あなたは
「子供が不登校になってしまった」
「どうやって解決すればいいかわからない」
「親としてどう接するべき?」
といった疑問やお悩みをお持ちではないですか?
大切なお子さんが不登校になってしまうと、親としてとても心配になりますよね。
結論から言うと、不登校は様々な原因によって始まることが分かっていますが、実は不登校の根本的な原因とその解決のために、親や周囲の人が出来ることもあります。
この記事では
- 原因別不登校の解決方法
- 不登校の根本的な原因とその解決方法
について解説していきます。
不登校解決のためにはそのきっかけとなった原因を解決することももちろん大切ですが、それ以上に親としての接し方が重要になります。
ぜひ、この記事を最後まで読んで、お子さんの不登校解決のために役立てて頂ければと思います。
- この記事の目次
-
- 1章:不登校の原因は大きく分けると4つ
- 2章:不登校の解決方法①【原因が子供自身にある場合】
- 2-1:放置しない
- 2-2:適切なケアを受ける
- 2-3:支援施設を頼る
- 3章:不登校の解決方法②【原因が学校にある場合】
- 3-1:先生と連携し戻りやすい環境を作る
- 3-2:学校内に信頼できる人をつくる
- 3-3:通信制高校に入学する
- 4章:不登校の解決方法③【原因が家庭にある場合】
- 4-1:家庭環境を整える
- 4-2:子供への接し方を変える
- 4-3:親子で支援施設を頼る
- 5章:不登校の解決方法④【原因が子供の周辺環境にある場合】
- 5-1:地域社会とのつながりをつくる(学外の良い友人を作る)
- 5-2:支援施設を頼る
- 5-3:思い切って環境を変える(転校、留学など)
- 6章:不登校の根本的な原因と解決方法
- 6-1:不登校になりやすい子の3つの特徴
- 6-1-1:感受性が強い
- 6-1-2:プライドが高い
- 6-1-3:気が弱い
- 6-2:不登校の根本的な原因は親子関係にある
- 6-3:不登校を解決する親の接し方とは「過干渉をやめ、過保護に接する」こと
- 6-4:家庭内で問題を抱え込まず第三者に相談する
- まとめ
1章:不登校の原因は大きく分けると4つ
平成30年度の文部科学省の調査結果(※1)によると、不登校の児童数は平成24年度を境に年々増加しており、平成30年度では小学生で44,841人、中学生では119,687人、高校生では52,723人もの不登校児童がいるということが分かりました。
この結果は平成29年度の同じ調査結果よりも小・中学生では約2万人、高校生でも3000人以上不登校の児童が増加しているということを示しています。
※1「平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」より
では、この不登校児童数の増加にはどのような原因があるのでしょうか。
始めにお伝えしたように、子供が不登校になってしまうのは様々な原因があります。
その原因は、大きく分けると以下の4つです。
- 子供自身の要因
- 学校の要因
- 家庭内の要因
- 周辺環境の要因
この記事では、まずこれらの原因別の不登校の解決方法を解説してきます。
また不登校の根本的な解決のために親や周囲が出来ることについてもお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
2章:不登校の解決方法①【原因が子供自身にある場合】
1章で、不登校の原因は大きく分けると、4つあるとお伝えしました。
2章では、その原因の一つである子供自身に原因がある場合について解説していきます。
子供自身に原因がある場合の解決方法は、主に以下の3点に分けられます。
- 放置しない
- 適切なケアを受ける
- 支援施設を頼る
では、一つ一つ解説していきます。
2-1:放置しない
子供自身に不登校の原因がある場合、その原因として考えられるのは
- 無気力、不安感
- 発達障害やうつなどの病気や特性
などが考えられます。
(詳しくはコチラ→不登校の原因は4つ!学年別の原因・対処法と7つの解決策を解説)
これらが原因で、お子さんが不登校になっていると考えられる場合は、まずは放置しないことが大切です。
「いつか学校に行ってくれるだろう」
「今は見守ろう」
という考えだけでは、ただ漫然と不登校期間が長くなり、ますます解決が遠のく可能性が高いです。
これは、他の原因で不登校になってしまった場合も言えることですが、お子さんが不登校になったらなるべく早い段階で解決に向けて動き出すことをお勧めします。
ただし、ただ学校に行きなさいと声をかけるのは、全くの逆効果になることが多いです。
どのようにお子さんに接したらよいかは、6章で解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
