あなたは、
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などの悩み、疑問をお持ちではありませんか?
お子さんが非行に走るようになったら、家庭のこと、これまでの育て方などについて不安になることも多いですよね。
確かに、非行の原因が家庭環境にある場合も多いですが、非行は様々な原因から起こるものですので、適切に原因を把握して対策していくことが必要です。
そこでこの記事では、まずは子どもの非行の原因が家庭にある場合に、知っておくべきことを簡単に説明し、具体的な原因などを詳しく説明します。
それから、これからやるべき具体的な対策についても詳しく紹介します。
ぜひ知りたいところから読んで、できることから始めてみてください。
- この記事の目次
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- 1章:子どもの非行の原因が家庭環境にあることが多い
- 1-1:非行の原因となる主な家庭環境
- 1-2:非行を放置すると重大な犯罪に巻き込まれることも
- 2章:家庭環境にある2つの非行の原因
- 2-1:親の適切なケア・しつけの欠如
- 2-1-1:育児放棄、放任
- 2-1-2:過干渉、溺愛
- 2-1-3:しつけがゆるい
- 2-1-4:しつけが厳しすぎる
- 2-2:親自身の問題
- 2-2-1:アルコール依存、家庭内暴力、虐待、異性問題、親の反社会的行為など
- 2-2-2:両親の不仲
- 2-2-3:親との離別
- 3章:子どもの非行の原因が家庭環境にある場合にできる7つの対策
- 3-1:非行が軽度の場合に家庭でできる対策
- 3-1-1:本人と接する時間を増やし、話を聞く
- 3-1-2:安定した家庭環境を整える
- 3-1-3:インターネットなどの利用制限
- 3-1-4:両親が常識や社会のルールをしっかり守る
- 3-1-5:暴力は許さない
- 3-2:非行が重度の場合にやるべき対策
- 3-2-1:専門家の力を借りる
- 3-2-2:周りの相談できる人や行政の窓口に相談する
- まとめ
1章:子どもの非行の原因が家庭環境にあることが多い
それではこれから、お子さんの非行の主な原因と、非行を放置する危険性について簡単に説明します。
原因に関するより詳しい説明から知りたい場合は、2章からお読みください。
1-1:非行の原因となる主な家庭環境
そもそも、非行の原因になるのは以下のようなことです。
- 原因①
子供の特性 : お子さん自身が持つ衝動的、攻撃的、反権威的といった性格や発達障害など - 原因②
学校の問題 : 学校に行く意味が分からない、学校が楽しくないという問題 - 原因③
家庭環境の問題 : 親子関係、親が抱える問題など - 原因④
地域社会の問題 : 近隣に非行グループがあるなど
非行の原因には、お子さん自身の性格や発達障害といった特性、学校や地域社会といったこともあります。
ただし、やはり育った環境や親との関係など、その影響は大きなものがあります。
家庭環境にある問題について、2章で詳しく説明します。
非行の原因については、詳しくは下記の記事でも解説しています。
【徹底解説】非行の原因は4つ!更生に向けて今すぐすべき行動とは ?
1-2:非行を放置すると重大な犯罪に巻き込まれることも
お子さんが非行に走っていても、
「子供だから多少やんちゃでも大丈夫だろう」
「自分の若かったころもそうだったし、放っておいて大丈夫だろう」
などとお考えの場合もあるかもしれません。
しかし、お子さんの非行を放置することは、重大な犯罪に発展することもあり得るため、絶対におすすめできません。
しかし、放置すればどんどん問題行動を繰り返し、非行から抜け出せなくなっていきます。
10歳未満から非行を始めた子供は、成人になっても犯罪を繰り返すという研究結果もあります。
※Development and Psychopathology、 13 (2001)、 355–375 Copyright 2001 Cambridge University Press Printed in the United States of Americaより
お子さんの非行を放置すると、行動がエスカレートして、傷害事件や盗難、詐欺など大きな事件に発展する可能性もあるのです。
お子さんの未来を守ってあげるためにも、親が責任を持って対策していくことが大事なのです。
非行が犯罪に繋がる場合について、詳しくは下記の記事で解説しています。
【非行で多い犯罪とは】その原因から今すぐやるべき対策まで徹底解説
もちろん、前述のように、非行の原因は家庭環境だけにあるわけではありませんが、最も身近で取り組みやすいのが家庭環境の改善です。
