あなたは、
「
「
「
などの悩み、疑問をお持ちではありませんか?
お子さんの安全を、何より早く確保することが大事だからです。
また、今できることをやるだけでなく、今後、再び家出のような問題行動を起こさせないために、関わり方や家庭環境について改善していくことも重要です。
そこでこの記事では、まずはお子さんが家出した場合にすぐにやるべきことについて解説し、それからお子さんの家出の原因について具体的に紹介します。
そして、お子さんが問題行動を起こさないようにするための、
知りたいところから読んで、すぐにできることから始めてください。
- この記事の目次
-
- 1章:子どもが家出した場合にすぐにやるべき対処法
- 1-1:親がすぐにできる方法で探す
- 1-1-1:学校、友人、塾・習い事などへの連絡
- 1-1-2:子どもの持ち物から手掛かりを探す
- 1-1-3:子どもの行動範囲を探す
- 1-1-4:学校、部活、PTAの連絡網で拡散してもらう
- 1-2:連絡が取れない場合はすぐに警察に相談する
- 1-3:各種データを確認して情報を集める
- 1-3-1:銀行口座、クレジットカードの利用履歴
- 1-3-2:携帯電話のGPS機能
- 1-3-3:子どものスマホやPC内にあるデータ
- 2章:子どもが家出する3つの原因
- 2-1:家庭にある原因
- 2-1-1:育児放棄、放任
- 2-1-2:過干渉、溺愛
- 2-1-3:しつけがゆるい
- 2-1-4:しつけが厳しすぎる
- 2-1-5:親が問題を抱えている
- 2-2:学校・地域にある原因
- 2-2-1:勉強についていけない
- 2-2-2:校風や教師と合わない
- 2-2-3:友人とのトラブル、いじめ
- 2-2-4:不良グループとの関係
- 2-3:お子さん自身が持つ原因
- 2-3-1:繊細、真面目、おとなしい性格
- 2-3-2:攻撃的、反抗的、周りに合わせられない性格
- 3章:子どもに家出させないためのこれからできる対処法
- 3-1:親子関係を改善する
- 3-2:親が抱える問題に対処する
- 3-3:教師やスクールカウンセラーを活用する
- 3-4:スマホ、インターネットの利用制限
- 3-5:医療機関への相談
- 3-6:問題行動を解決できる専門家への相談
- まとめ
1章:子どもが家出した場合にすぐにやるべき対処法
お子さんが家出した場合にやるべきことは、以下の通りです。
- 親がすぐにできる方法で探す
- 連絡が取れない場合は、すぐに警察に相談する
- 学校、部活、PTAの連絡網で拡散してもらう
- 各種データを確認して情報を集める
順番に解説します。
お子さんの家出の原因から知りたい場合は、2章からお読みください。
1-1:親がすぐにできる方法で探す
まず、警察に連絡することが重要ですが、親が自分でできることもあります。
下記のことを行って、お子さんの行先や手掛かりになることを探してみてください。
- 学校、友人、塾・習い事などへの連絡
- 携帯電話のGPS機能を使う
- 子どもの持ち物から手掛かりを探す
- 子どもの行動範囲を探す
順番に説明します。
1-1-1:学校、友人、塾・習い事などへの連絡
まずは、
お子さんは、何らかの事情があって学校や習い事先に行っていたり、友人の家で遊んでいるだけかもしれません。
また、それらの行先に行っていなくても、何らかの事情を知っている可能性があります。
何の手掛かりもなく探すより、日常的に行っている場所に連絡を取る方が、手掛かりを得られる可能性がずっと高いです。
これらの身近な人たちに「お子さんがいない」ということが知られることによって、協力して探してくれることも期待できます。
親が知らないお子さんの行動について、知っている可能性も高いです。
したがって、まずはすぐに、思い当たる行先に連絡してみましょう。
1-1-2:子どもの持ち物から手掛かりを探す
たとえば、
財布の中 :ポイントカード、レシートなどからお子さんが利用している店が分かる。所持金が手掛かりに。机まわり :書き置き、メモ、人との約束を書いた手帳など。また、日記から人間関係、最近の出来事が分かる。バッグの中 :持ち物に変化があるか、普段持ち歩かないものが入っていないか。洋服 :どんな服を着ていたか。
といったものが手掛かりになります。
