あなたは、
「小学校の子どもでもフリースクールに通わせられるのかな?」
「小学生向きのフリースクールってあるのかな?」
「小学生がフリースクールに通うメリット、デメリットが知りたい」
などの悩み、疑問をお持ちではありませんか?
お子さんが小学校に行きたがらない、不登校になった、学校に合わない、といったことがあると今後のことが心配になりますよね。
勉強法についていけるのか、今後進学したり社会に出て普通に生活していけるのか、いろいろな不安が出てくると思います。
結論から言えば、そのようなお子さんには、小学生でも通えるフリースクールをお勧めします。
なぜなら、フリースクールであれば、お子さんに合わせた環境で、勉強や同年代の子供たちとの関係づくりを行うことができるからです。
とはいえ、フリースクールにも様々なタイプがありますし、どのようなお子さんにもフリースクールが向いていると言うわけでもありません。
そこでこの記事では、まずは小学校に行けない子どもが通えるフリースクールについて基本的なことを1章で詳しく説明し、それからフリースクールのメリット・デメリットについて2章と3章で説明します。
そして最後に、実際にお子さんに合ったフリースクールを選ぶための選び方について詳しく解説します。
ぜひ読みたいところから読んで、これからの行動に役立ててください。
- この記事の目次
-
- 1章:小学校に行けない子ども向けのフリースクールとは
- 1-1:フリースクールとは
- 1-2:小学生が通えるフリースクールもある
- 1-3:小学生向けフリースクールのタイプ
- 2章:小学校に通えない子どもにフリースクールがおすすめの理由・メリット
- 2-1:プロのサポート、カウンセリング等で安心した生活、学習が可能
- 2-2:同じ境遇の仲間と出会い社会性が身につく、居場所ができる
- 2-3:学校に行かなくても勉強に遅れない
- 3章:小学生がフリースクールに通うデメリット
- 3-1:経済的な負担がある
- 3-2:出席扱いにならないこともある
- 3-3:受験する場合は学習が不十分になることも
- 4章:子どもに合うフリースクールの選び方
- 4-1:HPや資料請求で比較する
- 4-1-1:運営者の不登校対応の実績
- 4-1-2:施設でのイベントや過ごし方
- 4-1-3:資格取得やスキルの習得が可能か
- 4-1-4:出席扱いされるか
- 4-2:施設スタッフとの面談で比較する
- 4-2-1:親への面談や説明に過不足がないか
- 4-2-2:子供への接し方は問題ないか
- 4-3:お子さん自身に合っているかで比較する
- 4-3-1:子供が自分らしく過ごせるか
- 4-3-2:前向きに入学できるか
- まとめ
1章:小学校に行けない子ども向けのフリースクールとは
それではこれから、
- フリースクールとは
- 小学生向けのフリースクールについて
- 小学生向けのフリースクールのタイプ
について順番に説明していきます。
小学校に行けない子供が、フリースクールに通う具体的なメリット、デメリットから知りたい場合は、2章からお読みください。
1-1:フリースクールとは
「そもそもフリースクールって何?」
と思われているかもしれません。
フリースクールとは、一言でいうと不登校の子供たちへの支援施設です。
不登校の児童数は最近増えており、文部科学省の調査結果(平成30年度)(※1)によれば、小学生では全体の0.7%に当たる44,841人が不登校児童であるとされています。
簡単に言えば、小学生の1000人に7人が不登校なのです(さらに、中学生ではこれが全体の3.7%に増加します)。
また、小学生、中学生では、平成29年度の調査結果よりも約1万人以上増加しています。
※1「平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」より引用
このような調査結果を受け、文部科学省でもフリースクール等に関する検討会議(※2)で
「学校以外において様々な活動を行うことができる場所や機会を確保するなど、学校以外の場での学習等に対する支援を行い、その社会的自立や社会参加を目指すことが必要である」
との見解を発表しています。
※2「H29年度不登校児童生徒による学校以外の場での学習等に対する支援の充実(フリースクール等に関する検討会議)」より引用
つまり、文部科学省も不登校の改善のために、学校以外の場で支援が行われるべきという見解を示しているのです。
この学校以外の場として、フリースクールが徐々に注目されるようになり、現在その数は全国に474施設、中には学校と連携したり、公民が連携し不登校児童の支援を行っている施設もあります。
フリースクールでの過ごし方は、施設によりさまざまですが、そこで
- 自分の存在を受け止めてもらえる
- 日中の時間が過ごせる
