あなたは、
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などの悩み、疑問をお持ちではありませんか?
最近では、小中学生のお子さんでもスマホを持つようになり、SNSや動画、ゲームにはまってしまうことが少なくありません。
特にお子さんは集中力があるため、スマホを使うことに夢中になり、いつの間にか依存気味になっていることも多いようです。
そこでこの記事では、まずはお子さんがスマホ依存かどうか判断するポイントを簡単に紹介し、それからスマホ依存の悪影響について説明します。
それから、スマホ依存の原因と具体的な対処法を解説します。
ぜひ知りたいところから読んで、これからのスマホの使い方を検討する上で役立ててください。
- この記事の目次
-
- 1章:スマホ依存の主な症状から子どもの状態をチェックしよう
- 2章:スマホ依存による心身への悪影響
- 2-1:勉強に遅れるようになる
- 2-2:外で遊ばず体力低下
- 2-3:肥満、視力低下、頭痛など身体への影響
- 2-4:他のことへの興味関心を失う
- 2-5:リアルな人間関係が苦手になる
- 2-6:生活リズムが乱れる、睡眠障害になる
- 2-7:注意力、集中力が失われる
- 2-8:ネット上でトラブルに巻き込まれる
- 2-9:ゲームなどに高額課金してしまう
- 3章:子どものスマホ依存の原因
- 3-1:現代特有の社会にある原因
- 3-2:スマホ自体にある原因
- 3-3:家庭環境にある原因
- 3-4:発達障害など子どもの特性にある原因
- 4章:子どものスマホ依存を解決するための8つの対処法
- 4-1:スマホ依存が重い場合
- 4-1-1:スマホ・ネット教育をしてくれるフリースクールを利用する
- 4-1-2:専門のカウンセリングを受ける
- 4-1-3:専門の医療機関にかかる
- 4-2:スマホ依存が軽い場合
- 4-2-1:時間制限のアプリ・ツールを入れる
- 4-2-2:親子で話し合ってルールを作る
- 4-2-3:その他の楽しいことを親子で見つける、つくる
- 4-2-4:スマホを物理的に遠ざける工夫をする
- 4-2-5:親も一緒に利用制限する
- まとめ
1章:スマホ依存の主な症状から子どもの状態をチェックしよう
それでは、まずはお子さんがスマホ依存かどうか、簡単にチェックするためのポイントを紹介します。
- 学業不振、不登校
- 1日8時間以上スマホを使っている
- 使用制限で暴力などの問題行動
- 昼夜逆転など生活リズムが不規則
- 摂食障害、発育不全
- ADHDの併存
参考:「インターネット・ゲーム障害」-ネット・ゲーム依存の症例
いかがでしょうか?
上記の1つでも該当する場合は、スマホ依存の症状として重いため、4-1に解説しているように医療機関や専門の施設に相談してください。
また、上記のチェックポイントに該当するほど重くなくとも、
「毎日何時間も使っている」
「寝るのが遅く、朝起きるのが辛そう」
「勉強に影響が出ている」
などの場合もあると思います。
それも、やはりスマホに依存的になっている状態ですので、これからスマホ依存によって生じる悪影響を説明します。
2章:スマホ依存による心身への悪影響
子どものスマホ依存では、下記のような悪影響が現れます。
- 勉強に遅れるようになる
- 外で遊ばず体力低下
- 肥満、視力低下、頭痛など身体への影響
- 他のことへの興味関心を失う
- リアルな人間関係が苦手になる
- 生活リズムが乱れる、睡眠障害になる
- 注意力、集中力が失われる
- ネット上でトラブルに巻き込まれる
- ゲームなどに高額課金してしまう
順番に説明します。
スマホ依存の原因について詳しく知りたい場合は、3章をお読みください。
2-1:勉強に遅れるようになる
スマホに依存して長時間利用することで、
- 勉強にあてられる時間が減ってしまう
- 集中力がなくなる
- 学校でもスマホを使って授業をちゃんと聞かない
などの状態になるからです。
