あなたは、
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などの疑問、悩みをお持ちではありませんか?
非行で問題行動を起こすだけでなく、犯罪を犯してしまった場合、社会復帰することには様々な難しさがあります。
もちろん、多くのセーフティネットや対策法がありますが、より確実に社会復帰を目指す場合は、周囲の方が適切な形でサポートしてあげることも大事です。
そこでこの記事では、まずは非行のお子さんが社会復帰することはできるのかどうか、ということについて簡単にポイントを説明し、それから社会復帰のためにできる具体的なことを説明します。
さらに、社会復帰の1つの手段として進学することについても紹介します。
興味のあるところから読んで、これからの行動に活かしてください。
- この記事の目次
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- 1章:非行のお子さんが社会復帰することは可能
- 1-1:非行からの社会復帰は可能
- 1-2:社会復帰のためには周囲の適切な行動が必須
- 2章:非行のお子さんを社会復帰させるためにできること
- 2-1:専門家の力を借りる
- 2-2:行政に相談する
- 2-3:家庭でできることをやる
- 2-3-1:本人と接する時間を増やし、話を聞く
- 2-3-2:安定した家庭環境を整える
- 2-3-3:インターネットなどの利用制限
- 2-3-4:両親が常識や社会のルールをしっかり守る
- 2-3-5:暴力は許さない
- 3章:非行のお子さんの社会復帰のためには進学することも大事
- 3-1:高卒認定試験を受ける
- 3-2:通信制高校・定時制高校に通う
- まとめ
1章:非行のお子さんが社会復帰することは可能
それでは、まずは非行のお子さんが社会復帰できる理由と、社会復帰のために周囲のサポートが必要である理由について簡単に説明します。
具体的な方法から知りたい場合は、2章からお読みください。
1-1:非行からの社会復帰は可能
そもそも、非行とは問題行動を繰り返すお子さんのことを広く意味しますが、法律上は青少年で刑事事件を起こしてしまった人のことを意味します。
犯罪までは至らないものの、問題行動を繰り返しているというお子さんの場合は、まだ軽度ですので、2章以降の対策をしっかり行うことで、更生させていくことが可能です。
お子さんが非行で犯罪を行ってしまった場合は、
- 少年院などの矯正施設に入所し、更生を目指す
- 矯正施設に入らない場合は、社会生活を続けながら更生を目指す
ということになります。
矯正施設に入らない場合でも、保護観察官がついて社会復帰のためにサポートしてくれます。
これらの制度の中で、社会性の獲得、仕事のためのスキルを身に付ける、人との関わり方を学ぶ、といったことを訓練して身に付け、社会に馴染んでいけるようになっているのです。
少年院といった矯正施設の名前を聞くと、子ども版の刑務所のように想像される方も多いかもしれませんが、まだ若く更生しやすい子どもを、社会に馴染ませるために矯正するのがその役割なのです。
1-2:社会復帰のためには周囲の適切な行動が必須
社会復帰は可能であると述べましたが、だからと言って安心できるわけではありません。
行政の支援に頼りっきりでは、社会復帰に失敗してしまう可能性もあります。
様々な理由から再び犯罪に走る人も多く、再犯者の割合は平成30年で48.8%と、約半分にものぼるのです。
※東京都民安全推進本部「非行少年・再犯防止支援ガイドライン」
非行のお子さんが社会復帰する上では、
- 前科がある、空白期間がある
- 就労が難しい、能力がない
- 頼れる人間関係がない
- 非行グループとの関係が切れない
など様々な障害があります。
もちろん、行政の支援に頼ることで社会復帰に成功するお子さんもいますが、失敗して犯罪を繰り返し、ますます復帰から遠ざかるお子さんもいるのです。
そのため
そこで2章では、お子さんを社会復帰させるためにできることを、具体的に説明します。
2章:非行のお子さんを社会復帰させるためにできること
これから、非行・犯罪に走ってしまったお子さんの、社会復帰のためにやるべきことについて紹介していきますが、結論から言えば、「犯罪行為にまで至ってしまった」もしくは「犯罪行為をやってしまいそう」というお子さんの場合は、専門家の力を頼るべきです。
なぜなら、
むしろ、無理にお子さんの行動を止めようとすると、かえって関係性が悪化し問題行動に走らせてしまう可能性すらあるのです。
そこで、まずは専門家の力を借りる方法について詳しく解説し、それからその他の方法を解説していきます。
2-1:専門家の力を借りる
繰り返しになりますが、何より最初に行っていただきたいのが、非行の解決の専門家の力を借りるということです。
