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公開日 : 2021/10/04
最終更新日 : 2022/12/27
子供の引きこもり

【YouTube依存は改善可能】子どもへの悪影響と今すぐできる8つの対処法

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【YouTube依存は改善可能】子どもへの悪影響と今すぐできる8つの対処法

あなたは、

子どものYouTube依存にはどんな悪影響があるんだろう

YouTube依存の原因が知りたい

子どものYouTube依存を改善したい

などの悩み、疑問をお持ちではありませんか?

最近では、お子さんでも親のパソコンやスマホを使ったり、お子さん自身がスマホやタブレットを持っていて、1日に何時間もYouTubeを閲覧してしまうという状況は珍しくなくなりました。

しかし、あなたも実感しているかもしれませんが、YouTubeに依存的になってしまうと、心や体の様々な面に悪影響が出てしまいます。

そのため、YouTubeは、適切にコントロールできる範囲で利用することが大事なのです。

そこでこの記事では、まずはお子さんのYouTube依存を改善するべき理由を説明し、YouTube依存の具体的な悪影響を紹介します。

そしてお子さんが、YouTubeに依存してしまう根本的な原因と、具体的な改善方法について解説します。

ぜひ知りたいところから選んで、ご家庭でのYouTube利用の改善に役立ててください。

記事の目次

この記事の目次

1章:子どものYouTube依存は改善するべき

それでは、まずはお子さんのYouTube依存を改善するべき理由から簡単に説明します。

お子さんへの具体的な悪影響から知りたい場合、2章をお読みください。

1-1:YouTube依存の主な状態

まずはお子さんがYouTubeに依存しているかどうか、簡単に状態をチェックしてみましょう。

下記の状態に一つでも当てはまれば、お子さんはYouTubeに依存しているといえるでしょう。

  • 何時間も連続して見ている
  • 見るのをやめなさいと言ってもやめない
  • 学校や習い事など、見てはいけない時間や場所で見てしまう
  • 子どもに不適切な内容の動画まで見ている
  • 子供自身も自分で見るのをやめることができない
  • 見るのをやめさせようとすると怒ったり攻撃的になる

お子さんがこのような状態にある場合は、既にYouTubeに依存的になっています。

依存的な状態というのは、自分の意志だけで止めることができない状態のことです。

このような状態を放置してしまうと、お子さんの状態はもっと悪化していき、重いインターネット依存・YouTube依存的な症状が出てしまう可能性もあります。

そうなれば、不登校や引きこもりになってしまうケースも少なくありませんので、早い段階で適切な対処法を実践していくことが大事なのです。

1-2:YouTube依存に早めに対処するべき理由

YouTubeは大人でも見ているし、多少見過ぎでも無理に止めさせなくてもいいのでは?」

と思われる場合もあるかもしれません。

しかし、YouTube依存は、子供だからこそ改善が必要なのです。

心も体も成長しきっていて、ある程度自分の生活を管理できる大人と違い、お子さんはまだまだ成長途上です。

そのためこれから2章で紹介するように、YouTubeのようなデジタル環境に依存しすぎると、様々な悪影響が出てしまうのです。

その結果、お子さんの学校生活や、これからの将来の人生にも問題が出てくる可能性がありますので、軽く考えず真剣に対処法を考えることが大事なのです。

そこで次に、子供のYouTube依存の、具体的な悪影響について詳しく紹介します。

2章:子どものYouTube依存の悪影響

子どものYouTube依存の悪影響

子供がYouTubeに依存する悪影響には、主に以下のものがあります。

  • 勉強に遅れる
  • 外で遊ばず体力が低下する
  • 肥満、視力低下、頭痛など身体への影響
  • YouTubeの刺激に慣れて、他のことへの興味・関心を失う
  • リアルな人間関係が苦手になる
  • 生活リズムが乱れる、睡眠障害になる
  • 注意力、集中力が低下する
  • 動画の内容から悪影響を受ける

