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公開日 : 2020/12/17
最終更新日 : 2022/12/26
子供の引きこもり

【中学生向け】フリースクールのメリット3つと失敗しない選び方

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あなたは、

「中学生でもフリースクールに通える?通うべき?」

「中学生がフリースクールに通うメリット、デメリットが知りたい」

「中学生におすすめのフリースクールが知りたい」

などの悩み、疑問をお持ちではありませんか?

中学生で不登校になってしまうと、今後の学校生活や進学などさまざまなことが不安になってしまいますよね。

結論から言えば、不登校になってしまった場合、フリースクールに通ってみることをおすすめします。

なぜなら、フリースクールであれば勉強に遅れないように学習支援が行われたり、同年代との交流で社会性を身につけたりすることも可能だからです。

とは言え、どのようなフリースクールであっても良いというわけではありません。

そこでこの記事では、まずはフリースクールとはどういう所なのか説明し、それから中学生がフリースクールに通うメリット、デメリットを解説します。

さらに、お子さんに合ったフリースクールを見つけるためのポイントについても、具体的に解説します。

最後まで読んで、これからの行動の参考にしてください。

記事の目次

この記事の目次

1章:中学生向けのフリースクールとは

中学生向けのフリースクールとは

それではこれから、

  • フリースクールの仕組み
  • 中学生の不登校児の多くがフリースクールを利用していることについて
  • 中学生向けフリースクールの主なタイプ

といった基本的なことについて順番に説明していきます。

中学生がフリースクールを利用するメリット、デメリットから知りたいという場合は、2章からお読みください。

1-1:フリースクールの仕組み

 「そもそもフリースクールって何?」

と思われているかもしれません。

フリースクールとは一言でいうと、不登校の子供たちへの支援施設です。

不登校の児童数は最近増えており、文部科学省の調査結果(平成30年度)によれば(※1)中学生では全体の3.6%に当たる119,687人が不登校児童であるとされています。

簡単に言えば、中学生100人のうち3.6人が不登校なのです。

小学校から高校生の中で、中学生がもっとも不登校の割合が高いです。

このような調査結果を受け、文部科学省でもフリースクール等に関する検討会議(※2)で

「学校以外において様々な活動を行うことができる場所や機会を確保するなど、学校以外の場での学習等に対する支援を行い、その社会的自立や社会参加を目指すことが必要である」

との見解を発表しています。

※1「平成 30 年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

※2「H29年度不登校児童生徒による学校以外の場での学習等に対する支援の充実(フリースクール等に関する検討会議)」より引用

つまり、文部科学省も不登校の改善のために、学校以外の場で支援が行われるべきという見解を示しているのです。

この学校以外の場として、フリースクールが徐々に注目されるようになり、現在その数は全国に474施設、中には学校と連携したり公民が連携し、不登校児童の支援を行っている施設もあります。

フリースクールでの過ごし方は、施設によりさまざまですが、そこで

  • 自分の存在を受け止めてもらえる
  • 日中の時間が過ごせる
  • 学習ができる
  • 人と接することができる

など、不登校の子供にとっての貴重な居場所となります。

フリースクールでは、子どもをゆっくり休ませつつも、勉強や社会経験のための様々な取り組みが行われているのです。

1-2:中学生の不登校児の多くがフリースクールを利用している

お子さんが不登校だと、さまざまな所でフリースクールという選択肢を耳にすると思いますが、

「どのくらい利用されているんだろう?」と疑問をお持ちかもしれません。

実は、中学生の不登校児の多くが、フリースクールに通っているのです。

文部科学省の調査(※3)によると、中学生ではフリースクールなどの民間施設に通って指導を受けた児童の数は、2,963人いることが分かっています。

※3「H27年度:小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」より引用

「フリースクールに通うと何をしてくれるの?中学校には行かなくて良いの?」

という疑問もあると思います。

詳しくは2章以降でも説明しますが、簡単に言えば、フリースクールでは以下のようなことを行うことができます。

  • 勉強
  • 悩みの相談、カウンセリング、医療機関と連携したケア
  • ゲームや通う他の子どもとの遊び
  • ミーティング
  • イベント(季節ごとのものなど)
  • 共同生活(全寮制の場合)