そのため、本当は使ってはいけない場所や時間(たとえば学校の授業中)でも使ってしまい、その結果勉強ができなくなっていくのです。
たとえ、「今はスマホ依存気味でも勉強についていけている」という状態でも、依存状態が悪化して今後は勉強に遅れてしまう可能性もあります。
そのため、子どものためにも、できれば症状が軽いうちからスマホと正しく付き合えるように、行動を変えていくことが大事です。
詳しくは、4章で説明しています。
2-2:外で遊ばず体力低下
特に、もともと外で遊ぶのが好きではないお子さんや、友人が少ないお子さんは、スマホでのゲームやSNSにはまりやすいです。
その結果、長時間利用するうちにさらに外で遊ばないようになり、体力が低下してしまうのです。
体力が低下すると、
- より外で遊ばなくなる
- 学校生活でも疲れを感じやすくなる
などの悪影響もありますので、早期の改善が大事です。
2-3:肥満、視力低下、頭痛など身体への影響
スマホ依存になると、長時間体を動かさないことや、同じ距離で画面を見続けることなどから、
- 肥満になる
- 視力が低下する
- 頭痛になる
といった悪影響もあります。
肥満になると、子どもは「動きたくなくなる」「周りから悪口を言われる」などから、さらにスマホ依存することもあります。
また、視力の低下や頭痛は、勉強や学校生活の悪影響にもなり、不登校にも繋がりかねません。
そのため、早めの対処が大事なのです。
2-4:他のことへの興味関心を失う
スマホに依存すると、
- SNSやゲーム上での人との交流ばかりになり、現実の人間関係を失う
- 現実の友人との遊びや外遊びより、刺激的なゲームでしか満たされなくなる
- インターネット、ゲーム、SNS、動画などで強い刺激を受け続けた結果、現実の世界の刺激を弱く感じるようになる
といったことが起こります。
その結果、
子どももいつかは社会に出て、現実の中で生活しなければならないのですが、その現実に興味が持てないと、社会に出る上で障害になり引きこもりになってしまうこともあります。
そのため、
2-5:リアルな人間関係が苦手になる
スマホ依存になると、リアルな人間関係が苦手になることもあります。
スマホ上でも、SNSやゲームを通じて人と関わることはありますが、それは、
- 文字だけでの交流
- 顔を出さない
- SNSやゲーム上の仮想的な人格を通じての関わり
といったものであり、現実の人間関係とは違うものです。
リアルな人間関係は、さまざまなイレギュラーな対応が必要だったり、複雑な関係性の中でコミュニケーションを取らなければいけなかったりするため、デジタルの世界とは違うものです。
どちらもバランスよく行うならまだしも、スマホの人間関係ばかりになると、
2-6:生活リズムが乱れる、睡眠障害になる
スマホ依存になると、生活リズムが乱れる悪影響もあります。
具体的には、
- 夜遅くまでスマホを使って睡眠不足になる
- 布団に入っても眠れなくなる(睡眠障害)
- 朝スッキリ起きられない
- 昼夜逆転して普通の学校生活が送れなくなる
といったことがあります。
子どもの生活は、学校のスケジュールに合わせなければなりませんので、スマホ依存で生活が乱れると、遅刻、欠席が増えてしまいます。
一度不登校になると、復帰には長い時間がかかる場合が少なくありませんので、生活の乱れが見られるなら早めに対処する必要があります。
2-7:注意力、集中力が失われる
子どもがスマホ依存になると、注意力や集中力が失われてしまうという悪影響もあります。
そもそも、スマホを使うと膨大な情報を得ることができます。
人間の脳は、常に新しい情報を求めるものであるため、膨大な情報をすぐに得られる状態にあると、常にその情報に注意力が奪われ、気が散ってしまうものなのです。
あなたも、「SNSの新しい投稿や話題」「ネットニュース」「スマホゲームのイベント」などがよく気になって、無意識にスマホを見てしまう経験があるのではないでしょうか。
スマホの電源を切っておけばいいというわけでもありません。
スマホの電源を消していたとしても、身近にスマホがあるというだけで、気を取られて注意力を奪うのです。