- 学習ができる
- 人と接することができる
など、不登校の子供にとっての貴重な居場所となります。
フリースクールでは、子どもをゆっくり休ませつつも、勉強や社会経験のための様々な取り組みが行われているのです。
1-2:小学生が通えるフリースクールもある
フリースクールについて少し知っている方は、「フリースクールって中高生くらいの子が行くところでは?」とも思われているかもしれません。
しかし、実は一部のフリースクールは、小学校に通えない子どもも受け入れていますし、実際に多くの子どもがフリースクールに通っています。
文部科学省の調査(※3)によると、フリースクールに通っている子どもの年齢は様々で、下は小学生から上は高校や大学に所属していない19歳以上まで、幅広い年齢層が利用しているのですが、そのうち約26%が小学生なのです。
※3「H27年度:小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」より引用
「フリースクールに通うと何をしてくれるの?小学校には行かなくて良いの?」という疑問もあると思います。
詳しくは2章以降でも説明しますが、簡単に言えば、フリースクールでは以下のようなことを行うことができます。
- 勉強
- 悩みの相談、カウンセリング、医療機関と連携したケア
- ゲームや通う他の子どもとの遊び
- ミーティング
- イベント(季節ごとのものなど)
- 共同生活(全寮制の場合)
※ただし、フリースクールによって過ごし方は異なりますので、参考程度にお考えください。
フリースクールのタイプにもよりますが、このように勉強だけでなくその後の進学や社会への進出を見据えて、様々な活動が行われる所が多いです。
さらに、地域の学校と連携しているフリースクールの場合は、フリースクールに通うことが出席扱いになることもあります。
文部科学省の調査によると(※1)小中学生の不登校児童のうち、フリースクールに通って在籍校の出席扱いを受けた人数は、2,178人でした。
これは、フリースクールに通っている児童のうち47.0%に当たる数字です。
※1「平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」より引用
高校生だと少なくなるのですが、小学生なら出席扱いを受けられる可能性が高いのです。
詳しくは、実際にフリースクールを選ぶ段階で、施設に問い合わせてみることをおすすめします。
1-3:小学生向けフリースクールのタイプ
「小学生が通えるフリースクールにはどんなものがあるんだろう?」
と疑問の方もいると思います。
結論から言えば、小学生に特化したフリースクールと言うのは少なく、中学生や高校生も一緒に過ごすフリースクールが多いです。
したがって、通うとすれば中学生や高校生も通っているような一般的なフリースクールの中から、お子さんにあったところを探すことになります。
一般的なフリースクールには、以下のようなタイプがあります。
- 学習支援タイプ
学校の勉強に置いていかれないように勉強を進める、基礎学力を向上させる
- 資格取得タイプ
英検、漢検やコンピュータに関する資格、音楽、アニメなどを専攻するコースなど、関心に合わせて資格取得を目指す(※主に中高生以上)
- 相談・居場所タイプ
心理カウンセラーなどの専門スタッフがお子さんに相談やカウンセリングを行い、心理的なサポートをする(ほとんどのフリースクールはこの支援を行っています)
- 全寮制・共同生活タイプ
数ヶ月単位で寮生活をしながら、学習やイベントを体験することで社会復帰を目指す施設(※主に中高生以上)
- 医療機関連携タイプ
発達障害やうつ病などの特性や疾患を持っているお子さんに対し、医療機関と連携してサポートする
このように、フリースクールには、様々なお子さんに合わせて支援が行われているのです。
そのため、お子さんをフリースクールに通わせたいと検討している場合は、お子さんにどのような支援が必要なのか、そして自宅の近くにはどのようなフリースクールがあり、どのような支援が行われているのかということを、よく調べて選ぶことが大事なのです。
ここまで、フリースクールについて基本的なことを説明しましたが、まだ小学校に通えないお子さんを、フリースクールに通わせるメリットが具体的にイメージできていないかもしれません。
そこでこれから、フリースクールがおすすめの理由やメリットについて、詳しく説明していきます。
2章:小学校に通えない子どもにフリースクールがおすすめの理由・メリット
小学校に通えないお子さんに、フリースクールがおすすめな理由メリットは、以下の通りです。
- プロのサポート、カウンセリング等で安心した生活、学習が可能
- 同じ境遇の仲間と出会い社会性が身につく、居場所ができる
- 学校に行かなくても勉強に遅れない
順番に説明します。