※ただし、フリースクールによって過ごし方は異なりますので、参考程度にお考えください。

フリースクールのタイプにもよりますが、このように勉強だけでなく、その後の進学や社会への進出を見据えて様々な活動が行われる所が多いです。

さらに、地域の学校と連携しているフリースクールの場合は、フリースクールに通うことが出席扱いになることもあります。

文部科学省の調査によると(※1)小中学生の不登校児童のうち、フリースクールに通って在籍校の出席扱いを受けた中で、出席認定を受けたのは 1,610人でした。

つまり、フリースクールに通う中学生のうち約54%が出席認定を受けたということです。

※1「平成 30 年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」より引用

このように、中学生がフリースクールに通う場合、出席扱いを受けられる可能性が高いのです。

1-3:中学生向けフリースクールの主なタイプ

「中学生が通えるフリースクールにはどんなものがあるんだろう?」

と疑問の方もいると思います。

中学生は、小学生や高校生に比べても不登校児が多いため、中学生を対象にしたフリースクールも多いです。

一般的なフリースクールには、以下のようなタイプがあります。

  • 学習支援タイプ

学校の勉強に置いていかれないように勉強を進める、基礎学力を向上させる

  • 資格取得タイプ

英検、漢検やコンピュータに関する資格、音楽、アニメなどを専攻するコースなど、関心に合わせて資格取得を目指す

  • 相談・居場所タイプ

心理カウンセラーなどの専門スタッフがお子さんに相談やカウンセリングを行い、心理的なサポートをする(ほとんどのフリースクールはこの支援を行っています)

  • 全寮制・共同生活タイプ

数ヶ月単位で寮生活をしながら、学習やイベントを体験することで社会復帰を目指す施設

  • 医療機関連携タイプ

発達障害やうつ病などの特性や疾患を持っているお子さんに対し、医療機関と連携してサポートする

このように、フリースクールでは、様々なお子さんに合わせて支援が行われているのです。

そのため、お子さんをフリースクールに通わせたいと検討している場合は、お子さんにどのような支援が必要なのか、そして自宅の近くにはどのようなフリースクールがあり、どのような支援が行われているのかということをよく調べて選ぶことが大事なのです。

ここまで、フリースクールについて基本的なことを説明しましたので、これから中学生がフリースクールに通うメリット、デメリットを説明します。

2章:中学生にフリースクールがおすすめの理由・メリット

中学生向けのフリースクールのメリット  中学校に通えないお子さんにフリースクールがオススメな理由、メリットは以下の通りです。

  • プロのサポート、カウンセリング等で安心した生活、学習が可能
  • 同じ境遇の仲間と出会い社会性が身につく、居場所ができる
  • 学校に行かなくても勉強に遅れない

順番に説明します。

2-1:プロのサポート、カウンセリング等で安心した生活、学習が可能

不登校のお子さんをフリースクールに通わせるメリットの1つは、プロのサポート、カウンセリングを受けられることです。

中学生になると、

  • 小学校から大きく環境が変化する
  • 高校受験のために強いプレッシャーを受ける
  • 部活や生徒会を通じて責任が求められる

などの要因から、中学校に通えなくなってしまうお子さんも多いです。

特に真面目で繊細なお子さんの場合は、環境の変化やプレッシャーから強いストレスを受けて、それを発散できずに不登校になる傾向があります。

したがって、今後の進学や社会復帰のためには、心理的な面のサポートが非常に大事になってくるのです。

そのようなお子さんの場合、十分なケアを行わず自然に任せていれば、どんどん問題が悪化し引きこもりや非行に走っていくことも多いです。

そのため、中学生のうちから心理的な面についてカウンセラーなどのプロと連携してサポートを受け、安心した生活や学習をすることがとても大事です。

フリースクールは、多くの場合カウンセラーと連携していたり、心理面の専門的な知識や経験を持ったスタッフが常駐しています。

そのため、学校やご自宅で安心して過ごせないと言うお子さんも、フリースクールであれば安心して過ごし、心理面の課題を改善していける点に大きなメリットがあるのです。

2-2:同じ境遇の仲間と出会い社会性が身につく、居場所ができる

 フリースクールに通うことは、同じ境遇の仲間との交流の中で社会性を身につけられるという点でも、非常に大きなメリットがあります。

中学校は主に「勉強する場」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、これから社会に出ていく準備のために、同年代の仲間や教師という大人と交流して、社会性を身につける場でもあります。

