかもしれませんが、
このようなお子さんは、親に気を遣って「真面目な自分」「成果を出す自分」を見せようとし、逆に「弱い自分」は見せないようにしています。
このようなふるまいは、長くは続けられないものです。
そのため、高校生になって登校拒否という形で問題化してしまうことがあるのです。
このようなお子さんは、2章で解説するように親子関係の問題を抱えていることが多いため、よく読んで理解することが大事です。
1-6:ゲーム、スマホ、ネット依存や昼夜逆転
近年は、ゲーム・スマホ・ネットに依存して昼夜逆転し、生活の乱れから登校拒否に至るお子さんも少なくありません。
今のお子さんには、非常に身近にスマホ、ゲーム機、パソコンといったデジタル機器があり、ゲーム、SNS、YouTubeその他の刺激の強いものがあります。
これらはより長く遊んで(使って)もらえるように作られているため、大人でも依存してしまうものなのです。
そのため、お子さんの中にも依存的になり、
「夢中になって長時間やってしまう」
「気づいたら夜中まで遊んでしまう」
「高額課金してしまう」
ということが少なくありません。
これらの機器を使うあまり、朝早く起きられなくなったり、常時疲れてしまい学校に行けなくなるものなのです。
これらは、強制的に禁止しても逆効果になることがあります。
そのため、
詳しくは、3章で説明しています。
1-7:学校に行く意味が分からない
「学校に行く意味が分からない」「納得できない」という理由から、登校拒否する高校生のお子さんもいます。
昔なら、学校は行くのが当たり前でした。
しかし今では、
- 塾の方が効率的に勉強を教えてくれる
- ネット上に良質な勉強用コンテンツがたくさんある
という状況になり、学校に行かなくても勉強できると思ってしまうお子さんも少なくありません。
また、「良い学校に行けば良い会社に入れて、一生安泰」という人生設計は、今では通用しなくなってしまいました。
このような時代の変化は、若いお子さんほど強く感じているものであるため、学校に行っても意味がないと思ってしまうお子さんもいるのです。
特に高校生になれば義務教育ではありませんので、学校に良い思い出がなければ「もう学校に行かないで好きなように生きたい」と思ってしまうものです。
このようなお子さんに対して、
1-8:環境の変化についていけていない
高校生になると、
- 受験勉強が厳しくなる
- 就職の準備など、これまでと違うことをやらなければならなくなる
- 先生の対応や学校のルールが厳しくなる
- 地元で一緒だった友人が同じ学校にいない
- 遠くまで通わなければならない
というように、中学生のころからは大きく環境が変わっていくものです。
そのため、この急な環境の変化についていけなくなり、登校拒否してしまうお子さんもいます。
このようなお子さんに対して、無理に学校に通わせようとしてしまうと、強いストレスを感じ、「不登校・引きこもり」「非行や不良行為」などのさらに重い問題行動に発展してしまいます。
そのため、適切な対応を取ることが大事です。
ここまで説明してきた高校生の登校拒否の理由は、一例に過ぎません。
お子さんによっては、複数の要因から登校拒否になっていたり、より個人的な理由を抱えていることもあります。
そのため、
しかし、これらの登校拒否の理由の背景には、より根本的な原因が隠れていることが多いです。
その原因をこれから詳しく解説します。
2章:高校生が登校拒否する根本にある原因
1章で説明したように、高校生が登校拒否する理由には、周りの環境の変化、人間関係や先生・学校の問題など様々なものがあります。
しかし、その根本には下記の2つのような原因があることも多いのです。
- 親子関係にある原因
- お子さん自身の特性にある原因
順番に説明します。
高校生の登校拒否に対する具体的な対処法については、3章をお読みください。
2-1:親子関係にある原因
高校生の登校拒否の背景には、親子関係の問題があることが多いです。
親子関係の問題というと、
「しっかり愛情をもって育ててきたからうちには関係がない」
「普通の家庭だし、親子関係に問題なんかないはず」
と思われるかもしれません。
しかし、実は
たとえば、高校生のお子さんの登校拒否は、下記のような家庭で多く見られます。
- しつけ・家庭のルールが厳しい
- お子さんの行動、言動に細かく介入しようとする
- 習い事や勉強などに教育熱心すぎる
- 放置、ネグレクトしていたり、しつけを十分に行っていない
- お子さんを抑圧する、お子さんを傷つけるようなコミュニケーションをとっている
- 暴力や暴言、虐待
- 親が仕事や病気などで余裕がなく、子どもに気を遣わせている
親からすれば「このくらい普通」と思う家庭環境でも、お子さんにとっては負担になっていることがあるのです。
しかし、心に問題を抱えていても、「怒られるかも」「見放されるかも」と思って打ち明けられなかったり、「親も大変だから自分は自分で頑張ろう」と気遣って負担を抱え込んでしまうお子さんもいらっしゃいます。