順番に説明します。

子供がYouTubeに依存してしまう根本的な原因について知りたい場合は、3章をお読みください。

2-1:勉強に遅れる

YouTubeに依存すると、毎日長時間利用することで、

  • 勉強にあてられる時間が減ってしまう
  • 集中力がなくなる
  • 学校でもYouTubeを使って授業をちゃんと聞かない

といった影響が出ます。

その結果、学校の勉強に遅れたり、学力が大きく下がってしまう原因にもなります。

YouTubeを見る時間を、子供や親が自分で管理できているうちは問題ありません。

しかし、依存的になり見るのをやめられなくなると、本当は使ってはいけない場所や時間(たとえば学校の授業中)でも見ててしまい、その結果勉強ができなくなっていくのです。

あなたも経験があるかもしれませんが、動画を見ているとあっという間に時間が過ぎてしまい、気付いたら何時間もYouTubeを見るだけで時間を潰してしまうこともあります。

子供は集中しやすいため、特に没頭して時間を浪費しやすいのです。

例えまだ勉強にはついて行けているとしても、依存状態が悪化すれば、いずれは学力に影響してしまいます。

そのため、子どものためにも、早い段階でYouTubeとうまく付き合っていけるようにすることが大事です。

詳しくは4章で説明しています。

2-2:外で遊ばず体力が低下する

YouTube依存になると、外で遊ばずに体力低下につながることも少なくありません。

特にYouTubeに依存しやすいのは、もともと外で遊ぶのが好きではないお子さんや、友人が少ないお子さんです。

一人で過ごすことが多いために、手軽に楽しい思いができるYouTubeを長時間利用し、その結果、運動量が普通のお子さんに比べて大きく減って、体力が低下してしまうのです。

体力が低下すると、

  • より外で遊ばなくなる
  • 学校生活でも疲れを感じやすくなる

などの悪影響もありますので、早期の改善が大事です。

2-3:肥満、視力低下、頭痛など身体への影響

YouTube依存になると、下記のような体への悪影響もあります。

  • 長時間体を動かさないため、肥満になる
  • 同じ距離で画面を見続けるため、視力が低下する
  • 画面の見過ぎで、頭痛になる

これらの悪影響が出ると、お子さんの生活や健康は、もっと悪くなる悪循環に入る可能性もあるため要注意です。

たとえば、肥満になると、子どもは「動きたくなくなる」「周りから悪口を言われる」などからさらにYouTubeに依存したり、不登校になるきっかけになります。

また、視力の低下や頭痛は、勉強や学校生活の悪影響にもなり、やはり不登校になったり、友達付き合いがさらになくなってしまうこともあります。

これらの悪影響で、お子さんの生活を崩してしまわないためにも、早めの対処が大事なのです。

2-4:YouTubeの刺激に慣れて他のことへの興味・関心を失う

YouTube依存になると、動画の刺激に慣れて、現実生活への興味や関心を失ってしまうという悪影響もあります。

具体的には、

  • 過激な内容、面白い内容の動画の刺激に慣れて、他の遊びでは楽しめなくなる
  • リアルな人間関係に興味がなくなる
  • 友達を作って遊ぼうとしなくなる

といったことです。

もちろん普通にYouTubeを見る範囲であれば、生活が大きく崩れるほどの影響はなく、現実的な生活と両立可能でしょう。

しかし、毎日何時間も見てしまうような、依存的な状態になってしまうと、上記のような悪影響が出てくるのです。

子どももいつかは社会に出て、現実の中で生活しなければならないのですが、その現実に興味が持てないと社会に出る上で障害になり、引きこもりになってしまうこともあります。

そのため、YouTube依存から脱して現実に興味や関心が持てるように、生活を変えていく必要があるのです。

2-5:リアルな人間関係が苦手になる

YouTubeに依存した生活をしていると、現実における人間関係が苦手になることもあります。

なぜならYouTubeでは、一方的に情報を得るだけで、双方向のコミュニケーションがないからです。

すでに成長してしまった大人ならまだしも、まだ発達段階の途中にあるお子さんの場合は、親や先生、周りの同級生や上級生、下級生など、幅広い多様な人とのコミュニケーションをとることがとても大事です。