中学校に通えなくなってしまうと、この交流の機会をなくしてしまい、その後の進学や社会復帰の障害になる場合があります。

特に、学校以外にコミュニティを持たないお子さんも多いと思いますが、その場合は交流する相手が家族だけになり、家族には大きな負担がかかることもあります。

フリースクールであれば、同じ境遇の子供たちが通っていますので、中学校よりも安心して仲間を作り社会性を身に付けていくことができます。

不登校になってしまったお子さんに、子供たちとの交流やコミュニケーションの機会を作ると言う点で、フリースクールには大きなメリットがあるのです。

2-3:いろいろな年代の子どもと交流できる

中学生になると、同い年の子どもたちだけでなく先輩、後輩といった上下関係が小学校よりも大きくなっていきます。

このような上下関係を学ぶことも社会に出る上で必要な訓練ですが、不登校になるとそれを学ぶ場も失ってしまいます。

上下関係を学んでいなければ、社会に出たときに人間関係にストレスを感じやすくなる可能性もあります。

しかしフリースクールであれば、多くの場合下は小学生から上は高校生まで幅広いお子さんが通っています。

日常生活やイベントなどを通じて交流の機会はありますので、さまざまな年代の子どもたちと交流する中で、豊かなコミュニケーション力を身に着けていくことも可能なのです。

同年代の仲間だけでなく、広い年代の子どもたちとも交流する機会がある点も、フリースクールの大きなメリットです。

2-4:学校に行かなくても勉強に遅れない

中学生がフリースクールに行くメリットの1つに、学校に行かなくても勉強に遅れないということもあります。

お子さんが中学生であれば、不登校になってしまうと勉強について行けるか不安になると思います。

中学生であれば、ほとんどのお子さんは高校受験しますし、一度勉強に遅れるとついていけなくなり、進学の選択肢が狭まってしまいます。

そのため、中学生の場合は、不登校でも勉強に遅れないように対策することが、お子さんの将来のためにも何より大事なのです。

しかし、ご自宅だけでしっかりと勉強を続けさせるのは、なかなか難しいことだと思います。

フリースクールであれば、スタッフがついてしっかりと勉強をサポートする支援を行っているところも多いです。

そのため、中学校に通わなくても勉強に遅れずについていき、お子さんに合った高校を受験することも可能になるのです。

このように、フリースクールは中学校に通えないお子さんにとって、安心して過ごせる居場所として、同年代の子供たちと関わる場として、そして勉強する場としても大きなメリットがあるのです。

ただし、フリースクールには、デメリットと捉えられる面もあります。

そこでこれから、中学生がフリースクールに通う場合のデメリットについて説明します。

3章:中学生がフリースクールに通う場合のデメリット

中学生がフリースクールに通う場合のデメリット中学生がフリースクールに通う場合、下記のことがデメリットになりえます。

  • 経済的な負担がある
  • 出席扱いにならないこともある
  • 受験する場合は学習が不十分になることも

順番に説明します。

3-1:経済的な負担がある

中学生のお子さんをフリースクールに通わせる場合、経済的負担が増えることはデメリットになるかもしれません。

フリースクールの費用は、主に入会金、授業料、その他費用の3種類に分けられます。

まずは、入会金と月額の会費・授業料については、下記の表の通りであり、入会金がある施設での平均額は約5万3千円、月額の会費・授業料がある施設での平均額は約3万3千円でした。(※3)

※3 施設によっては入会金・授業料以外にも費用が必要になる場合もあります。

フリースクール授業料

この金額を高いと思うかどうかはあなた次第ですが、実際には通うと言っても何ヶ月もしくは何年通うことになるかは、お子さんの状況によっても異なります。

そのため、最初は期間を限定して家計的に可能な範囲で通わせてみるという選択肢もあります。

この点は、実際にフリースクールと相談して決めてみると良いでしょう。

また、最近では公民が連携してフリースクールを運営することで、原則として会費が無料で使用できる施設もあるようですので、地域のフリースクールを調べてみてください。

3-2:出席扱いにならないこともある

 前述のように、フリースクールの中には地域の学校と連携して、フリースクールに通うことが出席扱いにできる場合も多いです。

しかし、これは必ず出席扱いになると言うわけではなく、フリースクールが連携しているかどうかによって変わってきます。

場合によっては、フリースクールに通っても出席扱いにならないこともありますので、フリースクールを選ぶ前に十分に調べておくことが大事です。

特に中学生の場合、出席日数が少ないと受験で不利になることもありますので、注意が必要です。

3-3:受験する場合は学習が不十分になることも

中学生であれば、ほとんどのお子さんが高校受験すると思います。

フリースクールに通うことで、勉強に遅れないように対策することが可能だと先程説明しましたが、多くのフリースクールでは、あくまで基礎学力の維持、向上を目的に学習支援されている場合が多く、受験対策までは行われないこともあります。