特に、それまでのお子さんが使わなかったような店、行かないような場所、関わらないような人と繋がるような手掛かりがあれば、居場所のヒントになり得ます。
1-1-3:子どもの行動範囲を探す
たとえば、
- 学校の周り
- 友人の自宅
- 公園
- よく行っている店、街
- 塾、習い事の施設
などです。
他にも、普通のお子さんが行くような場所は、探してみると良いでしょう。
直接見て回ることによって、得られる手掛かりもあります。
また、お子さんの同級生に会って、何か情報が得られることもあります。
1-1-4:学校、部活、PTAの連絡網で拡散してもらう
お子さんにとって最も身近な情報網ですので、何らかの手掛かりが見つかるかもしれません。
特に、部活やPTAは、学校のクラスとは異なる関係性まで、情報を広げられる可能性があります。
学校の担任の先生だけに頼らず、
1-2:連絡が取れない場合はすぐに警察に相談する
ここまで、親がすぐにできることを紹介しましたが、お子さんと連絡がつかない上に、
「普段帰ってくる時間を大きく超えても帰らない」
「学校、友人、習い事先などに連絡を取っても何も手掛かりがない」
「トラブルに巻き込まれている可能性がある」
といった場合は、
警察は地域だけでなく、全国的に情報を拡散して探すことができますし、実際に探して保護してくれます。
事件性があるかどうかは、保護者の判断だけでは分からないものです。
特に、13歳以下のお子さんの家出の場合、警察は
幼いお子さんであるほど早く連絡を取って探してもらうことを強くおすすめします。
1-3:各種データを確認して情報を集める
各種データの利用履歴を探すことでも、お子さんの行先の手掛かりを得ることができます。
1-3-1:銀行口座、クレジットカードの利用履歴
お子さんが銀行口座を持っている、もしくは親の銀行口座を利用している場合もあると思います。
その場合、
お子さんが何日も家出しようと考えている場合、移動や滞在、食費のためにお金が必要になります。
普段から多くの現金を持っているお子さんは少ないでしょうから、銀行口座から引き出しているという可能性は高いです。
インターネットやスマホアプリから利用履歴を閲覧できる場合も多いですので、チェックしてみましょう。
同じく、クレジットカードの利用履歴も確認するべきです。
お子さんが親のクレジットカードを使っている場合、どこの店で使っているか履歴に残るからです。
設定していなければ自宅で閲覧できない場合もあるかもしれませんが、その場合は金融機関に問い合わせてみてください。
1-3-2:携帯電話のGPS機能
現在、ほとんどの携帯電話にはGPS機能がついています。
契約時に、携帯電話会社が提供する、お子さんの居場所が分かるサービスに登録している場合、そのサービスを利用して現在の携帯電話の場所が分かる場合があります。
たとえば、auであればGPS機能を使ってお子さんの場所が分かる「安心ナビ」というサービスが提供されています。
このようなサービスを利用していないか、確認してみましょう。
また、こういったサービスを利用していなくても、
そのため、上記のサービスを使っていなくても、携帯電話会社に連絡を取り事情を話して協力を要請することも必要です。
1-3-3:子どものスマホやPC内にあるデータ
お子さんが、自宅にスマホやPCを置いて出て行っているという場合は、その内部にあるデータを確認することも必要です。
手掛かりがあると考えられるのは、
- インターネットの検索履歴(複数のブラウザで)
- メールの送受信フォルダ
- SNSのやり取り、ダイレクトメッセージ、コメントなど
- 通販の購入履歴
- その他PCや利用しているサービスにおける情報
などです。
特に、近年ではSNSを通じて他人と知り合い、会いに行って事件に巻き込まれるというケースも多く発生しています。
そのため、
さて、お子さんが家出したことについて「なんで家出してしまったんだろう」「何が原因だったんだろう」とお悩みの場合もあると思います。
そこで次に、お子さんが家出する主な原因について解説します。
2章:子どもが家出する3つの原因
お子さんが家出する原因は、もちろん個人によってさまざまですが、主なものには以下の種類があります。
- 家庭にある原因
- 学校・地域にある原因
- お子さん自身が持つ原因