2-2:適切なケアを受ける
子供自身の原因で不登校になってしまった場合に、お勧めなのが適切なケアを受けることです。
2-1でお伝えしたような不安や無気力が原因の場合、その裏には思春期特有の悩みやうつ病などの疾患が隠れている場合もあります。
それらを相談できる施設を利用したり、スクールカウンセラーを利用してみるなど、お子さんにあった適切なケアを受けさせてあげるようにしましょう。
では、具体的な相談施設について、次に解説していきます。
2-3:支援施設を頼る
子供自身の原因で不登校になってしまった際には、適切なケアを受けることをお勧めしました。
では、どのような施設でケアが受けられるのでしょうか。
お子さんの心理ケアをしてくれる施設としては、例えば以下のようなものがあります。
- スクールカウンセラー
- フリースクール
- 病院
では、一つ一つ見ていきましょう。
まず、学校のスクールカウンセラーは、最も身近に相談できる存在ではないでしょうか。
スクールカウンセラーには特別な資格は必要ないとされていますが、臨床心理士などの資格を持っていることも多いようです。
お子さんの心が不安定な場合は相談に乗ってくれたり、場合によっては相談室登校なども検討してくれます。
利用の際には、まずは担任の先生に相談してみましょう。
次に、フリースクールです。
フリースクールとは、不登校の子供たちへの支援施設です。
ここは、不登校の子供たちの、学校や家庭以外の第三の居場所として最近注目されるようになってきました。
多くのフリースクールでは、不登校になってしまった子供たちへの心のケアを行っており、その心の傷や不安へのケアをしています。
また、不登校専門の支援施設のため、長年不登校解決に携わってきた専門家がいる場合も多く、解決に向けてのアドバイスももらえる可能性があります。
さらに、お子さんも全くの第三者に話を聞いてもらうことで、心の安定につながる場合があります。
もし、利用を検討する場合はまずは自宅近くのフリースクールについて調べてみることをお勧めします。
最後に、病院です。
お子さんの不登校の原因が、うつ病などの疾患や発達障害などの特性にあると考えられる場合は、適切なケアが受けられる病院に相談することをお勧めします。
適切な治療を受けて病気が回復していけば、不登校解決への第一歩となります。
ただし、病気だけ治しても不登校の根本解決とはならない場合もあります。
そのような際にどうしたら良いのかは、6章で解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
いかがでしょうか。
ここまで不登校の原因が、子供自身にある場合について解説してきました。
繰り返しになりますが、不登校の解決のためには
- 放置しないこと
- なるべく早期に解決に向けて動き出すこと
が大切になります。
ぜひ、この二つを念頭に置いて、お子さんの不登校解決に向けて動き出しましょう。
では、次に不登校の原因が、学校にある場合の解決方法について解説していきます。
3章:不登校の解決方法②【原因が学校にある場合】
2章では、不登校の原因が子供自身にある場合について解説してきました。
次に、この3章では、不登校の原因が学校にある場合の解決方法について解説していきます。
学校に不登校の原因がある場合、主に以下の3つが考えられます。
- いじめ
- いじめ以外の人間関係のトラブル
- 成績不振・受験などへのプレッシャー
(詳しくはコチラ→不登校の原因は4つ!学年別の原因・対処法と7つの解決策を解説)
では、これらが原因で不登校になってしまった場合は、どのように解決していけばいいのでしょうか。
その解決方法としては、以下の2つが挙げられます。
- 先生と連携し戻りやすい環境を作る
- 学校内に信頼できる人を作る
では、一つ一つ解説していきます。
3-1:先生と連携し戻りやすい環境を作る
まず、学校が原因で不登校になってしまった場合に行って欲しいのが、担任の先生と連携することです。
担任の先生は、お子さんの普段の様子などを知っているため、相談しやすい存在かと思います。
担任の先生と連携し、情報共有しておくことで、学校復帰後も継続的な支援をしてくれたり、学校内でのお子さんの様子を伝えてくれる可能性があります。
ただし、お子さん自身が先生に不信感を持っている場合もありますので、先生に相談する場合は、まずはお子さんとしっかり話し合ってからにすることをお勧めします。
3-2:学校内に信頼できる人をつくる
次に、行って欲しいことが、学校内に信頼できる人をつくるということです。
信頼できる人とは、例えば担任の先生や養護教諭、もちろん学校内の友人でも構いません。
子供の普段の様子を知っていて、子供自身も信頼している人がお勧めです。