そのため、お子さんがレベルの高い高校を目指そうとしているのであれば、フリースクールだけでは受験対策が不十分になってしまう場合もあるのです。

「じゃあ、フリースクールより塾に通わせるべきかな?」

と思われるかもしれませんが、そうとも言えません。

お子さんの心の問題を放置したまま勉強ばかり行わせてしまうと、もし今を何とか乗り切ることができたとしても、高校に入ってからさらに悪化し、不登校・引きこもり・非行といった問題が長年続いてしまう可能性もあります。

お子さんの長い人生を考えれば、心をケアできる・安心できる環境を準備しつつ、そこで頑張って目指せる学校を見つける方が良いはずです。

高校も通信制やフリースクールという選択肢もありますし、今は目の前の受験対策を重視するより、お子さんが安心して過ごせるフリースクールを重視することをおすすめします。

もちろん、お子さんに無理のない範囲であれば、フリースクールと塾や家庭教師を併用しても良いと思います。

フリースクールに通うメリット、デメリットについて理解できたでしょうか。

「具体的には、どうやって子どもに合うフリースクールを探せば良いんだろう」と疑問かもしれませんので、これから詳しく説明します。 

4章:中学生の子どもに合うフリースクールの選び方

中学生の子どもに合うフリースクールの選び方

  フリースクールを選ぶ上では、お子さんが安心して通い続けられる施設を探すことが大事です。

どんなに良さそうな施設でも、お子さんに合わない所であれば、かえってストレスを増やしてしまうだけになってしまうからです。

そこでこれから、段階的に探す方法として、次の比較法の具体的なポイントを紹介します。

  • HPや資料請求で比較する
  • 施設スタッフとの面談で比較する
  • お子さん自身に合っているかで比較する

それでは、具体的に見ていきましょう。

4-1:HPや資料請求で比較する

まず、フリースクールは通えそうな範囲をすべてインターネット上で調べ、HPを見たり資料請求したりして、以下の基準でチェックしましょう。

4-1-1:運営者の不登校対応の実績

フリースクールのメリットは、不登校対応の専門家からお子さんに合わせたきめ細かいサポートが受けられるという点です。

そこで、まずはHPや資料請求などで、その施設の運営者やスタッフの、子どもの受け入れ実績や、不登校改善の実績を確認してみましょう。

歴史の長い施設であるほど、今まで対応した不登校の児童数や、その実績について詳しく記載されている場合が多いです。

そこで運営者の実績を確認することができれば、施設選びの一つの目安になります。

4-1-2:施設でのイベントや過ごし方

次に、HPや資料請求で確認していただきたいのが、施設でのイベントや過ごし方です。

  • 一年中変わらないスケジュールなのか
  • 毎月のようにイベントがある施設なのか
  • フリースクールでの日常的な過ごし方はどのようなものか、普段は何をするのか

フリースクールによって毎日の過ごし方やイベントは大きく異なりますので、お子さんの性格に合わせて施設選びをする際の参考になります。

4-1-3:資格取得やスキルの習得が可能か

HPや資料請求では、お子さんが取りたい資格やスキルの習得が可能なのかどうか、確認することも大事です。

例えば

  • 英検、漢検、パソコンの勉強などの希望にあったコースがあるか
  • 専門スタッフがいるか

などをお子さんの希望に合わせて確認することが大事です。

中学生であれば、徐々に自分の興味のある資格や勉強が見つかるようになっていきます。

そのため、お子さんが何に興味があるのか、何を勉強したいのかしっかり話し合ってみることをおすすめします。

4-1-4:出席扱いされるか

前述のように、地域の学校と連携しているフリースクールは、フリースクールへ通うことが出席扱いになることがあります。

そのため、出席扱いにしてもらえるのかどうかも、しっかり確認しておきたいです。

こちらも、HPや施設資料に記載があるかもしれないので、しっかりと確認しておきましょう。

4-2:施設スタッフとの面談で比較する

HPや資料請求で候補の施設を絞り込んだら、次に施設スタッフと面談して比較することが大事です。

実際にスタッフと話してはじめて分かる情報や、スタッフの印象を感じることができるからです。

これから、具体的な基準を解説します。

4-2-1:親への面談や説明に過不足がないか

施設スタッフとの面談の際は、保護者への説明に過不足がないか確認しましょう。

例えば、

  • 施設の利用にかかる費用や内訳
  • スタッフの資格や実績
  • 中学生の子どもの数や、どのような子どもがいるのか
  • 施設の普段の雰囲気
  • 普段はどのようなサポートをしているのか(勉強や心理面のケアなど)