参考:『スマホ脳』(新潮新書)
これでは、正常な学力やコミュニケーション力を身に付ける上でも障害になってしまうのです。
2-8:ネット上でトラブルに巻き込まれる
子どもは、スマホ依存になることで、ネット上でのトラブルに巻き込まれやすくなります。
例えば、
- SNS上でのいじめの被害者、加害者になる
- SNSやゲームで出会った知らない人に会いに行ってしまう
- SNSやゲームのやり取りの中で傷つけられる
- 個人情報を出してしまい、ネット上に拡散される
など、さまざまなトラブルがあり得ます。
今では、
親や先生の目が届きにくいこともあり、知らないうちに大きなトラブルになっていることもあるのです。
子どもが事件に巻き込まれないようにするためにも、依存的な状態は改善して、ネットとうまく距離を取って付き合えるようにしなければなりません。
2-9:ゲームなどに高額課金してしまう
スマホ依存になり、ゲームを使いすぎるうちに高額課金してしまうこともあるようです。
最近ではゲーム内でレベルアップしたりクリアするためにも、課金してアイテムを購入しなければならないものも多くあります。
そのため、
- ゲームにハマるうちに、勝手に親のクレジットカードを使って課金する
- 親のお金で何十万円、何百万円と課金し、高額の請求が来てから親が気づく
などのケースもあるのです。
スマホゲームは、ギャンブルに近い多くの要素を持っており、ギャンブルにハマるのと同じようにどんどんお金を使ってしまうことがあるようです。
そのため
このように、スマホに依存してしまうと、お子さんの心身や生活、金銭的にも多くの悪影響受けてしまいます。
スマホは確かに便利ですが、うまくコントロールして使わせないと、お子さんの人生を左右する大きな問題に発展し得るのです。
「なんで子どもがスマホに依存してしまうんだろう?」
という疑問もあるかもしれませんので、次に子どもがスマホに依存してしまう原因について詳しく説明します。
3章:子どものスマホ依存の原因
子どもがスマホに依存する主な原因は、以下のものです。
- 現代特有の社会にある原因
- スマホ自体にある原因
- 家庭環境にある原因
- 発達障害など子どもの特性にある原因
順番に説明します。
お子さんのスマホ依存を改善するための、具体的な方法が知りたい場合は、4章をお読みください。
3-1:現代特有の社会にある原因
お子さんのスマホ依存の原因の1つには、現代社会特有の問題があります。
現代の日本社会では、核家族が増え両親も共働きで、身近にお世話してくれる大人や兄弟が少なくなっているという状況があります。
しかも、スマホはどこにでも持ち運べ、ネット環境がある限りすぐに人とつながることができるものです。
そのため、自分で積極的に現実の人間関係を作るよりも、スマホを使って楽に繋がりを作ろうとしてしまうのは当然なのです。
3-2:スマホ自体にある原因
スマホやスマホを使って利用できるSNSアプリ・ゲームなどは、いずれも利用者が長時間利用するように設計されているものです。
人間の脳は新しい情報を求める傾向が強く、新しい情報を得るほどドーパミンが分泌され、それが脳にとって報酬になるという仕組みがあります。
そのため、脳は放っておけば常に新しい刺激を求めてしまうものであるようです。
現実の世界では、新しい刺激が欲しくてもそう簡単に得られないことも多いです。
しかし、スマホ上では新しい情報を得ることが無限に可能であるため、スマホを使うほど情報を得るという報酬を我慢できなくなり、依存してしまうようです。
参考:『スマホ脳』(新潮新書)
スマホのアプリは、ゲームもSNSもニュースアプリも、いずれも人間に新しい情報を求めるようにデザインされています。
このようにスマホ自体が利用者を依存的にする機能を持っているため、依存してしまうのはある意味当然です。
したがって、しっかり意識して利用制限したり、利用する上でのルールを作って守ることが大事なのです。
3-3:家庭環境にある原因