このようなお子さんは、
したがって、登校拒否を改善するためには、まずは親子関係から変えていかなければならないのです。
とはいえ、すでに親子間の信頼関係が崩れてしまっている場合は、親だけで不登校を改善しようとしても逆効果になってしまいます。
そのため、
- 環境を大きく変える
- 専門家などの第三者に頼る
といった方法が効果的なのです。
詳しくは3章をお読みください。
2-2:お子さん自身の特性にある原因
お子さんの登校拒否の理由が、お子さん自身が持つ特性にある場合もあります。
登校拒否のお子さんの中には、発達障害(ADHDや自閉スペクトラム症)や精神疾患といった特性を持っていることも少なくないからです。
これらのような特性があると、
- 周囲の環境からの刺激に過敏すぎる、もしくは鈍感すぎる
- 一方的なコミュニケーションを行い周囲の反感を買ってしまう
- 不注意や多動で浮いてしまう
- 授業についていけず学習が遅れ、劣等感を持つ
といったことが起こり、それがストレスになって、「学校に行きたくない」「一人で過ごしたい」と思い、登校拒否に発展することになるのです。
これらの場合は、まずは医療機関に相談することが必要です。
また、それと合わせて家庭では、3章の方法を試していくことが大事です。
お子さんに発達障害などがあっても、家庭で適切な関わり方をすることで、登校拒否が改善する場合もあるからです。
このように、
そこで次に、高校生の登校拒否の改善のために、親ができることを詳しく紹介します。
3章:高校生のお子さんの登校拒否改善のために親ができる7つのこと
高校生のお子さんの登校拒否改善のために親ができるのは、主に以下の7つのことです。
- フリースクールに通わせる
- 通信制高校の転校する
- カウンセリングを受ける
- 話を聞いてあげる
- お子さんの興味、やりたいことやペースを尊重してあげる
- 安心できる家庭や親子関係を工夫する
- 生活リズムを整えてあげる
順番に説明します。
3-1:フリースクールに通わせる
まず、最初におすすめしたいのが、お子さんをフリースクールに通わせることです。
フリースクールとは、登校拒否・不登校や引きこもりなどのお子さんが通うための施設です。
全寮制、通学制、訪問サポートなどのサービスがあり、問題を抱えたお子さんへの対応の経験豊富なスタッフがサポートしてくれます。
フリースクールにもよりますが、
- 全寮制で生活全般を改善してくれる
- 勉強のサポートをしてもらえる
- 心のケアをしてもらえる
- スマホ・ゲームの教育をしてくれる
- 自分のペースで通って社会に出る準備ができる
- 高校と連携してフリースクールへの通学を出席日数に入れてくれる
などのメリットがあります。
普通の学校が合わないようなお子さんでも、フリースクールではのびのびと生活することができて、自分の好きなこと、得意なことを見つけて前向きに生きていけるようになります。
おすすめなのは、フリースクール伊藤幸弘塾です。
伊藤幸弘塾は全寮制、通学制、訪問サポートを行っており、これまで多くの登校拒否のお子さんも受け入れてきました。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
【不登校・引きこもりにおすすめ】フリースクール伊藤塾の8つの特徴
3-2:通信制高校に転校する
登校拒否の高校生には、通信制高校への転校もおすすめです。
通信制高校とは、基本的に在宅の学習のみで高校卒業資格が取得できる高校のことです。
慣れてきたら、近隣のスクール校(キャンパス)に通うことで友人を作ったり、職業体験したりすることも可能です。
普通高校と違い勉強は厳しくなく、お子さんが将来のために好きなこと、やりたいことが見つけられるように様々なサポートが受けられます。
登校拒否になるお子さんには、
- 厳しい先生や学校の管理的な環境が合わない
- 競争的な環境が苦手
- 自分のペースへのこだわりがある
といったことが多いですが、このようなお子さんは自分のペースで通えて、楽しく生活できる通信制高校の方が向いています。
無理に普通高校に通わせるより、通信制高校で高卒資格を取って得意なことを見つけた方が、将来のためになります。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
【通信制高校とは】おすすめの理由と4つの選び方まで詳しく解説
3-3:カウンセリングを受ける
2章で説明したように、登校拒否の高校生は、親子関係の問題を抱えている場合も多いです。
親子関係に問題があるために、お子さんが、
- 傷つきやすくなっている
- 心が不安定になっている
- 安心して人と関わることができない
- ストレスを解消できない
といった状態になっていることが多いです。
これらの状態を改善しないと、登校拒否を解決することもできません。
このような場合は、登校拒否・不登校、引きこもりといった子どもの問題を専門にしているカウンセラーから、カウンセリングを受けることをおすすめします。
そこでおすすめなのが、