そのコミュニケーションを避けて、YouTubeに依存的な生活をしてしまうと、リアルな人間関係がどんどん苦手になっていってしまうのです。

苦手なまま成長すると、コミュニケーションをとらなければならない場を避け続けて、コミュニケーション能力がいつまでも身につかない悪循環に入ってしまいます。

そうなると、学校生活や社会進出する上での障害になってしまいますので、今のうちからYouTubeの利用時間をほどほどにして、リアルな人間関係に触れる場もバランスよく持っていくことが大事です。

2-6:生活リズムが乱れる、睡眠障害になる

YouTube依存になると、生活リズムが乱れるという悪影響もあります。

具体的には、

  • 夜遅くまでYouTubeを閲覧し睡眠不足になる
  • 夜間も動画から刺激を得ることで、布団に入っても眠れなくなる(睡眠障害)
  • 寝つきが悪く、朝スッキリ起きられない
  • 昼夜逆転して普通の学校生活が送れなくなる

といったことがあります。

YouTubeはどうしても刺激的であり、意識的にコントロールしなければ、長時間見続けることになってしまいます。

特に、子供の場合はコントロールできずに、生活リズムが乱れたり、睡眠障害に至るケースも少なくないのです。

YouTubeやスマホ・ゲームへの依存から遅刻や欠席が増え、だんだん学校に行くのが嫌になり、やがて登校拒否・不登校になってしまう可能性もあります。

一度不登校になると、復帰には長い時間がかかる場合が少なくありませんので、生活の乱れが見られるなら、早めに対処する必要があります。

2-7:注意力、集中力が低下する

子どもがYouTube依存になると、注意力や集中力が失われてしまうという悪影響もあります。

そもそも、YouTubeのような動画コンテンツからは、人間は膨大な情報を得ることができます。

人間の脳は、常に新しい情報を求めていくため、膨大な情報をすぐに得られる状態にあると、常にその情報に注意力が奪われてしまいます。

また、YouTubeには以下のように、強制的に注意力を惹きつける仕組みや、逆に注意力を奪う仕組みもあります。

  • 広告で注意を誘導する
  • 思わず見てしまうような過激な内容
  • 見ている人が離脱しないように、余計な間をカットしたり早送りにする編集

こういた工夫がなされているために、人間は思わず動画を見続けてしまいます。

しかし、現実の生活で触れる様々な人間とのコミュニケーションや体験は、このようなデジタルコンテンツとは大きく違います。

そのため、現実の生活の中では、注意力が持続せず、すぐに飽きてしまったりすることになりやすいのです。

これでは、正常な学力やコミュニケーション力を身に付ける上でも、障害になってしまうのです。

2-8:動画の内容から悪影響を受ける

繰り返しになりますが、YouTubeの動画の一部は、より多く見てもらうために過激な内容であることも多いです。

そのため、動画の内容から悪影響を受け、

  • 暴力的、攻撃的になる
  • 間違った日本語を覚える
  • 周りの身近な大人が言うことより、有名なYouTuberの言うことを信じる
  • 周りの大人を信用しなくなる

といったことも少なくありません。

子どもは、まだ正しい判断が出来ないため、YouTubeの動画の内容を、現実の身の回りの大人が言うことよりも信じてしまうことが多いです。

子供にとって都合のよい情報を身につけて、大人の言うことを聞かなくなってしまうこともあるため、YouTubeは適切な範囲でコントロールして利用する必要があるのです。

このように、既にインターネットは、非常に身近な存在になりましたが、その中でもより刺激的で子供の興味を引き付けやすい動画は、見過ぎないようにコントロールして見ることが大事 なのです。

そこで次に、なぜ子供はYouTubeに依存しやすいのか、その根本的な原因を簡単に解説します。

3章:子どものYouTube依存の原因

子どものYouTube依存の原因

子供がYouTubeに依存してしまう原因には、主に以下のものがあります。

  • 現代社会にある特有の原因
  • YouTubeにある原因
  • 家庭環境の原因

それぞれ簡単に説明します。 

3-1:現代社会にある特有の原因

お子さんのYouTube依存の原因の1つには、現代社会特有の問題があります。

現代の日本社会では、核家族が増え両親も共働きで、身近にお世話してくれる大人や兄弟が少なくなっているという状況があります。

昔のような地域の繋がりもなく、周りの大人も人間関係に乏しいことが少なくありません。

そのため、子どもにとっては、現実の生活の中にかまってくれる人が少なく、身近なもので手軽に楽しみを得ようとして、YouTubeばかり見るようになってしまう のです。

