あなたは、
「
「非行の子供を定時制に行かせるには何からすればいいだろう?」
などの悩みをお持ちではありませんか?
定時制高校は、昼間、夜間のどちらに通うか選べたり、通う期間も3年以上から選ぶことができるため、普通の高校に通うのが苦手なお子さんでも通うことができます。
非行でこれからが心配、というお子さんには普通高校より向いている選択肢と言えます。
ただし、定時制高校はメリットだけではありません。
本当にお子さんに合っているか、慎重に考えて選択することが大事です。
そこでこの記事では、まずは非行のお子さんこそ定時制高校に行くべき理由について簡単に説明し、それから非行のお子さんが定時制高校に行く、メリット・デメリットを説明します。
さらに、非行のお子さんが定時制高校に通うまでの流れと、その他の選択肢として通信制高校、フリースクールについても紹介します。
この記事を参考に、できることから始めてみてください。
- この記事の目次
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- 1章:非行のお子さんこそ定時制高校に行くべき理由
- 1-1:そもそも定時制高校とは
- 1-2:非行のお子さんに合うのが定時制高校
- 2章:非行のお子さんが定時制高校に行くメリット・デメリット
- 2-1:メリット
- 2-1-1:卒業して高卒資格が得られる
- 2-1-2:マイペースに、のびのびと通学・生活できる
- 2-1-3:好きなことを見つけられる機会が多い
- 2-2:デメリット
- 2-2-1:非行の程度が重い、長期に渡っているなどの場合は通えない可能性
- 2-2-2:新しい環境が負担になる場合もある
- 3章:非行のお子さんを定時制高校に入れる具体的な流れ
- 3-1:親子で話し合う
- 3-2:お子さんに合った学校を見つける
- 3-3:転校する場合は、転校・入学の 手続きを行う
- 4章:非行のお子さんには通信制高校もおすすめ
- 4-1:KTCあおぞら高等学院
- 4-2:クラーク記念国際高等学校
- 5章:非行のお子さんにはフリースクールもおすすめ
- まとめ
1章:非行のお子さんこそ定時制高校に行くべき理由
それではまずは、非行のお子さんに定時制高校がおすすめである理由から説明します。
定時制高校の、具体的なメリット・デメリットから知りたい場合は、2章からお読みください。
1-1:そもそも定時制高校とは
非行のお子さんに、定時制高校がおすすめなのは、定時制高校は、マイペースに強く管理されずに通うことができる学校だからです。
そもそも定時制高校とは、もともとは働きながら高校に通えるように作られた高校であり、夜間に通える学校のことでした。
しかし、
定時制高校の特徴には、下記のものがあります。
- 夜間だけでなく昼間も通える学校もある
- 1日の授業は4時限までが多い
- 4年以上の通学と74単位の取得が卒業条件(場合によっては3年での卒業も可能)
- クラブ活動を行っている所もある
- 普通高校に、定時制高校コースが設置されていることも多い
このように、通う時間帯や卒業年数などに違いはあっても、基本的には普通高校と同じような環境です。
「じゃあなぜ非行の子供に、定時制高校がおすすめなの?」
と思われるかもしれませんので、次に、非行のお子さんの特徴から説明していきます。
1-2:非行のお子さんに合うのが定時制高校
非行のお子さんにもさまざまなタイプがありますが、多くのお子さんに見られる特徴としては、
- エネルギーがあり余っていて発散する方法が分からない
- 先生に管理される環境、ルールに縛られる、といったことが耐えられない
などがあります。
こうしたお子さんの場合、普通の高校が合わないだけであり、
そのためには、のびのびとマイペースに通えること、通いながら自分のやりたいことを見つけられることなどが大事です。
したがって、非行のお子さんには、普通高校より自由度の高い定時制高校が向いているのです。
しかし、実は非行のお子さんにおすすめの選択肢は、定時制高校だけではありません。
定時制高校より、さらに自由にマイペースに通え、好きなことを見つけることをサポートしてくれる通信制高校もおすすめなのです。
通信制高校について詳しくは、4章で解説します。
次に、非行のお子さんが定時制高校に行くメリットとデメリットについて、具体的に説明します。
2章:非行のお子さんが定時制高校に行くメリット・デメリット
非行のお子さんに、定時制高校がおすすめだとお伝えしましたが、どのようなお子さんにも定時制高校が良いというわけではありません。
お子さんによっては、他の選択肢の方が良い場合もあるからです。