2-1:プロのサポート、カウンセリング等で安心した生活、学習が可能
小学校に通えないお子さんは、人間関係(友人や先生)の問題や、勉強への不安、集団生活の難しさやストレス、ご家庭で抱えている問題、もともと持っている性格(繊細、おとなしい、言いたい事が言えないなど)、といった様々な心理的な課題を抱えていることが多いです。
ただ単に、学校の友人や先生との関係が合わないだけであれば、環境が変われば学校に通えるようになることもあります。
しかし多くの場合、心理的な問題を抱えていてケアを必要としている場合が多いです。
そのようなお子さんの場合、十分なケアを行わず自然に任せていれば、どんどん問題が悪化し引きこもりや非行に走っていくことも多いのです。
そのため、小学生である早いうちにカウンセラーなどのプロのサポートやカウンセリングを受けられる環境で、安心した生活や学習をすることが大事なのです。
フリースクールは、多くの場合カウンセラーと連携していたり、心理面の専門的な知識や経験を持ったスタッフが常駐しています。
そのため、学校やご自宅で安心して過ごせないと言うお子さんも、フリースクールであれば安心して過ごし、心理面の課題を改善していける可能性があります。
学校や自宅では行えない、心理面のサポートが受けられると言う点で、フリースクールに通うことには大きなメリットがあるのです。
2-2:同じ境遇の仲間と出会い社会性が身につく、居場所ができる
小学校は勉強するための場でもありますが、同年代の子供たちと関わり、社会性を身に付ける場としても非常に大事です。
しかし、小学校に通えなくなったらお子さんは、たとえ勉強についていけても、同年代の子供たちと関わる機会をなくしてしまい、その後の進学や社会復帰の障害となる場合があります。
フリースクールであれば、同じ境遇の子供たちが通っていますので、小学校よりも安心して仲間を作り社会性を身に付けていくことができます。
小学校に通えなくなったお子さんに、子供たちとの交流やコミュニケーションの機会を作ると言う点で、フリースクールには大きなメリットがあるのです。
2-3:学校に行かなくても勉強に遅れない
お子さんが小学校に通えなくなったら、これから勉強についていけるかどうか不安になると思います。
実際、小学校の勉強はその後の中学校、高校の勉強の基礎になりますので、遅れたまま過ごしてしまえばその後の勉強にもついていけず、進学などその後の進路を考える上でも障害になってしまいます。
そのため、小学校に通えなくても、しっかりと勉強に遅れずについていけるようにする事は、お子さんの将来の選択肢をより広く作っておくためにも非常に大事なことです。
しかし、ご自宅だけでしっかりと勉強を続けさせるのは、なかなか難しいことだと思います。
フリースクールであれば、スタッフがついてしっかりと勉強をサポートする支援を行っているところも多いです。
そのため、小学校に通わなくても、勉強に遅れずについていき、その後の進学することも可能になるのです。
このように、フリースクールは小学校に通えないお子さんにとって、安心して過ごせる居場所として、同年代の子供たちと関わる場として、そして勉強する場としても大きなメリットがあるのです。
ただし、フリースクールにはデメリットと捉えられる面もあります。
そこでこれから、小学生がフリースクールに通う場合のデメリットについて説明します。
3章:小学生がフリースクールに通うデメリット
小学生がフリースクールに通う上で、デメリットと捉えられることがあるのは、以下のものです。
- 経済的な負担がある
- 出席扱いにならないこともある
- 受験する場合は学習が不十分になることも
順番に説明します。
3-1:経済的な負担がある
小学生のお子さんをフリースクールに通わせる場合、まずデメリットと考えられるのが経済的な負担が増えることです。
フリースクールの費用は主に入会金、授業料、その他費用の3種類に分けられます。
まずは、入会金と月額の会費・授業料については下記の表の通りであり、入会金がある施設での平均額は約5万3千円、月額の会費・授業料がある施設での平均額は約3万3千円でした。(※3)
※3 施設によっては入会金・授業料以外にも費用が必要になる場合もあります。
このように費用が必要になるため、これをお子さんのためにこの程度の負担は安いものと考えるか、毎月これほどのお金を出すのは厳しいと考えるかは、家庭によって異なると思います。
しかし、通うといっても何ヶ月もしくは何年通うことになるかは、お子さんの状況によっても異なりますので、最初は少し期間を限定して家計的に可能な範囲で通わせてみるのもおすすめです。
また、最近では公民が連携してフリースクールを運営することで、原則として会費が無料で使用できる施設もあるようですので、地域のフリースクールを調べてみてください。
