あなたは、
「
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といった悩みをお持ちではありませんか?
お子さんが不登校・引きこもりになってしまうと、子育てが悪かったのではないか、これからどうすれば良いのか、など様々なことで悩んでしまうと思います。
そこでこの記事では、まずはお子さんに親ができる4つの事を解説し、それからやるべきではないことも合わせて説明します。
さらに、親が頼るべき外部の機関についても、詳しく具体的に紹介します。
ぜひ、読みながら行動を始めてみてください。
1章:不登校・引きこもりのお子さんに親ができる4つのこと
不登校・引きこもりのお子さんに親ができることは、主に以下のことです。
- 話を聞いてあげる
- 親自身が考え方を変える
- お子さんの興味、ペース、やりたいことを尊重する
- 第三者に頼る
順番に説明します。
1-1:話を聞いてあげる
不登校・引きこもりのお子さんに対して、まず親ができることは、話を聞いてあげることです。
「そんなこともう試した」
「そんなことでは改善しない」
など思われるかもしれませんが、
不登校・引きこもりになってしまうお子さんの場合、
- 心配性
- 繊細、感受性が高い
- プライドが高い
- 人間関係全般に苦手意識が強い
といった性格の特徴があります。
そしてその根本には、家庭での人間関係がうまくいっていない、という原因がある場合もあります。
本来、家庭はお子さんがリラックスして、心身を休める場である必要があります。
しかし、その家庭が、何らかの原因でリラックスできる場ではない場合、お子さんは常時緊張を強いられることになります。
それが原因となって、学校でのちょっとしたことが大きなストレスになったり、人を信頼できず人間関係の構築が難しくなってしまうこともあるのです。
そのため、「うちの親子関係は大丈夫」「ちゃんと話せているはず」などと親の視点から一方的に考えず、
具体的には、
- 無理に聞き出そうとしない
- 親が考える子どもの問題点、不登校の原因などを押し付けない
- しばらくは子どもの好きなようにさせてただ見守る
といった行動が大事になります。
詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。
【4つのタイプ別】不登校の理由とは?小中高で異なる理由と対策を解説
また、3章でも説明しますが、ご家庭だけではお子さんとの関係改善が難しい場合は、外部の機関を頼ることもおすすめします。
1-2:親自身が考え方を変える
お子さんが不登校・引きこもりになってしまったときに、親ができることとして、親自身が自分の考え方を変えることも大事です。
不登校・引きこもりになってしまうようなお子さんは、独特の個性を持っていたり、普通の子とは異なる感性を持っていることがあります。
その異なる個性、感性によって周囲と合わず、不登校・引きこもりになってしまうことも多いのです。
そのような個性、感性を持っているお子さんに対して、親の視点から考え方を押し付けてしまうと、お子さんとしては「分かってくれない」「自分の話を聞いてくれない」という思いを強くしてしまいます。
その結果、正常なコミュニケーションが難しくなり、お子さんは心を閉ざしてしまうのです。
生き方や価値観が多様になった現代では、独特の個性を持ったお子さんでも、自由に生きられる可能性が十分にあります。
そのため「他の子供と同じように進学し、就職するべき」という考えを変えてみましょう。
そうすると、お子さんとのコミュニケーションが増えて、結果的に不登校・引きこもりが改善する道が拓けてくるはずです。
1-3:お子さんの興味、ペース、やりたいことを尊重する
お子さんが不登校・引きこもりになってしまった場合に、親ができることとしては、お子さんの興味や行動のペース、やりたいことなどを尊重することもあげられます。
親からすれば、不登校・引きこもりを早く改善したいと考えて、焦ってしまうかもしれません。
しかし、焦ってお子さんに何か行動を迫ってしまうと、お子さんはプレッシャーからさらに状態を悪化させる可能性があり、逆効果です。