そのため、これから解説するメリット・デメリットをよく読んだ上で、定時制高校という選択肢について慎重に考えてみてください。
2-1:メリット
非行のお子さんが、定時制高校に通うメリットは、以下のものです。
- 卒業して高卒資格が得られる
- マイペースに、のびのびと通学・生活できる
- 好きなことを見つけられる機会が多い
順番に説明します。
2-1-1:卒業して高卒資格が得られる
定時制高校の最も大きなメリットは、
高校卒業資格がなければ、専門学校や大学の受験ができません。
また、進学せずに就職する場合も、高校卒業資格がないと中学卒業として扱われます(高校中退と言う学歴はありません)。
そのため、今後のお子さんのことを考えれば、高校卒業資格を取得するのは、非常に大事なことです。
しかし無理に普通高校に通わせると、反発して問題行動がさらに悪化・長期化する可能性もあります。
そのため、高校卒業資格が取得でき、しかも普通高校のようにストレスなく毎日を過ごすことができる定時制高校は、非行のお子さんにとって非常に良い選択肢なのです。
2-1-2:マイペースに、のびのびと通学・生活できる
繰り返しになりますが、非行に走るお子さんは、その性格から厳しい学校のルールや先生に対して反発し、問題行動を取っていることが多いです。
定時制高校は、毎日通う必要はありますが、
- 1日に4時限程度と授業数は少ない
- 3年以上かけて卒業することも可能
- 夜間通えば、昼間はアルバイトや趣味をすることもできる
といった、普通高校にはない特徴があります。
さらに、今では社会人だけでなく、不登校、引きこもり、非行といった普通の高校が合わないお子さんも多く通っているため、普通高校のような厳しいルールや管理的な環境はありません。
つまり、非行に走るお子さんでも、ストレスなく学習・生活できるようになっています。
のびのびと通学できるため、非行のお子さんでも卒業まで通うことができ、非行を改善していくことができるのです。
2-1-3:好きなことを見つけられる機会が多い
定時制高校では、授業数が少なく、夜間通えば昼間は働くことも可能です。
そのため、空いた時間でいろいろなことにチャレンジしたり、働いて様々な人と出会うことで、
普通高校であれば、基本的にはアルバイトが禁止であったり、授業以外の時間にはほとんど余裕がないこともあります。
また、会うのは学校という狭いコミュニティの人だけになるのが一般的です。
それに比べれば、社会人から同じような悩みを持つお子さんまで広く生徒がいて、時間に余裕がある定時制高校は、経験や出会う人の幅が広いのです。
ただし、将来のためにやりたいことを見つけたいのであれば、定時制高校より通信制高校の方が向いている場合もあります。
詳しくは、4章をご覧ください。
2-2:デメリット
非行のお子さんが、定時制高校に通うデメリットには、下記のものもあります。
- 非行の程度が重い、長期に渡っているなどの場合は、通えない可能性
- 新しい環境が負担になる場合もある
順番に説明します。
2-2-1:非行の程度が重い、長期に渡っているなどの場合は通えない可能性
お子さんの非行の程度が重い(暴言、暴力など)、非行が長期に渡っている、親とのコミュニケーションもまともに取れない、といった場合は、お子さんを無理に定時制高校に入れようとすると反発します。
非行の程度が重い、長いといったお子さんの場合、
- 心に問題を抱えている
- 親子の関係が問題になっている
ということも多く、その場合は、
したがって、そのようなお子さんの場合はフリースクールがおすすめです。
フリースクールであれば、学習だけでなく生活全般からサポートしてもらって改善でき、心の面のケアも行われるからです。
フリースクールについて詳しくは、5章で説明します。
2-2-2:新しい環境が負担になる場合もある
非行に走るお子さんの場合、先ほども触れたように、管理的な環境、ルールなどに強い抵抗がある場合があります。
また、自分の気に食わない人が周りにいると、反発してしまうということも多いです。
本人が「変わりたい」と思っている場合は、環境の変化で改善に向かうこともありますが、新しい環境がかえって負担になり、問題行動を繰り返してしまう場合もあります。
何より、お子さん自身が前向きに「入りたい」と思えていることが大事だからです。
もし、そのような話し合いができないような親子関係である場合は、フリースクールをおすすめしますので、5章をお読みください。
メリット・デメリットについて、具体的に理解できたでしょうか。