1人でも学校内に、信頼できる人や頼れる人がいると、子供の学校復帰に良い影響があることが分かっています。
また、復帰後に再度不登校になってしまう可能性も、少なくなるといわれています。
ぜひ、学校復帰の前後に信頼できる人を作っておくことをお勧めします。
3-3:通信制高校に入学する
原因が学校にある場合、通信制高校に入学・転校するというのも一つの選択肢です。
通信制高校に行くことで環境が変わり、お子さんのストレスの原因がなくなって不登校が改善する場合もあるからです。
通信制高校であれば、同じような境遇のお子さんも多く仲間も作りやすいですし、お子さんのペースで通学することや自宅学習も可能です。
不登校をそのまま放置すれば、さらに悪化して引きこもりになり長期化することも多いです。
そのため、無理に普通の学校に通わせようとせず、中学生であれば通信制高校を受験する、高校生であれば転校する、ということも検討してみてください。
詳しくは、5章で解説します。
いかがでしょうか。
この章では、不登校の原因が学校に合った場合について解説してきました。
不登校の原因が学校にある場合は、まずは先生に相談することから始めてみることをお勧めします。
では、次に不登校の原因が、家庭内にある場合について解説していきます。
4章:不登校の解決方法③【原因が家庭にある場合】
次に、この4章では、不登校の原因が家庭にある場合について解説していきます。
実は、不登校の原因を調べた文部科学省の調査結果(※1)によると、小学生では約55%、中学生では約30%、高校生でも約15%が家庭内の問題が原因で不登校になってしまっていることが分かりました。
※1「平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」より
家庭内の問題とは、例えば以下のようなものが考えられます。
- 家庭内不和
- 両親からの愛情不足・過干渉
- 兄弟間格差
- 親子関係の問題
- 家庭環境の急激な変化
(詳しくはコチラ→不登校の原因は4つ!学年別の原因・対処法と7つの解決策を解説)
では、これらの問題が原因で不登校になってしまっている場合は、どのように解決していけばよいのでしょうか。
その解決方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 家庭環境を整える
- 子供への接し方を変える
- 親子で支援施設を頼る
では、一つ一つ解説していきます。
4-1:家庭環境を整える
家庭とは、子供が一日の大半を過ごす大切な場所です。
その家庭内が不安定だと子供の心も不安定になり、結果として不登校という行動に表れてしまう場合があります。
4章の最初にお伝えしたような、家庭内の問題がある場合は、お子さんの不登校よりも先にそれらの家庭内の問題を解決し、家庭環境を整えることが重要です。
家庭内が安定すれば、子供の心も安定し、不登校解決に向けた第一歩となります。
家庭内に問題がある場合は、まずはそちらの解決を優先しましょう。
4-2:子供への接し方を変える
次に、行って欲しいのが、子供への接し方を変えるということです。
お子さんも日々成長していき、親子の距離感や適切な接し方も常に変わっていきます。
その時その時に、最適な接し方は様々ですが、根本的に必要なことは
過干渉をやめ、過保護に接する
ということです。
この接し方は、不登校の根本的な解決のためにも大変重要です。
具体的な接し方について、詳しくは6章で解説していますので、ぜひご覧ください。
4-3:親子で支援施設を頼る
親子の距離間や過干渉が原因で不登校になってしまっている場合は、親子で支援施設を頼ることもお勧めです。
不登校問題で、親子両方のサポートやケアを行っている施設としては、例えば以下のようなものがあります。
- フリースクール
- カウンセリングルーム
では、一つ一つみていきましょう。
まずはフリースクールです。
フリースクールとは、「2-3」でも解説したように不登校の子供たちへの支援施設です。
しかし実は、フリースクールでは不登校の子供たちだけでなく、その保護者に対してもサポートを行っている施設が多くあります。
親子の問題が原因で、不登校になってしまっていると考えられる場合は、フリースクールで親子一緒にカウンセリングを受けたり、サポートを受けることもお勧めです。
また、他の原因でお子さんが不登校になっている場合でも、不登校についての保護者の悩みや不安を聞いてくれる施設も多くありますので、誰かに話を聞いてもらいたくなった時、まずは気軽に電話問い合わせなどしてみることもお勧めです。
次に、カウンセリングルームです。
これは、学校の相談室とは異なり、個人や民間団体が運営している施設のことです。
カウンセリングルームでは、子供の不登校解決のために、まず初めに保護者との面談を行っているところが多くあります。