順番に説明します。
今後のお子さんとの関わり方から知りたい場合は、3章からお読みください。
2-1:家庭にある原因
お子さんの家出の多くは、「
きっかけとなる問題の背景には、下記のような親子関係の問題がある場合があります。
順番に説明します。
2-1-1:育児放棄、放任
お子さんが育ってくる中で、親がどのような関り方をしてきたのかという問題は、お子さんに非常に大きな影響を与えます。
そのため、
- 放任的な育て方をしてきた
- 身体的虐待(暴行)、精神的虐待(人格否定など)、性的虐待を受けていた
- ネグレクト(育児放棄)
といったことが行われていた場合、
親からすれば「ちゃんと育てた」というつもりでも、お子さんにとっては、「もっと構ってほしかった」「もっと受け入れてほしかった」という場合もあります。
幼少時に愛情不足のまま育ってしまうと、大きくなるほど親に甘えることができず、ある時に不満が爆発してしまう場合があるのです。
2-1-2:過干渉、溺愛
親の「
- 親が子供の教育に熱心すぎる
- 子どものやることなすことに強く介入する
といったタイプの親の場合、子どもがゆがんで育ってしまうことがあるのです。
過干渉されて育ったお子さんは、
また、思い通りに行動できないことから、不満もためやすいです。
溺愛されて育ったお子さんは、
こうした理由から、家出のような行動に走ってしまう場合があるのです。
2-1-3:しつけがゆるい
「溺愛」とも近いですが、
しつけとはお子さんが家庭の外でうまく他人と関係を作り、社会のルールに従って生活できるように教えるものです。
そのしつけがゆるく、社会に馴染む上で十分なものでなかった場合、お子さんは学校などの家庭の外の世界で、
- 自分の行動、言動を制限できず喧嘩やトラブルを引き起こしやすい
- 教師の言う事に従えず反抗してしまう
といったことになりかねません。
こうした生活が積み重なるうちに、お子さんは自分が周りとは違うと認識するようになり、ストレスをためることになります。
そのストレスが自宅でも解消できない場合、受け入れてくれそうな人の所に会いに行こうとする、一人になるためにどこかに行こうとする、という場合があるのです。
2-1-4:しつけが厳しすぎる
しつけがゆるいだけでなく、厳しすぎるのもお子さんの不満になります。
繰り返しになりますが、しつけとは社会生活のためにルールを教えていくことですので、社会に出るまでの十数年間の間、時間をかけて行っていくものです。
しかし、お子さんがまだ自由に動き回りたい幼いころから、
そのため、ある時しつけに我慢できなくなり、一気に問題行動に走るようになってしまうのです。
子供にとって型にはめられた生活というのは、それだけストレスを溜めやすいのです。
2-1-5:親が問題を抱えている
お子さんの家出の原因が、親が抱えている問題であることもあります。
下記のような特徴を持つ親がいる家庭では、お子さんは問題行動に走りやすいです。
- アルコール依存
- 家庭内暴力
- 異性問題
- 親の反社会的行為
- 両親の不仲
- 貧困
- 虐待
親が抱えている問題が引き起こすのは、家出だけではありません。
2017年の研究によると、
※アタッチメントの観点から非行・犯罪をモデル化する Japanese Psychological Review2017
つまり、家出は問題行動の始まりにすぎず、これからさらなる
親が抱えている問題も、すぐに解決することは難しいかもしれませんが、お子さんのためにも医療機関、専門家に頼るなどの行動を始めることをおすすめします。
2-2:学校・地域にある原因
家出は、お子さんの家庭に対する不満に原因がある場合が多いですが、その他の原因も合わさって起こっていることもあります。
具体的には、
- 勉強についていけない
- 校風や教師と合わない
- 友人とのトラブル、いじめ
- 不良グループとの関係
などです。
順番に説明します。
2-2-1:勉強についていけない
高校生までのお子さんにとって、学校は生活の大半を占める場ですので、
特に、中学生、高校生になって受験を意識する学年になると、周囲が競争的になりちょっとしたつまづきで勉強についていけなくなってしまいます。
その場合、友人や先生にも相談できず、「勉強から逃げたい」「学校に行きたくない」といった不満を蓄積してしまいます。