不登校・引きこもりになったお子さんは、これまでの生活でたまりにたまったストレスが限界を超え、緊張の糸が切れてしまった状態です。
しっかりお子さんが気を休め、やりたいことをやるようになると、自然にお子さんの方からやりたいことを伝えてくるはずです。
ただし、
- 親子関係が崩れてしまっていて、正常なコミュニケーションが取れない
- 引きこもりの状態が非常に悪く、改善が困難に見える
といった場合は、専門家に頼らなければ解決できない場合もあります。
したがって、状況に応じて次に説明するように、第三者に頼ることも非常に大事なのです。
1-4:第三者に頼る
お子さんが、不登校・引きこもりになってしまった場合、相談できる外部機関や専門家は、複数あります。
もちろんまずは、学校に相談するべきですが、お子さんのストレス源となっていた学校に対応を求めても、解決できない場合も多いです。
そのため、状況に応じて、下記のような外部の相談先に気軽に連絡してみてください。
不登校・引きこもりになるお子さんの場合、発達障害や精神疾患を持っていることもあります。
そのため、気軽に医療機関を診療するか、地域の「子供発達センター」「発達支援センター」のような窓口に相談してみることをおすすめします。
東京都の場合は、下記のページに相談できる窓口が一覧になっています。
また、学校との間に問題を抱えている場合は、下記のような行政の相談窓口もありますので、お気軽に利用してみてください。
- 24時間対応
- 0120-53-8288
- お子さんの性格、行動、不登校、学校生活、子育てなど広く対応
- 平日9時―17時対応
- 03-3360-4195
- 都立の公立学校と保護者の間で起こった問題について、相談することが可能
- 平日9時―17時対応
- 03-3360-4192
- 中学校で不登校である、高校を中退した、といったお子さんやそのご両親からの相談が可能
その他にも、学校との関係でできる対処法がありますので、詳しくは以下の記事もご覧ください。
学校の対応に不満?不登校・引きこもりに多いケースと5つの対処法
このように相談窓口は多くありますが、多くのご家庭ではこれらの窓口の利用では、不登校・引きこもりを解決できない状況もあります。
そのため、おすすめなのは、フリースクールや通信制高校を利用することです。
これらの機関であれば、施設側は不登校・引きこもりに関するサポート体制を整えており、お子さんは自分のペースで少しずつ復帰していくことができるからです。
フリースクール、通信制高校について詳しくは、3章で解説しますので、その前に、お子さんに対して親がやるべきではないことを説明します。
2章:不登校・引きこもりのお子さんに親がやるべきではないこと
お子さんが不登校・引きこもりになると、「何かやってあげたい」という気持ちが強くなるかもしれませんが、下記のようなことはやるべきではありません。
- 登校、外出などの行動をお子さんに強いる
- 一緒になって悩む、落ち込む
- 自分の考えを押し付けるようなコミュニケーション
順番に説明します。
2-1:登校、外出などの行動をお子さんに強いる
不登校・引きこもりになってしまったお子さんに対して、絶対にやってはいけないのが、お子さんに対して、親がやって欲しいと思うことを押し付けることです。
たとえば、
- 登校させる
- 外出させる
- 自宅で無理に勉強させようとする
- 友達と会わせる
- 先生と話し合わせる
といったことがあげられます。
親からすれば
「このまま放っておくと、子どもが不登校・引きこもりを悪化させてしまう、だからできるだけ外との関わりを絶たないようにしよう」
というお子さんを思ってのお考えだと思います。
しかし、繰り返しになりますが、今のお子さんに必要なのは、ゆっくり休んで気を休める時間です。
お子さんからの信頼を失えば、再びまともなコミュニケーションが取れるようになるまで、長い時間が必要になることもあります。
そのため、今のタイミングでは、何らかの行動を押し付けることなく、余裕を持って見守ってあげることが大事です。
2-2:一緒になって悩む、落ち込む