定時制高校について前向きに検討したいという場合は、これから入学までの具体的な流れを解説しますのでご覧ください。
その他の選択肢を読みたい場合は、4章から読んでください。
3章:非行のお子さんを定時制高校に入れる具体的な流れ
非行のお子さんに、定時制高校に行ってもらうための流れは、以下の通りです。
- 親子で話し合う
- お子さんに合った学校を見つける
- 転校する場合は、転校・入学の 手続きを行う
順番に説明します。
3-1:親子で話し合う
お子さんに定時制高校を勧めたい場合は、まずは十分にお子さんと話し合うことが大事です。
非行という問題行動に走っているお子さんにとって、親からこうしろ、ああしろと指示されると強く反発してしまいます。
そのようなことがあれば、お子さんは余計に両親に対する信頼を失ってしまうでしょう。
お子さんの思いをしっかり聞いた上で、定時制高校に行くことを勧めることが大事なのです。
根気強く向き合うことが大事ですが、もしまともなコミュニケーションが取れないようなら、無理やり定時制高校に行かせるようなことはできないでしょう。
その場合は、通信制高校というさらに自由な学校を勧めるか、もしくはフリースクールを検討することをおすすめします。
3-2:お子さんに合った学校を見つける
お子さんが定時制高校に行くことに前向きであれば、お子さんに合った定時制高校を探しましょう。
定時制高校は、地域にいくつかあることが多いです。
昼間も夜間も授業があるような、定時制コースのみの高校があれば良いでしょうし、それがなくても普通高校が、夜間に定時制コースを開講している場合があります。
そのため、近くの高校に定時制コースが開講されていないか、まずはインターネット等でよく調べてみることが大事です。
したがって、
「働きながら通いたい」
「いろんな人と一緒に学びたい」
という方にはおすすめですが、
「好きなことを見つけたい」
「マイペースに通いたい」
といった方は、学校によって充実したコース、プログラムを持っている通信制高校をおすすめします。
3-3:転校する場合は、転校・入学の 手続きを行う
定時制高校に中学から入学する場合は、通常の高校入学の手続きと同様の手続きが必要です。
そのため、定時制高校の入学試験を受け、学校から求められる手続きを行うことで入学可能です。
今、別の高校に通っていて転入するという場合は、下記の手続きが必要です。
- 在籍校に転校について連絡し、「在学証明書」「成績証明書」「校長の転学照会書」をもらう
- 転入希望の学校もしくは、新住所の教育委員会に連絡し、転校できるかどうか確認
- 編入試験の受験
- 合格後、転校先の学校で必要な手続きを行う
多くの定時制高校は、高卒資格を取得することが目的であるため、入学・編入試験で落ちるということは少ないです。
ただし注意が必要なのが、
そのため、例えば今の高校を辞めてすぐに編入したいと考えていても、次の4月まで入学を待たなければなりません。
すぐに編入したいと考えている場合は、これから紹介する別の選択肢を検討することが大事です。
4章:非行のお子さんには通信制高校もおすすめ
お子さんが非行の場合は、定時制高校よりも通信制高校に通ってもらった方が、良い場合もあります。
通信制高校とは、在宅のみもしくは各地にあるキャンパス(スクール校)に自分のペースで通学し、高卒資格を得られる高校のことです。
3年間通学して課題をこなしていく必要はありますが、普通高校と違って、
- 毎日通わなくても良い
- 競争的な学習環境ではなく、マイペースに学べる
- 非行や不登校など普通の学校が合わなかったお子さんが多く、仲間が作りやすい
といった特徴があります。
通える日数やコースは、学校によって自由に選べるため、お子さんに合った通い方が可能です。
もちろんお子さんによって、定時制高校と通信制高校への通学のどちらが合っているかは異なりますが、今では多くの非行、不登校のお子さんが通信制高校に通い、毎年卒業していっているのです。
普通の学校が合わなかったお子さんでも、通信制であれば続けられた、というお声もよく耳にします。
そのため、ぜひ選択肢の一つとして検討してみてください。
おすすめの通信制高校は、以下の2つです。
簡単に紹介します。
4-1:KTCあおぞら高等学院
- KTCおおぞら高等学院
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高卒資格がゴールじゃない。なりたい大人になるための学校。
KTCおおぞら高等学院の特徴 - 自分の個性や興味に合わせて 3つの学科から選べる!
- 進学・プログラミング・マンガ・ネイルなど多様なコース!
- 海外体験プログラムも!