子どもがスマホに依存してしまう原因の1つに、家庭環境もあります。
例えば、家庭に下記のような問題がある場合、子どもは親と安心して関わることができず、スマホを通じた世界に居場所を求めてしまうことがあります。
- 教育熱心すぎる
- 親が厳しすぎる、子どもをコントロールしようとしすぎる
- 両親の不仲
- 多忙で子供に構っていない
- 虐待や放置(ネグレクト)
- 親の失業、貧困
- 両親の問題行動(アルコールやギャンブル依存、家に帰らない、反社会的行為など)
このように、家庭に問題がある子どもの場合は、スマホに依存するだけでなく、スマホ依存から不登校・引きこもりや非行、ネット上でのトラブルなどに発展しやすいです。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
3-4:発達障害など子どもの特性にある原因
発達障害を持つ子供は、スマホに依存しやすい傾向があります。
発達障害には大きく以下の3つがあります。
自閉スペクトラム症(ASD) :コミュニケーションの障害、こだわりが強いなどの特性。ADHD :多動で突発的に行動する、注意力がない、忘れ物が多いなどの特性。学習障害(LD) :文字を読めない、計算が苦手など特定の学習能力の障害。
この中でも、自閉スペクトラム症とADHDの子どもは、インターネットに依存しやすいという研究結果があります。
自閉スペクトラム症の場合は、人付き合いへの関心が薄く、特定の対象に強い興味を持つ傾向があることから、インターネットの環境と相性が良いようです。
またADHDの子どもの場合は、自分の興味のあることに過集中してしまい、何時間も集中してやり続けるという傾向があるため、スマホ依存しやすい要素を持っているのです。
参考:『ゲームネットの世界から離れられない子どもたち』(合同出版)第4章
そのため、もしお子さんが重いスマホ依存状態にある場合は、発達障害の検査を受けてみることもおすすめします。
まずは、近隣の医療機関に相談してみて下さい。
このようにスマホ依存には、様々な原因が考えられます。
そのため、原因にあった対処法を実践しなければなりません。
そこで次に、子どものスマホ依存を解決するための、具体的な対処法を紹介します。
4章:子どものスマホ依存を解決するための8つの対処法
子どものスマホ依存を解決する方法は、スマホ依存の状態の程度の重さによっても変わってきます。
ただし、どの程度の重さの依存であっても、
そのため、これから紹介するように適切な方法を実践するようにしてください。
スマホ依存が重い場合から説明します。
4-1:スマホ依存が重い場合
子どものスマホ依存の症状が重い場合は、これから紹介するように、専門家に相談することをおすすめします。
具体的には、下記の通りです。
- スマホ・ネット教育をしてくれるフリースクールを利用する
- 専門のカウンセリングを受ける
- 専門の医療機関にかかる
順番に説明します。
4-1-1:スマホ・ネット教育をしてくれるフリースクールを利用する
最初におすすめしたいのは、スマホ・ネット教育をしてくれるフリースクールを利用することです。
フリースクールとは、不登校・引きこもりなどの問題を抱えたお子さんを、預けることができる民間施設のことです。
最近ではスマホ依存から、不登校・引きこもりになるお子さんも多いため、
子どもがスマホ依存の場合に、おすすめしたいフリースクールが、伊藤幸弘塾です。
伊藤幸弘塾では、
- スマホやゲームを適切に使えるような教育
- スマホやゲームを専用のボックスに入れて、特定の時間帯だけ利用できるルール
- 全寮制の生活で乱れた生活全般から整える
- 小学生から高校生までの子どもたちとの共同生活で、リアルな人間関係を学ぶ
といったことができるからです。
家庭だけでは、スマホ依存を改善するための適切な方法がわからなかったり、親が見ていないところでスマホを使うようになったりすることがあります。
そのため、全寮制の生活の中で、しっかりと生活を見直していくことが非常に有効なのです。
伊藤幸弘塾について、詳しくは下記の公式HPをご覧ください。