3-2:出席扱いにならないこともある
前述のように、フリースクールの中には地域の学校と連携して、フリースクールに通うことが出席扱いにできる場合も多いです。
しかし、これは必ず出席扱いになると言うわけではなく、フリースクールが連携しているかどうかによって変わってきます。
場合によっては、フリースクールに通っても出席扱いにならないこともありますので、フリースクールを選ぶ前に十分に調べておくことが大事です。
もちろん、小学校は義務教育ですので出席日数が足りなかったところで、留年したり進学できなかったりする事はありません。
しかし、もし私立中学を受験する場合などは、出席日数が問われることもありますので、注意が必要です。
公立中学校に進学する場合は、特に心配する必要はありません。
3-3:受験する場合は学習が不十分になることも
「地元の中学校では学力的に不安があるため、私立の中学校に通わせたい」
もしくは、お子さんが小学校で人間関係に問題を抱えているため、
「同じ人間関係が続いてしまう地元の中学校よりも、私立の中学校にいかせたい」
とお考えの場合もあると思います。
しかし、お子さんが中学校を受験する場合は、前述の出席日数だけでなく、学力が十分に達しているかという点も重要です。
当然ながら、中学受験する場合は、その中学校の受験に合格できる学力が必要だからです。
しかし、多くのフリースクールではあくまで基礎学力の維持、向上を目的に学習支援されている場合が多く、受験対策までは行われません。
そのため、小学校に通っていないお子さんを中学受験させたい場合は、ご家庭や塾、家庭教師などその他の手段も併用して、受験対策する必要があるかもしれません。
とは言え、中学受験する場合も、塾や家庭教師で学力だけをカバーすれば良いとは言えません。
小学校に通えていない場合は、心の問題を抱えている可能性がありますので、何らかの方法で心のケアを行うべきだからです。
そのため、学力だけにこだわらず心のケアのためにも、フリースクールを1つの手段としてお考えください。
フリースクールのメリット、デメリットについて理解できたでしょうか。
「具体的には、どうやって子どもに合うフリースクールを探せば良いんだろう」
と疑問かもしれませんので、これから詳しく説明します。
4章:子どもに合うフリースクールの選び方
フリースクールを選ぶ上では、お子さんが安心して通い続けられる施設を探すことが大事です。
どんなに良さそうな施設でも、お子さんに合わない所であれば、かえってストレスを増やしてしまうだけになってしまうからです。
そこでこれから、以下の探す段階別に具体的な選ぶポイントを紹介します。
- HPや資料請求で比較する
- 施設スタッフとの面談で比較する
- お子さん自身に合っているかで比較する
それでは、具体的に見ていきましょう。
4-1:HPや資料請求で比較する
まず、フリースクールは通えそうな範囲をすべてインターネット上で調べ、HPを見たり資料請求したりして、以下の基準でチェックしましょう。
4-1-1:運営者の不登校対応の実績
フリースクールのメリットは、不登校対応の専門家からお子さん一人一人に合わせた、きめ細かい支援が受けられるという点です。
そこで、まずはHPや資料請求などで、その施設の運営者やスタッフの子どもの受け入れ実績や、改善の実績を確認してみましょう。
歴史の長い施設であるほど、今まで対応した不登校の児童数や、その実績について詳しく記載されている場合が多いです。
そこで運営者の実績を確認することができれば、施設選びの一つの目安になります。
4-1-2:施設でのイベントや過ごし方
次に、HPや資料請求で確認していただきたいのが、施設でのイベントや過ごし方です。
- 一年中変わらないスケジュールなのか
- 毎月のようにイベントがある施設なのか
- フリースクールでの日常的な過ごし方はどのようなものか、普段は何をするのか
フリースクールによって、毎日の過ごし方やイベントは大きく異なりますので、お子さんの性格に合わせて施設選びをする際の参考になります。
4-1-3:資格取得やスキルの習得が可能か
HPや資料請求では、お子さんが取りたい資格やスキルの習得が可能なのかどうか、確認することも大事です。
例えば
- 英検、パソコンの勉強などの希望にあったコースがあるか
- 専門スタッフがいるか
などを、お子さんの希望に合わせて確認することが大事です。
小学生であれば、それほど本人が希望する資格やスキルはないかもしれませんが、一度お子さんにも聞いてみることをおすすめします。
4-1-4:出席扱いされるか
前述のように、地域の学校と連携しているフリースクールは、フリースクールへ通うことが出席扱いになることがあります。
そのため、出席扱いにしてもらえるのかどうかもしっかり確認しておきたいです。
こちらも、HPや施設資料に記載があるかもしれないので、しっかりと確認しておきましょう。