非行解決のために頼れる専門家としては、非行解決の実績が多いフリースクールやカウンセラーなどがおすすめです。
ただし、非行解決は、非常に高い専門的な能力が求められます。
おすすめしたいのが、元警察官で延べ3000人の非行のお子さんの相談にのってきた、非行専門カウンセラー内藤佑先生の「リベラルコーチング」というサービスです。
これは、内藤先生が、警察官やカウンセラーとして非行少年と接する中で作ってきた、お子さんたちの悩み、不安を解決し、夢や目標に向かって前向きに生活できるようにサポートする手法です。
リベラルコーチングを受けることで、
- お子さんの非行の改善
- 親の考え方が変わる
- 家族の会話が増える
- 勉強を頑張るようになる
といった変化が、実際に起こっているのです。
社会復帰のためにぜひご活用ください。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
非行専門カウンセラー内藤佑先生の公式HPはコチラ
2-2:行政に相談する
1章でも紹介したように、非行のお子さんの社会復帰のためには、行政が様々な支援策を用意しています。
非行の相談窓口としては、
- こころの健康相談統一ダイヤル(厚生労働省)
- 法務少年支援センター(法務省)
- 青少年相談センター(都道府県)
- 児童相談所(都道府県)
- 少年サポートセンター(警察)
などがあります。
また、社会復帰のために相談できる所としては、下記のものがあります。
- 東京都若者総合相談センター 若ナビα
- 地域若者サポートステーション(サポステ)
- わかものハローワーク
- 東京しごとセンター
詳しくは、下記の資料で紹介されていますので、参考にしてみてください。
※東京都民安全推進本部「非行少年・再犯防止支援ガイドライン」
これは東京都の場合ですが、各地域に独自の窓口があるはずですので、「地域名 非行相談」などで検索してみてください。
2-3:家庭でできることをやる
非行からの社会復帰は、これまで紹介したように専門家や行政の力を借りることをおすすめします。
しかし、自宅でもできることもありますので、これらも並行して行うことで、
- 本人と接する時間を増やし、話を聞く
- 安定した家庭環境を整える
- インターネットなどの利用制限
- 両親が常識や社会のルールをしっかり守る
- 暴力は許さない
順番に解説します。
2-3-1:本人と接する時間を増やし、話を聞く
まだ非行の程度によっては、本人と接する時間を増やし、話を聞くようにすることで、少しずつ改善していく場合があります。
非行のお子さんは、ご両親に対して、
「自分には興味がない」
「構ってもらえない」
「自分のことは理解してくれない」
などといった不満を持ち、そこから家庭の外に居場所を求めようとしていることがあります。
そのため、
その時、お子さんに対して「こうしなさい」といった指示やアドバイス、「それは間違ってるよ」という解釈などはなるべくしないようにしてください。
指示、アドバイス、解釈などは親側の考えですので、お子さんからすると、
「考えを押し付けられている」
「話を聞いてくれない」
と思ってしまうからです。
そのため、まずは信頼関係を築くために、
- できるだけ長く話す
- 相槌を打ち、しっかり聞く姿勢を見せる
- 言うことを否定しない
といったことを心掛けて、コミュニケーションを取ってみてください。
2-3-2:安定した家庭環境を整える
2章でも解説したように、お子さんが非行に走る場合、親自身に問題があることも多いです。
もし、あなたのご家庭で、
- アルコール依存
- 家庭内暴力
- 異性問題
- 親の反社会的行為
- 両親の不仲
- 貧困
- 虐待
といった問題があるなら、
もちろん、すぐにできることではないと思います。
しかし、安定した環境なしにお子さんの更生は難しいです。
親の生活に問題があれば、「自分に問題があっても大丈夫」と犯罪に走る理由を作ってしまうことにもなります。
親自身が変わっていけば、お子さんもその姿を見て更生していく可能性もあるのです。
2-3-3:インターネットなどの利用制限
実は、非行する子どもの携帯電話の所持率は、一般的な同年代の子供より多いことが分かっています。
スマホを持っていると、インターネットから様々な情報にアクセスでき、また無料でゲームを楽しむことができます。
しかし一方で、スマホ、ネット、ゲームなどは、使い手の注意力を奪いできるだけ長時間利用させるように設計されているため、依存してしまうお子さんも多いです。
まだ善悪の区別のつかない年齢のお子さんが、長時間利用するうちに
もちろん、ちゃんと利用すれば便利な媒体ですので、利用時間を制限するなどの工夫をして、使わせるようにすることをおすすめします。