4-1-2:専門のカウンセリングを受ける
子どものスマホ依存を改善するためには、専門のカウンセリングを受けることもおすすめします。
3章で説明したように、スマホ依存の子どもの中には、親子関係に問題があり、愛情不足や寂しさを埋めるためにスマホに依存するケースが少なくありません。
このような子どもの場合は、
しかし親子関係の問題は、これまでの親子の関わり方に原因がある以上、家庭だけで改善していくことが難しいです。
そのためお子さんとの関わり方について親子関係の専門家からカウンセリングを受けることが非常に有効なのです。
そこでおすすめなのが、親子関係に問題を抱える子どもや問題行動に走る子どもを専門としている、カウンセラーの内藤佑先生です。
内藤先生は元警察官で、さまざまな問題行動を持つ子どもと関わってきた経験があり、延べ3000人の子どもの相談にのってきました。
現在は、不登校・非行専門のカウンセラーとして「リベラルコーチング」というカウンセリングサービスを通じて、多くの子どもの問題行動を改善しています。
これは、内藤先生が多くの子どもと接する中で作ってきた、子どもたちの悩み、不安を解決し、夢や目標に向かって前向きに生活できるようにサポートする手法です。
リベラルコーチングを受けることで、
- 子どもの登校拒否の改善
- 親の考え方が変わる
- 家族の会話が増える
- 勉強を頑張るようになる
といった変化が、実際に起こっているのです。
基本的に親とカウンセリングするため、子どもへの負担はなく気軽に行うことができます。
また、LINEやメールの文章の添削も、内藤先生自身が行っているため、LINE・メールを通じて子どもの状態を改善していくことが可能なのです。
初回相談は無料ですので、お気軽に試してみてください。
詳しくは以下のページをご覧ください。
4-1-3:専門の医療機関にかかる
「スマホ依存の状態が非常に重い」
「発達障害の傾向が見られる」
「親とのコミュニケーションすら難しくなっている」
といった重い症状が出ている場合は、
特に発達障害や精神障害を持っているお子さんの場合は、今後はスマホ依存に限らず、さまざまな問題を抱える可能性も高いです。
そのため、
詳しくは、近隣の医療機関を検索して調べてみてください。
4-2:スマホ依存が軽い場合
スマホ依存の状態が比較的軽い場合は、家庭でも下記のようなことができますので試してみてください。
- 時間制限のアプリ・ツールを入れる
- 親子で話し合ってルールを作る
- その他の楽しいことを親子で見つける、つくる
- スマホを物理的に遠ざける工夫をする
- 親も一緒に利用制限する
順番に説明します。
4-2-1:時間制限のアプリ・ツールを入れる
スマホ依存の改善のためには、利用制限用のアプリや機能を利用することをおすすめします。
アプリの中には、
- 特定のアプリを、特定の時間帯だけ制限する
- 夜間のスマホの利用を制限する
- 利用制限するほど達成感が得られ、利用制限が続きやすい仕組みがある
といったものがあります。
スマホを利用制限できるアプリの代表的なものに、以下のものがあります。
■時間制限できるアプリ
Detox :電話以外の機能を利用制限する(android)Forest :スマホを触らないほど、アプリ内の「木」が育つ(android、iPhone)UBhind :アプリの利用制限や、アプリごとの利用時間が記録される(android、iPhone)Moment :登録したメンバー(家族など)のスマホの利用時間を確認したり、利用時間の制限ができる(iPhone)
また、スマホによっては、最初から特定のアプリ、特定の時間の利用制限ができる機能が入っている場合もありますので、「スマホ名+利用時間制限」などで検索してみてください。
4-2-2:親子で話し合ってルールを作る
スマホ依存の程度が軽いのであれば、親子でしっかり話し合ってルールを作ることも大事です。
たとえば以下のようなものです。
- 〇時から〇時まではスマホを使わない
- 布団の中にはスマホを持ち込まない