内藤先生は元警察官で、さまざまな問題行動を持つ子どもと関わってきた経験があり、延べ3000人の子どもの相談にのってきました。
現在は、不登校・非行専門のカウンセラーとして「リベラルコーチング」というカウンセリングサービスを通じて、多くの子どもの問題行動を改善しています。
これは、内藤先生が多くの子どもと接する中で作ってきた、子どもたちの悩み、不安を解決し、夢や目標に向かって前向きに生活できるようにサポートする手法です。
リベラルコーチングを受けることで、
- 子どもの登校拒否の改善
- 親の考え方が変わる
- 家族の会話が増える
- 勉強を頑張るようになる
といった変化が、実際に起こっているのです。
基本的に親とカウンセリングするため、子どもへの負担はなく気軽に行うことができます。
また、LINEやメールの文章の添削も、内藤先生自身が行っているため、LINE・メールを通じて子どもの状態を改善していくことが可能なのです。
初回相談は無料ですので、お気軽に試してみてください。
詳しくは以下のページをご覧ください。
また、高校生のカウンセリングについて詳しくは以下の記事でも解説しています。
【高校生の不登校を改善可能】カウンセリングのメリットと流れを解説
3-4:話を聞いてあげる
高校生のお子さんの登校拒否改善のためには、家庭でお子さんの話を、しっかり向き合って聞いてあげることが大事です。
2章でも説明したように、お子さんの登校拒否は親子関係の問題に原因があることも多いです。
親子関係に問題がある場合、お子さんは「構ってほしい」「愛情不足」「認められたい」「話を聞いてほしい」などの悩みを持っています。
つまり、親に自分のことを見てもらいたい、自分の気持ちを受け止めてほしいと思っているのです。
お子さんとの関わり方が、抑圧的で厳しいものであっても、放任的で関わりが薄いものであっても、お子さんは満たされません。
そのため、下記のように関わり方を改善していくことを試してみてください。
- できるだけ長く話す
- 相槌を打ち、しっかり聞く姿勢を見せる
- 言うことを否定しない
- 「こうしなさい」といった指示やアドバイス、「それは間違ってるよ」という解釈を避ける
すぐに効果が出るとは限りませんが、このように話を聞いてあげることで、少しずつお子さんも自分から不満を言葉にして話したりするように変わってきます。
3-5:お子さんの興味、やりたいことやペースを尊重してあげる
お子さんの登校拒否改善のためには、お子さんが興味を持っていること、やりたいことを尊重してあげることが大事です。
たとえば、
- 得意な教科、好きな教科を勉強させてあげる
- 趣味を応援する
- 将来の夢を否定せず一緒に考えてあげる
などです。
大人からすれば「もっと現実を見てほしい」と思うこともあるかもしれません。
しかし、好きなことを追求する中で別のやりたいことが見つかり、将来のために前向きに行動できるようになることもあります。
そのため、
また、お子さんによっては、大人や周りのペースについていけずにストレスになっていることもあります。
そのため、お子さん自身がどのように行動したいのか、どのくらいのペースで動きたいのか、お子さんのペースを大事にすることも大事です。
3-6:安心できる家庭や親子関係を工夫する
家庭環境や親子関係を改善し、家庭が心からリラックスできる場になれば、お子さんは外でのストレスを家で自然に解消できるようになります。
そのような家庭があれば、お子さんにとって家の外で多少嫌なことがあっても、登校拒否にまでは至らないのです。
そのため、たとえば下記のような問題が家庭にある場合は、少しずつでも改善していくことが大事です。
- 両親の不仲
- 多忙で子供に構っていない
- 虐待や放置
- 親の失業、貧困
- 兄弟間での扱いが違う
- 進学のための勉強、習い事などを強制している
- 親が厳しすぎる
そのような家庭環境を作った上で、関わり方を工夫し、お子さんとの間に信頼関係を構築していきましょう。
そうすれば、お子さんも親自身も、精神的に安定し登校拒否も改善します。
3-7:生活リズムを整えてあげる
1章でも説明したように、登校拒否のお子さんは、ゲーム・スマホ依存から生活が乱れていることも多いです。
そのため、
- 寝る時間、起きる時間が遅い
- 睡眠時間が少ない
- 布団に入ってからもスマホ・ゲームをしている
- 毎日何時間も画面を見て過ごしている
といった場合は、家庭で少しでも改善できるようにしていくことが大事です。
しかし、前述のように、スマホ・ゲームを完全に禁止してしまうと、お子さんにはかえって悪影響があり、隠れて使うようになったり、不満を別の形で解消しようと問題行動に走ることがあります。
家庭だけで対処することが難しければ、3-1でお伝えしたようにフリースクールを利用することをおすすめします。
さて、ここまで高校生の登校拒否のためにやるべきことを説明しましたが、お子さんに対してやってはいけないこともあります。
これから説明します。