KTCあおぞら高等学院は、2002年に設立されて以降、全国にキャンパス(サポート校)を展開してきた大手の通信制高校です。
北は仙台から南は鹿児島まで、44校のキャンパスを持っているため、通学して学びたいという場合も困りません。
カリキュラム・コースとしては、
- 興味を追求する「みらい学科」:プログラミング、ネイル、マンガなどの専門コースがある
- アドバンス学科:進学のために志望校に合わせた学習が可能
- スタンダード学科:自分のペースで学べる普通学科
があり、お子さんの状況、性格、関心に合わせた選択が可能です。
サポート体制も充実しており、学習のサポートからメンタルサポートもあります。
さらに、社会体験のプログラムや屋久島でのスクーリングなど、社会性を育むプログラムもあります。
お子さんに合わせた学び方ができますので、まずは一度資料請求してみてください。
KTCあおぞら高等学院について、詳しくは以下の記事でも解説しています。
【徹底解説】KTCおおぞら高等学院の5つの特徴から費用まで詳しく紹介
4-2:クラーク記念国際高等学校
クラーク記念国際高等学校は、1992年に設立された歴史ある通信制高校で、全国に1万人以上の生徒がいる最大の通信制高校でもあります。
基本的に、通学して学ぶ通信制高校で、以下のコースがあります。
- 全日型コース:制服を着て週5日通学して学ぶ。
- フレックス学習コース:通学日数や受けたい授業を自分で選択できる。
- 単位制コース:自分のペースで学ぶコース、私服通学。
※ただしキャンパスによって選べるコースに制限あり。
プログラミング、ダンス・演劇、各種資格の取得など、さまざまなプログラムが準備されています。
お子さんに無理のない範囲で通学させ、マイペースに学習しながら、高校生活を送りたいという場合に向いている学校です。
詳しくは、公式HPからご確認ください。
通信制高校について詳しくは、以下の記事でも解説しています。
【非行のお子さんに最適】通信制高校のメリットと合う学校の選び方
5章:非行のお子さんにはフリースクールもおすすめ
これまでも簡単に触れたように、非行のお子さんには、フリースクールが向いている場合もあります。
たとえば、
「親子関係が悪くコミュニケーションがとれない」
「心の問題から非行に走っている」
「非行が長期に渡っている」
というようなお子さんの場合は、フリースクールが良いでしょう。
「そもそもフリースクールって何?」
と思われているかもしれません。
フリースクールとは一言でいうと、
フリースクールでの過ごし方は、施設によりさまざまですが、そこで
- 自分の存在を受け止めてもらえる
- 日中の時間が過ごせる
- 学習ができる
- 人と接することができる
などお子さんにとっての貴重な居場所となります。
高校生の場合は、通うか、もしくは全寮制に入って生活全般からサポートし、更生を目指すこともできる施設です。
フリースクールでは、以下のような活動が行われます。
- 勉強
- 悩みの相談、カウンセリング、医療機関と連携したケア
- イベントや社会とかかわりを持つ体験授業
- ミーティング
- 共同生活(全寮制の場合)
※ただし、フリースクールによって過ごし方は異なりますので、参考程度にお考えください
非行のお子さんの場合、心に問題を抱えていたり勉強についていけず高校レベルの学力も持っていない、という場合があります。
フリースクールでは、生活、学習、心の問題全般に関して、プロのスタッフがサポートしてくれますので、非行のお子さんでも更生していくことができるのです。
詳しくは、下記の記事もご覧ください。
全寮制フリースクールとは?メリットや選び方の3つのポイントを解説
まとめ
いかがでしたか?
最後に今回の内容をまとめます。
- 卒業して高卒資格が得られる
- マイペースに、のびのびと通学・生活できる
- 好きなことを見つけられる機会が多い
- 非行の程度が重い、長期に渡っているなどの場合は通えない可能性
- 新しい環境が負担になる場合もあ
- 親子で話し合う
- お子さんに合った学校を見つける
- 転校する場合は、転校・入学の 手続きを行う
この記事を参考に、ぜひできることから始めてみてください。
【この記事で紹介した参考記事】
【徹底解説】KTCおおぞら高等学院の5つの特徴から費用まで詳しく紹介
【非行のお子さんに最適】通信制高校のメリットと合う学校の選び方
全寮制フリースクールとは?メリットや選び方の3つのポイントを解説
【この記事で紹介した通信制高校】