- スマホを触って良いのは1日〇時間まで
- 〇分お手伝いや勉強をしたら〇分スマホを使って良い
話し合った上でルールを決めれば、一方的にルールを押し付けるよりも、子どもはルールを守りやすいです。
また、ルールを一定以上守れたらご褒美をあげるといった仕組みを作り、
逆に、
- スマホを一切使わせない
- ルールを親が勝手に作って押し付ける
- スマホを解約する
などの厳しい対応をしてしまうと、お子さんは隠れてスマホを使うようになったり、別の問題行動に走ってしまう場合がありますので、注意してください。
4-2-3:その他の楽しいことを親子で見つける、つくる
スマホ依存を改善するためには、スマホ内の世界以外に、楽しいことを見つけることも大事です。
そのため、子どもが興味を持つことを、親子で一緒に探してあげることをおすすめします。
3章で説明したように、子どものスマホ依存は、現実の世界で、
「友達や兄弟のような遊び相手がいない」
「親が構ってくれなくて寂しい」
などの問題から生まれている場合もあります。
そのため、
「忙しくて余裕がない」という場合もあるかもしれませんが、子どもの将来のためにも、可能な範囲で検討してみてください。
4-2-4:スマホを物理的に遠ざける工夫をする
スマホは身近にあり、また使う機会も多くあるため、「ついつい手を伸ばしてしまう」状態から抜け出せないものです。
しかし、
参考:『スマホ脳』(新潮新書)
そのため、子どものスマホ依存を改善するためには、下記のようなことも試す価値があります。
- スマホは家の中ではリビングだけで使う(子供部屋に持ち込まない)
- 勉強中は親が預かる、決めた箱の中に入れて見えないようにする
- スマホを閉じ込める専用のBOXを利用する(タイムロックコンテナなど)
これも強制的に行うとお子さんの反発を招く可能性がありますが、話し合った上で少しずつ、いろいろな方法を試してみることをおすすめします。
4-2-5:親も一緒に利用制限する
子どもがスマホ依存の場合、親自身もスマホ依存になっていることがあります。
親が依存していると子どもは、
- 親がスマホばかり見ていて寂しいため、自分もスマホを使う
- 親がスマホ依存しているため、スマホばかり見ているのが当たり前だと思ってしまう
という場合があるのです。
親自身にもスマホ依存の自覚がある場合は、子どもと一緒にスマホの利用制限をしたり、同じルールを守るようにしてみましょう。
ここまで紹介したような方法で改善が難しければ、スマホ依存の改善にも力を入れているフリースクールを利用してみましょう。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
【不登校・引きこもりにおすすめ】フリースクール伊藤塾の8つの特徴
まとめ
いかがでしたか?
最後に今回の内容をまとめます。
■子どものスマホ依存の悪影響
- 勉強に遅れるようになる
- 外で遊ばず体力低下
- 肥満、視力低下、頭痛など身体への影響
- 他のことへの興味関心を失う
- リアルな人間関係が苦手になる
- 生活リズムが乱れる、睡眠障害になる
- 注意力、集中力が失われる
- ネット上でトラブルに巻き込まれる
- ゲームなどに高額課金してしまう
■子どものスマホ依存の原因
- 現代特有の社会にある原因
- スマホ自体にある原因
- 家庭環境にある原因
- 発達障害など子どもの特性にある原因
■子どものスマホ依存改善のための対処法
- スマホ・ネット教育をしてくれるフリースクールを利用する
- 専門のカウンセリングを受ける
- 専門の医療機関にかかる
- 時間制限のアプリ・ツールを入れる
- 親子で話し合ってルールを作る
- その他の楽しいことを親子で見つける、つくる
- スマホを物理的に遠ざける工夫をする
- 親も一緒に利用制限する
ぜひできることから試してみてください。
【この記事で紹介した専門家・相談先】
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