4章:高校生のお子さんの登校拒否改善のためにやってはいけないこと
高校生のお子さんの登校拒否を改善するためには、下記のことは行わないようにしてください。
- 無理やり学校に行かせようとする
- 厳しく対応する
- お子さんを放置する
- 甘やかし何でも言うことを聞いてあげる
- 親のペースで行動させようとする
- 条件付きでしか認めてあげない
順番に説明します。
4-1:無理やり学校に行かせようとする
この記事でも何度か触れたように、登校拒否だからといって学校に無理やり行かせようとしてはいけません。
無理に行かせようとすれば、
- 親子の信頼関係が崩れる
- 学校がさらに嫌いになり、不登校・引きこもりを長期化させる
といったことになりかねません。
親子関係がさらにこじれてしまうと、お子さんの状態はさらに悪化し、改善するためにも余計な時間がかかってしまいます。
そのため、
4-2:厳しく対応する
登校拒否のお子さんに対して、
- 厳しく叱りつける
- 家庭のルールを厳しくする
- 家で無理にでも勉強させる
などの対応をすることも避けた方が良いです。
登校拒否になるお子さんは、心が疲れ果てている状態です。
そのため、その上に余計にストレスになるような対応をとると、お子さんはいつまでたっても元気になりません。
4-3:お子さんを放置する
お子さんが登校拒否になったからといって、お子さんを放置することもよくありません。
また、何も言われないからと、ゲームやスマホにさらに依存していくことも考えられます。
そのため、お子さんは放置するのではなく、3章で書いたような適切な対処法を実践していくことが大事なのです。
4-4:甘やかし何でも言うことを聞いてあげる
お子さんを甘やかしすぎたり、お子さんのために何でもやってあげるようなことも避けた方が良いです。
確かに、お子さんの状態が、「心が傷ついている」「心が不安定」という場合は、親がお子さんを認めてあげたり、受け止めてあげることが大事です。
しかしそれは、単に甘やかしたり、何でも言うことを聞いてあげることとは異なるのです。
高校生にもなると、これから進学、就職をして社会に出ていく段階ですので、過度な甘やかしはお子さんの将来のためにもなりません。
そのため、
詳しくは下記の記事もご覧ください。
【高校生の不登校を改善可能】カウンセリングのメリットと流れを解説
4-5:親のペースで行動させようとする
登校拒否のお子さんに対して、
「〇月までには学校に行ってほしい」
「週に〇回は学校に行ってほしい」
「保健室登校だけでもしてほしい」
などと、親のペースで行動させようとすることも避けた方が良いです。
ある程度回復したお子さんならまだしも、まだ学校に行く気になっていないお子さんに対して、無理に親のペースを押し付けると反発されます。
また、親に逆らえないようなお子さんは、何とか学校に行っても再び挫折してしまいます。
そのため、お子さんが自主的に学校に行きたいと思えるようになるまでは、
4-6:条件付きでしか認めてあげない
登校拒否になるお子さんは、親子関係の問題から、親に対して「自分を認めてほしい」「ありのままを受け止めてほしい」と思っています。
しかし、厳しい親御さんほど、お子さんを条件付きでしか認めてあげない傾向があります。
例えば、
- 学校に行ったときしか褒めず、学校に行かない日は厳しく対応する
- 前向きなことを言うときしか認めない
- 登校拒否になったお子さんに否定的に対応する
といった場合、お子さんは受け入れられていると思えません。
このような関わり方をする限り、お子さんは心に問題を抱えたまま生きていくしかなくなります。
そのため、登校拒否を改善するためにも、まずは
「家庭だけで関わり方を変えるのが難しい」という場合は、フリースクールやカウンセリングをお気軽に使ってみてください。
まとめ
いかがでしたか?
最後に今回の内容をまとめます。
■高校生の登校拒否の8つの理由
- いじめや人間関係のトラブル
- 先生や高校の校風が合わない
- 勉強や受験、部活での挫折
- 集団生活や管理的な環境が苦手
- 頑張りすぎて疲れた
- ゲーム、スマホ、ネット依存や昼夜逆転
- 学校に行く意味が分からない
- 環境の変化についていけていない
■高校生の登校拒否を改善するための対処法
- フリースクールに通わせる
- 通信制高校の転校する
- カウンセリングを受ける
- 話を聞いてあげる
- お子さんの興味、やりたいことやペースを尊重してあげる
- 安心できる家庭や親子関係を工夫する
- 生活リズムを整えてあげる
■登校拒否のお子さんにやってはいけないこと
- 無理やり学校に行かせようとする
- 厳しく対応する
- お子さんを放置する
- 甘やかし何でも言うことを聞いてあげる
- 親のペースで行動させようとする
- 条件付きでしか認めてあげない
この記事を参考に、ぜひできることから始めてみてください。
【この記事で紹介した専門家・相談先】
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