3-2:YouTubeにある原因

スマホのようなデジタルデバイスの、YouTubeをはじめとするオンラインサービスの多くは、利用者が長時間利用するように設計されています。

そのため、人間の脳の、本能的な働きを利用していると言われています。

人間の脳は新しい情報を求める傾向が強く、新しい情報を得るほどドーパミンが分泌され、それが脳にとって報酬になるという仕組みがあります。

そのため、脳は放っておくと、常に新しい刺激を求めてしまいます。

参考:『スマホ脳』(新潮新書)

現実の世界では、新しい刺激が欲しくてもそう簡単に得られないことも多いです。

しかし、YouTube上では、

  • 動画制作者が、多くの人に見てもらえるように刺激的な動画を制作する
  • YouTubeのアプリ自体が、常に新しい動画、関連する動画を表示し、連続的に動画を見てもらえるように設計されている

といった理由から、限りなく刺激が得られるのです。

そのため、自制しなければ、いつまでも動画を見続けてしまうようになるということです。

3-3:家庭環境の原因

実は、子どもがYouTubeに依存してしまう原因の1つに、家庭環境もあります。

例えば、家庭に下記のような問題がある場合、子どもは親と安心して関わることができず、YouTubeを中心としたインターネットの世界に閉じこもってしまうことがある のです。

  • 教育熱心すぎる
  • 親が厳しすぎる、子どもをコントロールしようとしすぎる
  • 両親の不仲
  • 多忙で子供に構っていない
  • 虐待や放置(ネグレクト)
  • 親の失業、貧困
  • 両親の問題行動(アルコールやギャンブル依存、家に帰らない、反社会的行為など)

このように家庭に問題がある子どもの場合は、YouTubeに依存しやすいだけでなく、YouTubeやスマホ・ゲームなどへの依存から、不登校・引きこもりや非行、ネット上でのトラブルなどに発展しやすいです。

このような家庭環境の場合は、親子関係から問題を解決していくことが必要です。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

【親子関係の4つの問題】原因から具体的な解決法まで徹底解説

このように、子どもがYouTubeに依存してしまう原因には、複数のものが考えられます。

重要なのは、子どもの状態に応じた適切な対処法を実践することです。

そこで次に、子どものYouTube依存を解決するための、具体的な対処法を説明します。

4章:子どものYouTube依存を解決するための8つの方法

子どものYouTube依存を解決するための8つの方法

それでは最後に、子どものYouTube依存を解決する具体的な方法を解説します。

依存状態が重い場合と、軽い場合に分けて説明します。

ただし共通して言えることは、YouTubeをいきなり完全に禁止してしまうと逆効果だということです。

完全に禁止すると、子どもは隠れて使うようになったり、反発して他の問題行動をとるようになることもあるからです。

それでは、依存状態が重い場合から解説します。

4-1:YouTube依存が重い場合

子どものYouTube依存の状態が重い場合は、これから紹介するように、専門家に相談することをおすすめします。

具体的には、下記の通りです。

  • ネット教育をしてくれるフリースクールを利用する
  • 専門のカウンセリングを受ける
  • 専門の医療機関にかかる

順番に説明します。

4-1-1:ネット教育をしてくれるフリースクールを利用する

最初におすすめしたいのは、YouTubeを含むスマホ・ネット教育をしてくれるフリースクールを利用することです。

フリースクールとは、不登校・引きこもりなどの問題を抱えたお子さんを、預けることができる民間施設のことです。

最近では、YouTubeやスマホ・ゲームに依存し、それをきっかけに不登校・引きこもりになるお子さんも多いため、スマホやゲーム、インターネットを正しく使えるように、教育に力を入れているフリースクールもあるのです。

子どもがYouTube依存の場合に、おすすめしたいフリースクールが、伊藤幸弘塾です。

伊藤幸弘塾では、

  • スマホやゲームを適切に使えるような教育
  • スマホやゲームを専用のボックスに入れて、特定の時間帯だけ利用できるルール
  • 全寮制の生活で乱れた生活全般から整える
  • 小学生から高校生までの子どもたちとの共同生活で、リアルな人間関係を学ぶ