親子の問題が原因で、不登校になってしまっていると考えられる場合は、このような施設に相談してみても良いかもしれません。
いかがでしょうか。
この章では、不登校の原因が家庭内にある場合について解説してきました。
どのようなことが原因であれ、お子さんの不登校解決のためには親の協力が必要不可欠です。
ぜひ、支援施設なども利用しつつ、お子さんの不登校解決に向けて動き出しましょう。
では、次に不登校の原因が周辺環境にある場合について解説していきます。
5章:不登校の解決方法④【原因が子供の周辺環境にある場合】
この5章では、不登校の原因が子供の周辺環境にある場合について解説していきます。
不登校の原因が子供の周辺環境にある場合とは、例えば以下のような場合です。
- なんとなく学校に馴染めない、魅力を感じない
- 周囲の人がルールを守る意識が低い
(詳しくはコチラ→不登校の原因は4つ!学年別の原因・対処法と7つの解決策を解説)
では、これらの問題が原因となり不登校になってしまっている場合は、どのように解決していけばいいのでしょうか。
解決方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 地域社会とのつながりを作る
- 支援施設を頼る
- 思い切って環境を変える
では、一つ一つ解説していきます。
5-1:地域社会とのつながりをつくる(学外の良い友人を作る)
子供の周辺環境の問題として、何かトラブルがあったわけではないのに、何となく学校に馴染めないとか、学校に魅力を感じないといった場合があります。
このような時には、地域社会とのつながりを持つことをお勧めします。
学校内に馴染めなくても、地域で良い友人が出来ることで居場所が見つかり、学校に友人がいなくても大丈夫と本人が思えるようになれば、学校復帰へのハードルも下がることがあります。
また、地域社会で繋がりを作っていく中で、子供自身が興味を持てることを見つけていくと、その分野について学びたいとか、知りたいといった欲求が出てきて、結果として勉強する意欲が高まり、学校に復帰していく場合もあります。
学校になんとなく馴染めない、魅力を感じないといった場合には、このように地域社会とのつながりを作っていくこともお勧めです。
5-2:支援施設を頼る
次にお勧めなのが、支援施設を頼ることです。
これも「5-1」と同じく、学校外で子供の居場所を作ることに繋がります。
お勧めの支援施設としては、例えば以下のような施設が挙げられます。
- 適応教室
- フリースクール
では、一つ一つ見ていきましょう。
まず、適応教室です。
こちらは、教育委員会が設置している施設で、主に不登校の生徒たちが集まり、少人数で授業を行ってくれる場所です。
同じ不登校を経験した子供たちと、一緒に授業を受けることで友人が出来たり、自分だけではないんだと知ることで、子供の心にも良い影響がある場合があります。
ただし、学校と同じように時間割が決まっていて授業を受ける形式なので、お子さんによっては通うまでにハードルを感じてしまう場合もあります。
利用する場合は、お子さんの様子をよく見てあげるようにしましょう。
次に、フリースクールです。
「2-3」や「4-3」でも解説してきたように、フリースクールは不登校の子供への支援施設です。
こちらも適応教室と同じく、不登校を経験した子供たちが通っているので、同じような境遇の友人が出来る可能性があり、子供の心に良い影響を与える場合があります。
また、フリースクールは毎日の通学制や全寮制、行きたいときだけ利用する都度利用制など、様々な形態の施設があるので、その時のお子さんの精神状態や心理面に合わせて、利用方法も変えていくことができます。
学校や家庭以外の居場所を作ることを考えると、これらの施設の利用はとてもお勧めです。
5-3:思い切って環境を変える(転校、留学など)
最後に、子供の周辺環境が原因で不登校になってしまっている場合の解決方法として、思い切って環境を変えるという方法が挙げられます。
「5-1」や「5-2」の方法を行っても解決に向かわない場合は、環境自体を変えてしまうことも検討しても良いかもしれません。
環境を変える方法とは、例えば留学するとか転校させるなどが考えられます。
具体的には、通信制高校に進学・転校させることも一つの選択肢として考えてみることをおすすめします。
通信制高校であれば、学習・生活の環境を大きく変えることができますし、自宅学習もしくはお子さんのペースに合わせた通学で高校生活を送ることができます。
おすすめの通信制高校は、以下の3つです。
■KTCおおぞら高等学院
- KTCおおぞら高等学院
-
高卒資格がゴールじゃない。なりたい大人になるための学校。
KTCおおぞら高等学院の特徴 - 自分の個性や興味に合わせて 3つの学科から選べる!