このような不満を家庭で解消できる場合は良いですが、親が厳しい、教育熱心である場合は、家庭もストレス源になります。
繊細な時期のお子さんは、
2-2-2:校風や教師と合わない
中学や高校で受験して入った学校が、
- お子さんと校風が合わない
- 教師と合わない
ということもあります。
特に、後に詳しく解説するように、真面目、おとなしい、繊細といった性格のお子さんほど、周囲の環境からストレスを溜めやすいです。
こういったお子さんの場合、不満を親に相談することもできず、表面的には周りに合わせていても、ある時不満が限界に達して家出に至ってしまう、ということもあるのです。
2-2-3:友人とのトラブル、いじめ
繰り返しになりますが、まだ自立していないお子さんにとって人間関係は狭いものですので、その中で、友人関係でトラブルを抱えたり、いじめにあったりしていると、強いストレスになります。
それを親に相談して、自宅では心からリラックスできる、という場合はまだ大丈夫です。
しかし、親に気を遣って相談できない、親がちゃんと話を聞いて受けいれようとしないため、親に話すことを諦めているといった場合もあります。
このような場合は、お子さんは友人とのトラブル、いじめなどを家庭で相談することもできず、居場所がなく家出してしまうのです。
2-2-4:不良グループとの関係
学校や地域に不良グループがあり、そことのつながりができてしまっている場合も、家出の原因になります。
家庭や学校に居場所がなく、ストレスや不満を抱えたお子さんは、受け入れてくれるつながりを求めて不良グループと繋がっていくことがあります。
問題を抱えた子ども同士のグループにいると、それぞれが問題行動を起こした経験を持っているため、
その結果、お子さんも軽い気持ちで家出してしまう、ということがあるのです。
そのため、お子さんがどのような繋がりをもっていたのか周囲に聞いてみることをおすすめします。
2-3:お子さん自身が持つ原因
家庭や学校で発生しやすい家出の原因について説明しましたが、お子さん自身が持つ原因もあります。
それが、下記のような性格、特性です。
- 繊細、真面目、おとなしい性格
- 攻撃的、反抗的、周りに合わせられない性格
順番に説明します。
2-3-1:繊細、真面目、おとなしい性格
先ほども簡単に触れたように、お子さんが「繊細」「真面目」「おとなしい」といった性格の場合は、家庭や学校などからのストレスを抱えやすく、ある時一気に問題行動に走る、ということがあります。
また、真面目、おとなしいといったお子さんは、傷ついていたり、不満を抱えていても、
「周りに相談する」
「不満であることを伝える」
「怒る」
といった形でそれを表現できないことが多いです。
そのため、ストレスを解消できないまま蓄積していき、あるとき一気に問題行動に走る、ということがあるのです。
2-3-2:攻撃的、反抗的、周りに合わせられない性格
このようなお子さんは、周囲に強い不満を持っていてそれが攻撃的、反抗的な行動に出てしまっている可能性があります。
たとえば、家庭で不満を溜めている場合は、学校で攻撃的になっていたり、学校で不満を溜めているために家庭で攻撃的になっている、といった場合があります。
このようなお子さんは、すでに問題行動が表にでている状態であるため、家出してしまっても不思議ではありません。
さらに、そもそものお子さんが持っている発達障害や精神疾患などによって、攻撃的になっている場合もあります。
もちろん、発達障害があると必ず暴力に走るということはありません。
発達障害に重ねて家庭環境や親との関係性など様々な要因が重なって、家出のような問題行動に走ってしまう場合があるということです。
具体的には、下記のようなものが多いとされています。
気がそれやすい、集中できない、過剰に動き回る、衝動的などの特徴があります。
社会的コミュニケーションの障害、特異なこだわりがある、極端に不器用、パニックになりやすいなどの特徴があります。
このほかにも、
LD(学習障害) :読み書き、計算のいずれかの学習が困難統合失調症 :幻覚、妄想、独り言、一人笑い、被害妄想、引きこもりがちになるなど
といった発達障害や精神疾患を持っている可能性があります。
近年では、お子さんの発達障害・精神疾患に関する情報がかなり多くなり、教育現場でも対処されるようになってきています。