といったことができるからです。

家庭だけでは、YouTube依存を改善するための適切な方法がわからなかったり、親が見ていないところで見るようになったりすることがあります。

そのため全寮制の生活の中で、プロからサポートを受けながら、しっかりと生活を見直していくことが、非常に有効なのです。

伊藤幸弘塾について、詳しくは下記の公式HPをご覧ください。

伊藤幸弘塾の公式HPはコチラ

4-1-2:専門のカウンセリングを受ける

子どものYouTube依存を改善するためには、専門のカウンセリングを受けることもおすすめします。

3章で説明したように、YouTube依存の子どもの中には、親子関係に問題があり、愛情不足や寂しさを埋めるために依存しているケースが少なくありません。

このような子どもの場合は、YouTube依存そのものを改善する以前に、親子関係の問題から解決していく必要があります。

親子関係を改善することによって、お子さんが心理的に安定すれば、YouTube依存も自然に解消されていく場合があるからです。

しかし親子関係の問題は、これまでの親子の関わり方に原因がある以上、家庭だけで改善していくことが難しいです。

そのため、お子さんとの関わり方について、親子関係の専門家からカウンセリングを受けることが非常に有効なのです。

詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。

カウンセリングがおすすめ!子供の問題行動を相談するメリットと内容

4-1-3:専門の医療機関にかかる

YouTube依存の状態が非常に重い」

「発達障害の傾向が見られる」

「親とのコミュニケーションすら難しくなっている」

といった重い症状が出ている場合は、YouTubeをはじめとしたスマホ・ネットへの依存を、専門的に扱っている医療機関に相談することをおすすめします。

特に発達障害や精神障害を持っているお子さんは、YouTube・ネットに依存しやすい上、依存状態が悪化すると、他にもさまざまな問題を抱える可能性も高いです。

そのため、一度専門的に診断してもらい、今後の教育方法や訓練について指導を受けることが非常に重要です。

詳しくは近隣の医療機関を検索して調べてみてください。

4-2:YouTube依存が軽い場合

YouTube依存の状態が比較的軽い場合は、家庭でも下記のようなことができますので試してみてください。

  • 時間制限のアプリ・ツールを入れる
  • 親子で話し合ってルールを作る
  • その他の楽しいことを親子で見つける、つくる
  • スマホを物理的に遠ざける工夫をする
  • 親も一緒に利用制限する

順番に説明します。

4-2-1:時間制限のアプリ・ツールを入れる

YouTube依存の改善のためには、利用制限用のアプリや機能を利用することをおすすめします。

アプリの中には、

  • 特定のアプリを、特定の時間帯だけ制限する
  • 夜間のスマホの利用を制限する
  • 利用制限するほど達成感が得られ、利用制限が続きやすい仕組みがある

といったものがあります。

スマホ・アプリを利用制限できるアプリの代表的なものに、以下のものがあります。

■時間制限できるアプリ

  • Detox :電話以外の機能を利用制限する(android
  • Forest :スマホを触らないほど、アプリ内の「木」が育つ(androidiPhone
  • UBhind :アプリの利用制限や、アプリごとの利用時間が記録される(androidiPhone
  • Moment :登録したメンバー(家族など)のスマホの利用時間を確認したり、利用時間の制限ができる(iPhone

また、スマホによっては、最初から特定のアプリ、特定の時間の利用制限ができる機能が入っている場合もありますので、「スマホ名+利用時間制限」などで検索してみてください。

これらでYouTubeなどの一部のアプリを制限するか、もしくはスマホ自体の制限時間を設定すれば、使い過ぎを防ぐことができます。

4-2-2:親子で話し合ってルールを作る

YouTube依存の程度が軽いのであれば、親子でしっかり話し合ってルールを作ることも大事です。

たとえば以下のようなものです。

  • 〇時から〇時までは、YouTubeを見ない、スマホを使わない
  • 布団の中には、スマホを持ち込まない
  • YouTubeを見て良いのは、1日〇時間まで
  • 〇分お手伝いや勉強をしたら、〇分スマホを使って良い