お子さんが不登校・引きこもりになり、本来の明るさを失って性格まで変わってしまったように見えると、親からしても悩みで心がいっぱいになってしまうでしょう。
しかし、ここで一緒になって悩み、落ち込んでしまうことは避けなければなりません。
一緒に悩み、落ち込んでしまうと、親も病み、うつ病などの精神疾患を発症してしまうことにもなりかねません。
親まで病んでしまったら、家庭が崩壊してしまいます。
「でも、子どもが不登校・引きこもりになってしまったのに気楽にいることなどできない」
と思われるかもしれません。
そこで大事なのが、お子さんもあくまで「別の人間」だということをしっかり意識することです。
お子さんは、親とは別の人間なのですから、あなたの思い通りにはなりません。
どれだけ親が頑張っても、どうにもならないこともあります。
このように考えることで、
また、1章でも説明したように、外部の機関を積極的に頼ることも大事です。
窓口に電話して、悩みを口に出すだけでも、気が楽になることはあります。
2-3:自分の考えを押し付けるようなコミュニケーション
不登校・引きこもりになったお子さんに対して、やってはならないこととして、親の考えを押し付けるようなコミュニケーションもあげられます。
たとえばお子さんに対して、
- 無理やり学校に行けば治る
- 自分が挫折したときはこうやって解決させた
- ○○をやれば暗い気持ちなんてなくなる
などと、お子さんの不登校・引きこもりの原因や解決法を、勝手に決めつけるような発言です。
こうした親の考えを押し付けるようなコミュニケーションは、「お子さんの思いを聞く」という過程が軽視されているのが特徴です。
このようなコミュニケーションを取ってしまうと、お子さんからすれば
「自分の考えは聞いてくれない」
「結局、自分の思うように行動させたいだけ」
と思ってしまいます。
したがって、今お子さんに対してやるべきなのは、お子さんの言うことを遮らず、否定せず、とことん真剣に聞いてあげることなのです。
ただし、これも親子の間に、信頼関係がなければ成立しないことです。
これまでの親子関係の中で信頼関係が作られていなければ、お子さんは、親には心を閉ざしたまま何も本音を言えなくなっています。
したがって、そのような場合は、外部の専門家を頼ることをおすすめします。
そこで最後に、お子さんのために頼るべき施設について、詳しく紹介します。
3章:お子さんが不登校・引きこもりの場合に親が頼るべき選択肢
1章でも紹介したように、お子さんが不登校・引きこもりの場合は、専門的なノウハウを持つ外部の施設、学校に頼ることをおすすめします。
その中で、特に環境を大きく変えられるのが、フリースクールと通信制高校です。
それぞれについて、より詳しく説明します。
3-1:通信制高校
不登校・引きこもりのお子さんにまずおすすめしたいのが、通信制高校です。
通信制高校は、自宅学習もしくは自分のペースで通って学び、高卒資格を取ることができる高校のことです。
通信制高校がおすすめなのは、簡単に言えば下記の理由からです。
- 週1日からでも、在宅のみでもマイペースに続けて高卒資格が得られる
- 先生や学校のスタッフが不登校・引きこもりの知識やノウハウを持っている
- 学校側が学習、生活を不安なく続けられるように充実したサポート体制を持っている
- お子さんが好きなことを見つけて、自信をつけ、さらに将来のためになるスキルを身に付けられる
大学や専門学校に進学したい場合は、進学に特化したコースがある学校もあります。
現在中学生であれば、進学時に普通高校ではなく通信制高校を選ぶことができますし、高校生であれば編入が可能です。
不登校のお子さんにおすすめの通信制高校は、以下のものです。
■おすすめの通信制高校
それぞれ簡単に紹介します。
3-1-1:KTCおおぞら高等学院
- KTCおおぞら高等学院
-
高卒資格がゴールじゃない。なりたい大人になるための学校。
KTCおおぞら高等学院の特徴 - 自分の個性や興味に合わせて 3つの学科から選べる!
- 進学・プログラミング・マンガ・ネイルなど多様なコース!
- 海外体験プログラムも!