- 進学・プログラミング・マンガ・ネイルなど多様なコース!
- 海外体験プログラムも!
KTCおおぞら高等学院は、2002年に設立されて以降、全国にキャンパス(サポート校)を展開してきた大手の通信制高校です。
「とにかく高卒資格は取得させたい」
「好きなことを見つけて不登校を改善させたい」
「将来役立つ専門性を見つけてほしい」
といった場合に向いています。
サポート体制も充実していますので、まずは資料請求してぜひ詳しく調べてみてください。
■一ツ葉高等学院
一ツ葉高等学校は、2008年に設立された通信制高校です。
「海外に行きたい」
「レベルの高い大学に進学したい」
「やりたい夢がある」
といったお子さんに向いています。
資料請求は無料ですので、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか?
■クラーク記念国際高等学校
クラーク記念国際高等学校は、全国で1万人もの生徒がいる最大の高校であり、通学できる拠点も全国にあります。
お子さんに無理のない範囲で通学させ、マイペースに学習しながら高校生活を送りたいという場合に向いています。
詳しくは、公式HPからご確認ください。
お子さんによっては、環境を変えることで不登校が一気に解決に向かう場合もあります。
ただし一方で、お子さん自身の心の傷が癒えない内は、環境だけ変えても再び不登校になってしまう可能性も大いにあります。
この環境を変えるという手段を選ぶ場合は、必ずお子さん自身ともしっかりと話し合い、親子で納得した上で実行するようにしましょう。
いかがでしょうか。
ここまで、不登校の原因が、子供の周辺環境にある場合について解説してきました。
周辺環境が不登校の原因となる場合は、今いる環境以外の場所で子供に居場所を作ってあげることが重要になります。
ぜひ、この章を参考に、お子さんに新たな居場所を作ってあげるようにしましょう。
ここまで、不登校の原因が
- 子供自身にある場合
- 学校にある場合
- 家庭にある場合
- 周辺環境にある場合
についての解決方法を解説してきました。
ただし、これらの原因は不登校のきっかけではありますが、実は根本的な原因とは言えません。
では、不登校の根本的な原因とその解決方法とは何なのでしょうか。
次章では、ここまで解説してきた方法を使っても不登校が解決しない場合の解決方法として、不登校の根本的な原因と、その解決のためにすべき行動について解説していきます。
ぜひ、ここまでの記事と併せてご覧いただき、お子さんの不登校解決に向けて行動を起こしましょう。
6章:不登校の根本的な原因と解決方法
ここまで、不登校の原因別の解決方法について解説してきました。
しかし、実はこれまでに挙げた不登校の原因とは、あくまで不登校になってしまったきっかけであり、根本的な原因ではありません。
なぜなら、同じような環境や不登校になるきっかけがあったとしても、子供によって不登校になる子とならない子がいるからです。
では、その両者の違いとはいったい何なのでしょうか。
この章では、
- 不登校になりやすい子の3つの特徴
- 不登校の根本的な原因
- 不登校を解決するための親の接し方
- 家庭内で問題を抱え込まないための方法
について解説していきます。
ぜひ、この章を参考に、お子さんの不登校の根本的な解決を目指していきましょう。
6-1:不登校になりやすい子の3つの特徴
6章の始めに、同じような環境でも、不登校になる子とならない子がいるとお伝えしました。
では、不登校になりやすい子の特徴とは、どのようなものでしょうか。
実は、不登校になりやすい子には、以下の3つの特徴があることが分かっています。
- 感受性が強い
- プライドが高い
- 気が弱い
では、一つ一つ解説していきます。
6-1-1:感受性が強い
まず、不登校になりやすい子の特徴として挙げられるのが、感受性が強いということです。
感受性が強い子は、そうでない子に比べて繊細で、他人の視線を気にする傾向にあります。