話し合った上でルールを決めれば、一方的にルールを押し付けるよりも、子どもはルールを守りやすいです。

また、ルールを一定以上守れたらご褒美をあげるといった仕組みを作り、ルールを守るモチベーションを上げてあげることも大事です。

逆に、

  • スマホを一切使わせない、YouTubeを一切見させない
  • ルールを親が勝手に作って押し付ける
  • スマホを解約する

などの厳しい対応をしてしまうと、お子さんは隠れてスマホを使うようになったり、別の問題行動に走ってしまう場合がありますので、注意してください。

4-2-3:その他の楽しいことを親子で見つける、つくる

YouTube依存を改善するためには、現実の世界に、楽しいことを見つけることも大事です。

そのため、子どもが興味を持つことを、親も一緒になって探してあげることをおすすめします。

3章で説明したように、子どものYouTube依存は、現実の世界で、

「友達や兄弟のような遊び相手がいない」

「親が構ってくれなくて寂しい」

などの問題から生まれている場合もあります。

そのため、親がもっと構ってあげたり、一緒にどこかに出かけることが増えれば、改善されることもあるのです。

「忙しくて余裕がない」という場合もあるかもしれませんが、子どもの将来のためにも、可能な範囲で検討してみてください。

4-2-4:スマホを物理的に遠ざける工夫をする

YouTubeを見られるスマホやタブレットなどの端末は、身近にあり、また使う機会も多くあるため、「ついつい手を伸ばしてしまう」状態から抜け出せないものです。

しかし、単純に物理的に遠ざけることで、デバイスを手に取る回数が減り、軽い依存なら改善できることもあります。

参考:『スマホ脳』(新潮新書)第4

そのため、子どものYouTube依存を改善するためには、下記のようなことも試す価値があります。

  • スマホ・タブレットは、家の中ではリビングだけで使う(子供部屋に持ち込まない)
  • 勉強中は親が預かる、決めた箱の中に入れて見えないようにする
  • スマホ・タブレットをしまい込める、専用のBOXを利用する(タイムロックコンテナなど)

これも強制的に行うと、お子さんの反発を招く可能性がありますが、話し合った上で少しずつ、いろいろな方法を試してみることをおすすめします。

4-2-5:親も一緒に利用制限する

子どもがYouTube依存の場合、親自身もYouTube依存になっていることがあります。

親が依存していると子どもは、

  • 親がYouTubeばかり見ていて寂しいため、自分も見る
  • 親がYouTube依存しているため、YouTubeばかり見ているのが当たり前だと思ってしまう

という場合があるのです。

親自身にもYouTube依存の自覚がある場合は、子どもと一緒にスマホの利用制限をしたり、同じルールを守るようにしてみましょう。

YouTube依存の状態が軽ければ、親も一緒に制限することで、子どもの依存も改善していく可能性があります。

ここまで紹介したような方法で改善が難しければ、YouTubeを含むスマホ・ゲーム依存の改善にも力を入れているフリースクールを利用してみましょう。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

【不登校・引きこもりにおすすめ】フリースクール伊藤塾の8つの特徴

まとめ

いかがでしたか?

最後に今回の内容をまとめます。

■子どものYouTube依存の悪影響

  • 勉強に遅れる
  • 外で遊ばず体力が低下する
  • 肥満、視力低下、頭痛など身体への影響
  • YouTubeの刺激に慣れて、他のことへの興味関心を失う
  • リアルな人間関係が苦手になる
  • 生活リズムが乱れる、睡眠障害になる
  • 注意力、集中力が低下する
  • 動画の内容から悪影響を受ける

■子どものYouTube依存の原因

  • 現代社会にある特有の原因
  • YouTubeにある原因
  • 家庭環境の原因

■子どものYouTube依存の改善方法

  • ネット教育をしてくれるフリースクールを利用する
  • 専門のカウンセリングを受ける
  • 専門の医療機関にかかる
  • 時間制限のアプリ・ツールを入れる
  • 親子で話し合ってルールを作る
  • その他の楽しいことを親子で見つける、つくる
  • スマホを物理的に遠ざける工夫をする
  • 親も一緒に利用制限する

この記事を参考にできることから始めてみてください。

【この記事で紹介した相談先】

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