少しでも思い当たることがある場合は、医療機関への相談をおすすめします。
ここまでお子さんの家出の原因について説明しましたが、「これから、また家出のような行動に走らせないためにはどうしたら良いんだろう?」というお悩みもあると思います。
そこで最後に、お子さんの問題行動を改善し、お子さんが本来の自分を出して、自分らしく生きていけるように、これからできることを説明します。
3章:子どもに家出させないためのこれからできる対処法
もうお子さんに、家出のような問題行動を行ってほしくないとお考えだと思います。
今後、問題行動を悪化させない、再発を防いでいくためには、今のうちに適切な対応を取ることで、改善していくことが必要です。
そのためには、親が強く押さえつけるのではなく、適切なケア、サポートが大事になります。
そこでここでは、すぐに取りかかれる問題行動をやめさせるための対処法を具体的に解説していきます。
ただし、注意して頂きたいのが、家庭だけでできる対策には限界もあるということです。
そのため、
おすすめなのは、こちらの元警察官の非行専門カウンセラー内藤佑先生です。
警察官とカウンセラーとしての経験から、延べ3000人のお子さんの問題行動の改善に取り組んできました。
詳しくは下記のページをチェックしてみてください。
非行専門カウンセラー内藤佑先生の公式HPはコチラ
並行して、家庭でできる対処法もありますので、これから順番に解説していきます。
3-1:親子関係を改善する
2章でも説明したように、お子さんの家出などの問題行動の背景には、親子関係の問題があることが多いです。
親子関係に問題がある場合、お子さんは「
つまり、親に自分のことを見てもらいたい、自分の気持ちを受け止めてほしいと思っているのです。
お子さんが、実際には親と関わろうとしなかったり、親に冷たい態度を取っていたとしても、心の底では親との関係を求めているものです。
そのため、まずは少しずつでも関わる時間を増やす、できる限り丁寧に話を聞いてあげる、といったことをやってあげてください。
こうすることで、
話を聞く時は、お子さんに対して「こうしなさい」といった指示やアドバイスや、「それは間違ってるよ」という解釈などはなるべくしないようにしてください。
指示、アドバイス、解釈などは親側の考えですので、お子さんからすると「考えを押し付けられている」「話を聞いてくれない」と思ってしまうからです。
そのため、まずは信頼関係を築くために、
- できるだけ長く話す
- 相槌を打ち、しっかり聞く姿勢を見せる
- 言うことを否定しない
といったことを心掛けてコミュニケーションを取ってみてください。
そうすればお子さんから、自分の気持ちを話してくれるようになっていきます。
このように親子関係が改善されれば、お子さんは家を自分の居場所と感じ、家出したいとも思わなくなっていきます。
3-2:親が抱える問題に対処する
2章でも解説したように、お子さんが家出のような問題行動を起こす原因に、家庭環境の問題がある場合もあります。
たとえば、
- 両親の不仲
- 多忙で子供に構っていない
- 虐待や放置
- 親の失業、貧困
- 兄弟間での扱いが違う
- 進学のための勉強、習い事などを強制している
- 親が厳しすぎる
といった問題があるなら、それが家出の原因になっていた可能性があるのです。
そのため
家庭環境が整い、お子さんが自宅でもリラックスできるようになれば、精神的にも安定してくるのです。
もちろん、すぐにできることではないと思います。
しかし、安定した環境なしにお子さんの状態の改善は難しいため、できることから前向きに取り組んでみてください。
3-3:教師やスクールカウンセラーを活用する
お子さんの問題行動に対処するために、
特に、家出の原因が学校にあった場合、学校でお子さんがどういう態度なのか、教師とコミュニケーションを取っていくことは不可欠です。
また、教師との間でコミュニケーションがうまくいかなかったり、教師にも問題があるという場合もあると思います。
その場合は、中立的な立場で相談することが期待できる、スクールカウンセラーに相談するのもおすすめです。
スクールカウンセラーには
- 相談、アドバイス
- 医療機関と連携して、状態を診断できる
- 予防のために学校と対処する