KTCおおぞら高等学院は、2002年に設立されて以降、全国にキャンパス(サポート校)を展開してきた大手の通信制高校です。
結論から言えば、KTCおおぞら高等学院は、
KTCおおぞら高等学院のカリキュラム・コースとしては、以下の3つのうちからお子さんの状況、性格、関心に合わせた選択が可能です。
- 興味を追求する「みらい学科」:プログラミング、ネイル、マンガなどの専門コースがある
- アドバンス学科:進学のために志望校に合わせた学習が可能
- スタンダード学科:自分のペースで学べる普通学科
最低限の高卒資格が取得できれば良い、という場合は、スタンダード学科が向いています。
しかし、お子さんに何らかの強みを身に付けたいという場合は「みらい学科」、お子さんに大学受験をさせたいという場合は、進学のためのより大きな学習のサポートが受けられる「アドバンス学科」がおすすめです。
詳しくは、下記の記事でも解説しています。
【徹底解説】KTCおおぞら高等学院の5つの特徴から費用まで詳しく紹介
公式HPでは、無料で資料請求もできるので、ぜひチェックしてみてください。
KTCおおぞら高等学院の公式HPはコチラ
3-1-2:一ツ葉高等学校
一ツ葉高等学校は、2008年に設立された通信制高校です。
代々木、立川、千葉、福岡、小倉、熊本と、関東・九州を中心に6つのキャンパスがあり、近隣であれば通学して学ぶことも可能です。
一ツ葉高等学校は、
特徴としては、以下のようにさまざまなコースがあることです。
- 留学・進学したい人向け:大学進学コース、アメリカ大学進学コース、ニューヨークダンス留学コース
- 高卒を目指す人向け:一般コース(週5日)、週1日~3日コース、本科生コース(通学せずレポート提出のみ)
- 夢を追いかけたい人向け:通学ゼロで夢を追いかけながら高卒資格を取得するコース
- 中学生向け:プレスクールコース
不登校のお子さんはもちろんのこと、留学、スポーツなどやりたいことがあるお子さんにも、向いているコースがあるのが特徴なのです。
やりたいことがある、向上心があるというお子さんにおすすめですので、少しでも気になる場合はお気軽に資料請求してみてください。
3-2:フリースクール
お子さんの不登校・引きこもりの程度が重い場合は、いきなり通信制高校に入ることは難しいかもしれません。
その場合は、生活全般から立て直すと同時に、心のケアをしていかなければなりません。
たとえば、
- まともなコミュニケーションが取れない
- 入学後、まったく学校に行けていない
- 昼夜逆転してしまっている
- 心を閉ざしていて社会復帰が厳しそう
といったお子さんの場合は、フリースクールがおすすめです。
お子さんにとっては、
- 自分の存在を受け止めてもらえる
- 日中の時間が過ごせる
- 学習ができる
- 人と接することができる
といった貴重な場になるのです。
不登校・引きこもりのお子さんが、フリースクールに通うことには、下記のメリットがあります。
- プロのサポート、カウンセリング等で安心した生活、学習が可能
- 同じ境遇の仲間と出会い社会性が身につく、居場所ができる
- 学校に行かなくても勉強に遅れない
多くの不登校・引きこもりの高校生が利用しておりますので、お子さんと話し合った上で今後の選択肢としてぜひ検討してください。
詳しくは以下の記事でも解説しています。
【不登校・引きこもり】高校生向けフリースクールのメリットと選び方
まとめ
最後に今回の内容をまとめます。
- 話を聞いてあげる
- 親自身が考え方を変える
- お子さんの興味、ペース、やりたいことを尊重する
- 第三者に頼る
- 登校、外出などの行動をお子さんに強いる
- 一緒になって悩む、落ち込む
- 自分の考えを押し付けるようなコミュニケーション
- 「一ツ葉高等学校」
- フリースクール
ぜひこの記事を参考に、できることから始めてみてください。