といった、親として気になることを、しっかりと説明してくれるかどうか確認しておきましょう。

また、説明に不足があっても、あなたが気になることを質問したときに、丁寧に答えてくれるのであれば問題ありません。

ただし、回答が曖昧だったり違和感を受けるようであれば、施設選びを考え直してもよいかもしれません。

4-2-2:子供への接し方は問題ないか

面談の際にお子さんも同席する場合は、スタッフのお子さんへの接し方も、必ずチェックしておきましょう。

フリースクールで、実際に日常を過ごすのはお子さん自身です。

そこで施設のスタッフが、お子さんに対しどのように接しているのかは、確認しておきたいポイントです。

お子さんの気持ちを汲み取って接してくれるようなスタッフなら、親御さんとしても安心してお子さんを預けることができるのではないでしょうか。

また、お子さん自身にとっても、この面談でフリースクールのスタッフと一度会っていると、実際に通う際も知っているスタッフが居る、ということで安心材料にもなります。

4-3:お子さん自身に合っているかで比較する

フリースクール選びで最も重要なのが、お子さん自身が前向きにフリースクールに行きたいと思えるか、という点です。

中学生で不登校になってしまったお子さんの場合、お子さんの不登校を改善すること、社会性を取り戻すことが大事ですが、そのためにはお子さん自身が楽しく過ごせること、前向きに毎日の生活を送れることなどがとても大事だからです。

お子さん自身に合っているかを、チェックする基準を紹介します。

4-3-1:子供が自分らしく過ごせるか

資料請求や実際にスタッフと会ったり、施設を見学したりして得た情報をもとに、お子さんが本当に自分らしく過ごしていけるか、あらためて考えてあげましょう。

「自分らしく」とは、現在の問題を抱えた状態だけではなく、「元気な時のお子さんの様子や性格」も考えてあげることが重要です。

今、お子さんは、不登校という劣等感や心の傷を抱えた状態です。

しかし、フリースクールで過ごし心の傷が癒えた時には、徐々にいつもの元気なお子さんに戻っていくはずです。

そうなった時に、お子さんがやりたいことが出来るのか、自分らしく過ごしていけるのか、選んだ施設にはその環境があるのか、よく吟味するようにしましょう。

4-3-2:前向きに入学できるか

不登校のお子さんを預けるためには、お子さん自身が前向きに入校、入寮を考えているかどうかがとても大事です。

全寮制のフリースクールでは、お子さん自身が入寮を拒否している場合は、入寮できないとしているところも多いです。

そのため、お子さんが前向きに入校、入寮できるかどうか、親子でしっかり話し合い、親がフリースクールに行くことを強いないことがとても大事です。

ただし、親子関係が崩れてしまっている場合は、その話し合い自体が難しい場合もあります。

そんな時には、フリースクールのスタッフが、親子の間に入り話し合いのサポートをしてくれる場合もあります。

気になる施設がある場合は、一度相談してみることをおすすめします。

まとめ

■中学生にフリースクールがおすすめの理由、メリット

  • プロのサポート、カウンセリング等で安心した生活、学習が可能
  • 同じ境遇の仲間と出会い社会性が身につく、居場所ができる
  • 学校に行かなくても勉強に遅れない

■中学生がフリースクールに通うデメリット

  • 経済的な負担がある
  • 出席扱いにならないこともある
  • 受験する場合は学習が不十分になることも

■子どもに合うフリースクールの選び方

【HPや資料請求で比較する】

  • 運営者の不登校対応の実績
  • 施設でのイベントや過ごし方
  • 資格取得やスキルの習得が可能か
  • 出席扱いされるか

【施設スタッフとの面談で比較する】

  • 親への面談や説明に過不足がないか
  • 子供への接し方は問題ないか

【お子さん自身に合っているかで比較する】

  • 子供が自分らしく過ごせるか
  • 前向きに入学できるか

この記事の内容を参考に、ぜひできる行動から始めてみてください。

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