そこで、家庭でできる対処法について解説する前に、家庭にある非行の原因について、より詳しく解説していきましょう。
2章:家庭環境にある2つの非行の原因
お子さんの非行の原因が家庭環境にある場合は、主に親の適切なケアやしつけの欠如が原因である場合と、親自身に問題がある場合とがあります。
それぞれ詳しく解説します。
2-1:親の適切なケア・しつけの欠如
非行に走るお子さんの家庭環境では、適切なケアやしつけが欠如している場合があります。
親による適切なケア・しつけがないと、お子さんが愛情不足を感じたり、反発するようになり、非行に走ることがあるのです。
具体的には、
- 育児放棄、放任
- 過干渉、溺愛
- しつけがゆるい
- しつけが厳しすぎる
といったことがあります。
それぞれ詳しく説明します。
2-1-1:育児放棄、放任
親がお子さんの教育に無関心であり、愛情を持って接してこなかったり、忙しくて十分にお子さんと接する時間が持てなかった場合、お子さんは、
- 愛情不足、寂しさから他の場所に居場所を求め、不良グループと付き合うようになる
- 周囲の気を引くために問題行動に走る
といったことから、非行に走る場合があるのです。
実際、少年犯罪の多くのケースで、親の態度が「放任」的であった場合が非常に多く、令和元年の統計によると、少年犯罪者の父親が放任的だったものは17.5%、母親が放任的であったものは25.9%にも及んでいます。
※警察庁生活安全局少年課「令和元年中における少年の補導及び保護の概況」より
2-1-2:過干渉、溺愛
上記の内容と逆の場合ですが、
具体的には、
- 親が教育熱心で何でもやらせようとする
- 子供のやることなすことに口を出す
- 子供の言うことを何でも聞いてあげる
といった育て方をしてきた場合です。
こういう育て方をされた場合、お子さんは自分で考えて主体的に行動できなかったり、家庭の外で自分の思い通りにならないことがあったときに、不満を我慢できなくなる、といったことになりかねません。
この不満が制御できずに、非行に走る場合があるのです。
特に、過干渉や溺愛されて育ったお子さんの少年犯罪は、性犯罪に多い傾向があります。
つまり、非行の中でも強姦、わいせつといった犯罪に走りやすい特徴があるということです。
2-1-3:しつけがゆるい
「溺愛」とも近いですが、
しつけとは、お子さんが家庭の外でうまく他人と関係を作り、社会のルールに従って生活できるように教えるものです。
そのしつけがゆるく、社会に馴染む上で十分なものでなかった場合、お子さんは学校などの家庭の外の世界で、
「自分の行動、言動を制限できず喧嘩やトラブルを引き起こしやすい」
「教師の言う事に従えず反抗してしまう」
といったことになりかねないのです。
こうした生活が積み重なるうちに、お子さんは自分が周りとは違うと認識するようになり、居場所を求めて、自分と近い傾向を持つ非行グループに入っていくことになるのです。
2-1-4:しつけが厳しすぎる
逆に、
お子さんは、幼いときほど自由に遊び、いろんなことを試して外の世界と関わっていくものです。
お子さんの教育では、年齢を重ねるにつれて段階的に、しつけを通じて社会と適切に関われるように、ルールを教えていくことが重要になります。
しかし、幼いうちからおとなの基準で厳しくしつけすぎると、
そのため、ある時不満が爆発して、問題行動に走るようになってしまうのです。
子供にとって、型にはめられた生活というのは、それだけストレスを溜めやすいのです。
2-2:親自身の問題
2-1では、親とお子さんとの間の関わり方における、原因となるものを説明しました。
しかし、家庭環境にある問題は、それだけではありません。
親自身が抱える問題によって、お子さんが非行に走るようになる場合も多いのです。
そこで次に、
- アルコール依存、家庭内暴力、虐待、異性問題、親の反社会的行為
- 両親の不仲
- 親との離別
について解説していきます。
2-2-1:アルコール依存、家庭内暴力、虐待、異性問題、親の反社会的行為など
そもそも、ご両親(もしくは親の一方)が、社会的に問題のある行為を行っている場合、お子さんの成育にももちろん影響を与えてしまいます。
具体的には、
- アルコール依存
- 家庭内暴力
- 異性問題
- 親の反社会的行為
- 両親の不仲
- 貧困
- 虐待
といった問題を親が抱えていれば、お子さんが問題行動に走る場合が多いのです。
実際、2017年の研究によると、
※アタッチメントの観点から非行・犯罪をモデル化する Japanese Psychological Review2017
したがって、ご両親がこのような問題を抱えている場合は、何らかの改善をしていく必要があるのです。
2-2-2:両親の不仲