4-2:施設スタッフとの面談で比較する
HPや資料請求で候補の施設を絞り込んだら、次に施設スタッフと面談して比較することが大事です。
実際にスタッフと話してはじめて分かる情報や、スタッフの印象を感じることができるからです。
これから、具体的な基準を解説します。
4-2-1:親への面談や説明に過不足がないか
施設スタッフとの面談の際は、保護者への説明に過不足がないか確認しましょう。
例えば、
- 施設の利用にかかる費用
- スタッフの資格や実績
- 小学生の他の子どもの数やどのような子どもがいるのか
- 普段はどのようなサポートをしているのか
といった、親として気になることを、しっかりと説明してくれるかどうかは確認しておきましょう。
また、説明に不足があっても、あなたが気になることを質問したときに、丁寧に答えてくれるのであれば問題ありません。
ただし、施設での子供たちの過ごし方や費用に関する質問に対し、あいまいな答えを返されるようであれば施設選びを考え直してもよいかもしれません。
4-2-2:子供への接し方は問題ないか
面談の際に、お子さんも同席する場合は、こちらも必ずチェックしておきましょう。
フリースクールで実際に日常を過ごすのは、お子さん自身です。
そこで施設のスタッフが、お子さんに対しどのように接しているのかは、確認しておきたいポイントです。
お子さんの気持ちを汲み取って、接してくれるようなスタッフなら、親御さんとしても安心してお子さんを預けることができるのではないでしょうか。
また、お子さん自身にとっても、この面談でフリースクールのスタッフと一度会っていると、実際に通う際も知っているスタッフが居る、ということで安心材料にもなります。
4-3:お子さん自身に合っているかで比較する
小学生のフリースクール選びで最も重要なのが、お子さん自身が前向きにフリースクールに行きたいと思えるか、という点です。
小学校に通えないお子さんの場合、お子さんの不登校を改善すること、社会性を取り戻すことが大事ですが、そのためにはお子さん自身が楽しく過ごせること、前向きに毎日の生活を送れることなどがとても大事だからです。
お子さん自身に合っているかを、チェックする基準を紹介します。
4-3-1:子供が自分らしく過ごせるか
資料請求や実際にスタッフと会ったり、施設を見学したりして得た情報をもとに、お子さんが本当に自分らしく過ごしていけるか、あらためて考えてあげましょう。
「自分らしく」とは、現在の問題を抱えた状態だけではなく、「元気な時のお子さんの様子や性格」も考えてあげることが重要です。
今、お子さんは、不登校という劣等感や心の傷を抱えた状態です。
しかし、フリースクールで過ごし心の傷が癒えた時には、徐々にいつもの元気なお子さんに戻っていくはずです。
そうなった時に、お子さんがやりたいことが出来るのか、自分らしく過ごしていけるのか、選んだ施設にはその環境があるのか、よく吟味するようにしましょう。
4-3-2:前向きに入学できるか
不登校のお子さんを預けるためには、お子さん自身が前向きに入校、入寮を考えているかどうかがとても大事です。
全寮制のフリースクールでは、お子さん自身が入寮を拒否している場合は、入寮できないとしているところも多いです。
そのため、お子さんが前向きに入校、入寮できるかどうか、親子でしっかり話し合い、親がフリースクールに行くことを強いないことがとても大事です。
ただし、親子関係が崩れてしまっている場合は、その話し合い自体が難しい場合もあります。
そんな時には、フリースクールのスタッフが、親子の間に入り話し合いのサポートをしてくれる場合もあります。
気になる施設がある場合は、一度相談してみることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
最後に今回の内容をまとめます。
■小学生にフリースクールがおすすめの理由、メリット
- プロのサポート、カウンセリング等で安心した生活、学習が可能
- 同じ境遇の仲間と出会い社会性が身につく、居場所ができる
- 学校に行かなくても勉強に遅れない
■小学生がフリースクールに通うデメリット
- 経済的な負担がある
- 出席扱いにならないこともある
- 受験する場合は学習が不十分になることも
■子どもに合うフリースクールの選び方
【HPや資料請求で比較する】
- 運営者の不登校対応の実績
- 施設でのイベントや過ごし方
- 資格取得やスキルの習得が可能か
- 出席扱いされるか
【施設スタッフとの面談で比較する】
- 親への面談や説明に過不足がないか
- 子供への接し方は問題ないか
【お子さん自身に合っているかで比較する】
- 子供が自分らしく過ごせるか
- 前向きに入学できるか
この記事の内容を参考に、ぜひできる行動から始めてみてください。