そのような子は、他人と自分との些細な違いや、友人との少しのトラブルでも傷つきやすく、自分の殻に閉じこもってしまう場合があります。
その結果、他の子であれば気にならないほどの小さなきっかけでも、不登校になってしまう可能性が高くなります。
6-1-2:プライドが高い
次に、不登校になりやすい子の特徴として挙げられるのが、プライドが高いということです。
プライドが高い子は、学校で成績によって比較されたり、テストの点で競争させられることに敏感です。
自分の納得できる結果が出ているうちは問題ないことが多いですが、一度でも失敗や挫折を味わうとそのまま心が折れてしまう場合があります。
優等生と思われていた子が、突然不登校になってしまうケースでは、このプライドの高さが原因となっていることも多くあります。
6-1-3:気が弱い
最後に、不登校になりやすい子の特徴として挙げられるのが、気が弱いということです。
気が弱い子は、友人との間でも気を遣ってしまい、本当は自分の意見が違ったとしても友人に共感してしまったり賛同してしまうことがあります。
また、気が弱い子は友人に対してだけでなく、親にも気を遣ってしまう子が多いので、学校で不安に思うことなども親に伝えることが負担になってしまうと考えて、自分だけでため込んでしまう場合があります。
そのようなストレスが積み重なり、ある日突然不登校になってしまうのが、気が弱い子の特徴です。
いかがでしょうか。
ここまで、
- 感受性が強い
- プライドが高い
- 気が弱い
という3つの特徴がある子は、不登校になる可能性が高いということを解説してきました。
では、不登校の根本的な原因はこれらの特徴によるものでしょうか。
実は、それは違います。
子供が不登校になってしまうきっかけはここまで解説してきたように様々ですが、実は不登校の根本的な原因は親子関係にあると考えられます。
それはどういうことでしょうか。
次に、不登校の根本的な原因について解説していきます。
6-2:不登校の根本的な原因は親子関係にある
不登校の根本的な原因が、親子関係にあるという話をする前に、まずは少し考えて頂きたいことがあります。
それは、
「なぜお子さんが不登校になってしまったのか」
ということです。
繰り返しになりますが、ここまで解説してきた不登校の原因とは、実は不登校になってしまったきっかけであり、根本的な原因とは言えません。
「6-1」で解説したような、「感受性が強く」「プライドが高くて」「気が弱い」という特徴の子供が、あるきっかけで不登校になってしまった。
では、それは、絶対に防げなかった事態なのでしょうか。
実は、そうではありません。
お子さんが不登校になりそうな時に、その抱えたストレスを家庭内でおろすことが出来れば、さらに言うのであれば、親御さんに泣きついて不登校になる前に、なんらかの対策をしてもらえれば、お子さんは不登校にならなかったかもしれません。
これが、不登校の根本的な原因が親子関係にある、という理由です。
お子さんが抱えたストレスを、家庭という安心できる居場所でおろすことが出来ていれば、お子さんは不登校にならなかった可能性が高いのです。
しかし、これは逆に言うと、今現在不登校のお子さんが家庭にいる場合、お子さんがそのストレスを家庭内でおろすことが出来れば、不登校解決への道が開かれるということでもあります。
そうはいっても、今までも愛情たっぷりに育ててきた、という親御さんも多くいることと思います。
もちろん、それは本当の事だと思います。
何より、お子さんに愛情のない親が、この記事をここまで読んでいるはずがありません。
しかし、同じように愛情をもって育ててきたとしても、実は接し方ひとつでお子さんにとって家庭が安らげる場所か、そうでないかが変わってしまうのです。
では、どうしたらお子さんが家庭で安らげるようになるのでしょうか。
そのための接し方について次に解説していきます。
6-3:不登校を解決する親の接し方とは「過干渉をやめ、過保護に接する」こと
「6-2」では不登校の根本的な原因は、親子関係にあるとお伝えしました。