「両親が不仲で家庭で争いが絶えない」
というような家庭環境である場合も、お子さんが非行に走る場合があります。
お子さんにとって、家庭は心から安心できる環境である必要があります。
たとえ外でストレスを抱えていても、家庭が安全ならリラックスして過ごし、ストレスをため込まないで済むのです。
しかし、
その結果、たまったストレスが限界に来たところで、問題行動に走るようになるのです。
したがって、両親が不仲であることは、非行の原因の一つになり得るのです。
2-2-3:親との離別
2018年に発表された研究者の考察によると、
- 父有母無の子どもの犯罪・補導発生率が 1 番高い
- 2 番目が母有父無の子ども
- 3 番目が両親ありの子ども
ということが明らかになりました。
※岡田豊「ひとり親家庭における非行問題の一考察『人間学研究論集』(2018)
離婚、死別などで親との別れは、避けられないものも多いです。
もちろん、一人親の家庭でも、健全にお子さんが育つことがほとんどです。
しかし、両親がそろっている場合に比べれば、非行に走る傾向が大きいのです。
このように、家庭における非行の原因には、大きく親の関わり方の問題と、親自身の問題にあることが分かったと思います。
「原因が分かったけれど、これからどういうことをやっていけばいいんだろう」
という疑問もあると思います。
そこで次に、家庭でできる具体的な対処法について、詳しく解説します。
3章:子どもの非行の原因が家庭環境にある場合にできる7つの対策
繰り返しになりますが、お子さんの非行の原因は、お子さん自身の性質や地域環境にある場合もあります。
しかし、やはり
そこでここでは、お子さんの非行の原因が、家庭環境にある場合にできる対策を解説していきます。
ただし、注意して頂きたいのが、家庭だけでできる対策には限界もあるということです。
そのため、
おすすめなのは、こちらの元警察官の非行専門カウンセラーである内藤佑先生です。
警察官とカウンセラーとしての経験から、延べ3000人の非行の更生に取り組んできました。
詳しくは下記のページをチェックしてみてください。
非行専門カウンセラー内藤佑先生の公式HPはコチラ
3-1:非行が軽度の場合に家庭でできる対策
まずは、専門家に相談することをおすすめしますが、並行して家庭での対策も行ってみることをおすすめします。
お子さんの非行が軽度の場合は、下記のことからやってみることをおすすめします。
- 本人と接する時間を増やし、話を聞く
- 安定した家庭環境を整える
- インターネットなどの利用制限
- 両親が常識や社会のルールをしっかり守る
- 暴力は許さない
順番に解説します。
3-1-1:本人と接する時間を増やし、話を聞く
1章でも解説したように、非行のお子さんはご両親に対して、
「自分には興味がない」「構ってもらえない」「自分のことは理解してくれない」
などといった愛情不足からくる不満を持ち、そこから家庭の外に居場所を求めようとしていることがあります。
そのため、少しずつでも関わる時間を、増やしていくことが大事なのです。
その時、
指示、アドバイス、解釈などは親側の考えですので、お子さんからすると「考えを押し付けられている」「話を聞いてくれない」と思ってしまうからです。
そのため、まずは信頼関係を築くために、
- できるだけ長く話す
- 相槌を打ち、しっかり聞く姿勢を見せる
- 言うことを否定しない
といったことを心掛けてコミュニケーションを取ってみてください。
3-1-2:安定した家庭環境を整える
2章でも解説したように、お子さんが非行に走る場合、親自身に問題があることも多いです。
もし、あなたのご家庭で、
- アルコール依存
- 家庭内暴力
- 異性問題
- 親の反社会的行為
- 不仲
- 貧困
- 虐待
といった問題があるなら、それを
もちろん、すぐにできることではないと思います。
しかし、安定した環境なしに、お子さんの更生は難しいですので、できることから前向きに取り組んでみてください。
親自身が変わっていけば、お子さんもその姿を見て更生していく可能性もあるのです。
3-1-3:インターネットなどの利用制限
お子さんが、インターネットやゲームなどを長時間利用している場合は、少しずつ利用を制限するようにすることをおすすめします。
実は、非行する子どもの携帯電話の所持率は、一般的な同年代の子供より多いことが分かっています。
スマホを持っていると、インターネットから様々な情報にアクセスでき、また無料でゲームを楽しむことができます。
しかし、
また、スマホ、ネット、ゲームなどは、使い手の注意力を奪い、できるだけ長時間利用させるように設計されているため、依存してしまうお子さんも多いです。
もちろん、ちゃんと利用すれば便利な媒体ですので、利用時間を制限するなどの工夫をして、使わせるようにすることをおすすめします。