といった役割があるからです。
ただし、スクールカウンセラーは、学校で多くの生徒の問題に関わっていたり、学校側が協力的でなく積極的に動けない、ということもあります。
そのような場合は、これまで紹介したその他の方法や、専門家に相談することをおすすめします。
3-4:スマホ、インターネットの利用制限
最近では、小学生、中学生でも多くのお子さんが、高校生にもなればほとんどのお子さんが、自分のスマートフォンを持っていると思います。
また、多くのお子さんがスマホの利用にはまって、依存的になっていることは専門家からも指摘されています。
年齢的に幼いほど、自分でスマホ、ネットに依存的にならないように、コントロールすることは難しいです。
そのため、スマホを長時間利用するようになり、
- 間違った情報、過激な情報に触れる
- SNSで出会った人に会いに行こうとする
- SNSからトラブル、いじめに発展する
というようなことから、家出の原因が作られてしまうことがあるのです。
したがって、お子さんがインターネットやゲームなどを長時間利用している場合は、
もちろん、ちゃんと利用すれば便利な媒体ですので、利用時間を制限するなどの工夫をして使わせるようにすることをおすすめします。
ただし、言うことを全く聞いてくれないとか、反抗してくる場合は、専門家に依頼することをおすすめします。
3-5:医療機関への相談
2章でも説明したように、お子さんの家出のような問題行動の背景には、お子さん自身の特性の問題が隠れていることもあります。
その場合、
発達障害はお子さんの特性であり、その特性自体を変えることはできません。
しかし、最近では発達障害のお子さんに合った教育法や、コミュニケーションの訓練などの研究も進んでいるため、
精神疾患の場合は、医療機関にかかって治療しなければ治りませんので、なおさらです。
お子さんの問題行動の原因は、ご両親だけでは分かりません。
そのため、一度診断を受けてみることをおすすめします。
3-6:問題行動を解決できる専門家への相談
繰り返しになりますが、家出はお子さんの問題行動の始まりに過ぎない可能性があります。
これからの
そのため、家庭ですべて解決しようとせず、問題行動の解決の専門家の力を借りることをおすすめします。
子どもの家出などの問題行動改善のために頼れる専門家としては、解決の実績が多いフリースクールやカウンセラーなどがおすすめです。
ただし、お子さんの問題行動の解決は非常に高い専門的な能力が求められます。
十分に能力、経験を持たない専門家に依頼してしまうと、お子さんがかえって反抗して、問題行動を悪化させてしまう可能性もあるのです。
おすすめしたいのが、元警察官で延べ3000人の非行のお子さんの相談にのってきた、非行専門カウンセラー内藤佑先生の「リベラルコーチング」というサービスです。
これは、内藤先生が警察官やカウンセラーとして非行少年と接する中で作ってきた、お子さんたちの悩み、不安を解決し、夢や目標に向かって前向きに生活できるようにサポートする手法です。
リベラルコーチングを受けることで、
- お子さんの非行の改善
- 親の考え方が変わる
- 家族の会話が増える
- 勉強を頑張るようになる
といった変化が、実際に起こっているのです。
詳しくは以下のページをご覧ください。
非行専門カウンセラー内藤佑先生の公式HPはコチラ
まとめ
いかがでしたか?
最後に今回の内容をまとめます。
- 親がすぐにできる方法で探す
- 連絡が取れない場合はすぐに警察に相談する
- 学校、部活、PTAの連絡網で拡散してもらう
- 各種データを確認して情報を集める
家庭にある原因
- 育児放棄、放任
- 過干渉、溺愛
- しつけがゆるい、もしくは厳しすぎる
- 親が問題を抱えている
学校・地域にある原因
- 勉強についていけない
- 校風や教師と合わない
- 友人とのトラブル、いじめ
- 不良グループとの関係
お子さん自身が持つ原因
- 繊細、真面目、おとなしい性格
- 攻撃的、反抗的、周りに合わせられない性格
- 親子関係を改善する
- 親が抱える問題に対処する
- 教師やスクールカウンセラーを活用する
- スマホ、インターネットの利用制限
- 医療機関への相談
- 問題行動を解決できる専門家への相談
この記事を参考に、できることからはじめてみてください。