では、不登校解決のための、親から子への接し方とはどのようなものでしょうか。
それは、一言で言うと
過干渉をやめ、過保護に接する
ということです。
ここでいう過干渉とは、子供が望んでいないことを親が良かれと思ってさせることです。
そして、過保護とは、子供の望むことを望んだようにしてあげることです。
この両者は似ているようで全く違います。
では、具体的にはどのような接し方をすればよいのでしょうか。
一例として、朝起きられなくて、不登校になってしまっている子供の場合を考えてみましょう。
そろそろ起きないと、学校に遅刻してしまう時間になりました。
その時に親としてどのような声掛けをするでしょうか。
- 早く起きなさい!学校に遅刻するわよ
- 今○○時よ
この1は、実は過干渉な声かけです。
子供が学校へ行きたくないのに、起きるように強制する声掛けは、子供の望むことではありません。
そして2は、過保護な声かけの例です。
子供に時間だけ伝え、あとは子供自身の意思に任せます。
2の声かけでは、ずっと子供が起きずに不登校期間が長引いてしまうのでは、と思われる親御さんもいるかもしれません。
しかし、不登校になっているお子さんの心は、不安定で見た目では分からなくても、親からの愛情を心底求めています。
まずは、親は一番の自分の味方であり、理解者であることを示してあげることが必要です。
そうして親からの愛情を土台にして、やっと不登校という問題に子供自身が向き合えるようになるのです。
なので、このケースでは2の声かけが、不登校解決への最も近い道となります。
そして、この声かけを続け、お子さんが少しずつ反応するようになってきたら
「今日の朝ごはんはあなたの好きなオムレツよ」
など、過保護な声かけを続けていきます。
このような声かけを続けることで、お子さんも親は自分のことを理解しようとしてくれていると感じるようになります。
このように、過干渉をやめ過保護に接することで
「あなたは大切な家族の一員であり」
「かけがえのない存在である」
ということを、子どもに伝えることができます。
そして、それが伝わることで、お子さんは家庭内で安心できる居場所が見つかり、ここでやっと抱えていたストレスを降ろすことができます。
このように、ストレスから開放されることで、徐々に前向きになり、学校へ行こうかなという気持ちも少しずつでてきます。
このケースは一例ですが、どんな場合であれ、お子さんの不登校の根本的な解決のためには、親が過干渉な接し方をやめて、過保護な接し方をすることが重要です。
6-4:家庭内で問題を抱え込まず第三者に相談する
6-3で、お子さん不登校解決のためには、親が過干渉をやめ、過保護に接することが重要とお伝えしました。
ただし、親であっても一人の人間です。
時には、過干渉な接し方をしてしまったり、過保護な接し方を続けるのが難しい場合もあると思います。
そのような時に重要なのが、お子さんの不登校の問題を家庭内だけで抱え込まないことです。
お子さんの不登校解決のためには、親の協力が必要不可欠ですが、親だけで抱え込んでしまうと共倒れになってしまう場合があります。
そうならないためにも、お子さんが不登校になってしまった場合は、早めに支援施設に頼ることも検討して頂ければと思います。
お子さんの不登校については、以下のような施設でも相談することが出来ます。
- 学校関係機関
- 行政機関
- 病院
- 民間団体(フリースクールなど)
【詳しくはコチラ→不登校の相談先5つ!相談するメリットと施設の選び方を徹底解説】
ぜひ、問題を家庭内だけで抱え込まず、相談できる施設も頼るようにしましょう。
いかがでしょうか。
この章では、不登校の根本的な原因とその解決のための、親としての接し方について解説してきました。
繰り返しになりますが、お子さんの不登校解決のためには、親御さんの協力が必要不可欠です。
しかし、家庭内だけで問題を抱え込むと共倒れになってしまう可能性もあるので、第三者である支援施設も適切に利用し、お子さんの不登校の根本的な解決を目指していきましょう。
まとめ
【おすすめの通信制高校】