ただし、言うことを全く聞いてくれないとか、反抗してくる場合は、専門家に依頼することをおすすめします。
2-3-4:両親が常識や社会のルールをしっかり守る
お子さんが非行に走るご家庭では、ご両親が常識や社会のルールを守っておらず、
そのため、ご両親が自分の行動や言動を再検討し、常識、社会のルールを守るようにしていくことも大事です。
もちろん、ご両親がしっかり常識やルールを守っているのに、お子さんが非行に走ってしまう場合もあります。
そのようなご家庭の場合、むしろ規律が強すぎてお子さんがストレスを感じている可能性もあります。
ご両親からすれば、「うちは普通の家庭」と思っていても、一般的な水準からすれば、大きく異なっているという場合もありますので、思い当たることがなくても専門家に相談してみることをおすすめします。
2-3-5:暴力は許さない
お子さんが非行に走っている場合、
家庭での暴力を許してしまうと、「このくらいはやっても大丈夫なんだろう」と思い、どんどんエスカレートしていくことになりかねません。
次第に、家庭の外でも暴力行為を行うようになり、いずれは暴行事件に発展する可能性もあります。
そのため、家庭では暴力を許さないようにするべきですが、ご家族だけではお子さんの暴力を止められない、家族に暴力をふるってくるという場合もあると思います。
その場合は、家庭だけで解決することは難しいですので、いち早く専門家に相談し、今後の対応についてアドバイスをもらってください。
さて、ここまで紹介したこと以外にも、取り組むべき価値があるのが進学することです。
その理由と具体的な方法を、これから解説します。
3章:非行のお子さんの社会復帰のためには進学することも大事
非行からの社会復帰を成功させるためには、
なぜなら、非行のお子さんの社会復帰の最大の障害は、就労であるからです。
就労する意義は、収入が得られるということにとどまりません。
社会に居場所を得る、新たな人間関係ができる、社会経験やスキルを得ることができる、承認によって自信が得られるといった意味で、社会復帰のために大きな意義があることなのです。
しかし、矯正施設を出た後の就労は、
- 自力ではもちろん、公共職業安定所を通じたものでも困難
- 保護観察終了時に無職である者が、毎年9000人程度いる
といったことからも、難しいことが分かります。
※参考:吉開多一「犯罪・非行をした者に対する就労支援の現状と課題」早稲田大学社会安全政策研究所紀要 (7), 281-300, 2014
そのため、
その具体的な手段を簡単に紹介します。
3-1:高卒認定試験を受ける
年に2回試験があり、1回に1科目ずつ受験することができるため、時間をかければ着実に合格していくことが可能です。
いわゆる「落とすための試験」ではないため、基礎的な学習ができていれば、合格は難しくはありません。
ただし、中学、高校の基礎レベルの学力がなければ、独学で合格することは難しいかもしれません。
そのため、下記の記事で紹介している方法で、合格を目指すことをおすすめします。
非行でも高卒認定に合格できる!その理由と合格する方法を徹底解説
3-2:通信制高校・定時制高校に通う
非行からの社会復帰のために、まずは
通信制高校とは、在宅での学習もしくは、近隣にあるキャンパス(サポート校)への通学によって、高卒資格の取得を目指す高校のことです。
レポートの提出などで単位を取得できる上、3年で卒業する必要もありませんので、時間をかけながらでも卒業を目指せます。
定時制高校とは、通信制高校と違って通学する必要があるものの、夜間など通いやすい時間に授業があり、働きながらでも続けられる高校のことです。
単位を取得していけば高卒資格が得られます。
大人から、同じような境遇の若者まで多くの人が通っています。
また、全国にありますので、近隣にも見つけらる可能性があります。
一度検討してみてはいかがでしょうか。
詳しくは、それぞれ以下の記事をご覧ください。
【非行のお子さんに最適】通信制高校のメリットと合う学校の選び方
【非行におすすめ】定時制高校のメリット・デメリットと学校の選び方
まとめ
いかがだったでしょうか?
最後にこの記事の内容をまとめます。
- 犯罪に至った場合も矯正施設、保護観察などで更生し、社会復帰できる制度がある
- ただし、再犯率も高いため周囲のサポートも大事
- 専門家の力を借りる
- 行政に相談する
- 本人と接する時間を増やし、話を聞く
- 安定した家庭環境を整える
- インターネットなどの利用制限
- 両親が常識や社会のルールをしっかり守る
- 暴力は許さない
- 高卒認定試験を受験する
- 通信制高校・定時制高校に通う
この記事の内容を参考に、ぜひできることから始めてみてください。
非行でも高卒認定に合格できる!その理由と合格する方法を徹底解説