ただし、言うことを全く聞いてくれないとか、反抗してくる場合は、専門家に依頼することをおすすめします。
3-1-4:両親が常識や社会のルールをしっかり守る
2章でも解説したように、ご両親が常識や社会のルールを守っていないと、お子さんも「親が守らないから良いだろう」と思って育ち非行に走る場合があります。
そのため、
もちろん、ご両親がしっかり常識やルールを守っているのに、お子さんが非行に走ってしまう場合もあります。
そのようなご家庭の場合、むしろ規律が強すぎて、お子さんがストレスを感じている可能性もあります。
ご両親からすれば「うちは普通の家庭」と思っていても、一般的な水準からすれば、大きく異なっているという場合もありますので、思い当たることがなくても専門家に相談してみることをおすすめします。
3-1-5:暴力は許さない
お子さんが非行に走っている場合、
家庭での暴力を許してしまうと、「このくらいはやっても大丈夫なんだろう」と思い、どんどんエスカレートしていくことになりかねません。
次第に、家庭の外でも暴力行為を行うようになり、いずれは暴行事件に発展する可能性もあります。
そのため、家庭では暴力を許さないようにするべきですが、ご家族だけではお子さんの暴力を止められない、家族に暴力をふるってくるという場合もあると思います。
その場合は、家庭だけで解決することは難しいです。
このように、お子さんが非行に走っている場合でも、ご家庭でできることはありますが、
そのため、その場合は、次に紹介する方法をおすすめします。
3-2:非行が重度の場合にやるべき対策
お子さんの非行の程度が、
- 家族でも止められない
- 暴力がひどい
- まともなコミュニケーションがとれない
- 犯罪行為をしている
といった重度の場合は、家庭環境の改善だけで更生させることは難しいです。
むしろ、無理に関わろうとすることで、かえって問題行動を悪化させてしまう可能性もあります。
そのため、これから紹介する方法を実践することをおすすめします。
3-2-1:専門家の力を借りる
何より最初に行っていただきたいのが、非行の解決の専門家の力を借りるということです。
ただし、非行解決は、非常に高い専門的な能力が求められます。
十分に能力、経験を持たない専門家に依頼してしまうと、お子さんがかえって反抗して、問題行動を悪化させてしまう可能性もあるのです。
おすすめしたいのが、元警察官で延べ3000人の非行のお子さんの相談にのってきた、非行専門カウンセラー内藤佑先生の、「リベラルコーチング」というサービスです。
これは、内藤先生が警察官やカウンセラーとして非行少年と接する中で作ってきた、お子さんたちの悩み、不安を解決し、夢や目標に向かって前向きに生活できるようにサポートする手法です。
リベラルコーチングを受けることで、
- お子さんの非行の改善
- 親の考え方が変わる
- 家族の会話が増える
- 勉強を頑張るようになる
といった変化が、実際に起こっているのです。
詳しくは以下のページをご覧ください。
非行専門カウンセラー内藤佑先生の公式HPはコチラ
3-2-2:周りの相談できる人や行政の窓口に相談する
専門家に相談するのが一番ですが、もし他の手段も試したいという場合は、
ご家庭内だけで問題を抱えていると、親の方もストレスで辛くなってしまいます。
そのような場合は、まずは親しい身近な人に相談してみるのも一つの手段です。
少しは気が楽になるかもしれません。
しかし、それだけでは根本的な問題解決にはなりませんので、やはり根本的に解決したいなら、専門家への依頼をおすすめします。
また、行政の窓口を活用する手段もあります。
非行の相談窓口としては、
- こころの健康相談統一ダイヤル(厚生労働省)
- 法務少年支援センター(法務省)
- 青少年相談センター(都道府県)
- 児童相談所(都道府県)
- 少年サポートセンター(警察)
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
非行の相談先8選!選び方から相談する6つのメリットまで徹底解説
まとめ
いかがでしたか?
最後に今回の内容をまとめます。
- 育児放棄、放任
- 過干渉、溺愛
- しつけがゆるい
- しつけが厳しすぎる
- 親のアルコール依存、家庭内暴力、虐待、異性問題、親の反社会的行為
- 両親の不仲
- 本人と接する時間を増やし、話を聞く
- 安定した家庭環境を整える
- インターネットなどの利用制限
- 両親が常識や社会のルールをしっかり守る
- 暴力は許さない
- 専門家の力を借りる
- 周りの相談できる人や行政の窓口に相談する
この記事の内容を参考に、すぐできることから始めてみてください。